ソウルフル・ワールドのレビュー・感想・評価
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才能を活かせず、妥協を繰り返しただ無難にやり過ごす毎日。無意味な人...
才能を活かせず、妥協を繰り返しただ無難にやり過ごす毎日。無意味な人生をやり直すことが出来たなら…。誰もが一度は想像し、自分自身と重ね合わせて感情移入できる永遠のテーマだろう。この一連の作品をコロナ禍を理由に映画館で上映しなかったディズニーの判断は間違っていたと思う。
大人だからこそ刺さる物語
コロナ禍で浸透したものの1つに動画のサブスクサービスがあげられる。オリジナル映画・ドラマの存在も大きかったが、コロナ禍で必要性が増した事が大きかった。映画館で観てればいいって時代ではなくなった。本作はそんなコロナ禍で劇場公開が見送られた映画の1つ。とても楽しみにしていたが、(理由はないけど)Disney+に入りたくなくて泣く泣くスルーしていた映画だ。だから今回の劇場公開は嬉しかった。ただ正直に言えば字幕版で観たかった。
本作は、プロのミュージシャンを目指すジョーが、憧れのカルテットに参加してライブすることができるチャンスをつかんだその日に命を落とし、迷い込んだ世界で出会ったソウル(22番)と現世に戻ろうとする話。ジョーが魅せられた音楽がジャズであること、死後の世界を描いていること、夢を追い求めることの意味を問いかける。内容を考えると完全に大人向けの映画に見える。実際、問いかけられるメッセージは大人にこそ響くような気がしてしまう。
生きることの意味、人生の目的、命をつなぐことを伝えてくる映画だが、結局生きてるってだけで素晴らしいし、世界は美しいってことにつながるんだと思う。それはこの先の人生が長い若者よりも人生を折り返した大人の方が刺さってしまう。
22番のソウルとのやりとりも奥深い。大人の価値観でこうに決まってるって決めつけられた子どもの気持ちが描かれていることにハッとさせられた。子どもの可能性を大人が狭めていいはずがない。大人の皆さん、こんなことしてませんよね?と問いかけられた感じがする。ピクサーっぽいなー。
なにげに、ソウルの世界を管理するジェリーたちとテリーの存在も印象的だ。線だけで描かれるピカソの作品のようなキャラクターは、神とは違うが妙な怖さを感じてしまう。ディズニーアニメとしてはかなり異色だと思う。あんなキャラクターよく考えついたな。
ジョーの身勝手さもわかるし、22番の命に向き合ったところも共感する。もう次につなごうと考えてしまう年頃なんだよな(ジョーが何歳なのかはわからなかったけど)。それでもジョーの最後のセリフに泣かされてしまうんだから困ってしまう。いや、この年だからこそ最後のセリフに流されてしまうのかも。
ピクサーの懐の深さには驚かされるばかりだ。よくこんな映画を作ろうと思ったな!
ディズニー流人生の哲学
もう既に、海と同じ水の中
友人にオススメされてずっと観たいと思ってて、でも配信系で見ようと思っても2500円くらいで購入しないといけないし、って感じで見れてなかった。そんな時に上映!めっちゃラッキー!映画館で見れるなんて!
PIXAR作品を映画館で見るのは久しぶりで、映像の綺麗さ・リアルさに驚いた。え?実写?ってなる部分多々。人の動きとかも細かいね〜〜色使いも。
前情報として「結構スピリチュアル」みたいなのは聞いてて。
そこが気になっていた。「PIXAR、ディズニーが描くスピリチュアルってどんなだ?」
魂の行き場、生まれる場、みたいな世界。
アーティストがゾーンに入った瞬間、瞑想してゾーンに入る瞬間、
そういう魂が、あちらの世界に入っていってる、って描き方もおもしろかった。
「ゾーンに入る」とか、世間でなんとなく表現されてることをイメージとして見せてくれた感じで興味深かった。
もともとは生き生きしてた魂が、義務感やプレッシャーで押しつぶされそうになってる状況、それをあの世界では砂漠を彷徨ってるモンスターになってるのも、うんうん、と納得だった。
一番印象的だったシーンはやはり、主人公が長年の夢だったステージを終えた後のシーン。全ての夢が叶った瞬間。
「これから僕はどうなるの?」
「また明日も、同じことをするのよ」
「...夢が叶ったら、もっと違う感情になるのかと思ってた」
みたいな会話。ここもすごく納得した。
夢・目標は、すっごく素晴らしいしパワーをくれるのだけど、「点」なのだ。実は、その「点」に至るまでの過程・渦中の時間=「帯」も含めて、
もう夢の時間を味わってるのと同じこと、だったりするのだ、ということ。
(言葉にするのむずいけど、感覚的にすごく納得したのだ)
その後の会話。
ある魚は言った
「どうしても海に行きたいんだ」
「でも今も水の中にいる。海も同じだ」
「海じゃなきゃダメなんだ」
この映画全体を通してのメッセージ、それは「今、生きてること、とは」
生きていると、
生きてることに意味を見出そうとするし、
目標のために頑張ってないといけないような気がするし、
目標を達成すこと・夢を叶えることこそ、生きてる意味だ(叶えていない今は、意味がない)などと、
無意識のうちに、そんなことに縛られて生きていて。
主人公が、念願の夢が叶った後、おそらく虚しさ?を感じていた。
自分が今までずっと頑張っていたのは、ここに達成するためだったんだよな...嬉しいけど、そこまで、幸せ!!!!!!!!!!ってわけじゃないんだな。みたいな。
夢・目標はもちろん大事だけど、過程が「苦しくて辛いだけ」だと、叶った時虚しくなる、んだと思う。
夢を叶えるには努力が必要だ。でも勘違いしてはいけない。
「楽しいからしんどいことも頑張れる」と
「楽しい気持ちになるために、今はしんどいことも耐えて頑張る」は
違うということ。
後者だと、
主人公がそうだったように、夢が叶ったとき「あの辛さに対してこれぐらいの喜びか」って虚しさを感じるのと、
次の目標を掲げようとするときに「ああ、また辛い努力の日々をやらなきゃいけないのか」って、しんどくなってしまう。続かない。
人間、苦しいことからは自然と足が遠のいてしまう生き物だ。
逆に、楽しいこと、心地いいことには無意識にやってる。
だからきっと、それで良いのだと思う。
現状に満足しろ!今に感謝して生きろ!とか、そういう綺麗事を言いたいわけではなく。
主人公、最後のセリフ
「今を、精一杯生きる」
これは「今度は、どんなときも、過程を楽しんで生きてみるよ」っていうふうに私には聞こえた。
目標・夢ができた瞬間に、それはもう、夢が叶っていることが始まっている、というか。スタート地点からゴール地点までのパック売り、なんだ。
ゴール地点だけ食べて「美味しい」ではなく。
スタート地点の味も含めた、ひとつの「夢」
だから「今」は、どんな今であれ、夢の最中。
もう海と同じ、水の中にいるのだ。
煌めきって…何
ジョーは
ピアニストになるために
生まれてきたと…豪語する
ジョーはジャズのピアニストになって
一流のライブに出たい
これが最大の…夢
だから周りの人のことは
興味もないし話も聞かない
ママの言うことも聞きたくない
音楽の事と自分のことだけ
そんなジョーに災難が~
ソウルの世界は可愛い
アニメで描かれる
イロイロあってライブに参加できて
大成功で終わった
終わったあとの高揚感はあったけど
終わった瞬間
何かが違う。違った
興味が無くなった
…きらめき…が無くなった
あのきらめきは何処に行ったの
ソウルの世界で出会った22番の彼女
と巡ったあの時のことが楽しかったこと
ママが言っていた普通のくらし
周りの人との関わりが嬉しかったこと
が思い出される
何気ない日常のくらし
煌めきはあらゆるところにある
何気ない日常に。
ポジティブなジョーが楽しかったし
22番との関わりがとてもよかった
ジョーは自分を見直すきっかけになった
私も何気なく毎日を過ごしているけど
…ちょっと見方を変えて(興味をもって)
楽しく暮らせたらいいですね
中々難しいですが。
リアルな立体的なアニメと
従来のアニメがコラボされて
観ていて楽しかった
地味だけど、深くて、もの静かで、ちょっと温かくて、感動的な作品
ディズニー配信作品の劇場公開、第3弾。
ニューヨークでジャズ・ミュージシャン志望の音楽教師ジョーは、夢が叶う直前、不思議な世界に迷い込む。
そこは、魂たちが地上に生まれる前、どんな性格になるかを決める世界だった。
ジョーは、“人間に生まれたくない”と何百年も留まっているソウル“22番”と出会う。
生まれ出るためには、「人生のきらめき」が必要なのだという。
地上に戻りたいジョーは22番とともに、ソウルの世界で奇跡の大冒険をはじめる。
さすが、「カールじいさんの空飛ぶ家」「インサイド・ヘッド」(監督・脚本・原案)、「モンスターズ・インク」(監督・原案)のピート・ドクターが監督・脚本・原案だけある。
主人公がジャズ・ミュージシャン志望の成人男性で、物語も抽象的で難しそうな、地味な印象の作品なのに、なかなか面白かった!
尊敬するジャズ・ミュージシャンとの共演がついに実現し、
スペシャルなライブ演奏ができて、長年の夢がかなったそのとき。
「人生のきらめき」が得られたはずなのに、想像とは違っていた。
生きることに特別な意味が必要なのか。
今、ここにいることの奇跡。
これまで何でもなかったことが素晴らしく思える瞬間。
もの静かで、ちょっと温かくて、感動的な作品でした。
なかなか深い
ニューヨークで音楽教師をしているジョー・ガードナーは、憧れのジャズクラブで演奏するチャンスを得たのだが、その直後にマンホールに落下してしまい、ソウルの世界に迷い込んでしまった。そこは人間として現世に生まれる前にどんな性格や興味を持つかを決める場所だった。ソウルの姿になってしまったジョーは、22番と呼ばれるソウルと出会ったのだが、22番は人間の世界が大嫌いで、何百年もソウルの姿のままだった。生きる目的を見つけられない22番と、夢をかなえるために元の世界に戻りたいジョーの2人は、ジョーの身体に22番のソウルが、ネコにジョーのソウルが入ってしまい・・・さてどうなる、という話。
22番がジョーの身体で行動するうちに、だんだんと人間に興味を持ってきて、生きようとする姿に感動した。
生きるという事を考えさせられるなかなか深い話で面白かった。
22番の声優役の川栄李奈も良かった。
重いテーマを見事にエンタメにしてしまうピクサーの脚本力
生きる意味を見出す主人公二人に共感し、自分のことも重ね合わせて考えさせられた。特に、ラスト近くでジョーが両親から愛情を受けていたことなどを回想して涙を流すシーンは泣けた。PERFECT DAYSのエンディングの役所宏司の涙を連想した。
生きる意味を感じる瞬間は、日常の生活の中にあるというのはその通りだと思った。「成功するという夢」が実現した瞬間も良いけど、振り返ってじわりと心が温かくなるような体験も確かに良い。
もう一人の22番がだんだんと「生きるってうれしいことかも」と感じていくのも説得力がある。おいしい食べ物で人生観が変わる体験なども、顔の表情でうまく表現されていて共感した。やさぐれた22番をジョーが助けに行く場面も感動的だった。
ジョーのお母さんがついにジョーの夢を理解してくれるところや、22番が床屋でキャンディーをもらう無垢な行動とか、床屋さんがかつての夢を語りつつ現実の満足を話すシーンとか、他にもいろいろ良い場面があって共感した。そして、自分のことも考えさせられた。
天国に向かうエスカレーターに対して地球にダイブしていくソウルたちとか、つらいことをこじらせたソウルが暴れることとか、現実とあの世との出入にゾーンに入った人が介在することなど、設定がうまく不自然さがない。重いテーマをエンタメにしてしまうピクサーの脚本力はすごい。
たくさんのソウルが天国に向かうエスカレーターは、コロナで多くの死者が出る時期に当たってしまっては見るに堪えないだろう。良い映画なのに不運だったと思う。
生きる意味などの、深いテーマの映画は好みなので評価は高くなったけど、全編で生きる意味を訴えているので説教臭いのはダメという人には薦められないかも。
「生まれる意味」すらも考えさせる、テーマの射程の広い一作
年齢を重ねること、生きる意義について問い直すこと。ピクサーの作品は個々人の目線でこうした普遍的かつ成熟したテーマを扱うことが少なくありませんが、本作はそうした方向性の作品の、集大成的な作品となっています。
不慮の事故により「死後の世界」に足を踏み入れかけたガードナー(ジェイミー・フォックス)は、ジャズミュージシャンとしてステージに立つという夢をかなえるため、何とか人間の世界に戻る(生き返る)べく奮闘します。
ガードナーと、人間に生まれる前の魂であるソウルの一人、「22番」(ティナ・フェイ)との二人三脚の旅は、ある時はそれぞれの思惑の行き違いから困難を招き寄せてしまい、また別の時は協力と機転で危機を乗り越えていきます。
いわゆる「バディもの」の定番的展開として、面白いんだけど特に独創性を感じないかな、と思ったのは序盤まで。ガードナーが執着する「生きる目的」それ自体の意味を問い直す場面から、物語は大きく転換していきます。誰がガードナーにどのような言葉を投げかけるのか、一連のやり取りにはぜひとも注目してもらいたいところ。
そして手と手を取り合い続けてきたガードナーと22番が終盤に下す一つの決断は、展開自体は予想できるものの、やはり心動かされるものがありました。
生まれる前の魂が集う場所がある、という設定に、『君たちはどう生きるか』との共通性があるという点も興味深いです!
劇場鑑賞出来てよかった
生きる煌めき
映画館で見れる機会を設けてくれて、本っ当にありがとう!!!!!
この映画のためにDisney+に登録したのも、今となってはいい思い出。個人的に「レミーのおいしいレストラン」に並ぶ、ピクサーの最高傑作だと思っている。今回で2回目だったけど、やっぱり凄い。これほどまでに生きることに前向きになれる映画はかつてない。踏んだり蹴ったりな音楽教師が、生死の境を彷徨ってなお、何故生きたいと思うのか。22番の疑問の真理。何度も挫けて、何度も立ち上がっても、また躓いてしまう。人生はそんなことばっかりだけど、それでもやっぱり世界は素晴らしいもので溢れているし、生きるって何より美しい。
人生に大切なのは、安定した生活?いつも変わらない日常?家族を安心させること?いいや、違う。自分自身の生きがい、煌めきを探すことだ。この世には22番のような、何をやってもワクワクしない人だっているだろうし、逆に熱中しすぎたがあまり囚われてしまう人だって多くいることだろう。でもそれは、踏み出す勇気と目の前にある課題に重みを感じているから。悩み事なんて、辛いことなんて、この大きな世界から見ればちっぽけ。それなら、人生楽しんだ者勝ち!浜野謙太と川栄李奈の声と、可愛らしいユーセミナーの世界に聴き見惚れながらも、あと一歩の戸惑いに思いっきり背中を押してくれる、最っ高の映画だった。チャンスは何度だってある!
魂になってわかる“生きる”ということ
音楽教師をしながらジャズピアニストとして成功することを夢見るジョー・ガードナーはついに憧れの舞台に立つチャンスをつかむが、その日不慮の事故に遭いあの世の世界へ。
なんとしても生き返りたい彼は生まれる前の魂の集う場所に迷い込み、そこで生まれる事を拒否する魂「22番」と出会い――
昏睡状態となった自らの肉体に戻ろうと「生きる」ことに執着するジョーの魂と
これから生まれる魂であるはずが「生きる」ことに否定的な22番の2つの魂が
悪戦苦闘する中で互いの立場に思いを巡らせるようになり
「生きる」ということについて自らの答えを見つけていく物語。
あの世でもありそして次の命として生まれる魂の世界の描き方が新鮮で興味深い作品。
やっぱり良作
映画館で見れて良かった
人生に”きらめき”はあっても良いけれども、それはあくまでオプションに過ぎず、ただ”生きる”ことそれ自体がかけがいのないこと、、そんな風に受け取りました。
序盤では「自分の本当の人生はまだ始まっていない」と考えて、生き返ることに固執していたジョーが、終盤には「自分はもう生きた」と穏やかに言い切れるようになる、その過程にとても心を揺さぶられました。
特に、ジョーがこれまでの自分の人生を回想するシーンがもの凄く美しかったです。
音楽も素敵でしたし、猫ちゃんも可愛かった^^
当初の予定通り劇場公開することができていたら日本でももっと話題になっていたんだろうな、と思うともったいなく感じます。
遅くはなりましたが劇場公開されて良かった、映画館で見ることができて良かったです。
たくさんの人に見ていただきたい良作だと思います。
観た後に味がする、大人向けエンタメ
正直に言うと、観賞直後はあんまりピンと来てなかった。
いつもどおり、エンドロールをボンヤリ眺めながらお話を思い出してみていると、悪役は出てこない、大きな願いが叶うワケでもない。もっと言えば、この後、主人公達が幸せになったかどうかも分からない。
あれ?
「幸せ」って、敵を倒したり、夢が叶って脚光や名声を得たりすることだっけ?それだと、大多数の一般人は幸せじゃないってことになる。
床屋のシーン。
すごく良かった。
別の仕事を目指したけど、いろんな事情で床屋になった。でも、今すごく幸せなんだって。
「何か実績を残さないと存在価値がない。」
「結果が出なければプロセスも無意味。」
「モブ」ではダメ。「メイン」でなきゃ。
「夢は叶えてこそ意味がある。」
大人になっていくと、学校や親・会社といった他者はもちろん、自分自身によって、そんな圧力で追い詰められながら生活する時間がどんどん長くなる。
いつの間にか「チャレンジすることに意味がある」なんてフレーズさえ古臭く感じるようになった。
もう猫も杓子も「結果出してなんぼ」。
でも、世の中の人たちって、みんな何かを叶えたから笑顔でいられてるのかな。
路上でギターをかき鳴らす若者も、道端で看板クルクル回してるおじさんも、「そこにある幸せ」を享受してるんじゃないの?
今の閉塞した日本では、大谷翔平とか藤井聡太とか、何かを成し遂げた人がその人格含めてこれまで以上に一方的に称賛されるけど、成し遂げてない人が不幸せなワケじゃない。
どんなに諭されても「煌めき」を見つけられなかった22番が、人間社会の日常に触れて感じた喜び。
「それ、ただの日常じゃん」
そう、それだ。
煌めきなんて、何か特別なものである必要はない。
夢を追うことも人生なら、それが叶わなかったこともまた人生の一側面。
我々をはじめ、多くの大人が「成し遂げなかった」ことを「恥」や「後悔」といった『呪い』にしてしまってはいないか。
これまで散々「夢を持て」「願いは叶う」と繰り返して来たディズニーが、それによって必然的に発生するストレスをケアしてくれてるのかな。
3年前にコロナでこの劇場公開を見送った事実はどうにも納得しがたいが、ここしばらく「Perfect Days」とか「夜明けのすべて」とか、日常に着眼した傑作が続いた分、この時期の上映は特に良かった。
そしてラスト。
ジョーの
「一日一日を大切に生きるさ」
サイコーな明言でした。
またしても泣いてしまった
ピクサーやっぱ凄いなぁ
【ソウルフルワールド】ついに見れました。
2020年に公開される予定がコロナで中止になってたこれ。
(※以下、若干ネタバレあり)
めちゃくちゃ心に響いた上に
ピクサーの絵の綺麗なことに驚き❗️
まるで実写かのような立体感や質感。
素晴らしいアニメ技術もここまで来たかと感銘。
ストーリーは、プロのジャズピアニストを夢見て頑張ってきた音楽教師が、ついに夢叶い舞台に立つ直前で事故に遭い、死後の世界へ。
そこは、これから生まれようとする魂たちの世界で、主人公は死にきれずに彷徨ううちに、「生まれたがっていない」魂の1人と出会い、一緒に現実世界に向かうことに。
生きることの喜びや
何気ない日々の美しさ。
季節の風を感じながら、空を眺めたり…
初めて食べるピザの美味しさに目を丸くしたり…
「生まれたがっていなかった魂」が初めて経験する世界は、私たちにとっては当たり前のことばかりなんだけど、改めて気付かされる【その素晴らしさ】
何のために生まれるのか?
何のために生きるのか?
普遍のテーマの一つの答えがこの映画にはあるような気がします。
夢を追うことももちろん素晴らしいけど、
たとえ夢がなくたって、生きているだけで、
もう、夢叶ったようなものなんじゃないかって私は思えました。
目くじら立てず、優しく生きていきたいな。
美味しいご飯を「美味しいな」って食べる喜び。
あぁ、桜めっちゃ綺麗やな!って素直に思える心。
暑いな、寒いな、色々あるけど、それも命あるからこそ。
昔、不妊で子供を持つことを諦めた友達が「私は子孫を残せないから、その代わりに何か大きな手柄を立てて名を残したい」と言っていたけど、それももちろん彼女の自由だけど、なんか無理してる感じがして、違和感感じたのを思い出した。
私は普通に生きていけたらそれでいいかなー
日々の小さな楽しみの積み重ねでいいかなー
劇中に出てくる床屋の友人の言葉がすごく響いたなぁ。「若い頃目指してた職業には家庭の事情でつけなかったけど、今こうして誇りと喜びを持って床屋してるよ。俺幸せだよ』みたいな事言うんだけど、スーパー説得力あった。
この映画に出てくる、黄金色の銀杏の葉が眩しいほど美しくて、実にリアルで、「生まれたがっていなかった魂」が『生と死の狭間ゾーン』で目を覚ますきっかけになるキーアイテム。
やっぱり自然美に勝る美しさはないと思うし^ - ^
果たして主人公は生き返ることができるのか?
彼の決意を見てください。
あと、音楽もすごく良かった。
期間限定で公開中。
全163件中、41~60件目を表示