劇場公開日 2020年10月9日

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異端の鳥のレビュー・感想・評価

全127件中、21~40件目を表示

4.0東欧の歴史

2021年9月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第2次世界大戦中の東欧の国、ナチスのユダヤ狩りから逃れるために、田舎の叔母に預けられた少年が主人公。
その叔母が突然死、火事になって焼け出されるが、その後過酷な遍歴が始まる。
多くのエピソードが目を覆いたくなる酷さで、観ていると辛くなる。
東欧が歩んだ道をそのまま少年に投影しているようで、ズシンと来る。

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いやよセブン

4.0残酷な人間ではなくて、人間が残酷なんだな

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

残酷な世界をたくましく・・・なんて解釈は間違いだな。
残酷な世界で自分の居場所を探さなくてはいけない人間の悲しさを描いてると思う。

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ドラゴンミズホ

3.5ホロコーストから生き延びた少年の人生

2021年7月31日
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この時代は苦しみの連続で、生きづらくて、今命があるだけ奇跡なんだなぁと思いました。小学生の作文みたいな感想ですみません(笑)

人間は醜くて争いや残虐行為や快楽行為が大好きな気持ち悪い生物ってのがよく出てますね。
絶望9割希望1割って内容です。

私は好きでした。
これは実際にあった映画として、勉強として観るべきだなとは思いました。

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魅咲✝️

4.5The Painted Bird

2021年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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shimo

4.5異端の排除は生物の本質

2021年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作は2020年キネ旬外国映画ベスト6位の作品で、劇場で見逃した作品です。
凄い映画でした。これこそ映画館で観るべき作品で、スクリーンで観れなかったのが残念です。
様々な映画を鑑賞しながら、映画の役割の様な事を考えたのですが、映画とは弱者・敗者に対しての応援歌であったり、厳しい現実を生きて行く為の杖の役割であったりするのですが、本作の様に人間社会の醜い現実というか真実を見せるのも映画の役割なのだと思っています。
本作、時代的には第二次世界大戦時でしたが、鑑賞していると太古の原始的な時代の様にも錯覚し、文化的な生活から外れた人間本来の姿はまさに野獣と変わらない様にも感じてしまいました。
本作の主人公である少年の元々はナチスから逃れる為の疎開から始まり、そこから経験したことは人間の本性は自己防衛本能であり危険回避であり、その行きつく先が異端の排除に繋がり、何処に行こうと小さなナチスが待ち受けているという地獄巡りの旅路の様にも見え、ナチスというものはある意味に於いて人間の本質を具現化したものであり、現実問題としてこの時代から80年以上経過した現在に於いても本作で紹介された“異端の鳥”の法則は世界中の何処にでも存在し、ミニナチスの集合体である事には違いありません。
それでも彼が死ななかったのは、これもまた人間の本質にある逞しさや優しさの存在からだと思うのですが、彼の未来がそのどちらの影響を多く受けたのかは謎のままでした。

それと、時代的・地域的なことから名作ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』(こちらは19世紀末で本作より少し過去)を想起したのですが、あの作品て描かれていた裏側をというかリアルはこの作品の様な日常があったのだろう思うと、ちょっとショックでした。

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シューテツ

5.0東欧の戦火を生き延びた子供の物語。

2021年6月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

因習の村を追われ、
敵対する各軍の前線をラリーさせられ、大人たちの無関心と排斥防御と性欲の慰みものとなったひとりの少年。

こんな悲しい流浪の旅があるだろうか、
死のオンパレードなのだ。
鳥飼いのおじさんにはあのような形で恩返しをなし、
湖畔の娘にはあのような形で復讐をなし、
死を見すぎて、そしてけだものの大人たちの犠牲になって、少年の顔面が次第に“鉄面皮”になっていく様が本当に痛ましい。

目付きが変わってしまった少年は威圧感が凄い。殺られる側から⇒殺る側にスイッチし、孤児院の古株からも一目置かれ・・

心が壊れてしまった彼は、お母さんに会って子供の心を取り戻すことが、果たして可能なのだろうか。無理と思う。

救いのない
暗澹たるエンディングだった。

・・・・・・・・・・・・

子役のペトル・コラールが、この撮影後に正常でいられるのかも心配で胸騒ぎだ。

その点で「ライフイズビューティフル」とは別コンセプト。その狂気は「ブリキの太鼓」に近いかもしれない。

◆人間は「レッテル貼り」で人を選別する。
自分の肌の色を隠して生きたのは「白いカラス」。
そしてpainted の原題で思うのは
レッテルづくしの“黄色いダビデの星”を他人に付けて回るのは私たち人間の元々の性らしいということ。

◆本作品にはユニセフが関わっている。これは戦災孤児~浮浪児を生み出す大人たちへの激しい怒りと、「子供には戦争を見せてはいけないのだ」という強いメッセージなんだと思う。
責任を忘れて「ハッピーエンド」など大人が期待しちゃ駄目だ。
「大人が責任をとれ」と言っているのだ。



お母さんに会えても、このモノクロのフイルムは、桃色とかのカラーにはならないだろう。

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きりん

4.0モノクロの凄さ

2021年5月2日
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ハンバーグ

2.5好みが別れると思う

2021年5月1日
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まる

4.5今でも、世界で似たような状況がいくらでもある。

2021年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

このモノクロ映画の背景は、1940年ごろのポーランド近辺だが、その頃の日本も同じような状況であった。異質なものを排除、支配しようとしていた。
現在、コロナ禍の中、経済的な余裕がなくなり、寛容さ・大らかさ・やさしさまでが無くなり、人間の本質がむき出しになってきています。
映画と同じような状況が、現在の世界を見渡せば、コロナ禍の発展途上国、中国のチベット・ウイグル・モンゴル自治区でも現在進行形です。
一方、先進国でも生活困窮者が多数出てきています。何とか生活できている普通の人々も自分と家族のことが精一杯で、視野がますます狭くなっていき、異質なものを排除しようとする傾向が強くなってきています。(これは私自身にも言えることです)
このような現在の状況こそ、監督がこの映画で、一番警告したいことではなかったかと思われます。
長く、重たい映画ですが、現代社会と比較すると興味深いです。
『存在のない子供たち』、『レ・ミゼラブル』も同じようなテーマの現代映画です。

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eimei

3.0何をしとる?

2021年4月17日
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圧倒的な画力。台詞が少ない中、進展する事態が延々と続く。公システムが機能せず、コミュニティだけが拠り所になれば、ヒトはここまで欲と力に支配されるものか。一辺倒で少し疲れる。

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Kj

1.0傑作・駄作は紙一重

2021年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

賛否両論な作品。
重く・苦しく、個人的にはちょっとついていけなかったです。
伝えたいことをここまで極端な作りにしてしまうと、万人受けはしないですね。
傑作・駄作は紙一重ということでしょうか。

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tigerdrver

2.5重苦しいが考えさせられる内容

2021年3月29日
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鑑賞方法:映画館

重苦しいが考えさせられる内容。でも…これ誰に向けて作ったのだろう。記録映画としてはいいと思うが。

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一人駅伝

4.0ホロコーストその原因

2021年3月22日
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たら印

3.0何と言う陰惨さ

2021年3月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

少年の辛い日々が延々と続く内容に救いはないのか?
初っぱなの老婆の家では親族の扱いであったが、不意に亡くなった老婆に驚いて失火…少年の逃亡の日々が始まる。

時代が時代とは言え、変わり者が次々と現れ様々な事象を見せつけていく。
呪術師のような老婆から始まって、土中に埋められ、農場のDV旦那と嫁の痴情のもつれに巻き込まれ、鳥好きの爺さんに拾われたら、破廉恥な狂女の色事を見せられたり、狂女が近所の子どもを誘惑して関係もった事でご近所のお母さん連中が狂女とそれを庇った鳥好き爺さんぶっ飛ばされたり…ん~なんなんだこの展開。

それだけでは終わらないのがこの作品の恐い所。
怪我した馬を拾って、村に連れてったらドイツ軍に売られ、神父に救われるもショタ好きの変態親父に養われて新たな地獄を味わう。
変態から今度は女に拾われ、関係を持つと少年に恋慕の情がうまれるが、女に役立たずと罵られ少年が変わってしまう。なんと通りすがりの爺を襲って身ぐるみ奪って逃げ出すのだ。さらにソ連軍に拾われると兵士と行動を共にする。ひとくちに兵士と言っても野盗のごとき連中も現れ、一向に救いがない。
少年に銃をくれた兵士の想いはなんだったのだろう?
ラスト父親が迎えにやってくるが、本人にとっては地獄とも言える希望のない時に影も形も無かった父親への不満は仕方ない。
だが、地獄で身につけた観察力や適応力が父の腕にあるナンバリングを見て、父親が味わった地獄を理解したのだろうか?

ただ、ただ少年の目を通して苦しい辛い世界を覗き見させられる様でイヤな感じもするが、モノクロの映像がそれらを“昔の事である”と薄めているようで観続ける事が出来たが、今も世界のあちこちでこんな事が起きているのだろうと思うと不安にさせられた。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.5歴史書の様な

2021年3月16日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

過去から現在に至るまで、テクノロジーは進歩したけれど、人間の本質は全く進歩していない事を改めて突きつけられた気がしました。数ある偉大な宗教、歴史書、思想書、哲学書は、人間の本質の前では全く無力なのでしょうか。

戦争や紛争に限らず、世界に混乱をきたす不条理なもの、今だとCOVIDの様な感染症も人間の残虐性が現れる原因だと私も含めて多くの人が理解できたと思います。観客は作中の不条理を徹底的に見せつけられた後、生きていれば避けられないこの不条理とどう向き合うのか、を問われた気がしました。

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ミカ

3.5人間性の証明と受難

2021年3月6日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:3.5
開いてはいけない禁断の書物かの様に、つらく悲しみの塊が蠢めく物語。
ユダヤ人迫害以上の少年への攻撃。まるで人間とは異質の何かが、少年の瞳に宿っている事を察知したかの様に。
異質と感じる者を排除する人間の本質をホロコーストを通して描いていると同時に、ハーベイ・カイテル演じる神父の言葉にもあるように、少年への苦痛を通しキリストの受難と同じ意味を本作に込めているのだろうか。

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カメ

3.0どうやって残酷さに立ち向かうか

2021年2月28日
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鑑賞方法:VOD
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Masa_king01

4.0家族写真

2021年2月12日
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鑑賞方法:映画館
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ぶらっち

4.5普通の人々の恐ろしさ

2020年12月29日
iPhoneアプリから投稿

ひとりぼっちの少年が、行く先々で差別され虐待され続ける物語。差別して虐待するのは、特別悪辣な人でもなんでもない普通の人々。普通の人々が、異邦人という理由だけでものすごい暴力を振るう。ユダヤ人を虐殺したのはナチスだけではないという事実が恐ろしい。観ていて辛いけれど一度は観るべき映画。でも二回は観たくない。

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うどん人

5.0生きるということ

2020年12月26日
Androidアプリから投稿

※星取りは苦手。
何か書きたくさせてる時点で5つ星!

人生に起きうること
これでもか!!
てくらい並べてみた、て感じ。

たくさん、'見たことない'映像が
出てきてよかった。

人は命がある限り、
死ぬまでを生きる。
生きるために闘うか、
不条理に命を落とすか、
自ら死ぬという選択をする…

受け手側(少年)が
何者でもなく(名乗らない)
人間とは言葉も交わさず(馬とは話す)
ニコリともしないからこそ
際立つ「生きる」ということ

子供騙しに溢れた日本では
こどもは笑顔だ
笑顔が至宝と決めつけて、
笑顔を貼り付けた大人が
仮面の下でギラギラと
ライセンスビジネスの利益を勘定している。
どっちが生きてるといえるのか…
どっちも生きてるのか

観る劇場を間違えた気がした…
4DXシアターを普通上映に
使ってたんだけど、
誰かが動くと小さくバウンドしたりして…
もっと小さな劇場にすればよかった

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夜明けの花