「こんなん、わらうわ。」i 新聞記者ドキュメント ガッソリー二さんの映画レビュー(感想・評価)
こんなん、わらうわ。
森監督作品は初めて見ました!
なんだこいつ、クッソ面白いやん。こんなんわらうわ!「嘲笑う」のほうな。
なにがって?監督失格具合かな。我慢できなくなって作品に乗り込んでくるとか、三流アダルトビデオ監督のやることやん。極論が好きな左さんのためにフォローしておくと、フィクションや喜劇作家なら有りの技法やとは思うけどね。奇面組やドラゴンボールの原作者の真似事のつもりで、よかれと思ってやったのかね?ドキュメントを撮る人が好き好んで用いる技法ではないだろーに。
なぜドキュメント作品に持論掲げて乗り込んできちゃう監督が向いてないって?多面的に客観的な映像として事実を撮って、観た人たちに色々と現状を知ってもらって、考えてもらうのがドキュメント作品の醍醐味だからだ。撮り方を偏らせて、特定政権に与させたらドキュメンタリーではなく「プロパガンダ」になるだろ。だから申し訳程度にバランス取ろうとしてたんだろうけど、質問関連でゴタゴタに発展した現場を冷ややかに見つめる望月記者を撮りながら、森監督の持論がテロップとしてしゃしゃり出てきた点をもって「あー、だめだこりゃ。」「これで『ドキュメント』?わらわせんな」と残念な気持ちに支配された。
森監督を左の思想家として認識させてもらうとして、相手の気持ちになって作品づくりをしてるか?って点に着目したい。人の気持ちを考えられる監督ならこんな作品になるまい。
望月記者は過去に自身の講演のスタッフに忖度させて、産経新聞を参加させなかったことがありました。「ひどいですよね・・・」って思わせたいという意志に沿って、望月記者のそういった汚点ばかりに着目して監督の意志をテロップでぶちあげるような映像作品を撮ったら、森監督を絶賛する人たちは「なんだこれは!」って怒り狂いますよね?下手すると「デマだ!」とレッテルを貼るかもしれません。
そんなことを平気で出来るのが、思想的に左に歪んでしまった表現者のようだ。
最後の方のアニメもホント、あれはいつだったかの成人式で配布された、「新成人を舐め散らかしたような幼いアニメDVD」でも見ているような、作り手側の頭の悪さがにじみ出た出来だった。森監督、よくあれだけ持論も作品内で主張しといて作品に「ドキュメント」って付けたな。
困ったら歌い始める連中には気を付けろというのは、右も左もよく当てはまっていると思う。なんで思想的に偏ると、すぐ歌に逃げるのか、これがわからない。結局年老いても若くてもシールズみたいなことになる点が、左のデモの特徴なんだなぁと強く印象に残った。
やっぱりドキュメント作品だと自分で掲げてるわけですし、私も監督の『出てきたがり』なところは好きになれそうにありませんでした。貴方のたとえ話はとても的確な気がします。マンガのタイトルからけっこう年齢が近い気がしますね(笑)