ドロステのはてで僕らのレビュー・感想・評価
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舞台っぽい映画の傑作
人気劇団が作った長編映画ってことだったので、ある程度は想像していたがモロに舞台っぽい話だった。悪い意味ではなく、とってもいい意味で。舞台系の監督や脚本家はこういう設定が面白い話得意だよね。
自宅と経営してるカフェのディスプレイが2分間ズレた映像を映し出すという設定がいい。微妙に役に立たなそうな、でもすごいとは思える状況設定。で、この設定を最後まで活かした話を徹底的に作り上げた感じ。
いや、もちろん気になるところはある。ディスプレイのコードどうしてんだろ?とか、ヤクザの行動が謎だったり。そして若干短いなと感じたり。でも、なんだろう。そんなことはあまり気にならない。舞台を観ている感覚に近くなっていたからそういうところはハードル低くしていたのかも。
そして、何より撮影が大変だっただろうなと思った。綿密な計算のもと、演技しなきゃいけないし、撮影もしないといけない。メイキング映像はたしかに見たくなる!
見えない時間を操るマジック
オンラインで2回、劇場では11回観ています。 何度観ても面白いし、...
何度も観るとさらに面白い!
何度でも観たい!
佳品。「ヨーロッパ企画」の今後が楽しみ
ヨーロッパ企画に最近興味を持つようになり、いろいろ見ています。この映画も、知ったのは1か月前位。映画自体には最初興味がなかったのですが(Previewは見ていてそれほど惹かれませんでした)、新型コロナで映画館での上映ができるかどうかもわからない中、ツイッターやオンラインなどで情報発信し、またオンラインでの初日上映を決めたのを知り、応援の意味も込めて拝見しました。悪い話ばかりが聞こえてくるような情勢で、明るく新しい試みを次々していくヨーロッパ企画の頼もしさと将来性をとても感じて好感を持ちました。
上田さんの脚本は時間モノが多いですが、とはいえ、それをバカバカしく日常に引き下ろして笑えるところが何とも好きです。例えば「サマータイムマシーン・ブルース」。「ドロステ」は、基本同じ路線だと思います。その路線と基本コンセプト自体は面白いのですが、ただ2分のずれ、もっといろいろ広げられそうなのになあ、とそこが残念。やはり予算の問題が大きいのでしょう。
お芝居は、土佐さんてこんないい男だったのか、と感心。朝倉さんもとても素敵でした。他の方も書いてましたが中川さんも良かったな。
実際に映画や動画を撮っている人の方が「ドロステ」はどうやってこれを撮ったのか、といった興味がわくし、またまだヨーロッパ企画をあまり知らない人の方が楽しめるかもしれません。
ともあれ先が楽しみです。番組「暗い旅」を見てると、映像での遊びをいろいろやっていてそれがとても面白いので、もっと大きな予算でまた実験的で面白い映画が撮ってくれるといいな、と思いました。
最初から時空体験に引き込まれる⏳
映画開始間もなく引き込まれてしまい、どうなってんだと頭で理解しようと思いながら、ストーリーがどんどん進んでいきます。
どうやって撮影しているんだろう?とか少し横道に逸れるとあっという間に終わってしまう。
SFラブコメディミステリーと全要素入っているので、皆が楽しめる映画です。もう一回じっくりみたいな(*^_^*)
映画という形でしか実現できない舞台
舞台演技を許容出来るかどうか?
先日のオンライン上映会で拝見しました。
(若干、運営側のトラブルがありましたが、それは点数に反映していません)
ヨーロッパ企画ファンとしては、上映延期でこのままお蔵入りする事なく、無事上映された事を嬉しく思います。
内容を細かく言うとネタバレになるので難しいのですが、
与えられた条件や設定、予算を逆算して70分に封じ込めた、
コンパクトで密度の濃い面白い映画だと思います。
恐らく「タイムテレビ的な物があれば実現出来るだろう」をリアルに再現しています。
もっとフザけて突拍子も無いことを試行錯誤すれば良いのに・・・と思いながら見ていましたが、
それをしちゃうと整合性が取れずに破綻しちゃう(予算の限界や、役者さんの対応、監督さんの撮り方など)のが、少し透けて見えてしまったのがマイナスでした。
肝心の「時間に殴られろ」は、個人的には途中で把握してしまい殴られこそしませんでしたが、
クライマックスの駆け上がる(まさしく駆け上がる!)シーンは、役者さんと山口監督の緊張感が伝わってくるようで良かったです。
ここは、メイキングを見るとさらに感じ方が強まります。
ヨーロッパ企画メンバーさん達の演技がけっこう舞台寄りなので、良くも悪くも、しつこく、臭いです。
関西バカ大学生のノリ的な、いつもの感じを許容出来るかどうかで、
かなり評価が変わると思います(私は好きですが)
その中でもそうでもなかった、主人公とヒロイン役の、土佐さんと朝倉さん、ヤクザ弟分の中川さんの演技は、映像寄りで良かったと思います。
とっちらかった感想になりますが、
2分縛りの忙しさと、縛られていない時の緩急の差がもっと欲しかったです。
中盤までの、見ている側への説明演技もマイナスで、アイテムの使い方も、脚本の強引さが感じられました。
この辺りを自然にクリアした続編的な作品が現れるのを期待して、
この点数を付けさせていただきました。
脚本と設定と撮影か綿密にコラボレーション
時間に殴られました
それは必然か!?
映画の良さが溢れています
映画としての素晴らしさ、劇団・ヨーロッパ企画さんの魅力が溢れていました。
緻密に作り込まれた演出と、撮影。
随所で笑わせてくれたし、ここどうやったの???!と不思議に思うところ満載でした。
CGを一切使わない、シナリオと役者の演技とカメラワークや小道具の技が光り引き込まれるのは、、
80年代以前のハリウッド映画いいな、と思う感覚とよく似ています。個人的な感覚です。
ノーカットで一本撮り?!なの?かしら??
面白かったです。
すっごく!
サマータイムマシンブルースで知りファンになったヨーロッパ企画さんの最新作。
舞台を観ているようでありながら、いわゆる『舞台の演技』感をほぼ感じさせないのがヨーロッパ企画さんの素敵なところ。
よい時間をありがとうございました!
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