スケアリーストーリーズ 怖い本のレビュー・感想・評価
全89件中、21~40件目を表示
オールドスタイルのホラー童話
主人公のいじめられっ子3人組。
ハロウィンの夜に仕返しするのはいいけど、その方法は絶対次の日からさらにいじめられるでしょ?!
やり返すならコテンパンにやらないとねぇ。
そして、逃げるのにお化け屋敷って…。
しかも危険な部屋見つけちゃうし、本持って帰って来ちゃうし、そら普通にヤバいでしょ!
最終的に、友達を助ける為に頑張るっていうのはわかるけど、トミーは助けてあげないんだ&警察官とばっちりで殺されてるやん!ていう、悶々ポイントが。
怖くはない。うん。
青春爽やかホラー気味で、ちょっとクリーチャーが浮いてしまったかも。...
青春爽やかホラー気味で、ちょっとクリーチャーが浮いてしまったかも。
好みとしては、登場人物たちのドラマはいいから、ストーリー増やしてクリーチャーいっぱい出てきてほしかったな。
児童書が元だけに、ホラー要素も柔らかめ
ホラー初心者でも見てオッケーな映画でした。
個人的にはホラー映画は嫌い。相当話題になった映画でない限り、進んでみることはほとんどない。
今回も、妻の希望で見ることになった。(妻はホラー好き)
ホラー嫌いの私が見ることを決意したのは、レビューの多くが、ホラー入門編だとか、そこまで怖くはないだとか書かれていたから。
実際見た結論としても、それらのレビューは正しかったと認める。
驚かされるシーンがないわけではないが、良心的(笑)だし、グロいシーンもない。
被害者たちは殺されるというよりも、いなくなるということだから。
原作というか、元が児童書がコンセプトだからかね。
原因となる女の子にも壮絶な過去があって、それが今回の騒ぎを引き起こすわけだが、そのへんのストーリーもわりかしちゃんと作られてる印象。
ホラー撮りたいだけの、とりあえずのストーリーというわけではない。
原因を推理して、突き止めて、解決するという王道の流れもあって主人公たちを応援してしまう。
出てくる怪物は、やはりアメリカ産なんだなという印象。
当たり前だけど日本ぽくない。
最初の怪物にやられるシーンと、病院で逃げ回るシーンは恐ろしさの印象が強い。
ホラー嫌いだけどこの映画見たいんだよなー、とかいう人がいたら、多分見ても大丈夫だよ。
ひねりのないストーリー
最近のアメリカ・ホラーは新鋭が次々登場して、新感覚なホラーが出ているのいうのに、まったく見るところない映画だった。内容も古臭いし、怖くもない。モンスターがただただ襲ってくる展開は80年代のB級ホラーを思い出す。その当時なら新鮮だったかも。
道筋がちゃんとしている
個人的にホラーものを観るとき、「死に方」がおかしいとちょっと冷めてしまう。
例えば、ゴースト(=透けてる)なら、工事現場のハンマーが落ちたり、車道と歩道の信号を操作して事故を起こしたりして死ぬような「間接的な殺し方」はOKだが、ゴーストがナイフ持って追いかけてブスッと殺すと冷めてしまう。
今回は、本に「書かれたことが本当になる」ということで、殺害方法は「案山子が動いて農具で刺し殺す」や、「蜘蛛が頬っぺたからあふれ出る」など、ゴーストが受肉のような形で現代に降りてきて、「直接的に殺す」方法となっている。
映画「ミスター・ガラス」の人格のように、人は、「思い込みや想像」で精神だけでなく、見た目そのもの、能力値や体つきすら変えることができる。…と言われている。
地下に監禁されてたサラは、ゴーストになってなお、家族への怒りのエネルギーが収まらず、地下室の部屋に入ってきたものへその怒りを向け、物語を書き続けることを止めない。
サラは、ゴーストであるが「強い怒りと殺意=強い想像力となり「物語」を生んでいる=強すぎるイマジネーションは“存在=案山子や蜘蛛や指を無くした奴など”を作り出す」…ことで、現世の人間に攻撃できている。
直接的な方法にみえて、実は、イマジネーションで殺している。物語、起承転結が描ける時点で、殺意だけがあるわけじゃないので、ラストシーンでステラとの会話が成り立つのがわかる。
とても観やすいホラー映画。
ホラーなのにスタンドバイミーを超えるノスタルジー!
ホラーでありながらファンタジーや叙情的な演出は、古き良きアメリカの少年少女の姿が丁寧かつ詳細に素晴らしく描かれている。
キャストの少年少女は言うまでも無く、多くの出演者の演技は、リアルかつ凄い。
いや、これは、本当にスタンドバイミーを遙かに超える青春映画の傑作です。
それほどホラーとしてはエグくないので、ホラー嫌いの人も是非鑑賞してください。
本には力がある
誰にだって子供の頃、何度も読んだ好きな本がある。
ギレルモ・デル・トロの場合、これ。全米各地の伝承や都市伝説を基にした児童書シリーズ『誰かが墓地からやってくる』。
自らのプロデュース/原案で映画化。
物語の始まりは、1968年のハロウィン。とある田舎町…。
ホラー作家を目指すステラと幼馴染みのオギーとチャックは、あまり町で見掛けないラモンと知り合う。
いじめっこの不良から逃げる傍ら、町の恐怖スポットの廃屋敷に忍び込む。
曰く付きの屋敷、昔住んでいた曰く付きの少女、その少女が書いたという曰く付きの恐ろしい本の数々…。
ステラが出来心で一冊の本を持ち出した時から、町で身近な人々が失踪。
それらは全て、本に“新しい物語”として書かれ、それが現実に…。
全米ではあまりの恐ろしい内容や挿絵から学校図書館に置く事を禁じられたという。
なので、とんでもなく怖いホラーと思っていたのだが、勿論薄気味悪さや不気味さやそれなりに怖い描写はあるが、メッチャ怖いホラーとまではビビらず。
所謂、ティーン・ホラーの類い。
かと言って、決して期待外れなどではなく、『IT/イット』などのジュブナイル・ホラー好きやデル・トロ印は必見、“物語”も悪くなかった。
デル・トロにとっては自身のビジュアルの原点。登場するクリーチャーの挿絵原画を所有するほどだという。確かに、後の自身の作品に通じる。
カカシのハロルド、青白い顔の太った長い黒髪の女性(←個人的にこれ、強烈!)、そして“「ミィタイ ドウティ ウォカァ」”…。
これら原作の挿絵を忠実に再現したらしく、なるほど、子供たちにはトラウマ必至。
デル・トロらしく、極力CGは使わず、特殊メイクで創造。
1960年代、子供だったあの頃。
ハロウィンという時期。
それらが恐ろしい物語の中で、何処かノスタルジックな雰囲気を醸し出す。
ホラーおたく。冴えない仲良し友達。
これらもデル・トロ“自身”なのかもしれない。
ただ理解し難い恐怖が襲い来るだけじゃなく、身近なイジメや警察圧力、ベトナム戦争などの世の情勢など、不条理な“恐怖”もそれとなく溶け込ませている。
デル・トロに抜擢された気鋭ホラー監督の恐怖センス。
こちらを見る老婆、カカシに変化、シチューの中の足指、ニキビからクモ…インパクトある描写やグロい描写もなかなか。
でもやはり、書かれた恐ろしい物語が現実に起こる。
普通は人が本を読み、感動し、時には心を癒すのだが…、
本が人を物語り、恐怖させ、傷付ける。
が、どんな物語にも必ず隠された秘密や真実が…。
ステラたちはこの呪いの本を調べ始める。
著者の少女、サラ。
魔女のように忌まわしい存在と思われていたが、実は…。
恐ろしさの裏の哀しさというのは、古今東西ホラーの鉄板。
サラの無念と怒り。
ステラは大切な友達の命を奪ったサラを許せない。でも、助けたい。
サラの過去は余りにも悲惨。
サラはこの本を通じて、助けを求めていたのかもしれない。
そしてサラはこの本を通じて、読み伝えてくれる人物を待っていたのかもしれない。
本を粗末に扱ったり、盗んだりしたら、必ず罰が下る。
が、世の中、“怖い本”じゃなく“素晴らしい本”の方が圧倒的。
誰かの心に残る。
誰かの原点になる。
誰かの希望になる。
本には力がある。
児童文学から生まれたスリラー作品。
全米の子供たちにトラウマを与え、図書館に置くことを禁止された“怖い本”の映画化。
原作:アルヴィン・シュワルツ『誰かが墓地からやってくる』児童文学。
子供向けに近く、とても見やすくわかりやすいスリラー作品。
しかし大人もしっかり恐怖を味わえる。
見やすい。
ホラーとして見ると物足りないかもしれないが、ホラーが苦手な自分は十分に怖がらせて頂きました。
キャラ造形は、凝っているますがあれ?と思う部分も正直あり、そこがホラーとしては微妙かな。
設定が甘くツッコミどころもあり、エンディングも唐突な感じになっていて、完成度としては高くないものの、雰囲気、キャラクター等充分に楽しめました。
エンディングテーマのラナ・デル・レイ「魔女の季節」もマッチしていて、エンドロールもGood。
シリーズ化して色々な話を映画化して欲しいですね。
雰囲気はよい、見本のようなホラー
ちょっと変わった3人組と新たに加わる青年が魔女で有名なお化け屋敷に侵入した事から始まる呪いの物語。
入り込んだ若者は六人。
ステラ(ホラー好き眼鏡女子)
オギー(長身で理屈っぽい)
チャック(ビビりでアホ、良い所がない)と、
ラモン(その日に町にきた青年)
ルース(チャックの姉、演劇部)
トミー(あからさまなイジメっこ)
持ち帰った無地のノートにいきなり文字が浮かび上がってくる。
彼らが幼い頃に聞かされた恐ろしいサラの物語で、屋敷に入り込んだ若者たちに次々と怪現象が襲いかかる。
個々に起こると恐ろしげな出来事で、トミーは案山子になり、オギーはベッドで失踪、チャックは病院で怪異に取り込まれ、立て続けに消えていく。
ただチャックのビビりっぷりが腹立たしかったので心の中で「早よ逝け!」と思ったのは久しぶりだ(笑)
サラの呪いの物語が書き記されていく様とあわせて、現実化していく過程はちょっと面白いが慣れてしまう。
最期はどう収拾つけるのか?と思ったが意外にオーソドックス。
ラストも期待を持たせる感じで終わる為、少年少女の成長物語とも見える。
ITやストレンジャーシングスが好きな方に
ITやストレンジャーシングスが好きな方におすすめです。ドライブインシアターやトランシーバー、68年という時代背景も好き。クリーチャーがそれなりに気持ち悪くて雰囲気があって良かったです。続きが観たい。
家族が
家族がなんでサラに拷問して吐かせようとしていたのか、よくわからなかった。
あとでネットで調べてそう言うことね、っと理解したけどそれでもそんなシチュエーションあったかな?
って思うくらいだった。
何故今まで本を見つけなかったの?
ハロウィンの夜に幽霊屋敷で見つけた本を巡ってモンスターたちとすったもんだする話
幽霊屋敷があるの知ってるんだからすでに本見つかっててもいいと思うんだけど、まあホラーにはありがちなツッコミどころ満載な代表作になった
ジュブナイルクリーチャーホラー
怖いというよりは気持ち悪いが強く出ているように感じました。ドライブインシアターでかかっているのが『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』なのにクスリとしました。ハロルドさんの顔がレザーフェイスに見えたのですが。
なんとなく『恐怖新聞』を思いだしました。
ストーリーの流れは定番をはずれませんが、各種クリーチャーは中々ユニークで楽しめました。
異形の者への偏愛と名作へのリスペクトが滲んだずっしりと重いジュブナイルホラー
ステラ、オーギー、チャックの3人はハロウィンの夜に紛れていじめっ子のトミーにリベンジを仕掛ける。トミーに追われた3人はドライビングシアターに逃げ込みそこにいたラモンに助けられる。意気投合した彼らは町外れにある幽霊屋敷、ベローズ邸を探検することに。屋敷の中にある隠し部屋を見つけたステラは手書きの古びた本を持ち帰るが、その書きかけの本に赤い文字が浮かび上がり新しい物語が綴られる。その『ハロルド』と題された怪談は現実のものになっていることをまだステラは気づいていなかった・・・。
映画の冒頭に"1968年"と出た瞬間に、そうきたか!とホラー好きなら誰でもピンと来る、要するに『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が公開された年。当然ながらきっちりオマージュが刻まれていて全編にホラー愛が溢れています。幽霊屋敷ものというオーソドックスな題材に当時の世相を滲ませながら子供達の冒険譚として成立させる脚本と演出が見事。デル・トロ印なので異形の者に対する偏愛が絶妙で、ヒトではないキャラクター達が絶妙に愛らしいです。
ゴア描写は控え目ですが、爽快感に逃げない展開には『IT』のような凄惨さと禍々しさが濃厚で、意外とどっしりした印象を残します。この辺りは『トロール・ハンター』、『ジェーン・ドウの解剖』と続けざまに独特の作風を世に問うたアンドレ・ウーブレダルの個性が滲んでいるかと。主演のメガネっ子ステラを演じるゾーイ・コレッティがなかなかキュートです。
ウェルメイドなティーンズホラー。
白いむくむくオンナとバラバラ男が可愛かったー!
移民やら公害やら隠蔽やら、しれっと入ってきてほんのり社会派。
オギーとチャックも戻ってくるといいねえ。
良心的なホラー
シンプルに怖いだけの話だった。
小学生の頃、夏休みになるとなぜか巷を賑わす、心霊写真特集や怖い話全集などを思い出す。
単体のエピソードに裏付けや説明などはなく、直感的にや、単純に怖い話が展開されていく。主人公達の見た目が若いのも手伝って、ノリ的に林間学校の夜に突如始まる怖い話合戦のような空気感だ。
つまりは、その時だけ「ゾクリ」と怖くて後を引かない。せいぜい夜中にトイレに1人で行くのが怖くなる程度で、次の日には忘れてしまえる。そう思えば良心的で良質なホラーでもあった。
各エピソードの詳細は避けるが「赤い部屋」の話が怖かったわー。
物語の構成も技有りな感じで、クリーチャーがこれまた不気味。この一節には「恐怖の種」っていう漫画のテイストを感じてた。
結局のところ、サラに何故そんな力があったのかは語られず、人の怨念が起因だったようだ。
構成的にも質的にも幾らでも続編が出来そうであるし、ちょっと楽しみでもあったのだけど、サラが浄化されたようなラストに舌打ち。
サラ自体の設定は重いなりにも、エピソード自体はライトな感じで共有できる部分も多く、その外堀である映像表現や編集、SEなどしっかりと作り込んである良作なホラーであった。
全89件中、21~40件目を表示