劇場公開日 2020年10月9日

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異端の鳥のレビュー・感想・評価

3.7119
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5.0大変な傑作

2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

35ミリフィルムのモノクロームのシネスコの映像は美しい。しかし、その美しい映像が照らし出すものはひたすらに残虐で醜い。これは人間の残虐な本性についての映像詩だ。人間に対しては口を聞かない主人公の少年は、ナチスの手から逃れるためにあてのない旅を続ける。彼が目の当たりにするものは、生き延びるためにはどんな残酷なこともいとわない人間たちの痴態だ。男も女も関係ない、ここには人間普遍の醜さがこれでもかと連続して描かれる。
しかし、本作は悪趣味な見世物とならない。この映画は観客を安全な立ち位置に置かない。お前も同じだと終始突きつける。ここに描かれた人々は、時には善良な小市民である。元々人間とはこういうものなのだと、人は生きるために残忍さを引き受けなくてはならない時があると冷徹に示しているのだ。
この映画はたしかに不快である。しかし、人の心に傷をつけ、意識を変えるのが本来のアートだ。まぎれもなく一級品のアートである。不快であっても目が離せない、観終わった後には世界が変わって見える傑作だ。

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杉本穂高

4.5言葉の削減とモノクロ映像は“引き算の美学”

2020年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

知的

169分の長尺ではあるが、原作と比較するとかなり情報を間引いて整理しており、それが奏功している。少年の視点で綴られた小説は、地の文で彼の内声が記され、前半までは会話もする(都会育ちの少年の言葉が、疎開先で田舎者から攻撃される一因になる)。一方で映画の少年はほとんど言葉を発しない。これが観客の想像の余地を広げ、各自の経験や知識に重ねて感情移入する助けになる。

モノクロ映像が選択されたことの大きな利点は、原作で地域の住民と異なるとされた少年の瞳と髪と肌の色に関し、映画ではさほど差異が目立たないこと。大して違わないのになぜそこまで虐め攻撃するのかと、差別と暴力の理不尽さを強調する効果が生まれた。もちろん、墨絵に通じる省略の美、余白の味も認められる。

ナチスの戦争犯罪やユダヤ人迫害にフォーカスするのではなく、普通の人々の罪を提示したこと、そして少年自身の変容を描いたことにも喝采を送りたい。

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高森 郁哉

3.5間が

2021年10月16日
Androidアプリから投稿

一つ一つのエピソードは面白いし、最後の終わり方もとても良い。けど芸術過ぎるなー。間が長い。その上言葉が少ないので眠くなること山のごとし。ウド・キアとかハーベイ・カイテルとかグリーンマイルのあの人とかいい俳優がずいぶん出てましたね。まあなんか完成度は高いだろうからどうしょうもないけど私が作るならもちょっとサカサカ進ませてせめて2時間以内におさめたいかな。

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三毛猫泣太郎

3.5 冒頭から嫌な予感しかしない。小動物を抱えてひたすら走って何かから...

2021年9月23日
iPhoneアプリから投稿

 冒頭から嫌な予感しかしない。小動物を抱えてひたすら走って何かから逃げる少年。予想通りに軍服を着た男達に捕まり、抱いていた動物もとりあげられて目の前で焼かれてしまう。何故そのような事態になったのかはよくわからない。
 東欧のどこかというだけで、場所もはっきりせず、少年の名前も年齢も明かされない。故郷を目指して旅をするのだが、どのくらいの歳月がかかったのかもわからない。
 とにかくいく先々で辛い体験をしてしまうので、観ていてとても辛くなる。

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アンディぴっと

4.0人間の本質を抉りつくして残ること

ニョロさん
2021年9月10日
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ニョロ

1.0はまらず🙅‍♂️

2021年9月7日
iPhoneアプリから投稿

白黒でセリフ少なめ。自分は引き込まれなかった。

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@Jankichi@

4.0東欧の歴史

2021年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第2次世界大戦中の東欧の国、ナチスのユダヤ狩りから逃れるために、田舎の叔母に預けられた少年が主人公。
その叔母が突然死、火事になって焼け出されるが、その後過酷な遍歴が始まる。
多くのエピソードが目を覆いたくなる酷さで、観ていると辛くなる。
東欧が歩んだ道をそのまま少年に投影しているようで、ズシンと来る。

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いやよセブン

4.0残酷な人間ではなくて、人間が残酷なんだな

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

残酷な世界をたくましく・・・なんて解釈は間違いだな。
残酷な世界で自分の居場所を探さなくてはいけない人間の悲しさを描いてると思う。

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ドラゴンミズホ

3.5ホロコーストから生き延びた少年の人生

2021年7月31日
スマートフォンから投稿

この時代は苦しみの連続で、生きづらくて、今命があるだけ奇跡なんだなぁと思いました。小学生の作文みたいな感想ですみません(笑)

人間は醜くて争いや残虐行為や快楽行為が大好きな気持ち悪い生物ってのがよく出てますね。
絶望9割希望1割って内容です。

私は好きでした。
これは実際にあった映画として、勉強として観るべきだなとは思いました。

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魅咲✝️

4.5The Painted Bird

shimoさん
2021年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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shimo

5.0ヒューマンストーリー

2021年7月4日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

難しい

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ぴーたん

4.5異端の排除は生物の本質

2021年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作は2020年キネ旬外国映画ベスト6位の作品で、劇場で見逃した作品です。
凄い映画でした。これこそ映画館で観るべき作品で、スクリーンで観れなかったのが残念です。
様々な映画を鑑賞しながら、映画の役割の様な事を考えたのですが、映画とは弱者・敗者に対しての応援歌であったり、厳しい現実を生きて行く為の杖の役割であったりするのですが、本作の様に人間社会の醜い現実というか真実を見せるのも映画の役割なのだと思っています。
本作、時代的には第二次世界大戦時でしたが、鑑賞していると太古の原始的な時代の様にも錯覚し、文化的な生活から外れた人間本来の姿はまさに野獣と変わらない様にも感じてしまいました。
本作の主人公である少年の元々はナチスから逃れる為の疎開から始まり、そこから経験したことは人間の本性は自己防衛本能であり危険回避であり、その行きつく先が異端の排除に繋がり、何処に行こうと小さなナチスが待ち受けているという地獄巡りの旅路の様にも見え、ナチスというものはある意味に於いて人間の本質を具現化したものであり、現実問題としてこの時代から80年以上経過した現在に於いても本作で紹介された“異端の鳥”の法則は世界中の何処にでも存在し、ミニナチスの集合体である事には違いありません。
それでも彼が死ななかったのは、これもまた人間の本質にある逞しさや優しさの存在からだと思うのですが、彼の未来がそのどちらの影響を多く受けたのかは謎のままでした。

それと、時代的・地域的なことから名作ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』(こちらは19世紀末で本作より少し過去)を想起したのですが、あの作品て描かれていた裏側をというかリアルはこの作品の様な日常があったのだろう思うと、ちょっとショックでした。

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シューテツ

5.0東欧の戦火を生き延びた子供の物語。

きりんさん
2021年6月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

因習の村を追われ、
敵対する各軍の前線をラリーさせられ、大人たちの無関心と排斥防御と性欲の慰みものとなったひとりの少年。

こんな悲しい流浪の旅があるだろうか、
死のオンパレードなのだ。
鳥飼いのおじさんにはあのような形で恩返しをなし、
湖畔の娘にはあのような形で復讐をなし、
死を見すぎて、そしてけだものの大人たちの犠牲になって、少年の顔面が次第に“鉄面皮”になっていく様が本当に痛ましい。

目付きが変わってしまった少年は威圧感が凄い。殺られる側から⇒殺る側にスイッチし、孤児院の古株からも一目置かれ・・

心が壊れてしまった彼は、お母さんに会って子供の心を取り戻すことが、果たして可能なのだろうか。無理と思う。

救いのない
暗澹たるエンディングだった。

・・・・・・・・・・・・

子役のペトル・コラールが、この撮影後に正常でいられるのかも心配で胸騒ぎだ。

その点で「ライフイズビューティフル」とは別コンセプト。その狂気は「ブリキの太鼓」に近いかもしれない。

◆人間は「レッテル貼り」で人を選別する。
自分の肌の色を隠して生きたのは「白いカラス」。
そしてpainted の原題で思うのは
レッテルづくしの“黄色いダビデの星”を他人に付けて回るのは私たち人間の元々の性らしいということ。

◆本作品にはユニセフが関わっている。これは戦災孤児~浮浪児を生み出す大人たちへの激しい怒りと、「子供には戦争を見せてはいけないのだ」という強いメッセージなんだと思う。
責任を忘れて「ハッピーエンド」など大人が期待しちゃ駄目だ。
「大人が責任をとれ」と言っているのだ。



お母さんに会えても、このモノクロのフイルムは、桃色とかのカラーにはならないだろう。

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きりん

0.5主人公が何で酷い目にあわされるのか分からんけど、酷い目にあってる光景を見る映画

この映画は、一言で言い表せる。
一言で言うと「主人公が酷い目に遭う光景」。

だから感想としては、「ああ、何か酷い目にあってるなあ。で、何で?」以上。

=つまり、つまらんということ。

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ヴォルデモーツッ!ヴォルデモーッ!ヴォルデモーチッ!ヴォルデモォォオ!ヴォヴォヴォーヴォ・ヴォールデェ!簿盧出基尾!ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォッヴォオオラエモン!

4.0モノクロの凄さ

2021年5月2日
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ハンバーグ

2.5好みが別れると思う

まるさん
2021年5月1日
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まる

4.5今でも、世界で似たような状況がいくらでもある。

eimeiさん
2021年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

このモノクロ映画の背景は、1940年ごろのポーランド近辺だが、その頃の日本も同じような状況であった。異質なものを排除、支配しようとしていた。
現在、コロナ禍の中、経済的な余裕がなくなり、寛容さ・大らかさ・やさしさまでが無くなり、人間の本質がむき出しになってきています。
映画と同じような状況が、現在の世界を見渡せば、コロナ禍の発展途上国、中国のチベット・ウイグル・モンゴル自治区でも現在進行形です。
一方、先進国でも生活困窮者が多数出てきています。何とか生活できている普通の人々も自分と家族のことが精一杯で、視野がますます狭くなっていき、異質なものを排除しようとする傾向が強くなってきています。(これは私自身にも言えることです)
このような現在の状況こそ、監督がこの映画で、一番警告したいことではなかったかと思われます。
長く、重たい映画ですが、現代社会と比較すると興味深いです。
『存在のない子供たち』、『レ・ミゼラブル』も同じようなテーマの現代映画です。

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eimei

3.0何をしとる?

Kjさん
2021年4月17日
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圧倒的な画力。台詞が少ない中、進展する事態が延々と続く。公システムが機能せず、コミュニティだけが拠り所になれば、ヒトはここまで欲と力に支配されるものか。一辺倒で少し疲れる。

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Kj

1.0傑作・駄作は紙一重

2021年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

賛否両論な作品。
重く・苦しく、個人的にはちょっとついていけなかったです。
伝えたいことをここまで極端な作りにしてしまうと、万人受けはしないですね。
傑作・駄作は紙一重ということでしょうか。

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tigerdriver

2.5重苦しいが考えさせられる内容

2021年3月29日
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鑑賞方法:映画館

重苦しいが考えさせられる内容。でも…これ誰に向けて作ったのだろう。記録映画としてはいいと思うが。

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一人駅伝
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