花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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絹が可愛い
麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の二人に焦点を絞って、奇跡の出会いから、同棲して、クライマックスはプロポーズして、ラストはその一年後を少し見せて明るくエンディング、というそれだけのことで、事件が起こることも災害にあうこともなく、会話や表情で心を見せる作品でした。
麦と絹の交互のナレーションが面白くて、特に絹の言葉の使い方が魅力的で、絹を泣かせた麦の未熟さに失望したりしながら、最後までしっかり観てしまいました。
二人の結末に納得です。男女の関係は、男の言動次第だと思います。麦は、絹が望むようなロマンチックなプロポーズが出来なかったし、つがいになる子どもも出来ませんでした。子どもは敢えて作らないように避妊していたかどうかは知りませんが、いずれにしても麦の、絹の扱いは酷いと思いました。
クライマックスのファミレスでのプロポーズのシーンは、菅田将暉さんと有村架純さんの演技が上手くて、つい もらい泣きしてしまいました。
観終わって考えてみると、伏線回収をしっかりしていたなぁと よくできた脚本に感心します。
排泄シーンはありません。生活の描写が奇麗過ぎるきらいもありますが、二人の婚前交渉のシーンを爽やかに描写し、麦の失敗から学びもあり、後味の良い終わり方に好感が持てます。
前半ひたすら共感性羞恥
まだ開始30分くらいしか観てないんだけど、みぞみぞして耐えられなくなって、まずここまでの気持ちを言語化しておこうとレビュー着筆。
まず冒頭のイヤホンLRのくだりで「何だこの2人、鼻につく〜、好きになれねえ…やめよかな」と少し二の足を踏む。
が、あれだけ話題になってたんだからきっと面白いはず、と頑張る。
しかし、、きつい。
ちょっとした言葉遣いとか掛け合いとか仕草とか、なんかいちいち、鼻につく。
友達だれも読んでない作家、友達だれも聴いてないバンド、友達だれも行かないような企画展、そういのに興味もっちゃってるオレ/ワタシ、そこらの人とは違う感性の持ち主、分かってもらえなくてもいい。
そういうのが嫌らしいほど滲み出てて、製作陣的にはこれ皮肉なのか、それとも陶酔なのか、後者ならもうこれ以上観てられない…(前者なら良いが、しかしそれならこんなふうに若者に人気にならないのでは?おそらくオシャレな純愛ものとしてウケているのでは?ならつらいかも…)
そもそも何なんだこの圧倒的な居たたまれなさは…?と思っていたが、
麦くんの部屋の本棚のラインナップがだいぶ自分の本棚とかぶってて、やっと気づいた。これ、共感性羞恥だ…!
そうだ。これは過去の自分だ。約20年前、自分もこういう学生だった。サブカル気取りで、流行のものは流行ってだけで食わず嫌いしていた。
行く予定もない国のガイドブック、古本屋で買い込んじゃってましたよ。わざわざ隣県の美術館まで企画展まで行きましたよ。
自分はそこらの人とは違う感性を持っている、そういう感覚があった、そう思わなければ平静に生きられなかった。
そういう過去の自分が想起されすぎてキツいんだ。
で、今、絶賛もりあがっている若者2人に、イヤホンLRのくだりをぶつけてくるオッサンが登場。そこで一旦停止。なんともいえない表情の2人…。
このシーン観て、この映画最後まで観ようと決めました。この2人の行く先を、みぞみぞしながら見守りたいと思います。
2人は別人格、当たり前ですが
イヤホンのLとRを、恋人2人で片方ずつ聞くのは別の音楽を聴くのと同じ。同じ時、同じものを2人で体験しているつもりでも、2人は別の体験をしている。だから、2人のモノローグの内容のずれが、2人の物語を紡いでいく。
でも、こういう物語を書くには、2人の人格をきちんと描き分け、生きた人物像を作る必要があるのだと思う。だから、脚本の書き手はかなりの手練れでなければ、破綻してしまうのでは、多分。なるほど、東京ラブストーリーの脚本家さんなら納得(見ていないのですが)。でも、繊細で文学的な言語表現、腹を決めた強い女性の描き方。見ている間は女性の筆とばかり思っていました。50越えの男性であれば、こうした作品が書ける人がいるんだ、と感心です。いや、年齢ではなく人なのかな。
恋人と夫婦、違いは何?と、未婚の友人に聞かれたことがあります。「妥協の数と程度」だと答えました。恋人のずれは別れの結末につながるけど、夫婦のずれはどれだけ積み重なっても、それを越えて生活を作っていくしかない。もちろん、離婚という選択肢もあるけれど、2人の生活を継続していくということは、相手を受け入れ続けるということ。長い時間の共有でしか、見えてこないものもある。
でも、LとRで同じ音楽を共有している、と錯覚していた時代にか見えていなかった景色もある。そんな甘酸っぱさに、懐かしく、いとおしく、こころが揺り動かられてしまいした。年甲斐もなく、です。
ありきたりなラブストーリー
BSで録画視聴。
やっと花束みたいな恋をしたを観た。ただ、ありきたりなラブストーリーに見えて観た人にとってはわかるわかると共感する人もいれば、退屈と思う人もいるだろう。私は後者。
菅田将暉が主演だが、どうもサンセット・サンライズやこの作品もそうだが、現代作品の演技はどこか軽さを覚える。人気恋愛作品だが、私はもの足りなさを感じた。
はじまりは 終わりの はじまり
大学生の麦( 菅田将暉さん )と絹( 有村架純さん )は、或る夜、東京の街で出逢い、恋に落ちる。
何処かに居そうな青年を演じるのが巧い菅田将暉さんがハマり役の本作。相手役の有村架純さんもまた、何処かに居そうな役を演じるのが巧い。
菅田将暉さんも、有村架純さんも、フツーには居ないんだけど、居そうだと感じさせる、そんな魅力あるお二人による、若者達の眩しくも切ない恋愛を描いた作品。
2人で交わす少し文学的な言い回しが効果的で、時の経過とともに関係性が変わっていく2人の姿が、とてもリアルでした。
ー 楽しかったね
TBSを録画にて鑑賞
男性と女性のお手本的運命
目指せ造花!?
似た者同士は近すぎる。煮たものどうしは同日中に食べないで別日に分けて食べた方が飽きないで良い。
恋愛は永遠に続かない⋯⋯。
若い二人にはハードルが高すぎる?
そんな事はない。ちょっと近すぎた。共感しすぎると正しい距離感が保てないし狂うと補正出来なくなってしまう。
キャッチボールは近いと手が痛い。離れすぎると届かない。コントロールが悪かったり優しいボールばかり投げ合っても楽しくない。
上手く投げるよりも捕り方を工夫する方が楽しいし満足出来る。
花は咲いているから楽しいのかな?
滅多に咲かない花だってあるし畑の土作りや種選びする準備期間も楽しいよ。
作品の中でたらればポイントがたくさん散りばめられていたけど同棲しなかったら良かったのにと思った。
あんまり相性がピッタリ過ぎると余裕が入り込む隙間もなくなっちゃうから良くないね。
別れという隙間が出来て丁度よい距離感に戻ったのがホッとしたなぁ。
ロス・インディオスが脳内再生されたのはじじいならではです。
儚い恋愛映画
出会ったときに価値観が合うと思っても、環境の変化やふたりの将来を見据えたりすると価値観はずれていってしまうこともある。
変わらず趣味に没頭している彼女と、仕事に忙殺され趣味に身が入らなくなる彼氏。
人と何年も一緒にいるということはそれほど困難なことなのかと思わされる話。
菅田将暉と有村架純の気持ちのすれ違いの喧嘩が自然でよかった。
出会ったころと、仕事で趣味も興味を示さなくなった菅田将暉の変化がすごい
破局に向かっていく様子は、楽しかったふたりを思い返すと切なくなった。
有村架純ちゃんの男性人気に引いてた民です。
恋愛は数パーセントに満たない生存率
「ファーストキス」に対する皆さんのレビューでこの映画を対比して書かれる方もかなりいらっしゃたので、観なくては思いつつ「花束みたいな恋」などと言う軟弱なタイトルが何となく障壁となり、大好きな坂元裕二脚本にも関わらず観ることを後回しにしていた。
結果、勿論、観てよかったのだが、若い時の恋愛が成就(いわゆる結婚のようなもの)しない理由が映画後半で満載となりあまりいい気分にはならなかった。
静岡に旅行に行った時、絹が「数パーセントに満たない生存率の恋愛を私は生きる」とのあるブロガーの文章を思い浮かべた時、麦は何も言わずにシラス(たぶん生シラス)丼を買いに行ってしまった。おまけに「さわやかのハンバーグ」も食べれなかった。このあたりから終わりの始まりが、。
麦と絹の運命に導かれたような偶然の出会い、挨拶がわりに読んでる本の交換してみたら盛り上がる作家談義、映画の半券を栞にするのも同じ。麦の家に行ってみたら「ほぼうちの本棚じゃん」。だから、今村夏子の「ピクニック」を語り合える。押尾守を神と言える。カラオケではきのこ帝国「クロノシタス」を一緒に歌える。映画はアキ・カウリスマ「希望のかなた」を観にいき、コミックは「ゴールデンカムイ」を好む。小説、漫画、アニメ、音楽、映画、演劇、ゲームなどさまざまなポップカルチャーを2人が大いに愛しているのが素晴らしい、。のだが、。
仕事してお金を稼がなければ家賃も払えないし、ご飯も食べれない。当然、趣味に贅沢なお金は使えない、。あーあ、当たり前の事です。だからバイトもするし、就活もするし、せっかく入った会社では頑張らなきゃいけません。
絹さん、麦が仕事ばかりになってつまんない人間になったのがいけなかったのですか?別れるってことは、結局好きではなかったのですか?自分でもよくわからないですよね、。若い時にありがちです。ちょっとした感性のズレ、一瞬のすれ違いが全てを壊してしまいます。
麦が結婚して空気みたいな関係になれば気にならないみたいな事言ってましたが、それって以外に真実なんです。あんなに好きなものが同じなんて多分奇跡的なことです。ずーっと一緒にいても良かったんじゃないですか?
坂元裕二脚本の「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」は私が選ぶドラマ史上最高ランクの作品だし、「ファーストキス」も私が選ぶ映画史上のトップクラス。ストーリーだけでなくこれらの作品はどれもセリフのノリが大好きだった。この「花束みたいな恋をしたい」もいい感じのノリだったのですが、ご自身の趣味嗜好持ち出し過ぎだったのでは?大ヒットしたから多くの皆さんが受け入れたんですけどね、。
次の新作は「片思い世界」監督も土井宏泰で再びタッグを組むとのこと。楽しみにしています。
若者向け恋愛映画と思いきや
意外なラスト…
こんな別れ方もありかも
推しの清原果耶が出ているので鑑賞。
さすが菅田将暉、有村架純を主役にしただけあって映像は見応え十分。
最近クローズアップされている瀧内公美、オダギリジョーも顔を出していて豪華な配役に満足。
麦と絹のそれぞれの語りが物語を進めていくのも良かった。
2人が暮らす部屋の間取りとレイアウト、本好きな2人が選んだ本棚の中身にセンスが光っている。
でも、なんだかな〜という印象。
冒頭、別れたカップルが偶然に、同じカフェで、同じ話を今カレ今カノにしているって、普通ないよね。
そういう展開から開始されるちょっと奇抜なラブストーリーだったら納得するけど、出会いから別れまで細かなところまで配慮されたリアルで丁寧な演出だけにモヤモヤが残る。
最後、麦がストリートビューで2人の散歩姿が画面に映っているのを発見した嬉しさは理解できるかな。
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「コントが始まる」のコンビ
男は弱いよ
時の流れと慣れ
青春ですね
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