ACCA13区監察課 Regards

新千歳国際アニメーション映画祭で鑑賞。テレビシリーズは全て見ていたのだけど、このOVA版を見るのは初めて。『ぼっち・ざ・ろっく』や『葬送のフリーレン』で知られてる斎藤圭一郎監督の初監督作品だ。
全体的に淡々と話が進むので、何も事々しく起こらないけど画面に集中させるのは演出力の高さを感じさせる。固定カメラのショットがほとんどなのも硬派だなと思う。シリーズでは斎藤監督は演出をやってなかったと思うが、見事に作品の世界観を理解していた。
新千歳での上映後のトークショーでも話題にあがっていたが、ジーンがコートを着るシーンの作画がすごい。しわの動き方の緻密さもそうだが、キャラクターがしっかり動きの中に表現されている。派手なシーンで魅せる作品じゃない分、細かい芝居に気を使って作っているのがよくわかった。こういう演出力も作画力も“さりげなく高い”作品、もっと見たいなと思った。