花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
全538件中、101~120件目を表示
恋の前と後
オープニングの掴みがよくて、一気に引き込まれました。台詞にちょっとした捻りや工夫があっていちいち面白かったし、演出も好みでした。初めて訪れた彼の部屋の本棚をみて、「うわ~、うちの本棚と同じじゃん!」みたいな台詞に、ほのぼのしてしまいました。「監督誰なんだろう?」と調べたら、土井裕泰さんだったんですね。「今、会いにゆきます」(04)とか「映画ビリギャル」(15)とか、土井監督の描き方は好きです。出会った瞬間から、不思議なほどの共通点にぐんぐん互いの距離が縮まって恋に落ちていく感じ、「これは運命だ!」「偶然とは思えない!」みたいに盛り上がっていく気持ちが懐かしかったです(笑)。前半の恋全開モードから徐々に暗雲立ちこめる展開は、観ていてちょっと辛かったですね(涙)。共有できる興味や趣味で近づいていって、さらに距離を縮めていったら、互いの価値観の違いも目に付くようになって、徐々に醒めていく感じがとてもリアルでヒリヒリしました。でも、ラストのストリートビューのシーン、よかったです!麦(菅田将暉)の表情が脳裏に焼き付きました。恋の後のさらにその後に何かあるんじゃないかみたいな予感に包まれて、ちょっと幸せな気持ちになりました。やっぱり、麦と絹(有村架純)は特別な二人だったと思います!
一組の出会いから別れまでを描いた恋愛映画
映画の世界に入り込んでしまった…
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
菅田将暉さん、有村架純さん出演とのことで鑑賞しました。
凄いリアルで繊細な20代の恋愛を作品化した映画でした。
最初はお互い大好きだからどんな壁でも乗り越えれる気がするけど大人になるにつれて責任が増え、人間関係を難しくなっていくなかで起こるすれ違い…この映画を見た大学一年生の僕。将来結婚できる気がしません。
お互いのことを思ってやっていることがすれ違いの原因にもなる。今いる熟年夫婦は本当に凄い信頼関係で長い時間を共にしているんだなと思いました。
映像と演出、キャストの演技ですが、どれも最高です。会話の後にある少しの間は二人の気まずい空気をより感じられました。海のシーンや夜景など映像も綺麗できれいなバックの前に映る菅田将暉さんと有村架純さんは最高です。
そして何よりも二人の演技は本当に素晴らしいものでした。先ほど言った気まずい空気もわかりやすく、その場その場の空気をすぐに感じ取れ演技の完成度の高さが光っていたと思います。有村架純さんの泣くシーンは愛おしすぎて堪りません。
恋愛系で一番まとも。映画館よりpcの画面がお似合い
いやぁぁ好きです!
平凡な恋愛の日常
自分の学生時代の恋愛が蘇る
共感できる部分もあり、泣きそうになりました。
大人になっていくとはこういうことなのかと感じました。
始まりがあれば終わりもくる。
出逢いがあれば別れもある。
時間と共に二人が、変わっていく。
出逢った頃の初々しさや、相手を思いやることが薄らいでいくのか。
恋愛は付き合う直前までが盛り上がりのピークなのか。
付き合うシーン、別れのシーン、再会のシーンが特に印象的でした。
私も高校3年から大学4年まで付き合った彼女がいました。
映画と重なる部分もあり、10年以上前の記憶が蘇りました。
ほとんど喧嘩をすることも無かったけど、映画と同じような結末を迎えました。
別れ話は佐野ICのフードコートでした。
別れの時はお互いに号泣でした。
それでも別れて良かったと思っています。
恋愛と結婚は別。私は本当にそう思います。
ただ、あの頃の経験があったからこそ、今があると確信しています。当時の彼女にも本当に感謝しかないです。
そして、現在の私は妻と子供二人と幸せに暮らしています。
元彼女もどうか幸せであってほしいと遠くから祈るばかりです。
以上
飽きずに見れた
偶然の重なりに運命を感じ、 意識の移り変わりにすれ違いが生じる。 ...
人を好きになるように、この映画を好きになった
好き嫌いは分かれる映画。でも、多くの人の好きな映画No.5に入れる映画。もちろん、私は大好き!
私の好きな映画ランキングを観ている最中から、どんどんゴボウ抜きにして行った。絶対、私が一生で何回も見続ける映画になると思った。
この映画もそんな映画。
この説明がピンと来ない人は、この映画を好きにならない人だと思う。
あえて、レビューはこれだけ。
まっさらな状態で観て、それから感じたたくさんの感情と余韻を楽しんで、充分楽しんでからいろんな人のレビュー観て共感し合うのが素敵だなと思った。
普通に良い恋愛映画
恋とトキメキの無くなり方の教科書みたいな作品
リアルすぎて見ていて切ない
リアルと親近感に徹した恋物語
菅田将暉、有村架純の共演ということで、劇的な展開の派手なラブストーリーを想像していたが全く違っていた。二人の大学生の恋愛の春夏秋冬を斬新な手法を使って、時代背景を取り込んで、緻密に綴った典型的なビタースイートなラブストーリーだった。
本作の主人公は、大学生の山根麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。彼らは、終電に乗り遅れたことで偶然出会い、二人の共通点、共感点が多いことで意気投合し、次第に惹かれ合っていき同棲生活を始める。当初は、些細なことまで完全共感でき、幸せに満ちた蜜月状態の二人だったが、時間が経つにつれ、僅かな考え方の食い違いが起きるようになり、次第に二人の想いは噛み合わなくなっていく。そして、就職時期を迎え、自分の夢を追って生きるのか、自分の夢を捨てて生活のために就職するのかで、二人の心は乱れていく・・・。
麦と絹の心情を麦と絹自身がナレーションで吐露するという手法で、観客に情報提供される。観客も二人の心情を察するのではなく100%把握できる。二人のラブストーリーは、二人だけではなく、観客も二人に同化させられる。また、二人が恋愛中時代のトレンドが架空名ではなく実名で登場する。二人の恋愛のリアルさ、親近感は、従来のラブストーリーとは比べ物にならない。観客自身が麦であり絹になってしまう。
また、二人の恋人としての距離感がユニークである。甘い言葉もなければ、潤んだ目で見つめ合うこともない。愛し合っているのは分かるが、有り触れていて自然である。これが嘘のないリアルな距離感だろう。
本作の山場は、春夏ではなく秋冬の部分である。菅田将暉、有村架純のシリアスな演技のぶつかり合いは見応えがある。夢を追うか、現実的に生きるか、ここでも本作はリアルに着地する。
ラストで二人は恋愛の起点を目撃する。そして、二人が紡いできた恋愛への想いが溢れ出す。ナレーションはない。二人の想いは観客の想像に委ねられる。
せつなくて温かい失恋物語
ファミレスで繰り返される出会いと別れ。
2人の感情とその変化が分かりやすく、人気が出るのも納得の映画。
男女の別れだけでなく、「死」という別れも描いたのは良かった。
別れの原因として、どっちが悪いというわけでは無いことが、すごく切ない。
最初にファミレスで麦が絹に告白していた様子を、斜めの席から別れを迎える別のカップルが見ていたのでは、と勝手な妄想。そして5年後、今度は麦と絹が、これから交際を始めようとするカップルを見る。世界中のファミレスではこのように、出会いと別れが繰り返されているのではないか。
男女の出会いは必ず別れを内在しているというメッセージにも捉えられる。
これから最悪な状況に陥っても、ドイツに7点取られたブラジルのことを考えよう。
丁寧すぎて、心に残らなかった。
恋をするか、一緒に過ごせる人を選ぶか
全538件中、101~120件目を表示