「認定心理士の認知度は上がったのでは」ファーストラヴ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
認定心理士の認知度は上がったのでは
娘による父親殺しと聞いて、思い出したのが「栃木実父殺し事件」。この事件と同じような背景があるのではと身構えて鑑賞したが、認定心理士である由紀が、父親殺し容疑者である環菜にぶしつけな質問をしたあたりから違和感を感じた。
認定心理士が、相手を逆なでするようなカウンセリングすることってあるんだろうか。これじゃ刑事が取り調べしているのと同じレベルなのでは。
原作がマイルドなのか、映画化するにあたって原作をマイルドにしたのかはわからないけれども、由紀のトラウマがピンとこない。由紀のトラウマと環菜の心の闇のレベルが違いすぎる。
事件の謎も無理矢理感があって、エンディグを迎えた頃には、冷めた気持ちになってしまった。
芳根京子、窪塚洋介の演技を楽しんだからまあ、よしとするかな。
bion様、めんどくさいコメントに丁寧な返信をありがとうございましたm(__)m 「栃木実父殺し事件」、ちょっと調べました。あまりにむごくて、詳細を最後まで読めません。もしかしたら、本作の環菜はもっと酷い事もされていたかもしれないですね。この事件が念頭にあれば、環菜と由紀の抱える闇が違い過ぎると考えるのはうなづけます!
こんにちは。由紀は心の乱れを表に出し過ぎて、この仕事に向かないんじゃないかな、とは私も思いました。でも、確かに環菜と比べればそんなに酷くなかったかもしれませんが、由紀の苦しみはわかります。男性の視線はそれほど怖いということです。しかも父親です。逃げられません。二十歳過ぎまで恋ができなかったのはそのせいだし、母親の悪意を知って絶望的な気分になったんだと思います。