劇場公開日 2021年2月11日

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すばらしき世界のレビュー・感想・評価

全599件中、241~260件目を表示

4.0西川美和の三上への"愛"。

2021年3月7日
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鑑賞方法:映画館

西川監督の、三上という特殊な人間に対する暖かい視線を終始感じることができる作品でした。三上はいわゆる「社会不適合者」と言われても仕方がないような人物である。犯罪常習者で、感情的で短気、すぐに暴力で解決しようとする。こんな危なっかしい人間が、出所してまともに生きていけるのだろうかというのがまず興味の一番である。案の定、あちこちで衝突しもめごとに巻き込まれるが、次第に彼自身も、彼に関わる周囲も変わっていく。三上にはどこか力になってあげたいと思わ
せる人間性みたいなものがある。それは例えば、身元引受や生活保護の対象者であったり、テレビ取材の対象者に過ぎないうちは気づかないが、彼の人柄に触れ一人の人間として向き合うことで初めて理解されるものだ。
そんな三上という人間を、役所広司が実に魅力的に演じてくれた。西川監督の三上への思い入れも十分に伝わってきたように思う。この世界は、表面的には不寛容であったり、利己主義や独善主義がはびこっているが、皆が少しづつ「善意」や「好意」を持ち寄ればきっとよくなる、そんなメッセージがこの「すばらしき世界」というタイトルに込められているように思った。

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ガバチョ

4.0俳優の皆さんの演技に吸い込まれます

2021年3月7日
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鑑賞方法:映画館

この世の中は、生きづらく、あたたかい。

このキャッチの通りで、この言葉とともに、さまざま考えさせられる。
出演俳優の皆さんの演技にも吸い込まれました

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よつば

5.0本当に良い映画

2021年3月7日
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本当に良い映画だと思った。

生きづらさを抱える、今の世の中を生きる人の気持ちにスポットを当てている。その冷徹な現実を見つめ、寄り添い、時に突き放し、なだめて、背中をそっと押してくれる、そんな風に思えた。
主人公は、真っ直ぐで一本木な男だ。人生の多くの時間を刑務所で過ごし、ずっと社会の裏にしか自分の居場所がなかった。そんな一見特異な人物にも、自然と感情移入ができて、なんとか人生がうまくいってほしいとハラハラしながら見ている自分がいた。予想していたよりも見ていて心を揺さぶられたし、泣けた。

救いはあった、といえるのかな。。
ラストシーンは賛否が別れると思う。
それでも、この映画が気持ちが揺さぶられるすごく良い映画だったことには、疑問の余地がない。

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village

5.0ただ淡々と

2021年3月7日
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これまで元犯罪者の生きづらさをテーマにした作品は多々あるが、ここまで現実的な作品はなかったと思う。

映画的な展開やショッキングな事件やおおげさな描写がないが、それが逆に物語にリアリティをもたらしている。

また観客的な視点をもつ、仲野太賀が巧く、
影の主役になっている。

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nrhg0104

3.5はじめてのおつかいを見ている気分

2021年3月7日
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鑑賞方法:映画館

 主人公・三上がヤクザの映画はあまり好きじゃない。なぜなら、反社というレッテルで周りの対応が予想できるので、結末もお涙頂戴の展開になると思っていた。期待してないけど映画館で何度もPVを見たので思い切って見に行きました。
 結果良い映画だったけど、主人公に感情移入しすぎてハラハラしました。三上は純粋で人間味あふれる人物なんですが、理性が育ってない、いわばブレーキのない車という印象でした。なので三上がやることにハラハラしっぱなしで、見終わった後疲れました。
 私が特に三上に対してドン引きした瞬間は、不良二人がおやじ狩りをしているシーンです。三上は不良をやっつけるために力を振るうんですけど、相手の腹に嚙みついて撃退した時に血まみれの歯をにっこりと友人に向けるシーンが印象的でした。
 最後には私も三上に感情移入してしまい、下唇を噛みしめながらこの映画を見終えました。

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keyton

4.0曇天から青空

2021年3月7日
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知的

難しい

智に働けば角がたつ。(中略)。意地を張れば窮屈だ。とかくこの世は生きにくい。

映画を見終わったあと、夏目漱石の「草枕」の冒頭の文章を思い出した。

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スコア105

3.5エンディングが安易過ぎてちょっと許せない

2021年3月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

メインタイトルがラストカットまで出ない。そしてこの世の中は全くのクソで素晴らしくもなんとも無いという逆説的表現なのだがもしかして「ちょっとはいいとこもあるよね」とゆーことなのだろうか?クライマックス前に役所広司の就職が決まって青空を見上げるシーンが劇中唯一観ちゃいられないベタで陳腐で恥ずかしい演出なのだがこれこそが嘘っぱちの「すばらしき世界」と言いたかったのであろう西川美和監督恐るべし。役所広司は相変わらずメーターを振り切ることができないのだが今回の役どころはまさにそこにあるので「孤狼の血」よりずっとハマっておりました。こんなオーソドックスな映画を撮る監督もやはり必要である。

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たあちゃん

3.5すばらしき世界とは

2021年3月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

この映画は、過ちを犯した人間でも、前を向いて正しい方向へ歩こうとすれば、周りの人が手を差し伸べて、結果として「すばらしき世界」を作るのだと私に気付かせてくれた、心に残る作品でした。
果たしてすばらしき世界とは何を指すのですか?

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西国くん

4.0愛おしすぎる三上さん

2021年3月6日
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怒りも大事な感情だけど、自分の感情を抑えず怒り狂うのは簡単で
どんなときでも相手の気持ちも考え、優しさ思いやりといった愛をもった行動が
できる人こそが最強なのだと最近「ある人質」を観てつくづく感じ、
職場での心ない人たちの会話からのコスモス(でしたっけ…?)、
最後、あのやりとりがあって本当に良かった…
正直、映画館で観るか迷っていたのですが、
こういう作品こそ全集中でじっくり浸れる映画館で観るべきなのだと思えました。

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I am R.

4.0自己責任社会への警鐘

2021年3月6日
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この映画が伝えたい事を簡潔に言うならば、現代の日本が抱える自己責任論への警鐘だろう。
犯罪を犯した者だけでなく、一度躓いた者達への不寛容な風潮がどれほど社会を危険なものに陥れているか。現代に蔓延る様々な問題の諸悪の根源は、この不寛容さにあるのではないか?
それを最後のすばらしき世界という皮肉を込める事によって問題提起しようという強いメッセージを感じることができる。

演技は役所広司始め、脇役に至るまで熱演であり、大変素晴らしかった。
しかし長澤まさみ演じる女性はノイズ気味、かつ主人公との繋がりも薄く心的描写も少なかったので必要だったか?という疑念も生じたのが正直な感想である。

このコロナ禍だからこそ、人との繋がりを再認識することの大切さを感じさせてくれる作品である。少しでも興味があるなら是非、劇場に足を運んでいただきたい。

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ゴンザレス基文

5.0考えされられました。

2021年3月5日
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とてもしっかり練り上げられた映画です。ラストがなあ。

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ぽんぽこ

4.5流石の役所広司

2021年3月5日
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ソラ太郎

5.0役所広司惚れ直しました。また、西川美和監督大好きです。

2021年3月5日
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まずこの映画を作った、西川美和監督に大拍手…!!素晴らし過ぎる。毎回想像を遥かに超えてくるし、自分自身の経歴をぐんぐん塗り替えてくる作品を作ってますね、素晴らしいのはまずあなたですと言いたい…尊敬しかしない。
西川監督の映画はどれもこれも面白い。でもこの作品が一番好きかも。いやどれも良いし甲乙付け難いんだけどさ…。
役所広司演じる人生の大半を刑務所で過ごしたヤクザ上がりの殺人犯が、13年の刑期を終えて久し振りにこの社会に戻って来て、普通の暮らしをする為に奮闘する。
この映画を観る数日前に「ヤクザと家族」を観ていたおかげで、如何に今のこの世で反社上がりや刑務所上がりの人間が健康で文化的な最低限度の生活をおくることが難しいかが分かるので変に共感ポイントが多かった。でもこの映画はそこだけがポイントでは無い…。
私が散々良作映画の条件のひとつとして挙げている、「魅力的なキャラクター・人間性」を、この映画の登場人物は主人公を筆頭に皆が皆、メインキャラクターから脇役の脇役まで、みんな持っていた。映画によっては、「この人は元ヤクザだからそれっぽい感じに」「この人はスーパーの店員だからそれっぽい感じに」「この人はテレビディレクターだからそれっぽい感じに」「この人は教習所の教官だからそれっぽい…」と、●●っぽいキャラクターにしておけばそれで良い、というキャラクター設定や演出がされている作品も割と多い。で、この映画はその真逆で…。ひとりひとり、詳しく描かれている人は居ないんだけど、家庭環境や生活スタイルやこれまでの経験、色んな人生を生きてきた人達なんだろうと言うことが伝わってくる。そんな人達がひょんなところだったり、たまたまだったり、情だったり、仕事のためだったり、色んな理由から絡み合っていき、小さなドラマから大きなドラマまでどんどん展開を見せていき、もうこっちはスクリーンから目が離せなくなってしまっていた。
役所広司演じる主人公・三上は、経歴が経歴だけに、直ぐにカッとなってしまい手を上げそうになったり手を上げてしまったりして、最初は「やはりこれまでの人生がそうさせるんだな」なんて浅はかに思ってしまってましたが、真面目に生きようとする姿や人に心を許す姿、曲がった事が大嫌いなとこや弱い者イジメが嫌いなところや細かい作業が得意なところなど…徐々に彼の正体が見えていく度に、気になり、人間としての魅力が伝わってきて、直ぐにカッとなる性格にも色々納得がいくようになっていった。犯罪を犯したから長年を過ごした刑務所だけど、刑務所生活が長い分、現代の社会の闇や刑務所以上に地獄だな…と思うような事からは少しだけ遠い場所に居た人間だからこそ、今のこの社会に入っていったときに、色んな矛盾や腑に落ちないこと表から裏まで見えてしまった人間の邪悪さとか三上は耐えられなかったんだろうとも思った。私もそうだし、誰もが、道徳を学ぶことがメインの場所にずっと居て、長年居て、今のこの世界に生きるってなったら精神的に辛いと思う事が多過ぎるから…三上のような真っ直ぐな人間にとっちゃ発狂したくなることばかりだよなそりゃ、と。
そんな三上を助ける人、優しくする人、罵倒する人、面白がる人、色んな人達が登場する。ほんとに色んな人がいるんだけど、優しい人達の優しさには心をえぐられるような良い人達が居て…私は特に六角精児の存在と梶芽衣子の言葉にはやられたね。涙が止まらなくなった。
太賀の立ち位置も、ある意味この映画のエンタメ性を上げるための役どころかと思ってたけど、…あ、そんな風に関わっていくんだ…と意外な方向に進んでいき、結局心がぎゅっとなった。辛いシーンや展開もあるから悲しい涙も沢山出たけど、あったかい気持ちの涙も沢山流れたよ。
こういう重たい人間ドラマって、重たいだけの作品になる場合もあるのに、西川監督は「あー面白い!とまらない!」と最初から最後まで思わせる魅力をたっぷり詰め込んでくる。何度でも観たくなる傑作◎こんな映画、ずるいよ…
2021年を代表する1本!

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まつこ

3.52021/3/4

2021年3月4日
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伊達巻子

5.0最高最高傑作。 怪物

2021年3月4日
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泣ける

幸せ

ラストのタイトルの辺りで相手のパンチが入ってしまったようだ。
エンドロールがテンカウントを数えるようにスクリーンに流れている。
動けない。

この映画が素晴らしく、こんなに凄い作品が有るのだろうかと過去に観てきた映画のリストから探す。

なかった。

試合に負けたのだ。

こんなに完膚なきまでに倒して貰えて

凄かった。

母が家の冷蔵庫にある残った食材で作ったものをみんなで食べた事が一番幸せだったと思えるような映画

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とよ

4.0階層

2021年3月4日
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U-3153

5.0これは六角精児が役所広司の妻になる映画なのだろう。

2021年3月4日
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泣ける

楽しい

興奮

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Naokisky2

4.5King Gnu

2021年3月4日
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カップ麺を一口食べてからぶちまけるシーンがすごくよかった。見せない部分は見せないという撮り方もすばらしい。要所要所で挟まる食事シーンが良い。
見て良かった。
最後のシーンとタイトルの出方も良かったです。

メガネの彼が走ってるところはKing GnuのMVかと思った

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映画ぜんぜん見ないくん

4.0ノンフィクション

2021年3月4日
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笑える

悲しい

幸せ

見終わった直後。ホヤホヤなので心ぐちゃぐちゃです。
残酷、、グロい、、、ようみんな生きてます。こんな世界で。

暗くて重めの映画ではあるけどちょいちょい笑える描写もあって見やすかった。就職決まってシャブみたいやーって走ってるのは笑った。
役所広司の魅力たっぷり。大賀もめちゃよかったな。真っ向から三上に向き合いだしてからの成長、、良い!

六角さんのスーパーの店長が人間できてて救われたな。いい人。

がんばって生きていこう。明日も仕事だ。適当に。

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にしこ

4.0古き良き映画

2021年3月4日
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骨太である。古き良き日本映画の正統なる後継者と言う感じがした。これほど骨太の作品を作るのが女性監督であるとは驚きだなどと今時口にしようものなら袋叩き似合うのだが、小説の世界ではこの位の世界構築は今や男より女性の方が素晴らしい作品を提供しているらしい。その上でなお僕は映像の眼差しに女性的な温かみを感じる。安心感があるのだ。これは女性監督だらではなく、健全なインテリジェンスに裏打ちされた安らぎのような感じがする。いい作品であった。

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mark108hello