劇場公開日 2020年10月9日

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異端の鳥のレビュー・感想・評価

全127件中、61~80件目を表示

5.0なんてひどい話、だけど観ておくべき素晴らしい映画!

2020年11月9日
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ユダヤ人のホロコーストって収容所で沢山殺されたイメージだけど、人数からすると街中や収容所以外で「普通のドイツ人」に殺された人の方が多かったと聞いて、大変なショックを受けた事は今でも忘れられません。
この映画もショッキングな映像が数多くあって、消化するのに時間がかかりそうです。

今の私達からすると、子供が独りで身寄りもなく路頭に迷っていたら誰かしらが力になろうとしてくれると思うのだけど、違ってたのね。

むしろ人が沢山いたら、その大勢の人達に殴られたりひどい目に合わされてしまうなんて。
何人かの優しい心を持った人がいた事が、観ている私達の心の傷を多少は浅くしてくれました。

人間の皮を被った獣のような人達。
でも本当は人間ってこんなに残酷なものなのかもしれない。怖いけど。

ナチスやルワンダのツチ族フツ族だって、日本人の戦争中の残虐行為だって、関東大震災の時のデマで朝鮮出身者を殺したのだって、普段は普通の人達。

私達の内なる獣を飼い慣らして「人間らしい人間」でいる為にも、こんな映画は繰り返し作られるべきですね。

それにしてもこの子の心の傷が癒される日は来るのかしら。

余談ですが、
モノクロで説明がなくてショッキングな映像がちらほらあって、東欧とロシアの違いや一方はSFという違いはあっても「神々のたそがれ」が脳内再上映されてしまったのは私だけでしょうか?

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ちこどん

2.5いくらなんでもこの内容で3時間弱は長い

2020年11月8日
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悲しい

単純

寝られる

原作未読です。
とりあえず言えるのは「この内容で169分の上映時間は退屈に感じてしまう人が多いだろうなぁ」です。
※以下、長文&ネタバレになるのでご注意下さい。

もちろん、この作品と同じかそれ以上に長い作品もありますし、それらの中には作品として評価される、興業としても成功している(もしくはその両方の)映画もあるでしょう。
例としてはロードオブザリングなどでしょうか?

しかし、この映画は「長いなりの退屈させない魅せ方(あくまで映画がエンターテイメントであるという観点)」が少なく、それがこの映画の高いクオリティの足を引っ張ってしまっているように感じました。

基本的には、
第二次大戦下の(おそらくソ連付近のヨーロッパと思しき)架空の国で、疎開した少年がとある出来事から行き場を失う

行く先々で迫害やイジメと言った「悪意ある行いや犯罪」に触れる事で苦しみながら、やがてその悪意や悪意に対する戦い方を少年がその身に宿していく

最終的には少年が物語の冒頭から求めていた望みがついに叶い、自分のアイデンティティを取り戻した事を示して物語は幕を閉じる

という流れになっています。
ですがこの3つの流れのうち二つ目がとにかく長い。
いくつか重要な出来事があるにはありますが、それ以外にも似たような事が起きたり、似たような悪意が示されたりと、
「もっと削れるんじゃない?」と思う所が結構ありました。

悪意の正体や理由も似たり寄ったりです。(殆どDVやレイプ、人種差別など。その理由も嫉妬や性欲、閉鎖的な風土からくる排他主義的思想です)

どれも一つ一つは重厚に、そして人間の内部を時にリアルに、時にコミカルに、時にショッキングに描いていて、それ自体は「凄いなぁ」と思いました。
ですがこの物語は「少年が出会った主要人物」を小見出しとして、殆どオムニバス形式で進んでいくので、繋がりが薄い。

きっと原作を読んだ人からすれば「いや、この物語にはそれぞれ意味があるんだ」とか、「原作よりも整理されている」という感想は出るんでしょう。
しかしそれは「原作ありきの話」であって、この映画から触れる人が面白くないと感じるならそれは「小説の映画化」としては成功なんでしょうか?
あるいは原作ありきの話であるなら「面白いから原作を読んでみよう」と思わせられないのはどうなの?と思いますし、「これでも原作より改善されている」なら原作読む気になるでしょうか?

とはいえ私も不勉強ながら原作がどういうものであるか、(さすがに鑑賞から2日と経っていませんので原作読破は出来ませんでしたが)少しだけ調べてきました。
そして分かったのは「少年が見た光景、感じた事をモノローグとして説明している」という構図があったという事です。
この物語は登場人物がほとんど喋りませんので、それを表情や行動だけで見せていて言葉での説明を大幅に省いていました。それらは素晴らしいなぁと思いました(名優揃えただけの事はちゃんとあると思います)。

しかし、主人公の少年に無名の俳優さん(というか演技経験ゼロ)を起用したのは良いとして、もっと演出や声に頼らない身振り手振りをさせて彼の心情に厚みを持たせるべきだったなぁとも思いました。

特に失語症になるシーンと終盤で収容所で規律を乱したり露天商に報復するシーン。
「分からなくもないけど非常に分かりづらい」です。
特に失語症のシーンはもっとハッキリと「祈りの言葉を唱えられなくなる」「神にすら見捨てられたのか…」という絶望が分かるようにしないと悲劇としてのエモーションが高まっていかないでしょう。
(単に肥溜めに落とされて這い上がって息切らしてるようにしか見えません)

散々「途中退席者多数」とまるでショッキングな描写があると推されてますが、グロかったりショッキングなのは序盤のカラスと目玉をスプーンでくり抜かれた人の目玉とその末路(あとはせいぜい中盤最後のヤギの生首を窓から投げ入れるシーン)くらいで、グロさやショッキングな出来事は殆どありません。
どちらかというと精神的に辛い場面くらいで、その後グロい演出が入りそうかなぁと思うと引き目で撮ったり見切れさせたりして、ちょっとリアルなスプラッター映画よりは見せてくれません。

ただし、映画を通して「靴磨き」というキーワードがこの映画のアクセントになっていたり、原題「painted bird」というワードの意味を残酷にも少年が知るシーンなど、「凄えなぁ」って思うシーンは少年の演出場面にも多々ありましたし、脇を固める俳優さん達も繰り返しになりますが素晴らしかったと思います。
問題はシーンの繋がりとそこで盛り上げる、盛り下げるのメリハリがもっと欲しかったという事でしょうか?

なのでもっと削るか、シーンの意味を(これ以上は相当難しいですが)こちらに納得させる理由を劇中内で示してくれれば、もっと良かったとは思いますが……
とりあえず「途中退席者ガー」云々は気にしなくていいです。
長過ぎてトイレ行きたくなるくらいでしょう。

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しーぷまん

2.5下記の描写が出てきますので注意

2020年11月8日
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少年がレイプされる。その描写は無いが明らかに分かる少年の泣き声と姿、ズボンを上げる教会信者男

大量のネズミが一ヶ所に集まりうごめく

女主人に性行為を強要される、その描写がある

冒頭直ぐに、可愛く鳴くフェレットが生きたまま油をかけられて焼き殺され、苦しむ鳴き声も長く続く

山羊や馬等が無惨に人に殺される

猫も出るが人からの虐待はない

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はやみさかさら

4.5うちひしがれる。子供が見るべきでないものを見続けさせられた少年の眼は神の眼など通り越して人間の業(自分達と違うものを排除する等)を冷ややかに見つめるカメラのレンズとなる。

2020年11月7日
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もーさん

5.0時間をかけた作品であり、原作の圧倒的な力と俳優の力、さらには素人の...

2020年11月6日
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時間をかけた作品であり、原作の圧倒的な力と俳優の力、さらには素人の主人公少年の力などが反映された圧巻の作品だった。数々の暴力シーンの暴力性はありながらも、自然と映像についてはまた圧巻の美しさだった。
少年がどんな暴力も身に受け、立ち上がって生き抜いていく背景には、いつも美しい自然があり、希望のない映画だと聞いていたけど、人間の真実や複雑性を描いていて豊かな映画だった。視線があんなにものを言う映画はないというか、人間の視線の力に驚く。でも、言葉が圧倒的になく、ある意味、本当に貧しい世界で、信仰が唯一の支えでありながら、その信仰による暴力もすさまじい。人間の愚かさをとことん突きつけられる。

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えみり

4.0人は愚かで惨虐。

2020年11月5日
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だいず

4.5【第二次世界大戦中、”ある人種”の少年が経験した苛烈過ぎる日々を描いた作品。現在でも世界に蔓延するレイシズムに対する強烈なアンチテーゼを示した作品でもある。】

2020年11月4日
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悲しい

知的

難しい

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NOBU

4.0誰かが塗る

2020年11月3日
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しろくま

3.0ただただツラい

2020年11月3日
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悲しい

怖い

難しい

10歳位かな?
主人公の男の子。

動物を可愛がったり、ピアノを弾いたり
きっと育ちは良い家柄なんだろう

疎開先から家に帰る、と歩き始めるも
永く辛い道程·····

時代的に女にも子供にも容赦がなく、

見るに堪えない場面が多々。。。

出逢う大人たちが多種多様な悪いヤツばかり

幸か不幸か次々と大人達に拾われて、
でも良いのは始めだけですぐに不幸が訪れる
心身共にボロボロになりながら
たまに良い人に出逢うから生き延びてしまう。

·····この子は不幸を呼ぶ子なのかしら?

だんだん、やり返す事を覚えてく
「目には目を歯には歯を」

最後お父さんと出会った時の目つきが怖かったから
どんな仕返しするのかと冷や冷やしたけど、
たぶん大丈夫だったみたい。よかった。。

ほぼ音楽も無く、主人公もほぼ喋らない
少し違うけど新手のホラーテイストが「ミッドサマー」の様で、個人的に受け付けない作品でした

なんと言っても
虐待場面がひどく目に焼き付いて困る↓↓↓

色を付けて群れに返した鳥
仲間達に襲わせる為にわざと色を付けたのなら、何故?

人と動物たちの、生きる事や命の重みを感じられ、
内容が苦痛ではありましたが眉間にシワを作りつつ、
白黒映画で3時間。良い体験でした( ・᷄ ・᷅ )

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rin*

4.5人間の残虐な本質を崇高なクオリティで描いた凄い作品

2020年11月3日
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mayuoct14

3.0モノクロが印象的でした

2020年11月1日
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人の業と言うか、性と言うか、子供には耐えられないシーンの連続で、何度も目を避けたくなりました。
疎開先から父親に会うまで何年旅をしていたのか・・。
自分だったら、生き抜いて行けるのだろうか・・・。
結局悪いのは、子供を物としか考えていない大人達。
戦争だからでは仕方ない・・では済まされません。
この作品を観てしまった後は、人生観が変わっているかもしれません。トラウマ的作品です。
さて作品の作りですが、モノクロで作っているので明暗が強調され、人の業がより際立っていました。
作品の内容からして、モノクロにしたのは大正解ですね。

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はるっち

4.0気色の悪さはそれなりに

2020年10月29日
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怖い

確かにおかしな人達がいっぱい出てきて、これが人間なんだろうか?なんて思ったりするのですが、
悲しいとか辛いとかそれよりも私には気持ち悪いという感情の方が強かった。
あんなに色々な動物が登場するのは知らなかったし
それはほんとにびっくりでした。
動物は何の為だったのかよく理解できない。
弱い者は徹底的にやられるって事なのかな。
途中、馬がでてきたときは、あっ、いやだ、今度は馬なのね・・とがっくりきた。
その後、ねずみの大群が現れた時は、なんとも嫌ーな予感がしたが、間もなくそのいやーな予感は的中だし。
うん、あの可哀そうな少年はやられたらやり返すを習得するんだわ。
まぁそりゃそうよね。
あのまま我慢に我慢を重ねてたらアタマおかしくなるだけだし。
なんか自分でも何が言いたいのかわからなくなってきた。
そう、気持ちの悪い映画だったって事。
でも私は好きかな。

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ダラ

4.0食う、貪る、という人間の性(サガ)

2020年10月29日
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異質な存在を排除し、される。しかし生きるために食う。快楽を貪る。ほんの少しの安らぎを求める。そのためだけに次の場所を求める。人間の本性はそれだけのことかもしれない。

白く塗られた鳥は仲間外れにされ大地にたたきつけられ死ぬ。見た目が違うだけで?或いはユダヤという生まれながらの本質は、白く塗られていなくても嗅ぎ分けられてしまうのか。

いや、Joskaという名前は忘れるはずもない。本質はJoskaという立派な自分なのだ。人間の本性は、生きていこうとするJoskaそのものなのだろう。

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jollyjoker

3.0評価が分かれる作品

2020年10月29日
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思ったよりも、過激な映像表現は無かったと思います。
ただ、内容は壮絶です。
露悪趣味と見るか、戦争を多角的に捉え従来に無い
切り口で描いたのか、見方によって評価が分かれそうな
作品だと思います。
無力な少年が状況に翻弄され過酷な現実の中で心を
閉し言葉さえ失ってゆく。
ラストシーンの意味を自分なりに理解するにはもう少し
時間が欲しいと思います。
意外にもテンポ良く進むので3時間でも長く感じません

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kenjii0809

4.5途中退出する人を数えるのも一興

2020年10月28日
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地獄巡りという見方もあるが、少年が10倍速くらいで「大人」になる話と云えなくもない。最後に主人公があるものを取り戻す、この映画の数少ないポジティブな件りに、逆に欧米人のニヒリズムの深さが垣間見えて興味深かった。

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鵜殿丈助

3.0プライベート狙撃手

2020年10月28日
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プライベート・ライアンの狙撃手だったバリー・ペッパーがソ連兵役で出てきてギョッとしました。まさかと思いましたが何度観ても本人。うれしい誤算でした。ファンは観た方がいいですよ〜

不謹慎ですが、やさぐれた気分だったので、いつもなら行かない長尺の拷問を求めて鑑賞。
入りはともかく、観終わると案外ストレートなホロコーストものでした。
しかもアクションシーンあり。

↓ほんのりネタバレ
小難しくて拷問みたいな映画かなと思ってましたが、意外と普通の劇映画。
尺が長いことを除けば「ミッドサマー」の方が拷問度高いのでは?
観客の途中退場の話も、凄惨さゆえでなく、前半の単調さに見切りをつけたからでは? と穿って見てしまいます。
監督は否定してるようですが、やはりホロコースト映画というのは定期的に観るべき題材だと思うので、この機に鑑賞できてありがたかったです。
ただ…気軽な気持ちで観ることを拒む3時間の長尺、難解でハードな内容を想起させるビジュアルとアオリが逆に観客を遠ざけかねないのでは?
正直、この内容なら前半をもう少しコンパクトにしてもっと多くの人に届くのでは…と思ってしまいました。

白黒撮影の画面は文句なく美しくて、フェティッシュを刺激されてベルイマン映画とかみたくなってきます。ちまたでは黒澤映画と言われてるようですが。。

時計は見ていなかったですが、体感的に2/3くらいは淡々としたトーンで少年の苦難の旅が描かれます。
身寄りのない少年が大人に保護されては酷い目に遭う、こいつもダメだったか、みたいなのの繰り返し。
この反復は昔話とか民話みたいで、退屈ではないけど眠くなりました。
きっとこのまま静かなトーンで最後まで行くんだろうな…とこちらが馴らされたあたりで突如として大殺戮シーンが始まってアドレナリン全開、一気に目が覚めました。
こんな映画だったのか! と。
さらにあの人まで登場…ちょうどプライベートライアンを見直したばかりだったので鳥肌たちました。

大人たちは主人公を弾圧されている被差別民であり、また子供であるぶん反撃されないとタカを括っているのか、遠慮なくえげつない本性を見せつけてきます。
この、弱い立場の人間にこそ容赦なく振る舞うってのは万国共通の普遍的人間性なのかなあ。おそらくそこがテーマなんでしょう。

しかもハーベイ・カイテルを除けば敬虔そうなクリスチャンほどやることがえぐい。
作劇上の都合や、相手が異教徒だというのもあるのでしょうが、それだけに止まらないような印象でした。
日頃から口では綺麗事を言って自分の罪に向き合わない人間より、明日をも知れない過酷な現実にさらされている人間のほうが弱い者に親切、というのには単なる皮肉で終わらない視線を感じます。

ただ、各パートが短いので、えげつなさの上限にも限りがあるというか、深まったり上積みされたりしないぶん、表層的なダメさの陳列になってしまってるというか、確かに酷いけど、こちらの心が抉られるほどではなかったかなあと。

とはいえ最低限のセリフと芝居で淡々と必要な情報をこちらに理解させる演出は見事で、脚本も含めて安定したテクニックを感じさせます。
なにより主人公の少年役が子役でもなんでもない普通の少年だってことに驚愕。
どんな手を使ったらあんな芝居ができるんだろう…やはりこの監督の手腕は素晴らしいと思います。中の人のメンタルが心配になってきます。
前半は当面お腹いっぱいですが、後半はソフトかなにかで観直したいなあ。

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ipxqi

3.0思っていたよりもマイルド

2020年10月27日
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途中退席する人もいると言う話だからどんな重たい話が待っているのかとおもいきや、そこまで目を覆う程ではなかった。
途中退席した人は淡々と続く優しくない人々の連続に疲れて、この先もこれ続くの?
って感じだったのではないだろうか?
個人的に1番印象的なのは表紙にもなってるカラスに攻撃されるシーン。
痛いでしょあれは!
と、いいつつも色々印象に残ったシーンの連続ではある。
新しくお世話してくれる人、次はまともな人かなあと思う度問題人物だらけ。
安息の日々はないが、その都度スキルアップというか生きる力を学んでいくのはすごい。
幼いながらも男としてのプライドを傷つけられたシーンは涙なくしては語れない。
軍人とのやりとりはほとんどセリフのない中とてもよかった。
白黒映像なのは雰囲気作りに一役かっているがカラーだったら魅力は下がっていたかもしれませんね。
3時間今度はどんな目に!と淡々と見てしまうので感情移入するというよりはどんよりエピソードを見るイベントみたいな感じなのでどこか他人事の様に見てしまった。

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まあ映画好

4.5タル・ベーラ作品を思わずにはいられない傑作

2020年10月27日
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ナチス占領下の東欧。ホロコーストから逃れるために両親と離れ叔母が住む田舎に疎開した少年。叔母か死に一人で旅に出ることに。

行く先々で受ける迫害は少年がユダヤ人だからか、単によそ者だからか、彼に対する仕打ちに容赦はなかった。

戦後もロシアの影響下で抑圧され続けた東欧諸国。ナチスを隠蓑に、むしろロシア時代の閉塞感、壊れゆく人間たちを描いたといえる傑作だ。

そう、スタイルこそ違えどタル・ベーラを思わずにはいられなかった。今年のベストの一本だろう。

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エロくそチキン

3.5長いけど見応えあり

2020年10月25日
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モノクロの静かな感じだと思いきや、少年が行く先々で酷い目に合い、酷い光景を目にしたり、酷い仕打ちを受けるけど、少年は何も語らずに残酷な日々を過ごしていく、余りに少年の行く先に不幸があるから、悪魔の少年かと思うが、残酷なのはまわりの人間だった。

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ハニ

4.5ずっと地獄

2020年10月24日
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悲しい

怖い

ナチスのホロコーストから逃げるために少年が居場所を探して放浪していく話。
.
映画は少年が関わる人ごとに章分かれしてて、その出てくる人ほぼほぼヤバいやつしかいない。ちょっと優しいかと思えば、変な性癖持ってたり、まともな大人が誰もいない。
.
というか全員頭悪いんだよな。特に教会で少年が重い本をお祈りの最中に謝って足を踏み外して落としちゃう場面があるんだけど、それにキレて大人が肥溜めに少年を突き落とすっていう。あんた達教会に通ってるのに何を学んでるんだよ。普通に知能指数が0すぎて引いた。
.
次から次に残酷な描写を見せられるので、よくもまぁそんなに酷いことを思いつくなと、原作は発禁書になってるらしいけど当たり前だわ。作者相当悪趣味だわ。見てるこっち側も感覚が狂ってくるので、次はどんなひどいことを見せてくれるんだと少し期待してしまう。
.
そこは少年もだんだんとおかしくなっていくのと同じように、観客側も残虐的になっていく気分を味わされてるんだろうな。

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せつこん