BOLT

劇場公開日:

解説

「私立探偵 濱マイク」シリーズの林海象が監督・脚本を手がけ、盟友・永瀬正敏を主演に迎えて7年ぶりに発表した長編映画。2015~17年に製作した「BOLT」「LIFE」「GOOD YEAR」の3つのエピソードで構成。日本のある場所で大地震が発生した。その振動で原子力発電所のボルトが緩み、圧力制御タンクの配管から冷却水が漏れ始めた。高放射能冷却水を止めるため、男は仲間たちと共に命懸けでボルトを締めに向かう。この任務をきっかけに、彼の人生は大きく変わっていく。佐藤浩市が声の出演。現代美術家ヤノベケンジが香川県高松市美術館内に制作した近未来的なデザインの巨大セットで撮影された。

2019年製作/80分/G/日本
配給:ガチンコ・フィルム
劇場公開日:2020年12月11日

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(C)林海象、ドリームキッド、レスパスビジョン

映画レビュー

4.5福島原発事故とその後の福島を描いた映画は多い中、おそらくは現実に近い空気感を描いた映画

2024年4月18日
PCから投稿

様々なジャンルの監督が、311・東日本大震災と福島原発事故について、同時代に起きた大きな出来事として、一本は映画を撮らなくてはというお気持ちになるようですが、こちらは林海象監督が、山形の芸術工科大学で教えておられる学生さんとともに撮られた作品。

京都と山形と二か所で教えておられた監督が、山形の学生さんたちが、東日本大震災による心の傷を受けておられることを感じ取ったのが、この映画を撮ろうと思ったきっかけとか。

三つの短編からなりたっていますが、全体を通して伝わってくるのは、東日本大震災と福島原発事故後のどうしようもない福島の人たちの空気感というか心象風景で、観ていてつらい気持ちにもなりますが、きっとこれが現実に近いのではと想像しました。

原発で働く現場を描いた「BOLT」は、よくぞこんな映像を生み出せたという奇跡の映像です。黒澤明の映画を思い出しました。

芸術としてこだわって作られているので、重い現実が描かれていますが、みるものは何かを受けとれる気がします。芸術の良さを改めて感じました。

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tara

0.5安直なホラー仕立て

2023年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

0.5見る価値無し

2022年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

製作陣による映画製作ごっこ。俳優が可哀想。

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細川ゆーさい

4.0タイトルなし

2021年2月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

大地震による原発内の冷却水漏れ事故を描く「BOLT」
原発事故後の避難地域のある残された民家での出来事を描く「LIFE」
車の修理工場で起きるある出来事を描く「GOOD YEAR」
撮影から完成まで7年かかったという3つのエピソードからなるのが本作品『BOLT』

緩んだボルトを締めに行き、戻ってくるというとてもシンプルな展開の「BOLT」
高松市美術館にセットを組み撮影されたビィジュアルや、2001年宇宙の旅を彷彿させる描写、防護服の息苦しさと、メルトダウンという緊迫感が映像からひしひしと伝わってきます。
佐野史朗さんが「Fukushima50」とは真逆な役なのも面白かったですし、同じくFukushima50に出演した佐藤浩市さん(声のみ)、金山一彦さんも本作に出演しています。

「BOLT」から繋がる
「LIFE」、「GOOD YEAR」
幻のように写るナマズと人魚
「GOOD YEAR」のネオンの
「O」の一つが点灯しない「GOD YEAR」

3作品を通し、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故を幻想的かつ現実味のある人間臭さも表現した内容は個人的に好みでした。
3作品全てに出演していた永瀬正敏さん。
永瀬さんの表情もよかったし堀内正美さんの登場もよかった。

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とみまる
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