すばらしき世界のレビュー・感想・評価
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ヤクザの社会復帰は…
ヤクザの社会復帰話。
ヤクザを擁護するわけではないが、今の日本ヤクザに人権が無いのは、問題。戦争前の日本を彷彿とさせる。
再犯率が高くなるのは、日本の立法と司法が機能していないエビデンス。日本はどんどん腐っていく。犯罪者まみれ、借金まみれ等々誰も責任逃れでどうしようもない。
今の日本はロシアと変わらないと思うのは、僕だけではないはず…😢
2本立て1本目。出所後の生きづらさ。 役所広司の見事な演技もあり魅...
半数の人が5年以内に刑務所に戻るという現実
#役所広司 名優
#仲野太賀 次世代の名脇役
#長澤まさみ 美人
#六角精児 良い人役
役所さんは『孤狼の血』ではヤクザに睨みをきかせる武闘派の刑事役でした。
本作では刑期を終えた元ヤクザ。
孤狼の血では広島弁、本作では福岡弁を話していた。
どちらも良かった。
そして、どちらの役もケンカは強い。
さらに、ある意味、結末まで一緒である。
作品全体を通して、主人公の不器用だけど真っ直ぐさ。その彼に手を差し伸べてくれる人達の温かさが描かれていた。
そして、現実社会の厳しさ、生きづらさも描いている。
個人的に
良いと思った点は、
現代において、反社は生きづらい世の中ですよというのを描いてくれている。これからグレるであろう若い子たちには知っておいてもらいたい。
この映画を見て一人でも反社から遠のく人が増えてくれることを願う。それは国民全体のためでもあるが、何より反社に生きる本人がどこかで辛い目に遭うからである。人生立ち直るのに遅いはないが、現実には20代後半からは自己変革をするのは本当に難しい。そして、自己変革できず挫折し自暴自棄になり、元の悪しき生活や環境に戻ってしまう。
エンタメとしては、とても楽しめました。
仲野太賀はこの作品でさらに評価を上げると思いました。 2枚目主役級はどんどん入れ替わるが、仲野太賀はこの世代を代表する名脇役であり、ずっと残ってほしいと思いました。
以上
やくしょこうじすごいね
見たい見たいと思ってやっと見れました
やくしょこうじの演技がすごい
やはり役者なんだな
最初は人当たり良さそうでちょっとのことでブチギレてしまうあたり
唖然とした
こんな人近くにいたら怖いなっていうのが見事の描かれてる 寂しがりやでぶっきらぼうで真っ直ぐで
演技もとても身近にいる人のように感じられる
感じられて感情移入してしまう
なかのたいがのでてるさくひんまちがいない
と
元テレ東の佐久間宣行が言っていた
確かに間違いなかった
最後色々上手くいきそうなとこで亡くなってしまうのは悲しすぎる
彼にとっての幸せとは何か。この世界で正直に生きることの険しさ。
この不条理だけど温かい社会で【普通】に生きようともがく姿が哀しく愛おしく。
家族や友達や恋人からの愛情よりも、ふとした他人との繋がりが特別に温かく感じる時ってあります。
シアター満席の中、この映画はただエンタメとして消費したくないなと感じながら観てました。
どんな事でもいいから自分の糧にしたい、彼の人生や彼に短いけれど愛をくれた人たちから、何かを学びとりたいと強く思いながら観ていました。
エンディング。
あぁ、やっぱりこの世界は‥‥ だったなと。
まっとうを掴み取ろうと必死だった彼にとっての幸せはこの世界に存在したのだろうか?
彼は果たして変わることができたのか。
デートしようと言ってくれた元奥さんのこと。
嵐から必死に守ったコスモスを分けてくれた彼のこと。
不条理な世の中で正直に生きるってなんだろう?
そんなことを考えながら、
あなたはどう思いましたか? と。
エンドクレジットでわたしに突きつけ問いかけるような、でも優しさを感じるあの時間と空間。
涙はとまらず目の血管がどうにかなるかと思うぐらいでした。
仲野太賀さん演じるTV番組制作の若者の物語もまた感慨深くて魅力的。太賀さんのお芝居が本当に素晴らしかったです。
西川美和監督作品をもっと観てみたい。
次の作品が待ち遠しいです。
1人でも多くの人に観てほしい
毎日普通に生きる素晴らしさ
やり直すことの難しさ
人生の半分はヤクザと刑務所で過ごした三上、出所して人生やり直そうとする。
三上の周りには、身元保証人の庄司夫妻はじめ、作家の津乃田、スーパーの店主松本、役所の北口など、良い人に出会い、みんなが三上の更生に協力してくれる。
うまくいかず、昔の仲間を頼って九州まで行ったが、そこでも下稲葉の妻がやり直すチャンスをくれる。
仕事先で怒りマックスになって、以前なら手が出ていただろうところを、堪えることができた。せめて、いちど前妻に会えると良かったのに。
人間の暖かさを感じることのできる映画でした。
役所さんはもちろんですが、今作は中野大賀がとても良かった。彼もどんな役でもハマる、これから楽しみな役者さんですね。
母ちゃんしか覚えとらんことばい
映画「すばらしき世界」(西川美和監督)から。
人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々は、
経験したことのない私にとって、コメントができる立場にない。
しかしなぜか、気になったフレーズのメモは溢れ、
到底、一回では書ききれないほどだった。
今回は、そんな体験をしてきた主人公が、自分を産んでくれた母親に
会いにいくシーン。
同行した記者が「どんなことを訊いてみたいですか?」と訊ねたら、
「お産の時の話は聞いてみたいね、自分をどげんして産んでくれたか」
と答え、逆に記者に訊き返す。
「あんた聞いたことあるどね?」と。
そして最後に「母ちゃんしか覚えとらんことばい」と語った。
私は、この台詞でハッとさせられた。
今、自分がこの世界にいるのは、母親が産んでくれたから。
そんな当たり前のことなのに、自分がどうやってこの世に誕生したのか、
その瞬間の話を聴いたことがなかった。
生まれた日時、体重、身長などの数字、
そして、私を取り上げてくれたお産婆さんの名前まで訊き出したのに、
母親しか覚えていない、産んだ時の記憶を聴いたことがない。
お互いが認知症になる前に、聴いておこうっと。
演者も演出etc.も、全部良かった。良かったけど、終わり方は分かる...
演者も演出etc.も、全部良かった。良かったけど、終わり方は分かる作品だったなぁ…
あと正直「いい人だいぶ多いな…」と思っちゃった。
周りの評判が良かったのでどんなものかと思っていたけど、私は「ふーん」って感じでした。
役所広司の渾身の演技に圧倒される
観終わって、すばらしき世界という題名は、生き辛い今の社会を皮肉ったものではなく、目指すべき社会のことを強く示唆していると感じた。
本作は、人生の殆どを刑務所で過ごしてきた男が、最後の更生のチャンスに賭けて懸命に愚直に生きる姿をリアルに描いた作品である。犯罪者の更生を描いた作品は多いが、本作ほど、犯罪者の人間性を浮き彫りにした作品はない。犯罪者を演じる役所広司の渾身の演技に圧倒される秀作である。
本作の主人公は、13年間の刑期を終え出所した、元殺人犯の三上(役所広司)。彼は、更生するため、懸命に努力していくが、なかなかうまくいかず、悶々としていた。TVディレクターの津野田(中野太賀)、TVプロデューサーの吉澤(長澤まさみ)は、そんな彼に近づき、彼を題材にしたドキュメンタリー製作を目論んでいくが・・・。
本作のキーパーソンは役所広司である。曲がったことが嫌いで、困っている人がいると黙っていられない直情型性格でトラブルが絶えない、不器用で武骨な三上という男に憑依したような演技と、役所広司の持つ優しい佇まいで、三上の生き様、人柄を表現している。
身元引受人の弁護士をはじめ、彼の人柄に惹かれた支援者たちに助けられながら、主人公は、更生するために、愚直に行動していくが、犯罪者の更生を阻む多くの壁が待ち受けていた。壁に藻掻き、自暴自棄になりながらも、更生への道をひたすら突き進んでいく主人公の姿は胸に迫るものがある。
本作は、主人公が出所したところから物語が始まる。罪を償ったところから物語が始まる。主人公の過去を映像で見せつけることはない。そこに作り手の意図を感じる。罪を憎んで人を憎まずという諺を思い出す。劇中、娑婆の空は広い。という台詞がある。広い空は自由の比喩であろう。どんな人間でも自由に生きることができる社会。生き辛さを感じることのない社会。それが、我々が目指す社会であるということを本作は、鋭く問題提起している。
普通になることの難しさ…
しかし、普通ってなんだ?苛めが行われてても、見て見ぬ振りをする、争いごとには巻き込まれぬようにする、助けない、この描き方は極端過ぎる気もするが、梶芽衣子が言っていた皆、いい加減に生きている、これが合ってるのかもしれない。十数年も服役していた元ヤクザにとって、身寄りもなく、資格もなく、働き先もない社会生活は過酷だろう。生活保護を糧に働く意思があっても、そうはさせない現実があり、再び悪の道に戻るのが精神的にも楽だろうし、生きる道、出所しても半分がまた戻ってしまうというのがよく分かる。しかし、ヤクザの世界も現代では法のもと、生きにくい世の中になっており、キムラ緑子は好演だった。主人公はキレやすく、罪を心の底から反省していない点もあり、共感はできないが、そこがリアリティある。映画では彼の更生を支える仲間たちがいて、恵まれているが、現実はそうではないだろう。ラストどう終わるのかと思っていたが、ようやく新たな人生のスタートを切ったかに見えたが死んでしまったのはとても残念で、やはり彼の住む世界ではなかったということなのか。色々考えさせられる映画だった。
今の社会福祉になぞられているような…
社会福祉士を目指すかたに見てほしいような作品
更生保護制度や生活保護制度に当てはまるかな
刑期を終えると、人は社会生活をすることになる。
そこで社会生活する上で必要になってくるのは、その人を受け入れる受け皿。そこがある・なしで、その人の人生が分岐する。
主人公は、周りに支え支えられて生きる人生や、元の必要とされる環境で生きる人生の選択がある。主人公の曲がったことが出来ない性分は果たしてどちらに転ぶのか…
と概要は以上です。
ヤクザ役の役所さんは、本物ぽっいです(本物は知りませんので)迫力があり、でも気の優しいところもあってその緩急が良い味になってます。役所さん一色の映画のようですが、しかし他の役者さんもいい味を出して、主人公扮する役所さんの生活や気持ちを支えて居るんだなと思い、役所さんを応援したくなります。
とっても良い映画でした。
…福祉に携わっているので偏っているかも知れません。
それでもすばらしき世界
三上のカーッとなって大声を出したり、人を殴ったりを始終ヒヤヒヤしながら見てた。
だめだよ、せっかく堅気になろうとしてるのに、抑えなきゃ、やめてやめて、
少年の頃から30年近くを牢屋で過ごした人が、社会に出るのはなんとも生きづらいのだろう。それでも今度こそ堅気にと誓って務所をでたものの、周りのいい人達に支えられながらも、怒りを抑えられない姿には辟易した。
しかし、普通の社会というものすら彼には違う世界で、それでも少しづつそこに身を置く努力を彼なりにしていて、心の中で小さく
頑張れ、堪えて、
と踏ん張りながら投げかけてた。
もちろん流石の役所さんはとても素晴らしく、怒りを抑えられない場面ではクソだなと思える程の演技。三上を支え世に出す手助けをする弁護士先生夫婦、ケースワーカー、スーパーの店長、それぞれの優しさがものすごく身に染みた。
そして、三上を知るうちに彼をなんとか元の世界に戻らせまいとするツノダを演ずる太賀が私を泣かせた。
この、すばらしき残酷な、世界
私は、何を見て見ぬふりをしているのだろう
自然に身に付けてしまった術なのだろうか
学校ではイジメが、家庭では虐待がニュースになる
会社でも日常にあるんです
仕事の覚えが悪い人を罵ったり、体力作りだからと運動させたり
やらせている人は自分が正しくて悪いことをしている感覚がなくなっている
どんな呪いをかけて自分を正当化しているのか私には分からない
どこでそんなやり方を学んできたのか
学校、会社、町内会、ママ友、etc……
あげればキリがない
そんな無法地帯で罪を犯さず人を傷つけずに生きていくのはとても難しい
口では勝てないからって拳を上げれば罪になる
逃げれば陰口を言う人が増殖する
それでも生きなければならない、悪いことより良いことの方が少ないけどそれだから良いのだと思う
たまにあるから有難いし価値がある
人は慣れると麻痺してありがたみが無くなるからね
前科者だから生きづらいのではなくてこの「すばらしい世界」だから生きづらいのだろう
それでも空は広い
「そのうちなんとかなるだろう」と歌って乗り越えていきたいものです。
正義感など必要ない。自分の損得だけ考えろ。
すばらしき世界。
ラストに浮かび上がった文字。
監督の世の中への皮肉を込めたメッセージ。
電車内で暴行を受けてる人がいても誰も止めず知らん顔。
自分には関係ない。関わりたくない。知ったこっちゃない。
安倍政権の八年で日本人のモラルは崩壊したと思う。
正しい事をしようとした人が自殺に追い込まれる社会。
レイプしても権力者の側近なら逮捕されない社会。
そしてそれを容認する国民。
自分には関係ない。
素晴らしき世界のままで
役所広司の全てが怖い。
まず目。何かしでかしそうな、何が企んでそうで、
こちらの思惑は全部お見通しと言う目つきが怖い。
髭の生え方か髪型も怖いし、佇まいも怖い。
なので三上もとても怖かった。
絶対公正してないだろ、
自分の事を悪いと思ってないだろって感じで
嫌な奴かと思っていたら、
切れやすいところはあるが、
実直で人を信じやすく、
悪い事は悪いと言える男でもあった。
人たらしな部分もあって魅力的な人物だった。
こんなガキのまま大人になったような奴、
この世界でやっていけるわけないと思っていたら、
周りに気にかけてくれる人がたくさん集まって
三上もその情を無駄にしたくはないと言う思いが
公正に向かわす仕組みは、
本来あったはずの古き良き日本の人間関係なのかなと、
粗暴だから見放すのではなく、長所を伸ばしてやろうと
言う働きかけは大事だなと思いました。
三上に関してはとても恵まれた環境だと思うけど、
結末はこれ以上この世界の汚い部分を見せたくない
と言う監督の思いなのかなと、
つまり、昔はあった素晴らしき世界は
もう今はなくなってませんか?と言う問いかけのように
僕は感じました。
役所広司さんの素晴らしさは言わずもがな。
今作も魅力をたっぷり堪能させてもらったけど、
仲野大賀さんもとても良かったです。
見てよかった作品
一言「うっわあ!!」。
実はこの作品、結末をぼんやりですが知ってたんです。
じゃあどういうに話が進むのかなと思って、見始めました。
ざっくりいうと、累計20年以上刑務所にいた男が。
出所してからどう社会に戻っていくか。
「喧嘩のマサ坊」と呼ばれた主人公は、弱いモノいじめの仲介に入ったり。
ちょっと進んだかと思ったら、また短気を起こして後退する。
見ていてハラハラ。
だけど頭を下げたりお願いすることで、手助けしてくれる人もいる。
その恩を忘れず、少しずつだけど喧嘩の拳を心に飲み込む。
そうそう、みんなそうやって社会で生きているのだよ、って。
ラストは、知っていたのと違った終わり方でした(ウルおぼえ)。
こういう終わり方、本当は好きじゃないけど。この作品ならあり。
見終わった後、「どう思う?」って語り合いたい作品。
出演陣も豪華で、実力派勢揃い。
そして役所さんじゃなきゃできない、主人公でした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「大切なのは誰かと繋がりを持って、社会と繋がりを持つこと」
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