「ストーリーの普遍性に真正面から挑む覚悟」フェアウェル Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーの普遍性に真正面から挑む覚悟
フィクションというものは、常に鑑賞者との違いを前提に物語を構成するものと私は考えています。美男美女や、超現実などが分かりやすい例ですね。この映画も当然全ての人が共感できる設定とはなっていません。しかし、そこは全然問題では無いのです。そもそも色々な立場の人間が集まるということを前提に、その人間の感情や行動に共感してしまうのです。考えれば、全ての人間は自分以外の状況に共感できるわけがありません。しかし、この映画を鑑賞すれば、おばあちゃんの癌の告知をめぐるやりとりを誰しも非常にリアルに想定してしまうでしょう。そこには徹底したリアリティが存在します。それは当然ながらただそれ自体を描けばいいわけではなくて、現実を鑑賞者に想起させる必要があります。孫にとにかく食べて欲しいおばあちゃんや、嫁姑間の複雑な愛情、日本人である我々は通訳の方の片言具合にクスッとさせられながらもあまりに肉薄したリアリティに没入を免れ得ません。
普遍的なテーマを徹底的にリアルに描いた力作だと感じました。
個人的には、叔父さんの結婚式でのスピーチに胸が締め付けられ、思わず泣きました。あと空港へ向かうシーンの宗教歌?に感動しました。また取るに足らないことを小難しく書く悪癖が出てしまいました。自分でも何を言ってるかよくわからないので読み返しません。観賞後の感動のままに一気に書いたのでめちゃくちゃですね。しかし、このまま公開することをお許しください。
読んでいただきありがとうございます😊
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