ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
全255件中、161~180件目を表示
前半のダンスシーンはエロくて良かったです(良いところ探し)
こちらも延期延期を経てようやく公開されましたね。ケネス・ブラナー監督のオスカーノミニー作がもうすぐ日本公開されようというこの時期に。
78年版は大阪難波の南街シネマで観ました。たしかパンフレットもあったはず、と探してみたらまだ持ってましたよ!定価300円。パンフの広告に日産ローレル。時代ですねぇ。別のフロアでは「キタキツネ物語」が上映されてたような。
当時中学生の私(トシがバレる 汗)はエジプトの自然や遺跡に魅了され、面白かったぁと思ったのを覚えています。
まぁ細かいところはすっかり忘れていますけどね。オリビア・ハッセーさんが薔薇より美しい(わかる人はそこそこな歳ネ)こととアブシンベル神殿に突然ジャクリーン(当時はミア・ファローさんという女優さんをまだ知らなかった)が現れて怖かったことが鮮明に記憶に残っています。
さてブラナーは同じアガサ・クリスティ原作の「オリエント急行殺人事件」に引き続き探偵ポアロ役として主演もしてる今作。
冒頭はいきなりモノクロの第一次世界大戦のシーン。「1917命をかけた伝令」ですっかりお馴染みになったあの塹壕がまたまた出てきます。あれ?シアター間違えた??ナイル川どこ???と戸惑っていたところに若きポアロが登場。
正直ポアロの過去にはあまり興味ないんですよね。
いや、あってもいいですよ過去シーン。だけどその設定が後にそれほど活きてないのよねぇ。
そこに尺を使わず謎解きにもっと時間を割いてしっかり描いてほしかったなぁ。アレじゃあ(なるほど〜そういうトリックかぁ〜わぁスッキリ!)とはならないでしょ。
ネタバレになるから詳しくは言いませんけどアレでは弱すぎます。
ポアロも威圧的でしたけどもう少し愛嬌があるように描いてほしかったな。
ガル・ガドットは美しいですよ、そりゃあもう間違いなく。
でもジャクリーン役のエマ・マッキーもなかなかの美人なのがキャスティングミスかなと。78年版のミア・ファローの方がハマってましたねサイコパスぶりが。
今作ではそんなに観光気分も高まらなかったのはきっと当方が「世界ふしぎ発見!」などでピラミッドやスフィンクスなどを見過ぎてしまっているからでしょうか。旧作の方が絵に迫力あった気がするのですが。
いろいろ書いてしまいましたが私の期待値が高すぎたのでしょうね。
リメイクって難しいですね。
(やはりスピルバーグのリメイクはレベチでしたね)
アガサ原作を未読で旧作も観ていない人の方が楽しめるのかも。
原作を未読の方は是非
こちらのレビューでよく見る、
原作ファンの方々の批評を横目に観に行きました。
原作未読の自分にとっては楽しめました。
映像がゴリゴリのCGばかりだが、
優雅で豪華な旅の演出が美しかったです。
前作の勝ち
40年の時を越えて、1978年の前作と今回の作品両方とも映画館で観ました。
◇今作のいいところ
①ドローンの撮影が多く、雄大な景色が綺麗
②カメラが水の中から出てくるなど、カメラの縦横無尽の動きが良い
③ ポアロの人間性に迫っていてかっこいい
④前作のオリエント急行殺人事件のポアロと同じであり、キャラも同じキャラが出てくるのでシリーズとして楽しめる。
◆今作の今一つのところ
❶日本もアメリカも同じ傾向であるが、役者がみんなジャニーズ系アイドル系になっていて、昔のように癖がすごい個性的な役者が少ない
❷後半の謎解きが、ポアロがしゃべっているだけで、実際どのように犯行が行われているのか? 実際どのような可能性でこの人が犯人なのか? が具体的に頭に思い浮かばない
❸後半の謎解きがテンポが良すぎて、それにより上映時間が短くなっているが、珠玉のミステリーを味わえる時間が少ないとも言える
❹お金持ちの令嬢と結婚した無一文の男がなぜ髭を生やしている? ちょっとキモイ
◇前品のいいところ
①役者が当時のオールスター勢揃い。馴染みのある顔であり、個性的。
②特に主演のミアファローの存在感は壮絶で他に変わるものなし
③事件の瞬間の船の右舷の廊下と左舷の廊下のトリックを見事に再現フィルムで表していて、ナイル川に浮かぶ客船の上での事件という良さを活かしている
④それぞれの容疑者が犯人であるという再現フィルムがひとつひとつ出てきて、どの人も犯人であるという疑いを強く思わせる。
◆前作の今一つのところ
❶登場人物を細かく描いていてさらに、ポアロの皮肉の効いた洒落た会話があるので実質的には時間が長く、現在見るとテンポが悪いと感じる
❷ カメラがさほど動かずアングル屋カット運びが現在の日本のテレビドラマのようで単純
結果
6対4で前作の勝ち
総評
カメラ技術などは圧倒的に現在の方が良く、ポアロをアイドル的にしたり、必要以上にテンポを良くしたりして、映画個体としての出来はよくできているが、人間描写やミステリーとしての細かい作り込みなどがまだまだ足りない。全作品はとても古いので、その映像を現代の人が見るに耐えるかどうかは分からないが、圧倒的に人間描写やミステリーとしての醍醐味は前作1978年の作品の方が良い
壮大で華麗な映像美で包み込まれた印象
出だしのシーンから華麗に切り替わる映像対比とか、迫力満点の景色とか、怪しくも美しく輝く人物やモチーフに終始包まれて魅了された印象。そこに様々な人間関係や人生模様が巧妙に差し込まれていて、かなり見入りました。
内容の好き嫌いとか原作が有名すぎるとかはあるので、好みも分かれるとは思いますが、上質な作品だと思います。
人は愛のために何でもする
ケネスブラナー監督のポアロシリーズ2作目。
第一次世界大戦の一幕で始まる本作は頭から予想を裏切られ、完全に心を掴まれた。
ポアロの立派な口髭や本作のテーマである愛について冒頭で描く事で観客に本作の方向性を提示していて、作品に没入できた。
本作も前作同様に個性豊かで怪しげなキャラクターが数多く登場する。特にメインキャラクターであるガルガドット演じるリネットとエママッキー演じるジャクリーンの2人は圧巻で愛情や嫉妬で入り乱れた表情、セリフで作品にとどまらず、観客をも振り回していて、圧倒された。
この2人以外にも魅力的なキャラクター全員に嫉妬や欲望が溢れていて誰しもが犯人になりうるこれぞアガサクリスティといえる上質なミステリーを織り成していた。
本作はキャラクターやミステリーだけでなく、エジプトのピラミッド、アブ・シンベル神殿、ナイル川を舞台に壮大なスケールで体感することができ、満足だった。しかし、少々CG要素が強く、現地の映像で観てみたかったと感じた。
「人は愛のために何でもする」
という本作のテーマ通り、人間の愛や嫉妬、欲深さを丁寧に描いていて最後の最後まで目が離せなかった。
様々な愛の形に胸焼けが。
吹き替えで観賞。前作のポアロの声優さんが草刈正雄さんでとても良かったんですが、今回は別の声優さんだったので不安でした。だけど、聞いていくうちに違和感がなくなり気にならなくなりました。
物語はこれでもかというほどの「愛」について。様々な愛の形があるけれど、やはり男女の愛だけは理解できないものがあって、ついていけなかったのが本音。ポアロの詰問シーンでは相手に揺さぶりをかけたり、鋭い洞察力で確信に迫ったりと興奮しました。原作はかなりの厚さの小説なので結構改変やカットシーンがあるのだろうなということは察せられる。真相は驚きはあるけど、動機が酷すぎてなんとも後味の悪い終わり方に。ポアロの推理シーンならずっと見ていたいかも。それも思わず笑ってしまうような圧倒的な推理を。哀愁をにじませるポアロもいいけど、もっと飄々としたポアロも見たかった。今回はそれが少なかったかな。3があるなら期待したいです。
犯人とその動機が今や古いのかも
前作のオリエント急行殺人事件が有名な話だったので結果が分かっていてもそれなりに興奮したし面白かった。
今回は原作知らずに鑑賞。この手のものはあらすじやKV・キャストのラインナップで内容が予測出来、それでもどんでん返しに期待しましたが事件が起こるまでの伏線長すぎ、そして呆気ない終着となり少し残念でした。
ただ、ポワロは個性的で変り者でも人間味はしっかりあるという部分は当初から好きだったので、ずっと集団の中に居てもポワロが何処で何をしているのか目で追うのは楽しかったです。
良質なエンターテイメント
ミステリー作品なので勿論その部分はしっかりしてるのですが、それ以上に上質な劇中歌がしっかりと用意されておりストーリーにしっかり絡んでいる部分がよい意味で裏切られました。
原作小説を読んだのは30年前なので覚えていないですが、多分映画用の見せ方・設定だと思います。良い意味で恋愛あり、友情あり、ミュージカルありと盛りだくさんの作品だったと思います。
愛の形
原作も1978年版も知らず、初ナイルに死すでございます。
ナイル川を遊覧する相続で富豪になった女性の結婚パーティー兼新婚旅行で巻き起こる殺人事件と、その謎を解くポアロの話。
昔からの友人ジャッキーの婚約者を略奪した形で結婚したリネットと何も無いのにモテモテなサイモン夫婦が催した船上パーティーにジャッキーが現れ巻き起こって行くストーリー。
ポアロのお髭事情をみせるプロローグに始まり、サロメのライブで登場人物との顔合わせ、そしてエジプト旅行から船上パーティー…と人物紹介や複線を張るパートというのは理解するけれど、中々本題に入りませんなぁ。
ジャッキー再びで、トラブルになって、やっと話が動き始めるまで1時間。
まあ、ここまでも特にテンポが悪かったり弛む様な話があるわけでもなかったから良いのだけれど。
ただ、事件が起きてポアロが疑う人物達を個々に尋問して、更に事件が重なって…そしてみえた真犯人と言うにはあまりにも呆気ないというか駆け足というか、謎を解くと言うより答えをいきなり説明されてしまった様な印象。
面白かったけれど、サスペンス部分よりもポアロと彼に関わる人とのドラマがメインと言うつくりでしたかね。
そしてやっぱりエマ・マッキーとマーゴット・ロビーは似過ぎ。
イケメンには 気を付けよう。(^_^;
愛も色々とあって 複雑怪奇 注意が必要です。
一目惚れには 更に注意が必要です。
計画性は見事でしたが あの男にそこまで
.....(~ヘ~;) ウーン
豪華なセットや 遊覧船は見事ですが
遺跡の部分で セットなのかCG....なのか
今は凄過ぎて 区別がつきませぬ。
映画館で観るべき作品ですね。
浅い。
浅い。
金田一、古畑、更に科捜研に比べ格段に浅い様を見て寧ろ安心した。
それでも平板凡庸大味だった1978版よりは格段にマシ。
殺人に動機とトリックを後付けた原作がそもそもアガサで下位だが。
変に活躍し過ぎで暗いポアロの前日譚も余分で蛇足。
ま、こんなもんかな。
非支持。
物語知らないで見たので楽しめました
トータル、物語知らないで見たので楽しめました。
ただ、伏線の演出方法がわかりやすいかなあ
絶対何か裏がある!と思ったら裏があったし。
あとエジプトピラミッドの青空の映像が嘘っぽく感じた。
けども、愛って怖いねえ。と痛いほど痛感し、
ちょっとしたあわよくば…!の気持ちで悪い行動を取ろうとすると、こんな目に合うのか。っていう教訓?にもなる物語。ほんと、ストーカーには現代も事件が起きてからでないと警察も対応出来なかったりするから、前半のストーカー具合には、(裏があるんだろうと思いつつ)怖いこわいやめてくれーと思った。(演技が上手だった)
そんなこんなで演出等はちょっと分かりやすさとか嘘っぽさがあって物足りない気もするが、
それぞれの演技はとても楽しめました。
これはこれであり
第一次大戦後第二次大戦へ突入する前の時代に起きた殺人事件だとすれば科学的操作は無理なので、推理しながらの犯人探しになる訳で、過去作や原作に拘らなければ十分楽しめる内容だったと思います。
なんだかだらしないアーミー・ハマーも良い雰囲気を醸し出していましたし☺
ストーリーは見る方の乾燥にお任せするとして、当時の旅行や服装などは魅力的であるし、共産主義的な思想が広まっていた頃か、なんて、生まれていない頃の生活に想いを馳せることができて楽しかったです。
少々巻き巻き過ぎるのが難点
前作の出来が大変に良かったために期待値を上げての鑑賞だった。面白かったが、少々ポワロの語りが巻き巻きで、場面展開もかなり早い。状況やキャラクターの動きを把握させるためのカメラワークもあまりに早すぎるので、追いつけない程ではないが考える間は殆ど無い。そのためかキャラクターの動きが予定調和的なのが際立ってしまい、これからキャラクターが死ぬために他のキャラクターが動いている感が強くなってしまっているのが残念。まぁ、有名作品なので今更隠しても仕方ないという考えもあるのかもしれない。
しかしケネス・ブラナー版のポワロはとても感情的で原作やドラマ版のポワロよりも気難しく癖の強い人物像に仕上がっている。名探偵はどうしても事件を機械的に解決するキャラクターになりやすいのだが、このポワロは人間臭く、そしてどこか未熟さがあるため好き嫌いが明確に別れると思う。
個人的に、灰色の脳細胞のセリフが出てくれて嬉しかった。
プロローグが一番良かった
ポアロの捜査方法がとりあえず全員に〝お前が犯人だろ!〟と決めつけて恫喝し相手の出方を伺う昭和鬼刑事スタイルなので正直知的に見えないし、段々とロシアの時間装置を駆使するマフィアに見えてくる。謎解きも証拠を全く提示しないので説得力がイマイチ無い。
登場人物も無駄に多いだけでミスリーディグな描写も特に無いので自ずと容疑者は絞れて来る。
しかし一番気になったのは、これらの一連の作品って「美食家ポアロの推理紀行」的な意味合いも有ると思うのだが(仕方がないとは言え)屋外でさえもセット撮影と、遠景は実景にCGで加工しているので抜けの全く無い閉塞感の強い気持ち悪い景色になっている事だ。
またそのCGのクオリティも微妙で、遠景の砂漠がパターンの繰り返しみたいだったり陰影は有るのに立体感が全く無かったりだし、見せ方も空撮シーンはパンして来るとレンズフレアがキラリみたいな二昔前の表現になっているのが残念だったな。
全体として「優雅なナイルクルーズでミステリー」といったロマンチックな雰囲気ではなく「現実感の無い悪夢の様な空間で陰惨な殺人」みたいな、サイレントヒルみたいになっていた…。
ポアロとヒゲの秘密
ポアロも含めて今回の映画は愛が重要。
きれいな女優さんにきれいな映像で見ていてよかった。
1937年に作られた原作とは思えないほどのトリックに驚いた。
鋭い洞察力と全てを疑い可能性を考える推理力のポアロのすごさに驚愕した。
無理して前作と違う所を見せたかったのか?
アガサの作品はオリエント急行と誰もいなくなったの3作しか観てないが横溝正史同様に原作が古いし無理矢理感がある計画犯罪なら事前に塗料用意しろよあんな側で目撃して空砲撃ってぱっと脚抑えて騙せるか頭撃ったら出血しないの?あんなに素早く出来るかな?これまでのポアロは金田一みたいにおっとりしたイメージだったが今回は警察の強引な取り調べの様で 冒頭の戦時下のシーンや解決後の歌唱場面は不要だと?!
スピード感あるね。 簡単な事件なのかなと思ってしまうくらい。 まあ...
スピード感あるね。
簡単な事件なのかなと思ってしまうくらい。
まあ描きたいのはそこではないと思いますが。
ポワロのスタイル、、ストロングスタイル過ぎて笑った。
序盤の第1次世界大戦での出来事が最後の最後につながるが・・・
①冒頭、ポアロの第1次世界大戦での戦闘が描かれます。この戦闘で△△をxxしたので特徴ある〇〇をはやすことになります。
②場面変わってエジプト旅行中のポワロ。いろいろあってナイル川の遊覧船に乗船中に殺人事件に出くわします。
その犯人を推理し犯人を明かすポワロ。さすが名探偵。
③彼は第1次大戦で婚約者を亡くしたことにより、心に傷を負い心を閉ざして独り身でした。
最後に心を開いて気持ちを伝えるため特徴ある○○を捨てます。
①と③がつながるわけですが、コレ必要ですか?
原作は遥か大昔に読んだきりであまり詳しく覚えていないけど、こんなのあったかなあ・・
ほかの印象として、
・エジプトの風景綺麗です。
・前半がゆっくりしすぎ。後半の推理はあわただしい。
・犯人判明後の拳銃の描写は??です。小口径の拳銃でまとめて◇◇できる?
・今風のポリコレ要素結構入っていますが、時代的にあわないような気がします。
(異人種間の交際、LGBT)
公開延期が続いた本作品、公開出来て何よりでした。
全255件中、161~180件目を表示