ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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愛は最強
全てを経験せよ 美も恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない
主人公のジョジョは軍人を目指すもその道を断たれる
教育と環境が作り出した自分の中のナチが空想の中のヒトラーとして描かれていく
そんな中ひとりのユダヤ人と出会い、ジョジョは自ら経験をしていく
キャラクターに愛着がわき
その後の描写で戦争に対する悲しさが自ずと引き出される
多くの人が愛を持っているが、環境が過ちを産む
戦争により人種などのくくりに囚われていただけで、中身は同じ人間
ジョジョの思うユダヤ人はジョジョの頭の中にしかいなかった
戦争映画でここまで引き込まれたのは初めて
自由になったらまず何をするか?
ただ音楽を楽しみ、踊る
それができる幸せ
靴ひも
コロナになり、解熱してやっと配信を観たのがこちら。劇場で観た時は、さして感動しなかったが、妻から是非もう一度観るように言われ鑑賞。確かにナチスの悲惨な事実を、このような(ちょっとした)コメディタッチで描いたこの映画は凄い。そして、靴ひものインパクトに感動。
ちなみに4回目ワクチン終わったあとでも、コロナは相当つらかった。
少年の成長
第二次世界大戦の終盤のドイツの町で暮らす少年の戦時下で少年の成長が描かれています。
題材てきに重い話ですが、空想のヒトラーの過激な思考にも対応し成長する様は伝わりやすく、よかったです。
大尉との兼ね合いがすきです。
サム・ロックウェルが
「スリー・ビルボード」に続いて重要な役で出ています。
私にとってはとても好きな作品になりましたが、賛否両論あるそうですね。
見終えて、みんなが思うことは「ヨーキー○○○○○○○○ね」だと思います。
第2次世界大戦下の子供の視点からのナチスドイツ。 ナチスに心酔して...
第2次世界大戦下の子供の視点からのナチスドイツ。
ナチスに心酔していた子供が戦争を見て、体験し、ユダヤ人の女性に恋をして、愛を知り成長していく。
強気でいながらも臆病で優しいジョジョが可愛らしい。一緒子供の純粋な目から見た戦争はとてもメッセージ性が強く思える。そして、戦争という重いテーマであるのにかかわらず、コミカルにユーモアに溢れた視点で描かれていて新鮮に思えた。ヨーキーも可愛くておもしろい。芯のある母親、スカーレット・ヨハンソンも良かった。
場面ひとつひとつが暗いイメージでなく、絵画を見ているような芸術的に観えるのがまた素敵でした。
少年の目を通して見るナチスの栄枯盛衰
『ライフ・イズ・ビューティフル』と『アンネの日記』をミックスしたようなお話なのに、テイストは『イングロリアス・バスターズ』に近い。全体を通して、タイカ・ワイティティの味付けが行き届き、極限状況や絶望をすごく薄めてある。そして、乾いた笑いや大人との関係性が、時に美しく、時に哀しく胸に響く。それは必ずしもリアリティだけが観衆の心に訴える手段ではない、という監督のこだわりに思える。
たとえばジョジョだけに語り掛けてくるヒトラーは実体として存在していながら実は少年の心の声を強調するためのスピーカーに過ぎない。ナチズムという運動体が少年の心にどのように届いているのかを表現するためのひとつの手段なのだ。監督自らがヒトラーに扮し、当時の子供たちがいかに戦争によって歪んだ価値観を植え付けられていたかを一瞬で説明できるうまいやり方だ。まるでピノキオにくっついてくるジミニー・クリケットだ。少年にとってはヒトラーは悩みをなんでも打ち明けられる親友で、最も遠い存在のはずが、すごく身近にいる。
そしてユダヤ人に抱いている誤解や偏見も、あくまでコメディのテイストで語り掛ける。ユダヤ人の少女に「どうして角が生えていないんだ?」と、大真面目で質問する少年を怒ったり呆れたりすることなく「まだ子供だから。20歳になったら生えてくる」なんて軽口で片付けてしまう。非常にデリケートな問題を、鮮やかな切り口で見せ、一つのファンタジーとして成立させてしまう手腕は見事だ。
その細部にわたるまで実に様々な味付けが行き渡っているのがわかる。少年のセリフはドイツなまりっぽく聞こえる英語を使うが、サム・ロックウェル演じる出世コースを外れてやさぐれている軍人はこてこてのヤンキー英語を喋っているように聞こえる。大けがを負ったジョジョの傷跡も、あえて痛々しさを出さないようひっかき傷程度にしか映してない。母親とのファンタジックなつながりや、家族構成も必要最小限にしか描いていない。それなのに、靴ひもを結んであげるシーンでは思わず涙が溢れてしまうほど残酷で哀しく美しい。
アカデミー賞にノミネートされたスカーレット・ヨハンソンの、これほど豊かな表情の母親ぶりもとても新鮮だった。それを引き出したのも、監督の功績の一つと言えるだろう。結末のあっけなさだけはもう少し何とかしてほしかったが、とてもよく出来た少年の成長物語を見ることができた。満足だ。
2020.1.27
少年と愛と崇拝の物語🇩🇪
凄く面白かったー!!観てて楽しい作品です!!
少年の葛藤と時代背景からは想定できないユーモアが含まれており、心に響くシーンが印象的でした。
幅広い層におススメの作品だと思います😁
劇場版優しい世界
盲目的にアドルフヒトラーを崇拝する10歳の少年ジョジョが自宅に隠れ住んでいたユダヤ人の少女エルサと出会い、少しずつ変化していく様子を描いた愛と勇気に満ちた感動作。
第92回アカデミー賞において脚色賞を受賞した今作は人類史上最悪の出来事を信じられないほどポップでカラフルに描きつつコミカルでシニカルな演出で表現された予想外な感動作だった。
中でもひときわ存在感を放っていたのがジョジョの母ロージーを演じたスカーレットヨハンソンだった。
かつての優しかったジョジョに戻ってほしいと切に願う母役として愛に溢れた演技を見せる一方、反ナチス運動を根気よく続けていく芯の強い女性像も見事に表現し、近作にあたる『マリッジストーリー 』と同様に彼女の一つのキャリアハイを堪能できる素晴らしい存在だった。
またジョジョの上官役のキャプテンKを演じたサムロックウェルも素晴らしい演技を披露していた。
戦前から退いた高慢な指導官の印象を最初は持っていたが、話が展開するにつれロージーに頭が上がらなかったり、実は優しい一面もあったりと人間味溢れる存在でジョジョの成長を不器用に見届ける人物を好演。
オスカーを受賞した『スリービルボード』のディクソン同様に彼の代表作と言える存在感だった。
また監督兼俳優としてアドルヒトラーを演じたタイカワイティティも独特の存在感だった。
常にコミカルにジョジョの良き友として居続けた一方、ジョジョの思想が次第に自らの思想と離れていくにつれ、顕著になっていく怒りの姿勢と命令口調の怒号で隠していた本物のヒトラーの素顔を垣間見せる演技が見事だった。
MCUデビュー以降引っ張りだこの彼が賞レースでも戦える作品を送り出してきたことも印象的だった。
長々と書いてしまったがトーマシンマッケンジーが最高に美人だからとにかく見てほしい笑。
あとヨーキーに友達になってもらいたい笑。
シリアステーマのコメディ
演出はコメディの手法ですが、テーマは反ナチでシリアス。
相反する二つの要素がうまく融合しました。映像センスも最高水準です。
しかしヒトラーが監督とは知らなくてびっくり。
導入部のカッコよさとラストの詩情がとてもよいです。
重い題材を扱っているのに明るい力をもらえる映画
熱狂的なナチ信者のジョジョは、母親が家に匿っているユダヤ人と関わっていく中で、それまでの自分の考え方やナチスに対して疑問を持つようになっていきます。
この作品では、ナチス支配下でのドイツ国民の心情や行動が伝わりやすくなっていました。重い題材扱っているにも関わらず、映画の印象が明るいのは、ジョジョの空想の友達のヒトラーや、所々の微笑ましいシーンなどの、親しみやすい演出が多かったからなのではないかと思います。
周りに流されず、自分の正しいと思ったことを信じる強さがジョジョにはあり、その姿に力をもらえます。個性豊かな登場人物たちが作品を彩り、様々なメッセージ性がありました。「何を信じるべきか」、現代の世界情勢にも繋がりのある内容で、まさに今見るべき映画だと感じました。
ショッキングなシーンが忘れられないかも
戦争や虐殺って本当にむごい。
「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出す
戦争批判の映画ですね
どちらもパパが、ママが、現実の苦しみを子供に見せず夢を失わないように諭し
演技をして明るく振る舞います…
匿われていたユダヤの女子がとても賢いし
ジョジョも本当にしっかりしていて
なんとか生きていくことでしょう
今だからこそ観てもらいたい
全体を通してコメディータッチで描かれ、主人公ジョジョにだけ見えるヤンチャでまるで子供のような総統と一見楽しげに見えるが、これは年端も行かぬ少年までもが政府のプロパガンダによる洗脳を受けていることを意味する。
ジョジョの回りには、強く美しい母親、面倒見のよい上官、達観している友人、そしてジョジョの初恋となるユダヤ人の少女と魅力的な人物が登場するが、物語は悲しみへと進んでいく。
自分達とは違う人、よく分からない人たちのことを、こういう人たちだと聞いたから、きっとこういう人たちなんだろうと実際に見ず憶測で決めつけてしまうことの恐怖。直近の世界情勢を考えると冒頭のコメディー部分ですら涙が止まらなくなる。
教育現場で使える名作
第二次世界大戦末期、幻想のヒトラーと会話するほどナチスに心酔する少年が主人公のお話。テーマは重いのに、コミカルに描かれていて面白い。冒頭の手榴弾の件は、えぇ〜って笑えた。でもコミカル一辺倒ではなく、大切な人が処刑される等、戦争の悲惨さも伝えていて良作でした
ユニークなシリアス映画
上映中から評判がめっちゃ高かったからずっと見たかったけどどこにも配信されてなくて、Disney+にきたからやっと見れた。
主人公の男の子がかわいい。想像上のアドルフのタイカワイティティが似合ってる。母親役で息子の思想を否定しないで密かに反戦運動を行っている気丈なスカーレット・ヨハンソンがぴったり。終盤は笑いどころがほぼなくシリアスな雰囲気に。
サム・ロックウェルが良い役だった。
ユダヤ人がお姉ちゃんと偽って、誕生日を間違えても見逃してあげたり、最後男の子を庇ったり、、。
アルフィーアレンとサム・ロックウェルはゲイの役だった。
当時のゲイはユダヤとほぼ同じ扱いを受けるため隠していたらしい。
スカヨハが吊るされてるシーンで靴だけ映されるのは作り方が上手だなと思った。それまでのシーンに靴がよく出てきたから一瞬でわかった。その時の男の子の演技がとても良かった。
母が伝えた愛
人生で一番感動した映画。
第二次世界大戦真っ只中のドイツを内側から描き、観客に愛を伝えたこの映画に出会えて本当に良かった。
全体的に重いテーマであるが、色鮮やかで可愛らしいテイストでタイカワイティティでなければ撮ることは難しかったのだと思う。
登場するキャラクターも全員魅力的で主人公のジョジョはナチスに傾倒しているが家族を愛する可愛らしい男の子でその友達のヨーキーは出てくるだけでほのぼのした。
ジョジョの家に住むユダヤの少女エルサも賢く強い精神で生き抜く強さを感じた。ジョジョを見守る母ロージーはこれまで観た映画で最も強く愛に溢れていた。
自分が最も好きなキャラクターであるキャプテンKは誰よりも勇敢で優しさがあり、その最期には涙が止まらなかった。
その他にも賑やかで愛すべきキャラクターが多く、これだけ全員のことを好きになる映画はないと思う。
ストーリーとしてはジョジョが経験するにはあまりにも辛い現実が次々と起こり、当時について深く学ぶきっかけとなった。
テーマがテーマだけにどうしても暗く重いストーリーになっていたが、最後には力強く希望を見出してくれる映画だった。
〔ベストシーン〕
デビッドボウイのドイツ語版heroesが流れ、ジョジョとエルサの残された2人がダンスをする最後のシーン。このシーンで母が命をかけてでも伝えたかった愛が確かに2人に伝わったのだと分かり、温かい気持ちになった。
ラスト30分の急展開
それまでコミカル調だった雰囲気が一変。
徐々に見え隠れしていた不穏な雰囲気から「嘘でしょ!やめて! 」って言いたくなるシーンが急にくる。
それでも、悲壮感を極力排除して、冒頭からたくさん散りばめられた伏線を一気に回収されるので、確かにカタルシスを感じられる。映画.com公式の評価どおり!
いい映画。色んなエッセンスが詰まってる。
しかしスカヨハの魅力すごいな。
強い母のシーンはどうしても、ブラックウィドウが変装してるように見えちゃうけど。笑
そしてゲームオブスローンズで大変だったあの人は、なんかふくよかになってて、呑気?な感じで安心してしまった。
そしてドイツ語でなく英語なのが、なんか終始違和感。。あえて?
最後は大尉ー!って号泣。
誰もが自由にダンスできる世界がいいよね。
もしもの時には、自分の子供にもジョジョやエルサのように、たくましく希望を捨てずに、心に正直に生きていってほしい。
ほんとに愛おしい映画でした!
そんな日常だったのかな
ライフイズビューティフルと同じ時代背景の映画。信じがたいけど、こんな日常が普通だったんだろう。
しかしお母さんのは突然だった。想像してたハッピーエンドとは違ったけど、でも楽しんで見れた。
戦争映画嫌いだけど…
観ました。
コメディ要素でいっぱいだったけど泣きました。
戦争の悲しみを笑いに変換しているようだけど、ちゃんと戦争映画だった。
ジョジョとエルサの強さに感動し、最後は笑顔で終わったのがかなり印象的
誰かの靴紐を結んであげる
ファンタジックでユーモアたっぷり。だけどこれは戦争の話で。不思議な感覚でした。重く悲しいというよりは考えさせられる。何について?どんなふうに?一度観ただけでは理解しきれずもう一度観ました。
まだ咀嚼し切れていない部分もありますが、これは幼い少年の気付きと自立を描いた成長物語でもあるのかなと思いました。
戦争万歳!ヒトラー万歳!敬愛するヒトラーとの妄想でのおしゃべりが好きで、立派な兵士になる事を夢見てやまないジョジョ。ユダヤ人には角が生えていると信じて疑わないジョジョ。
だけど、実際にユダヤ人少女と出会ったり、大切な人の突然の最期や、街の空襲を目の当たりにして、わかってきた事。幼い彼が自分の目で耳で心で、見て聴いて感じた事とは?
身も心も戦争に支配されていたジョジョが、自身の体験を通して、自分で考え判断できるようになった。母の語る愛もダンスも拒絶していた彼が、エルサへの愛を自覚し、二人で踊る姿は、何ものからも解放され自由に自分の足で歩んでいける事の喜びを表しているのだと思いました。
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