マロナの幻想的な物語り

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マロナの幻想的な物語り
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解説

ハート型の鼻を持つミックス犬マロナの生涯を、手書きをベースとした独特なアニメーション表現で描いた長編アニメ。血統書付きの母と少し乱暴な父との間に生まれたミックス犬マロナは、同時に生まれた9匹の末っ子であることから「ナイン」と呼ばれる。彼女は生まれてすぐに曲芸師マノールの手に渡り、「アナ」と名付けられる。アナは大好きなマノールと幸せな日々を送るが、マノールの新たな仕事が“犬禁止”だと知り、彼のもとを去ることを決意。寂しく通りをさまよっていた彼女は、エンジニアのイストヴァンに拾われ、「サラ」という新しい名前をもらう。イストヴァンからはかわいがられたものの、彼の家族からひどい扱いを受けたサラは家を逃げ出し、公園で少女ソランジュと出会う。新たな名前はマロナ。持ち前の愛くるしさで家族全員を魅了し、絆を深めていくマロナだったが……。東京アニメーションアワードフェスティバル2020で長編グランプリを受賞。2019年・第32回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス部門」では、「マローナの素晴らしき旅」のタイトルで上映された。日本語吹き替え版では、主人公の犬マロナの声を「この世界の片隅に」ののんが担当する。

2019年製作/92分/G/ルーマニア・フランス・ベルギー合作
原題:L'extraordinaire voyage de Marona
配給:リスキット

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
製作
アンカ・ダミアン
ロン・ディエンス
トマス・レイヤース
音楽
パブロ・ピコ
主題歌
イザベル・セルリング
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(C)Aparte Film - Sacrebleu Productions - Minds Meet

映画レビュー

4.5忘れられない

2020年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

人への愛情が命綱である、小さな犬の目線で展開する世界。
手描きの幻想的な世界が美しくて美しくて、あっというまに引き込まれてしまうけれど、犬の一生は出会う人々に翻弄され続け、愛情に満ちた至福の時間はいつも長くは続かない。
私は犬好きなので犬が常に家族の中に居て、犬が少しでも不幸になるのを見るのは耐えられない。そんな人は多いと思う。でも、それにも増して、真に純粋な魂だけが見る事ができる世界の美しさに圧倒される感動がここにあり、1度観ると忘れられない。できればVRか何かでマロナの世界をどっぷり体感したい。切なくて痛い思いもするのだけど。

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blue pocket

4.5無条件の愛

Imperatorさん
2019年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

圧倒された。そのアートに・・・。
映画館の大画面で観ることができて(@東京国際映画際)、本当に良かった。

邦題は、内容に必ずしも合っているとは思えないが、原題がそうなのだから仕方ない。
言語はフランス語だが、監督はルーマニア人女性で、アニメのみならず実写系まで手がける、すでに国際的にも有名な人らしい。

ストーリーは、主人公の一人称で語られる。

シンプルだが深みがあり、犬好きの人は、きっと感涙だろう。
主人公は、サバサバしている性格のわりには、いじらしい女の子(犬)。
“無条件の愛”を飼い主に捧げるが、飼い主の方は、いろんな事情で必ずしもそれに応えられない。
自分としては、「9」、アナ、サラ、マローナと、飼い主が変わるたびに名前も変わるという、その運命の“はかなさ”に心打たれた。主人公は、実は必ずしも“マローナ”ではないのだ。

ただ、なんといっても素晴らしいのは、アートだ。

目もくらむ、豊かなグラフィック。
線はうごめき、形は自在に変化して動き回る。特に、アクロバットのマノロの描写は圧巻。
動く人物(と犬)は、コンピューターで描いていると思うが、それだけではなく、背景では水彩やパステルなど、様々なリアルな画材もたくさん使っているはず。
さまざまな要素が、多層のレイヤーをなして重なり合い、拡張・収縮し、回転・傾斜し、ある時は3D空間を構成する。

本作品は、基本的に2Dの“動く絵本”であるが、それゆえに突然、ラストシーンで明示的に使われた3D空間は、目が慣れていないだけに、ストーリーとも合致して迫力を生んでいる。
そういうグラフィック上の、仕掛けとアイデアに満ちた作品だ。
短編ならこの種の作品はいくらでもあるだろうし、パーツの使い回しも多いのだが、それでも、このクオリティで長編1本を作ってしまうというのは、並大抵のこととは思われない。

グラフィックの複雑さの一因は、いろんなアーティストがからんでいるためと思われる。

制作は、ルーマニア、フランス、ベルギーの3社の合作である。
キャラクターデザインは「ブレヒト・イーヴンス(Brecht Evens)」、背景は「ジーナ・トルステンソン(Gina Thorstensen)」と「サラ・マゼッティ(Sarah Mazzetti)」とのこと。
自分は全く知らなかったが、慌てて調べてみると、知る人ぞ知る作家のようだ。
イーヴンスは、水彩を使って画面一杯に色数を尽くして描く作家のようで、何冊もグラフィックノベルが出ている。
トルステンソンは、自分は現段階で、イーヴンスとの絵柄の区別はついていないが、この人の絵とアイデアが、美術の基調を決めている気がする。
マゼッティは、2019年ボローニャ国際児童図書展で、新しいタレントとして賞を取ったほどの実力者らしい。面白く顔が変化する、イシュトヴァンの母親は、この人の造形ではないだろうか。

とんでもないレベルの、モーション・グラフィックスの世界。
絵は“絵空事”、その絵空事だからなしえることを、一つの究極まで追い求めた作品だ。
ともかく、圧倒された。

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Imperator
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