ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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できることをする
イマジナリー総統に励まされながら立派な兵士になることを夢見るジョジョ少年から見た戦争
あまり戦争映画ぽくなくて見やすい
子供部屋には贔屓のスポーツ選手のようにちょび髭のおじさんのポスターが飾られ、ユーゲントの訓練もサマーキャンプのよう、序盤はまるっきりジュブナイルの方法論で進む
でもそこかしこに暴力の気配は漂っていてラストのアメリカ軍侵攻のシーンに効いてくる
この映画が他の戦争映画とかなり違うのは単にコメディ色強めなだけじゃなくて戦争の悲惨さを表現する方法として人の悪意をコントラストに使っていないことだと思う(うさぎを殺すことを命令してくる指導役はどっちかと言うとスタンドバイミーとかの歳上いじめっ子枠だしゲシュタポが来るシーンもあっさり)負の側面を極力削ぎ落としているからこそ、どこにでもいる普通の人々が戦争という地獄のようなシステムに呑み込まれている悲しさがある
知人の祖父に戦争中捕虜だった体験を伺ったことがあり(場を設けたとかではなく何かのひょうしにちょっとした昔話なような感じ)
「隊の皆敗けると思ってたからな~すぐ降伏したわ、バターとか食わせてもらって行った時より太って帰ってきたわ」みたいなことを笑いを交えて話して頂いた顔が、「ボクたち間違ってたのかもな、もうナチスじゃいられない」と敗走しながら、それでもさして悲惨さもなくつぶやくヨーキーと驚くほど重なる
大河的超大作にはもしかすると出せないような手に触れられるようなリアリティを自分には感じられた
たくましい少年ジョジョ
※ウサギを殺せと追い詰められるシーンを見ていてもう、ウルウルきてしまう。
※少年とエルサ、少年と母親、少年とキャプテンK、少年とヨーキー、その関わりや、会話がなかなか良かった。
※こんな奇麗な母親欲しいなと思いました。羨ましい。しかし、まさか母親が死ぬストーリー。自分の母親が、いきなり街角で首つり処刑されて死体になって吊るされているなんて。悲しすぎました。
※ドイツの当時の様子がよくわかりました。
※ジョジョの成長していく様子や、恋に目覚めていく様子が微笑ましかった。胸に蝶がパタパタ面白い。
※キャプテンKはナチなのに、ユダヤ人をかばうし、ジョジョにお前の母さんはいい人だったと話して、軍服を脱がして逃がす。
最初にジョジョに怪我させたときにも母親に恨まれるとつぶやいていたけど、やっぱいい人だったんだ。男気。ドイツ人もナチに洗脳されたふりをしていた人もたくさんいたのかな。ドイツ人も完全に悪者にしないし、人間の奥深い部分を様々な部分で感じさせてくれる映画でした。
※最後に母親が話していたようにダンスする。良いラストシーンでした。
※戦争は本当に馬鹿げている。よくわかるいい映画です。
ジョジョ
感情全部入り映画😄
なんだろう、おかしくも悲しい物語。
登場人物が皆非常に魅力的だった。
前半のジョジョの明るいお馬鹿なキャラクターは凄く愛すべき姿だった。
ヒトラーを盲目的に愛する子供で、心に親愛なるヒトラーがジョジョにアドバイスを
するなんてアイデアがすごい。
家にはユダヤ人の少女、母と父は反政府活動。
こんなハードな設定でどうやって明るく行くのかと思ったら
後半意外にも重い話に。
前半との落差がすごかった。
実際歴史はドイツが負けるわけだけだから仕方ないけど。
飽きることなく話がドンドン展開。
笑いも悲しみも怒りも全部入り!
最後まで飽きずに見られました。
完璧な物語だったと思う😆
戦争はすでにビッグジョーク
小さなジョジョの青春
第二次世界大戦中のドイツにて無邪気でヒトラーを愛するアーリア人の少年ジョジョの時代背景と心の変化を描く。
序盤からBGMにビートルズが流れたり、無邪気な少年の心に親友としてヒトラー(映画内では敢えてアドルフ)が宿ってたりとか、なんちゅう内容。なんだこのジャンルは?w
ブラック・ユーモアにも捉えられそうだし、団体からの苦情にて怒られそうにも思う部分があるが、ギリギリのラインで作品に深みを与えている。
ジョジョは顔に傷を負い、エルサに出会う事でナチス・ドイツに忠誠を誓っていた心に変化が。
隠れて反ナチス運動を行う母。
アンネ・フランクの様に隠れて生活していたエルサはジョジョにとって気になる存在だ。
エルサにナチスの魔の手も迫り、やがてドイツにもナチス崩壊の時が。
時代に翻弄されている訳では無いが、ジョジョが今まで周りの思想に踊らされといたと気づき、自ら殻を破る姿は心地が良いし、嘘を付いてでもエルサと一緒にいたい姿は何とも粋がっていて子供らしい。
残念なのは全編英語なの(吹き替えは観易い。オススメ)とヒトラーが似ていない事かな。
良作だと思います。ってか映画らしさがあって好き。
人種差別の壁の先にある物は⁈
気になっていたので観ました。
感想
傑作でした。流石はアカデミー賞作品賞ノミネート作品賞。
戦争の悲惨さ、タイカ・ワイティティ監督らしいコメディチックら作品、ジョジョとエルサの異人種交流要素、母との絆を描く家族物語、少年ジョジョの成長物語というように様々な要素が素晴らしいバランスで融合してどれか一つでも好きな物があれば満足出来る素晴らしい作品でした。
また、子役の俳優さんが皆さんリアルな演技で素晴らしかったです。特にジョジョ役の俳優さんは子供ながら人一倍頑張ろうと無理して背伸びしている感じ伝わってくる素晴らしい演技でした。
監督演じるヒトラー風おじさん(アドルフ)も空気を緩くする楽しい演技をされていて感心しました。流石はタイカ・ワイティティ監督。
ユダヤ人差別をしていたのにヒトラーがいなくなってしまい・・・。というところは史実で分かってはいましたが改め見せられるとなんとも言えない絶望感を感じてしまいました。それでもラストはハッピーに✌️。監督らしい作風でしたね。
エルサも優しい子で見ているだけで引き込まれてしまいました。
総評
新しいタイプの戦争映画。一見ライトに見えるが実は奥深い重厚な映画。やはり争いは何も得を生まないなと改めて思いました。素晴らしい映画を作ってくれありがとうございました!
悲壮感を感じさせない。
戦争の中の子供達
コメディにすることで、伝わりやすいメッセージというものもある
すべてを経験せよ
笑いにするギリギリのラインかな。少年可愛すぎやろー
ビデオ屋さん大賞の4位くらいに選ばれてますし。
いい映画だったなーくらいでした。
やっぱりナチスドイツの悲劇は教訓として題材は扱ってほしいかなー
この映画ですが、、、、
主役の少年が純粋無垢すぎる!!可愛い。。
そりゃ感情移入してしまう人が多いのわかる。。
設定がユニークです。少年ジョジョには、周りには見えない空想のヒトラーがいて、親友として助言したり相談相手にちまちま登場します。
第二次世界大戦のドイツで、ヒトラーを盲信するジョジョが、ある日母親がユダヤ人のエルサを匿い、徐々に考えが変わっていきます。
純粋な少年の成長が可愛らしく、家族愛をテーマにユーモアも交えて愉快な演出ですが、実際の悲劇を目の当たりにした少年の心の変化が感度を誘うのでしょう。。
歴史の悲劇を笑いにするとしたら批判あびるのは間違いないけど、これくらいのユーモアならギリギリ許される時代ってことでしょうか(><)
「戦場のピアニスト」
「シンドラーのリスト」
とかを観た時は、こんな歴史が本当にあったのかと衝撃を受けたものです。。
笑いの部分を上手く扱っている映画だと思いました。。
すべてがかわいい作品
うさぎに自由を!
もっとふざけたコメディなのかと思っていたら、結構真面目なお話でした。
音楽もよかったですし、特に美術面が素敵でした。色彩とか、特に衣装がめちゃくちゃお洒落!
ナチスに傾倒しながらも、うさぎを逃がそうとする心優しさを持つ主人公。このチグハグ感が心配で、目が離せなくなりました。私は母親ロージーのような目線で本作を観ていましたね。
ジョジョの過去は詳しくは描かれませんが、父が不在なことや、姉の死による不安や寂しさをナチスという強さのシンボルにすがることで凌ごうとしたのかな。ロージーに心配かけないように、守れるように強くなろうとしてたのかも、と色々考えさせられます。
虚勢を張って弱い自分を守ろう、見せまいとする感じ。ジョジョがエルサに出会った頃の態度がぴったりですね。ビビってるのバレバレなのがかわいかったです。
コメディとはいえブラックジョークが多く、クスッとするけど笑っていいのか困る時が多かったです。
本筋としては、ジョジョの成長物語ですね。恋や母の愛、苦しみを経ての成長、そしてついにはナチス、偽りの強さに囚われていた自らを解放する。本当の意味で外に出るのがあのラストシーンだと感じました。
一旦エルサに「ドイツが勝った」って嘘ついちゃうのは、彼女が自由になったら自分から離れて行っちゃうんじゃないかって不安になったからですかね。その後、目にする囚われたうさぎの絵が印象的でした。うさぎはエルサか、ジョジョ自身か。
うさぎは弱さの象徴だと思うのですが、序盤にうさぎを逃がしてあげようとするジョジョは、本当は最初から強い子なのだと思います。それを自分が弱いから殺せないんだ、と勘違いしちゃう。本当に強い者は弱い者のために戦える者なのに。今思うとそれを背中で教えてくれているのがロージーなのですね。ジョジョが「臆病うさぎ」と呼ばれた後、対照的に「子ライオン」と呼んだのも印象深い。
見直してみると、後に決別することになるアドルフは「うさぎは実は勇敢だ。うさぎになれ」ってジョジョに語りかけていますね。本当はライオンのジョジョに。ここからも「ナチスの下でうさぎでいることが勇敢なのだと思い込まされ、囚われているジョジョ」をあの絵で表現しているのかなと考えました。
本作はジョジョの変化や成長を目に見えるように描写するのが上手いなあと思いました。最初は仲良しだったアドルフと険悪になっていく、とか。靴紐が結べるようになるとか。
蝶がお腹の中で羽ばたくシーンもよかったです。ファンシーでかわいい表現。
登場人物みんな魅力的なのですが、特に好きだったのはキャプテンKですね。ああ見えて軍服には過去の戦果の勲章がたくさん付いてるみたいです。ナイスすぎる設定…好き。みなさんのレビューを拝見しても、好きっておっしゃってる方が多くてニコニコしちゃいました。
サムロックウェル、いいですよね。『スリー・ビルボード』を観てからファンです。ディクソン巡査とキャプテンK、少し似てるかも。
家宅捜索の時と最後にジョジョを逃がすところは心打たれましたね…。ロージーを「いい人だった」と言っているところ、ロージーの反戦活動も知っていて黙っていたのかなと思いました。それがバレたら自分も粛清されるだろうに。軍に従事しながらも、彼にも思うところがあったのだろうと考えさせられます。同性愛者っぽい描写もありましたし、迫害される側の気持ちも理解していたのかも。
あのクソほど標的にされそうな軍服を本当に着てくるのも最高でした!あそこが一番笑ったかもしれません。その後で戦場の恐ろしさを目の当たりにする演出がなされるギャップも素晴らしい。
スカーレットヨハンソンのパパの演技がとても素敵でした。まず声の変化が凄い。格好いい。お酒煽ってのバッと動いて音楽かける一連の動作が好きすぎました。
ロージーといえば、足元だけを意図的に映してる場面がありましたよね。まさか…と思っていたら、唐突にあのシーンですよ。頭のどこかで嫌な予感がしつつ、実際にそうなるととても辛かったです。
ヨーキーもとても好きでした。本作の癒し。最初は「ユダヤ人を捕まえた」なんて友達とはいえ、簡単に明かしちゃっていいの!?と思いましたが、なんの心配もなかったですね。ナチスかどうかなんて関係なく、人としてジョジョと親友なんだな、と会話を通して感じられて微笑ましい。そんないい子が戦場に出されているのがまた悲しいのですが。
あと最高だったのは、緊迫感マックスな家宅捜索シーンで、突如ひどい仕打ちを受けるネイサン。彼が一体何をしたというのか。殺害手段が豊富すぎる。笑っちゃいけないシーンでこれを出してくるのがまたいいんですよね。
エルサって聡明に見えますけど、意外とジョジョの嘘の手紙を信じていたのでしょうか。それともおふざけで描いたのか。ネイサンが亡くなったのはロージーから聞いたのだと思いますが。
ぐだぐだと長くなってしまいましたが、書き出してみて改めて、人物描写と心理や成長の表現が秀逸な作品だと思いました。
ストーリー展開は予想通りなところはありますが、ナチスという重いテーマを軽やかに見せているのが見事。
しかし、個人的にはハマりきれなかったです。幼いジョジョに感情移入しきれなかったのか。コメディタッチなのもあり、どこか客観的に観てしまったかもしれません。
あとは私がブラックジョークに不慣れなので、笑えばいいのか真面目にみるかどっちつかずになったり、引いてしまったり。作品に入り込めなかった部分があったかと思います。もう一度観るとまた変わってくるかも。
合わない人もいるかと思いますが、良い作品なのは間違いないです!
泣かせの伏線回収劇。
ジョジョが可愛い🐰
ジョジョ・ラビット、名前の由来がそこからなのか🐰ジョジョは優しい子なのだ😌
戦争の映画ではあっても重苦しくなくコミカルであり、親子の心暖まる話でもあり、人情あり友情あり、そしてヒトラーに対する皮肉もしっかり込められていて、盛り沢山具合が丁度良い。
ヒトラーの登場はジョジョの空想の中、誰にも見えない。ジョジョにとっては崇拝の対象でもあり、良き友達。その発想が斬新で面白い。最後にはジョジョが窓の外に蹴飛ばしてしまうあたりは皮肉たっぷりでスカッとした人は多いのでは?
とにかくジョジョが可愛い😍うさぎを逃すところも、ママとおそろいのパジャマ着てるのも、ぽっちゃりくんとのやり取りも可愛い。ユダヤ人の少女の恋人のフリをして書く手紙も健気で可愛いのである。
処刑されたママの足にしがみつくところや、上官がジョジョを助けるためにユダヤ人めっ、と突き放すところなど、ジーンとさせられる場面もあり、ラストはジョジョが成長して少し大人になったような表情で、戦争も終わり明るい未来が待っているような終わり方で、全く無駄なところがない、良作な映画!
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