劇場公開日 2020年10月2日

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「【見えてくるもの】」エマ、愛の罠 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【見えてくるもの】

2020年10月4日
iPhoneアプリから投稿

これは、僕達の生きる世界にひどく重なる。

自由とは何だろうか。
既存のものを破壊しなくては手に入れられないのか。
問題と向き合わず、責任は他人に転嫁する。
炎を放ち、消防士と付き合い、放水して遊んだからといって問題が解決されるわけではないだろう。

本物の子供とは何なのか。
自問自答をしてるふりはしても、既に回答はあるくせに。
所詮は無責任だけだ。

バレエの規律は気に食わない。
他人のダンスのガイダンスも気に入らない。
しかし、全く秩序のないダンスをするわけではない。
踊りとはなんだろうか。
本来、人間の喜怒哀楽の表現のはずが、いつのまにか、あちこちで窮屈になる。

自分のアイディアだけを尊重して欲しいのであれば、自己中心的なだけだ。

自分が良かれと思ってやったのだと言っても、自己満足が伴うことを前提にしてるのであれば、独りよがりも甚だしい。

これは僕達の生きる世界にひどく重なる。

多様性とは言っても、それは無秩序を意味しているのではない。
勝手にあれこれすることが多様性ではない。
自由も同じだ。

これが私よ!と、独りよがりになっても、実は誰も注目などしていないのだ。

それこそが現実で、気づいた時には、手遅れになっているのだ。

それが現実だ。

ワンコ