BOLT

劇場公開日

BOLT
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解説

「私立探偵 濱マイク」シリーズの林海象が監督・脚本を手がけ、盟友・永瀬正敏を主演に迎えて7年ぶりに発表した長編映画。2015~17年に製作した「BOLT」「LIFE」「GOOD YEAR」の3つのエピソードで構成。日本のある場所で大地震が発生した。その振動で原子力発電所のボルトが緩み、圧力制御タンクの配管から冷却水が漏れ始めた。高放射能冷却水を止めるため、男は仲間たちと共に命懸けでボルトを締めに向かう。この任務をきっかけに、彼の人生は大きく変わっていく。佐藤浩市が声の出演。現代美術家ヤノベケンジが香川県高松市美術館内に制作した近未来的なデザインの巨大セットで撮影された。

2019年製作/80分/G/日本
配給:ガチンコ・フィルム

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(C)林海象、ドリームキッド、レスパスビジョン

映画レビュー

4.0タイトルなし

2021年2月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

大地震による原発内の冷却水漏れ事故を描く「BOLT」
原発事故後の避難地域のある残された民家での出来事を描く「LIFE」
車の修理工場で起きるある出来事を描く「GOOD YEAR」
撮影から完成まで7年かかったという3つのエピソードからなるのが本作品『BOLT』

緩んだボルトを締めに行き、戻ってくるというとてもシンプルな展開の「BOLT」
高松市美術館にセットを組み撮影されたビィジュアルや、2001年宇宙の旅を彷彿させる描写、防護服の息苦しさと、メルトダウンという緊迫感が映像からひしひしと伝わってきます。
佐野史朗さんが「Fukushima50」とは真逆な役なのも面白かったですし、同じくFukushima50に出演した佐藤浩市さん(声のみ)、金山一彦さんも本作に出演しています。

「BOLT」から繋がる
「LIFE」、「GOOD YEAR」
幻のように写るナマズと人魚
「GOOD YEAR」のネオンの
「O」の一つが点灯しない「GOD YEAR」

3作品を通し、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故を幻想的かつ現実味のある人間臭さも表現した内容は個人的に好みでした。
3作品全てに出演していた永瀬正敏さん。
永瀬さんの表情もよかったし堀内正美さんの登場もよかった。

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ワイルドとみまる

3.5【”東京オリンピックの議論も必要だが、その前に”未だ終わっていない事”があるだろう!”と言う激しい怒りを静謐で、哀しきトーンで描いた連作。】

NOBUさん
2021年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

■作品は、episode1 ~3の短編で構成されている。
 だが、そこでは一貫してある問題が提起されている。
 それは、【福島第一原発事故処理は、全然収束していない】
 という事である。

1.episode1 『BOLT』
 ・被災直後の福島第一原発から流出する汚染水を食い止めようとする作業員たちを描く。只。このパートは突っ込みどころ満載で、永瀬正敏、佐野史郎たちの演技がヘルメット越しという事もあり、伝わって来ない。
 あのチープなボルトを必死に閉めようとするシーンは、原発施設の稚拙さを揶揄したものなのだろうか?

2.episode2 『LIFE』
 ・3作の中で、最も良かった作品。
 放射能汚染により住めなくなった地域に最後まで住んでいたお爺さんが亡くなり、彼の家の清掃をする二人の作業員(永瀬正敏・大西信満)が描かれる。
 お爺さんが、唯一綺麗にしていた部屋に足を踏み入れた男(永瀬正敏)は、彼が書いた”海に向かう坂道”を描いた絵を目にし、更に幻の老人の死体を目にし、彼の日記に殴り書きされた言葉を見て、暗澹たる表情になる。
 もう一人の男が呟く、”今は東京オリンピックの工事でも良い金が入るからな・・”と言う言葉と、市役所員と思われる男が二人に告げる”あの人の家族は全員津波に飲み込まれましたから、遺品を渡す人はいません・・”と言う言葉が重く心に残る。

3.episode3 『GOOD YEAR』
 ・彼の地で、車整備工場を一人で営む男。(永瀬正敏)
 机の上には、彼の妻であったと思われる女性の写真が飾ってある。容易に、津波にさらわれてしまった事が分かる。
 そこに、派手なスポーツカーに乗った女(月船さらら)の車が、パンクのためガードレールに突っ込み・・。
 そして、北海道に行くと言って去って行く女の姿を見送った後、男が呟く言葉。”あれ、お前なんだろう?”
 不思議な余韻を残す作品である。

<世間では、福島第一原発事故はすでに過去のものになっている気がする。だが、福島県庁に勤める友人たちによると、復興は全然進んでいないと言う。
 私も、出来るだけ当地に足を運ぶようにしているが、確かに"非居住地域”はそのままであるし、作業員が東京に集まっている事実も人材派遣会社の営業マンから聞いている。
 この国は、あの”人災”を忘れてしまったのであろうか?>

<2021年2月21日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

4.0あの日

2021年1月20日
スマートフォンから投稿

あの時、あの場所にいた人の苦しさ。
息の苦しさ、心の苦しさ。
ずっと辛い思いをしてるんですね。
切なくなりました。
職員の方のせいではないのに。

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にゃうにゃう

4.0あの現場にいた人間の苦しみ

2021年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 映画「Fukushima50」では、東日本大震災とその後の津波で壊れ果てた原子力発電所で、なんとか被害の拡大を防ごうと、所長や所員たちが空しく奮闘する様子を描き出していた。
 本作品では、事故の初期対応でボルトを締めればなんとかなると思って奮闘した所員たちが、努力も虚しく原子炉の溶解に至った現実に、為す術もなく無力を思い知らされる経緯が、強烈な光とともに描かれる。そして原子炉に近づけなくなるほど被曝したひとりの所員のその後を追う。

 妻は死んだ。たったひとりの家族だった。虚しさを埋めるように被曝地に近い場所で死んだ人の家の片付けをする。家族を失って親戚も死んで、たったひとり、希望もなく生きて、そして死んだ人だ。その人の家を片付けて処分する仕事である。誰もやりたがらない仕事だからギャラはいい。しかし思うのだ。自分とあの死んだ老人は何が違うのだろうか。タイミングが違ったら立場が逆になっていてもおかしくない。生きている自分と、死んだ老人。
 それでも生きていく。生きていく以外に自分にできることはない。原発の真ん中にいたのに不思議に永らえた命だ。死ぬ選択もあるし、多分すぐに実行できる。しかし死なずに生きていくのだ。妻の面影は自分の中でずっと生き続けている。自分の面影は妻の中で生き続けているのだろうか。優しい妻は話しかける。あなたのことは忘れない。

 永瀬正敏はうまい。人間の不幸のすべてを背負って生きているような悲壮感がある。実際に原発事故の現場にいた東京電力の所員は、責任感と罪悪感の間(はざま)で苦しんでいただろうし、いまも苦しんでいる人もいると思う。現場の状況を知らない経営陣との実感の乖離は相当なものだっただろう。すぐに現場に行った菅直人はそれなりに頑張ったと思うが、本人は自分の力不足、準備不足を認めていた。
 福島原発に10m以上の津波が来たらどうするのかについての国会質問が、2006年に共産党の吉井英勝議員から出されている。当時の総理大臣はアベシンゾウ。アベはそんな事態は考えられないと一蹴し、役人が作成した「今後とも原子力の安全確保に万全を期してまいりたい」という紋切り型の答弁を繰り返した。総理大臣に国民の安全を守るための無作為は許されない。福島原発事故について本当に罪があるのは誰か明らかである。しかし実際には現場の人間や事故当時の内閣が責められた。理不尽な話である。アベシンゾウの口癖は「悪夢の民主党政権」だ。しかし本当の悪夢の政権の総理が誰なのか、今となっては誰にも判る。

 改めて、戦争や原発事故は語り継がねばならないと思った。被害を風化させると、また悪徳な人間が戦争を始めたり原発を造ったりしかねない。本作品は変化球ではあったが、あの現場にいた人間の苦しみを十分に伝えてくれた。その意義は大きいと思う。

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耶馬英彦
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