クロール 凶暴領域
劇場公開日:2019年10月11日
解説
最大級のハリケーンに見舞われたフロリダを舞台に、凶暴なワニの巣窟と化した家に閉じ込められた父娘の運命を描いたサバイバルスリラー。大学競泳選手のヘイリーは、疎遠になっていた父が、巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知る。父を捜しに実家へ向かったヘイリーは、地下室で重傷を負って気絶している父を発見。しかしその瞬間、背後から何者かに襲われ、地下室の奥へと引きずり込まれてしまう。浸水のタイムリミットが迫る中、大量発生したワニのテリトリーとなった思い出の我が家から、負傷した父とともに脱出を図るヘイリーだったが……。主人公ヘイリーを「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のカヤ・スコデラーリオ、彼女の父を「プライベート・ライアン」のバリー・ペッパーが演じる。「ドント・ブリーズ」のサム・ライミ製作のもと、「ヒルズ・ハブ・アイズ」のアレクサンドル・アジャ監督がメガホンをとった。
2019年製作/87分/PG12/アメリカ
原題:Crawl
配給:東和ピクチャーズ
スタッフ・キャスト
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2019年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
巨大ハリケーンの迫り来る中、動物園の凶暴ワニが逃げ出してとんでもない事態に・・・。まずもって本作は手に汗が染み込んだジャンル映画でありながら、今後のワニ映画の代表選手として語り継がれていくであろう逸品だ。しかし、映画の大部分を浸水、洪水シーンが占めるので、先の災害で被災された地域の方々のことを思うと胸が痛むし、本作がまったく別の時期に公開されていればと悔やんでも悔やみきれない。
だが、そこをあえて「映画のみ」へと焦点を絞るなら、CGを駆使したワニ描写の秀逸さに加えて、水泳選手であるヒロインと父との確執、再会、そこから二人が手を携えてなんとか生き延びようとする骨太な家族ドラマが究極の見応え感を刻む。思えば、自宅の地下室から始まり徐々に上階へと上りゆく様は、深層心理にあった想いが徐々に表層へと吹き出していく流れと似ている。ホラーとドラマを最高水準にて両立させるアジャ監督の采配に脱帽である。
2022年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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モンスター(ワニ)パニック物の中でもなぜか評価が高いが、実際はサメb級映画と同等クラスの凡作。
本作では主人公補正が強烈に働き、豆腐のように四肢がもげるモブに対して、主人公はどんなに噛まれようと軽傷ですむ様はまさに強化人間。おそらく、肌は鋼鉄製で骨はカーボンファイバーで出来ているのだろう。
こんな状況では、もはやパニック映画的緊張感はなく、ツッコミどころのみが先行してしまい残るのは不快感だけだ。
無敵だけど心は弱いヒーローが好きならハマるんじゃないかと思う。
2022年7月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
ハリケーンとワニを組み合わせるとは、さすがは竜巻とサメをセットにすることを思いつく国だなと思いました。
水の中を忍び寄るワニの群れ…。外は荒れ狂う嵐…。絶体絶命の屋内サバイバルが展開されハラハラ・ドキドキ…
かなり絶体絶命な状況に、泳げない私はワニさんの格好の獲物だろうなぁ、と思うとなんだか悲しくなりました(笑)。
地下室に水かさが増える前まではまだ楽しめました。そこからワニよりも早く泳ぎ、ワニに腕を噛まれても数分後にはぶんぶん腕を振り、ワニに引っ張られても水の中に引きずり込まれない強靭な主人公を見ていると「絶体絶命だけど多分これも大丈夫だぁ」という気分になってきます。そうなってしまうと後はドキドキがないので淡々と眺めている状態になってしまいました。
パニック映画にはあるあるの無謀な選択が今作にもありますが、流石にもう少し考えた方が…という場面が何度かありました。例えばワニの目の前で電話をかけてしまったり、屋上への道はすぐ側なのに窓にヘリが見えたからと言ってワニがいる窓の方に向かっていき噛まれたり、ワニを挑発して戦いたい主人公にしか見えません。
ツッコミどころが多いので、友達とワイワイ見る分には楽しめると思います。グロが嫌いな方は少しだけ注意が必要です。