劇場公開日 2020年10月9日

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「時間をかけた作品であり、原作の圧倒的な力と俳優の力、さらには素人の...」異端の鳥 えみりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0時間をかけた作品であり、原作の圧倒的な力と俳優の力、さらには素人の...

2020年11月6日
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鑑賞方法:映画館

時間をかけた作品であり、原作の圧倒的な力と俳優の力、さらには素人の主人公少年の力などが反映された圧巻の作品だった。数々の暴力シーンの暴力性はありながらも、自然と映像についてはまた圧巻の美しさだった。
少年がどんな暴力も身に受け、立ち上がって生き抜いていく背景には、いつも美しい自然があり、希望のない映画だと聞いていたけど、人間の真実や複雑性を描いていて豊かな映画だった。視線があんなにものを言う映画はないというか、人間の視線の力に驚く。でも、言葉が圧倒的になく、ある意味、本当に貧しい世界で、信仰が唯一の支えでありながら、その信仰による暴力もすさまじい。人間の愚かさをとことん突きつけられる。

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えみり