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4時間もあるので見るのをためらっていたのだけど、風邪で寝込んだため子どもに邪魔されないタイミングで見る。れいわ新選組の選挙戦のドキュメントなのだけど、中心はあくまで安富歩さんだ。
安富さんは女性荘をし、馬を連れて「子どもを守れ」と訴える。しかし具体性があまりない。子どもを前にして「学校なんて嫌だよな、休み時間を増やせ、小遣いを多くしろ」と伝える。本当にやめてほしい。
以前うちの育児は子どもの自主性をとても尊重していた。その結果どうなったのかというと、宿題をほぼやらず、お小遣いでは足りず祖母の財布から何万円もお金を盗んでポケモンカードを買うなどの事態に陥った。スクールカウンセリングを受け、それいらい、お小遣いはなし、子どもだけでの買い物は禁止、塾に通わせるという対策を経てようやく落ち着いた。 子どもの判断は間違いだらけだ。大人が責任を持って正すべきだ。
安富さんはご自身が、相当に優秀でいらっしゃるし、周りも優秀な人ばかりなのだろう。その基準で見てもらうと本当に迷惑だ。
しかし日本社会が立場主義という分析はとても鋭く非常に腑に落ちる。
他の候補者も雑多ですごい。先日の衆院選挙でれいわ新選組は大躍進したのだけど、この当時と比べると今はとても洗練されている。れいわ新選組という政党名がちょっと激しすぎるのではないか、もうちょっと穏やかな方がいいのではないかと常々感じていたが、この映画の候補者はごった煮みたいな、討ち死に覚悟みたいな、独立愚連隊的でまさしく新選組がぴったりだ。特にすごいのは創価学会員の人で、今の公明党は全く創価学会の教えに反していると説く。観衆は多分、創価学会員ではないのに大うけして大盛り上がりだ。
結果、特定枠の二人以外は落選してしまうのだけど、素晴らしい選挙戦で感動した。他の皆さんは元気でいらっしゃるのだろうか。
冒頭、丸川珠代が演説していて、また「愚か者め」発言も取り上げられており、この当時せっせと裏金を貯めていたのかなと答え合わせの時期を迎えた。「お助けください」と泣き顔になり、とうとう裏金夫婦ともども落選した。