劇場公開日 2020年10月2日

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「ガン告知すべきか?ではなく、祖母ナイナイを堪能する映画」フェアウェル kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ガン告知すべきか?ではなく、祖母ナイナイを堪能する映画

2020年10月10日
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鑑賞方法:映画館

祖母が末期ガンのため、孫の結婚式を口実に中国に親族が集まる。アメリカから久々に中国に戻ってきたビリーは、祖母にガンの告知をしないことに不満を覚える…。
ガン告知についての考え方は文化の問題ということがよくわかる。家族感や死生観の問題だ。告知した方がいいというビリーと、知らせない方がいいという親族。どちらも祖母のことを思ってのこと。ただ、本人に知らせないためにそこまでするか!ってところが少し笑えた。
でもやっぱりこの映画で印象に残るのは、祖母を通した中国の文化だ。太極拳らしき踊りや結婚式場での揉め事、日本人嫁のアイコに対するホンネ、墓参り、結婚までの交際期間のくだり。結構強烈だった。
個人的には亡くなった母を連想させるシーンがいくつかあって苦笑い。文句や小言を言いながらも、周りに人が集まって来てたよななんて思い出に浸ることができた。
そして衝撃のラスト!そうなんかい!
ハマる人とハマらない人がハッキリわかれそうなこの映画。中途半端な評価になってしまった。隣で観ていた女性が思いっきりすすり泣いてて、あー人によってはここまで泣けるんだ、なんてことを考えてしまった。

kenshuchu