エマ、愛の罠のレビュー・感想・評価
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難しい
評価が難しい作品
個人的にはダンスシーンはコンテンポラリー、レゲトン共に良かった気がする
屋上の見晴らしのいいシーンとか場面、場面で綺麗な美しいシーンがある
物語はちょっとそれないだろっていう破天荒な女性が主人公
別居中の旦那に女あてがっておいて自分で切れる所とかこうゆう人居るよなって思ったけど
他の行動は理解できない、主人公が性に奔放なのわかるけど
だからと言って結婚してる女性を誘惑はできないだろ〜とか思っちゃう
俺が現実的すぎるのかな?
なかなか無理のある脚本ありきのストーリーで展開され残念な感じ
ダンスだけでもっと深掘りした方がいい作品になったんじゃないだろうか?
いいカメラワークなどもあったので残念な感じの作品でした
愛のテロリスト 問答無用のすけ
冒頭、信号機が燃えている。秩序の否定か? 前衛ダンスに赤いマグマのようなオブジェ。自由と情熱か? 顔左半分に火傷を負った姉妹かわいそう。えっ、あの子供が放火したから? アナーキーな映画ですごく面白かったです。でも、疲れぎみだったので、ちょっとだけ、ウトウト。 中性的な主人公はまずまずよろしかった。でも、なんかほぼ全員としてなかった? 前衛ダンスのエマの振り付け師&旦那。不能となじられ、エマの友人たちのダンサーたちからも総すかん。あんたら、なんでくっついてるん?理由はわからんが、それだけエマにぞっこんなのだろうね。養子をもらってまでして、家族を作りたかったの?不妊治療も諦めた?無精子症?こんなかっとんだ姉ちゃんと分別ある大人のカップルがしっくりこない。 主人公の髪型は脱色したらしいけど、上田馬之助のようなツートンカラーじゃなかったね。そっちの方がワイルドなのに。 罠に嵌められたお二人さん、お気の毒でした。強引な家族計画は女ならではのなせる技。 みんな眼が死んでましたね。 新しいけど、ちょっと強引なアナーキー映画でした。 ラスト、また軽油買って、今度は何燃やすの?
愛のマフィア
養子の息子を手放してしまったダンサーの女性の静かなる激情の話。
息子、施設、放火、養子、顔を怪我した女性、旦那との不仲、火傷、と断片的にみせて、繫げることでエマの置かれた状況を伝える前半。
小出しなのでちょっと入って来にくいものの難しくはないし、作風と合っている印象。
そこから加速していく周囲を巻き込む行動の数々は過激ともとれるけれど、奔放な感じも。
兎に角いえることは旦那は悪いことは全て人のせいのクソ野郎ということ。
エマを中心にみせるものは変化していくけれど、誰かがいなくなったり話が途切れたりすることはなく、どんどん拡がって行く。
話がどんどん拡がって、何を言いたいのかボヤけてきたなーと思ったら、新たに始めた仕事で一転。
四一九一親の総取り!
マジか~…エマ怖すぎるわー。
決して突飛じゃないし、登場人物の描写から納得出来る展開だけどしてやられた。
【そして、彼女は”自身と社会への怒り”を、”象の鼻から何度も射精しながら”発散しつつ、深謀遠慮の策を密かに練った・・。】
ー 取り上げられた養子を取り戻すため、手段を選ばないしたたかな女性の生き様を描いた作品。- ー 舞台はチリ。 教師でダンサーのエマ(マリアーナ・ディ・ジローラモ)とダンスの振付師で性的不能者の夫ガストン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は7歳の少年ポロを養子として育ててきたが、少年がある事件を起こし児童福祉局に取り上げられてしまう・・。が、彼らはその出来事を”少年を捨てた・・”と後悔し・・- ■エマのアンモラルな一連の行動をどう見るか・・。 ・火炎放射器で信号を燃やし、車を燃やし、銅像を燃やし・・・子供用の遊具まで燃やす行為は器物破損であるが・・。 ー 子供用の遊具を燃やした時点で、何となく怒りの矛先は社会だけではないな・・と推測する。- ・ポロを取り戻す過程で、ガストンと意見が合わず、離婚訴訟を相談する女性弁護士ラケルや”知り合った”バーテン、アニバルを巻き込んで、更にアンモラルな行動に出るが・・。 ー エマは、二人を街中の店で、何度か窓越しにチラリと見ていたよね・・。- 私は、エマの行動を全肯定は出来ないが、漸く手元に連れ戻したポロを抱きしめる姿や、アニバルの子供を”意図的に”身籠る姿を見て、ここまで強い思いがあるならば・・と思ってしまった。 <あそこまで、強い母性を示されると男としては、ひれ伏すしかないなと思った作品。エマの実にクレバーな計画にも見事にヤラレタ作品でもある。> ■蛇足 1.昨日、コンテンポラリーダンス映画を観、今日今作のレゲトンダンスシーンを見て思った事。”何で、白装束で踊るのかな・・。大駱駝艦の影響ですか・・。 2.この映画の大きな魅力は、エマを演じたマリアーナ・ディ・ジローラモさんの蠱惑的な表情であると思うのだが、資料によると、パブロ・ラライン監督は次作、クリステン・スチュワート主演の映画を製作するそうである・・。 彼は、私の家人の若き日の写真を見たのであろうか・・。 (雰囲気が似ているんだもの・・。ホント、スイマセン・・。)
果たしてこれを理解できるだろうか
相当に断片的で、複雑に入り組んだ、稀というか皆無に等しいストーリーであるため、把握するのは難しいかもしれないけれど、ビジュアル的な面白さと自由奔放なエロッティックでもって興味を惹きつけ、結末の面白さ含め作品を十二分に堪能することができた。しかし、理解することは内容を理解する以上に困難なものかもしれない。 絵は非常に格好良くて、特に色の扱い方が秀逸に感じた。奇異な内容と相まって、自分にとってはかなり鮮烈だった。終いには、笑ってしまうほどに一筋縄ではいかない物語。この創造性は・・・畏怖するところ─といったら言い過ぎか。結構期待していたし、それ以上の作品だと思ったので、そういう思いになってしまった。 ただ、繰り返しになるが、理解しがたいストーリーではあった。
【見えてくるもの】
これは、僕達の生きる世界にひどく重なる。 自由とは何だろうか。 既存のものを破壊しなくては手に入れられないのか。 問題と向き合わず、責任は他人に転嫁する。 炎を放ち、消防士と付き合い、放水して遊んだからといって問題が解決されるわけではないだろう。 本物の子供とは何なのか。 自問自答をしてるふりはしても、既に回答はあるくせに。 所詮は無責任だけだ。 バレエの規律は気に食わない。 他人のダンスのガイダンスも気に入らない。 しかし、全く秩序のないダンスをするわけではない。 踊りとはなんだろうか。 本来、人間の喜怒哀楽の表現のはずが、いつのまにか、あちこちで窮屈になる。 自分のアイディアだけを尊重して欲しいのであれば、自己中心的なだけだ。 自分が良かれと思ってやったのだと言っても、自己満足が伴うことを前提にしてるのであれば、独りよがりも甚だしい。 これは僕達の生きる世界にひどく重なる。 多様性とは言っても、それは無秩序を意味しているのではない。 勝手にあれこれすることが多様性ではない。 自由も同じだ。 これが私よ!と、独りよがりになっても、実は誰も注目などしていないのだ。 それこそが現実で、気づいた時には、手遅れになっているのだ。 それが現実だ。
エマの気持ちが最後まで分からず…
不思議な描写が多く、一つ一つの描写のエマの心情を考えたり想像したり常に頭を使った見方をして鑑賞していた事もあり時間はあっという間に感じた。
ただ最後まで彼女の本心だり考えが理解する事ができず個人的にはあまり面白い作品とは感じなかった。
そもそもがポロを巡る心情があまり理解できない。本当に息子という愛情があるのか、子供が欲しい育てたいという母性が先走ってるのか、はたまた幸せな家庭という憧れが強いのか…エマには色んな心理的な悩みだったり欲望を感じるためどれが本心なのか、又は全て満たしたい欲となっているのか…この辺が分からず彼女への理解
に僕は繋げることができなかったのであろう。
しかしながら、チリ映画という殆ど触れた事のない作品を映画館で鑑賞できたことはとても貴重の時間となった。やはり見慣れない国の作品を見るとたかが映画作品とはいえ所々文化の違いを感じるのは興味深い経験である。
新しい家族の形(カビの生えた倫理観なんか燃やし尽くしてしまえ)
最初から理解できないことが多いので、feelすることにした。結果的にそれが良かったのかも。ダンスシーンはどれも見応えがある。最初は、ガストンが振り付けしたコンテポラリー風のダンスで赤と青の生命の珠みたいなやつをバックに踊る。後で考えると赤=炎、青=水なのかな。ガストンと別れてからは、街中をレゲトンダンスで踊りまくる。これがいい。 日本では、あの事件があったからガソリン&火炎放射器なんてとんでもないんだけど、エマが火炎放射器をぶっ放すところは、かっこよく感じてしまう。不倫している芸能人やスポーツ選手を犯罪者扱いする、カビの生えた倫理観なんか燃やし尽くしてしまえって感じだね。 エマ演じるマリアーナが男女問わずベッドシーンを見せてくれるが、引き締まってしなやかな体は、美しく見とれてしまう。
全然不道徳でない
冒頭、大きな球体をバックにした群舞でエマは際立っている。その球体は色を変えて生きているみたいで、子宮なのかなと思った。一人立つエマを沢山のダンサー(男も女も)がうずくまってすがるように囲む。女性のからだの中で起こっていることみたいだと思った。 エマがとにかくかっこいい。ダンスしているエマ、子どもにダンスを教えるエマ、女友達と居るエマ、母親や妹と居るエマ。 唐突に、山本リンダの狙い撃ち!という歌を思い出した。目的に向かって考え抜いて的確に実行される完璧な計画。関わった人全員、エマのことが大好きになってしまうから、結果的に罠にかかったとしても誰もエマを責めない。エマは獲物みんなを愛したから。エマに悪意はないしできることを全部した。過激だけど不道徳ではない。最後にカチッとピースが合わさってパズル完成。
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