きみの瞳(め)が問いかけているのレビュー・感想・評価
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ボクシングシーンの迫力がすごい
横浜流星さんのボクシングシーンの迫力がすごい。吉高由里子さんはまったく違和感無いくらい演技が素晴らしい。リメイクだからしょうがないけど、もう少し日本向けの感覚にアレンジしてあったらもっと良かったと思う。
ふたりの瞳の表情が秀逸
まず吉高由里子の見えない瞳の演技が素晴らしく表情豊かで、何よりこの方は声が素敵なのでより一層の表現力で惹き込まれた。横浜流星も彼の魅力全開の役で、憂いある瞳と表情が最高に切なくて影あるに違いない過去を植え付けられる。苦しいのかな〜と思っていたけれど、ふたりの射し込む陽射しのような演技でとても綺麗な愛に鳥肌立つほど、グッときた。最後まで、ふたりの愛の行方に魅せられました。蛇足ですが、、後半に出てきた車が10年程前、長年の愛車だったので驚きと感激でまた、大好きな映画に出会えてよかった。
韓国映画が原作「あまーい」
韓国映画が原作なら納得。
とても切ないラブストーリーです。
ちょっと予想通りというか、ベタな設定かな。
おふたりともハマり役と感じた。
ところどころご都合主義で、なんでそうなるの?と、荒いところもあります。
恥ずかしくなるようなシーンも。
韓国映画だったら、世界観自体がファンタジーなので気にならないかもしれませんが、日本の映画としてはちょっと非現実的な部分が気になる。
ただ、それが韓国映画の良いところかと。非現実のファンタジーで良いのです。映画なので。
言葉では説明しない行間を読むような映画ではないと思いますが、こんだけ振り切っても良い。
リアリティは無いけど、ドラマでは有り得ない設定で良いのだ。映画だから。
二つの意味で「あまーい」。
三木監督らしく、とても映像がキレイで、光や逆光が印象的。
涙出た
恵まれない過去を持つ男が目の見えない女と恋する話。
吉高由里子の口もとの演技と全体の可愛さ、横浜流星の肉体美と格闘シーンの素晴らしさ、町田啓太や野間口徹の憎らしさ、風吹ジュンのほんわかさ、など出演者がホントに良かった。
韓国映画のリメイクらしく、よくあるストーリーだが、感情移入して途中涙出た。
良かったです。
【”彼女の目が問いかけている・・、僕は応えなければ・・。”哀しき過去を背負う男女の恋物語。作品構成の妙が、最後半に多幸感を齎してくれる作品でもある。】
■印象的な事
1.目の不自由な明香里を演じた、𠮷高由里子さんの”深い哀しみを抱えながらも、常に口角を上げ、毎日笑顔でコールセンターで客のクレームや上司のセクハラに耐えながらも、懸命に生きる姿。”
ー彼女の姿が健気過ぎて・・・。𠮷高由里子さんの”無理してでも、明るく頑張っている姿”の演技が絶妙に上手い。-
2.過去に深い過ちを犯したアントニオ・ルイを演じた、横浜流星さんの、前半は希望を失い笑顔のない表情から、明香里と出会い、徐々に自分の帰る場所、守るべき女性のために懸命にキック・ボクシングに再度取り組み、明るさを取り戻していく表情の変化。
ーずっと俯きがちだったルイが、明香里と出会い、時折見せる笑顔の素敵な事。-
3.作品構成の妙
1)「椰子の実」の唄の使い方。
-”名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ 故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月・・・。 いずれの日にか故国に帰らん” ー
映画を観れば一目瞭然なのだが、この唄は、ルイと明香里の人生を暗示しており、二人の頭の中には常にこの唄がある。
だからこそ、後半ルイが明香里の陶器の店で、聖母マリアが彫られた木箱のオルゴールから流れる「椰子の実」を聴いて、落涙する姿が心に染みるのだと思う。
2)前半は、目の不自由な明香里をルイが支え、後半は明香里の手術代のために、再び闇のキックボクシングの世界に戻ったが故に、下半身が不自由になってしまったルイを、ルイのお陰で、視力が戻り生き生きと暮らす、明香里が支える設定の妙。
前半の海岸でのシーンで、二人は”シーグラス”により深く繋がりを持ったのだ。
明香里の海岸でのセリフ
”ガラスも最初は尖っているけれど、色んな波に揉まれると角が取れて丸くなるんだよね‥”
と言い、”シーグラス”をルイの掌に乗せるシーン。
そして、このシーンが後半じわりと効いてくるのである・・。
<前半は、やきもきする部分が幾つかあるが、主役お二人の演技がそれを十分に補完している。
そして、荒々しい中盤を経て、
ルイと明香里の身体、精神の状態が逆転した後半に訪れる”あの海岸”での二人の”再会”のシーンは、涙が溢れつつも、多幸感に満ちたシーンであると思います。>
■補足
1.横浜流星さんの鍛え抜かれた身体から繰り出されるキックボクシングの技・スピードは流石である。
本編とは別にして、彼が自ら演じた幾つかのキックボクシングのシーンは、充分見応えがあると思う。
2.横浜流星さんが演じたルイと、目の不自由な明香里を演じた、𠮷高由里子さんの関係性を見て
”チャールズ・チャップリン”の「街の灯」の浮浪者の男と花売りの娘を想起したのは、私だけではないであろう・・・。
かわいい、そして、カッコいい
正直言って映画としては平凡なんだろうな。どっかで見たような、そして先もある程度想像できる。そして韓国映画らしい?(よく韓国知らないけど、笑)都合いい感じ。なんか色々設定重いわりに軽く感じてしまう。
ただ、吉高由里子の目が見えない設定の芝居のうまさ、ちょっとした表情や目の感じがうまくてよかった。そしてそんな境遇でも明るく頑張ってて、とてもかわいい役だった。美しい。。
そして横浜流星。繊細な表情とかの演技も良かったが、なにより格闘シーンがカッコよすぎた。世界レベルでやってただけあって、筋肉もカッコよすぎるし、格闘のキレも半端ない。これだけで見る価値あるわ。イケメンと筋肉が好きな人は見てください、笑。ちょっと体鍛えたくなった。
あとは町田啓太もかっこよくて好き。ドラマでさわやかな役やってたのでそのイメージだったが、スマートな悪役もまた似合うわ、カッコええ。。
まぁ全体的に飽きずには観られるし、感動しなくもないので、演技と格闘に期待して観に行ってください!
横浜流星、夢叶う
横浜流星、元極真空手中学生世界大会優勝者、彼はでデビュー以来その格闘スキルを生かした本格的アクション映画への出演を希望していた。だがその夢はなかなか叶えられなかった、そのスキルはドラマ・バラエティーで数ミリ披露するだけだった。かつて日本はアクション映画大国であった、だがいまや残骸となった。日々作られるのは少女漫画原作、恋愛、泣き、仕事、日常、家族、病院、アクションのぬるいサスペンス、あとは賞ねらいの劣等感や不安をいじりまわす作品。女性ユーザー
重視、テレビとの連動、だが最大の理由は撮影に金と時間をかけたくないからだ。アクションものはアクションシーンを何度も取り直すので時間がかかる、人気タレントの拘束時間は出来るだけ短くしなければならない。僅かに旧Vシネマ系のヤクザものや大人数でワーキャーやらすヤンキーもの、これだとタレント一人の拘束時間は短くてすむ、にかつての栄光のにおいを残すだけだった。横浜も例外ではなかった、これまで女子向け恋愛もの、薄味のサスペンスやコメディ、大して興味もない音楽ネタ、アクションのぬるい男子チア、キミスイ女優相手に和菓子で対決、和菓子どころかマシュマロみたいな役をやらされた。映画の興業収入は十五億に届かず、テレビ視聴率は一桁を連発した。彼に限らず今どきの若手男優が演じる役はマシュマロみたいなのが多い。演技の幅を広げるためとも主張する人もいる、そう主張する人はマシュマロ役が多くマッチョ役があまりも少ない現状をどう説明するのだろうか。格闘など女子が引く、女子受けするのせいぜい血が流れないチャンバラ程度、多くの制作者たちはそんなやらない理由ばかりを主張する、その結果男がマシュマロばかりになった。そんな制作者たちは視聴率の主体が中高年男性にかわった現状ですら、F1からF3のスポンサーを押さえている、世代別視聴率では悪くないなどとの建前と、年寄り臭いことはしたくない、若いタレントとつきあいたいなどの本音をセットにして女子向け作品を製造している。だがこの「きみの瞳」の制作スタッフたちは日本映画の現状には疑問を持っていたのではないだろうか、生活のため女子向けの作品ばかり作っていたが心の中には男が熱くなれる作品を作りたいという志を抱いていたのではないだろうか。各企業からなる映画の制作委員会のメンバーは基本的には会社員で日々の業務に追われシナリオを読む余裕はない、分かるの人気タレントの名とエンタメおおざっぱな傾向だけである。なんとか半歩下がって安全なところで仕事をしたい、そんな残念な気持ちを持つ者が多い。この映画の制作スタッフたちは言葉をつくして後ろ向きの者たちを説得をしたのだろう。「恋愛と泣きがメインで格闘はサブだ」「吉高さんも推している」「勢いのある韓国映画のリメイクだ」などと。護憲リベラル的思想の人々は日本民族主義嫌いから韓国に思い入れをしたがる、エンタメにもマスコミにもそういう人は多い。しかし屈辱的だが日本のエンタメは韓国の一周遅れになってしまった。内々の人間関係、ギャラは高く映像予算は少なく、ジャニーズへの忖度、外から見ればくだらない理由だが内側の人間にとっては苦しく辛い理由が積み重なって遅れてしまった、この映画の主題歌もBTSが歌っている。だがこの「きみの瞳」に関しては様相が少し違う、原作の韓国映画は日本でも上映されたがヒットしなかった作品である。主演男優が主演女優より十歳も年上でしかもオヤジ臭を強調した演技演出がされていた、オヤジが持つ若い女性への性的欲求感が消しきれず、どうしても汚れた印象がのこった、それが日本で失敗した理由だろう。この日本版リメイクではその欠点を逆説的に克服した、横浜より八歳年上の吉高由里子はその優れた演技力を使い横浜をリード、前向きな年上女性に惹かれる若者感を引き出し、全体に清潔な印象を作り出しストーリーをきれいにまとめてくれた、多謝。ストーリーには韓流的な無理筋な展開もある、金を払い映画を見た人たちには当然それを批判する資格がある。だが制作者側が安全安心のストーリー展開でリスクのない仕事をしようとしたらそれは怠惰である。客に刺激を与えるためにはリスクを犯す覚悟が必要だ、だから日本のエンタメは韓国に遅れたのだ。この映画の制作者たちはリスクを犯し、最高のエンタメを作ってくれた、これは男が熱くなれる格闘映画だ。そして横浜は短期で戦える身体を作り上げ、出演してくれたプロ格闘家や超マッチョマンと筋肉のぶつけあいをやらかしてくれた。雑誌のインタビューで格闘シーンの撮影は楽しかったと答えている、本心だろう。今年はコロナに感染し主演舞台を流すという不運に見舞われた彼だが、幸いなことに映画の撮影は昨年行われていた、この映画が公開されたことでよい締めくくりを迎えられるだろう。横浜流星は一つの夢を叶え結果を残した、これで気持ちよく俳優として次の段階に進めるだろう。あるいはあと二年ぐらい俳優を務めたらさらに別の道に進んでもいいのかもしれない。空手のインストラクターになるのもいいが一番いいのはアクションの演技指導になり日本映画の復興に務めることではないだろうか、選択枝はいくつもある。ただ一つだけ強く願う、もし将来生きづらさを感じることがあったとしても三浦春馬のような選択だけはしないでほしいと。
キンモクセイとシーグラス、そして椰子の実
韓国映画『ただ君だけ』を原案とした作品ですが、大元はチャップリンの『街の灯』。盲目の女性とボクシングといったイメージを損なわないように横浜流星がキックボクサーだという設定にアレンジしてありました。もしかして、主人公の明香里(吉高由里子)の名前も『街の灯』から取ったのか?などと考えながら観てたのですが、その名作は“あかり”ではなく“ひ”と読みますから!と自演ツッコミしてしまいました。でも、無口なのはサイレント映画を意識してませんか?
序盤から中盤にかけて、ただ美しい出会いと塁の心を開いていく様子が描かれていて、それほどの高揚感はありませんが、終盤に向けて一気に観客の心をわしづかみにしていくような仕掛けが施されていました。「ロミオとジュリエット」の中の言葉「君の目が問いかけている。僕は答えなければ」が好きだという明香里。どこだ?どこで問いかけてるんだ~と気になってしょうがないけど、涙に溢れた眼が泳いでいる様子でしっかりと問うてます。
アントニオと言えばすぐに思い出すのが闘魂イノキなのかもしれませんが、真っ先に思い出したのがマイケル・フランクスの「アントニオの歌」です。アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げられた名曲。ラストにこの歌がかかればもちろん満点にするつもりだったのですが、かかった(というより口ずさんだ)のは「椰子の実」。自分の身・過去を海に流してしまおうと考えたのでしょうか。もしくは2年の間、海を漂っていたことを描いたのでしょうか・・・とにかく死なないでほしいと風吹ジュンが祈っていたに違いありません。
シーグラスという伏線はなかなか良かった。やはり塁にはとげとげしい部分があったと明香里が気づいたからかもしれないし、角が取れて平和に暮らそうという思いが感じられます。また、なぜ映画でキンモクセイを伏線として選んだのかはわかりませんでしたが、匂いですぐわかるから・・・だけのような気がします。匂いを確認するために思わずトイレに行ってしまいました。で、トイレで思いついたのが「君の瞳は10000ボルト」!そういやキンモクセイが出てくるよ!!明香里は地上に降りた最後の天使だったんだよ!きっとそう・・・ボルテージが上がったのもこのためだったのかも。
あふれる涙にマスクが濡れる
前半は、心がざわついて何か落ち着かない感じ。
観る側としては、明香里(吉高由里子)と塁(横浜流星)の恋愛が成就することを願いながら観るわけですが、明香里の上司であったり地下組織のヤクザもんであったりが、心をざわつかせます。
また、塁の過去に犯した犯罪も心に影を落とします。
吉高由里子の目の不自由な方の演技は、「見えない目撃者」の吉岡里帆と同じくらいによかったと思います。
どちらも韓国の作品なんですね。
横浜流星は「わたしたちはどうかしている」でも寡黙な役だったけど、「白でも黒でもない世界でパンダは笑う」の森島直輝より寡黙な役の方がいいと思う。
後半は前半にいろんな伏線が張られているのを、すごく上手に回収できていると思いました。
愛犬スクの成長で時間の流れを感じたり、スクが塁に吠えたり、明香里が失明した原因のもととなる事故の原因を明日香が知ったり、オルゴール、マッサージ、キックボクシング、などなど
吉高由里子がすごくチャーミングで、自然な演技で好感がもてました。
風吹ジュンは一服の清涼剤ですね。出演シーンはずっと安心して観ていられました。
存在感のある女優さんになられました。
エンディングは満足してます。こういう終わり方じゃないと心にもやもやが残ります。
エンドロールは涙で曇って見にくかったです。
本当に涙で溺れそうになった
私の映画史上一番泣いた
足まで震えるはほど泣いた
三木孝浩監督史上、吉高由里子史上、
横浜流星史上最高の映画だと思う。
横浜流星の表情のひとつひとつが繊細で言葉以上に想いを語っていて、吉高由里子の湧き出る感情が真っ直ぐに伝わってきて、本当に胸を打った
チャップリン街の灯
韓国版のリメイクみたいな作品にしてほしくない。同じような作品なら見ない。
流星君の髭面が公開されているが、彼はまだ若すぎるしあの美形に無精髭は似合わない。主人公の孤独感や哀愁を出す為なら、安っぽすぎる手法。韓国の俳優に寄せないでほしい。ルックスはあのままで流星君の演技力で魅せてほしい。名作「街の灯」の日本版 がみたい。期待してます。
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