インディアナ州モンロヴィア

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インディアナ州モンロヴィア

解説

半世紀以上にわたってアメリカ社会を見つめ続けてきたドキュメンタリー映画界の巨匠フレデリック・ワイズマンが、2016年に発表した長編ドキュメンタリー。オバマ政権からトランプ政権へという大きな変化を経験した2010年代のアメリカ社会を記録し、民主主義の価値を問うた作品群のひとつ。

ドナルド・トランプが勝利した2016年アメリカ大統領選の結果を受け、ワイズマンは保守的な共和党支持者が多いことで知られる中西部インディアナ州の小さな農村モンロビアでカメラを回す。農場、高校、教会、銃砲店などさまざまな場所や活動を撮影し、“善きアメリカ人”が暮らす町の実像を記録する。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。2024年の特集上映「フレデリック・ワイズマン傑作選<変容するアメリカ>」で上映。

2018年製作/143分/アメリカ
原題または英題:Monrovia, Indiana

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映画レビュー

ニューヨークやカリフォルニアだけがアメリカではない

2024年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

F.ワイズマン特集 - その3 -

 文字通りの人種の坩堝で、様々な人種と言語が入り乱れるニューヨークの一地区を描いた『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』(2015)のアンサー・ソングと考えて撮った作品だと思います。

 中西部インディアナ州の片田舎モンロヴィアに暮らす人々を追ったドキュメンタリーで、2016年の米大統領選挙でトランプが勝利を収めた後に撮られた作品です。インディアナ州は白人が人口の85%を占め伝統的に共和党が強く、その時には トランプ:クリントン = 57:38 でトランプが圧勝しています。ちなみに今回の選挙でもトランプ:ハリス = 59:40 と変わらぬ支持を得ました。そうした政治状況を見据えてこの場所は選ばれたのしょう。ニューヨークやカリフォルニアだけがアメリカではないのです。

 街の様々な職業の様々な人を映すのですが、まず、黒人が殆ど映らない事に気付きます。ヒスパニックの人も居なかったのではないでしょうか。アジア人は一人も見えませんでした。

 そうした街の人々の声の中で印象的だったのは、住宅地を開いて新しい住人を受け入れる事・人口を増やす事に必ずしも賛成していない人が少なからず居る事です。

 「今のままがいい」

と言うのです。その気持ちを理解は出来ますが、それこそまさしく「保守的」な気質です。でも、「今のままがいい」と変化を受け入れない事は「今のまま」ではいられず「衰退」して行く事を意味します。それに目を瞑ってでも今のままがいいのでしょう。

 ただ本作では、政治的な或いはLGBTや人工妊娠中絶と言った社会的な言葉は一切出て来ませんでした。そんな事は語りたがらないのが人々の気質なのかも知れませんが、そこにも踏み込んで欲しかったです。

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La Strada

3.5怖い

2024年10月6日
iPhoneアプリから投稿

ファーマーズマーケットで一気に恐怖を感じた
あのタトゥー屋さん。スローガンが怖いのよ。

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JYARI

4.5改革?伝統?全く問題意識を持たない? 人々の姿勢がよく表れている

2022年1月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

1)2018年のドキュメンタリーで、企業が誘致しやすいようにフレンドリーなモンロビアに変えようと町は会議を開いているが、全体を見ていると、果たして、この町に新しいビジネスが増え、人口も増加しているのだろうかと不思議に思った。

2)監督が知り合いに小さい田舎町のドキュメンタリーを撮りたいんだと言ったら、この町を紹介されたらしい。何日か通って、撮影することに決めたと言っていたから、監督の想像や期待する要素だけでなく、将来展望も見据えた町だったのに違いない。1063人の(2010年の人口調査)共同体で大農法営んでいる町そのものにも焦点を当てる監督もユニークだと思う。それに、ここは米国の副大統領、ペンスが州知事をしていた州でもあり、彼がトランプの副大統領(2016)になった州でもある。その州の人口1063人の町民に焦点を当てている。たとえば、教会、学校、町議会、ヘアーサロン、床屋、ベビーシャワー、動物病院、体育館に出張した寝具屋、ライオンズクラブ、酒屋、スポーツバー、祭り、ガレージセール、カフェ、などなど。町議会で給水塔の設備の増加を取り上げている人は死活問題につながることを知っている。人口増加(151件誘致)で企業の誘致を狙って税金の拠り所を考えているが、インフラが不十分だと言って、火災を想定して防災設備が優先だと考えてる人がいる。その反面、こういう問題にになるから人口を増やすことに反対する人も出てくる。1063人はそれぞれこの町で生きている。伝統的な考えに縛られているところや革新的にや何かを変えなければ生活は良くならないことや問題解決姿勢がないと何も解決できないことに気づいている人もいる。

3)あくまでも、私の観察からで、かなり見逃しているとこともあるだろうけど、書き留める。

中西部の小さな農村地帯だから、KKKの落人もいるだろう。人種構成や宗教、中高に集中して観た。メソジストとコミュニティー教会が映っていた。メソジスト教会で葬儀があったが、この宗教がこの地域の最大なのだ感じた。この牧師の死者を弔う説教はかなり良くて、家族はこのような詳細なスピリチュアルな説教で、より泣き出しているのがわかった。光栄な説教だと思った。
農機具のオークションで数人のアーミッシュの人々を見かけた。高校の催しでも黒人の人が数人いた。アジア人はいるか?日本人はと思ったが見当たらなかった。米国で日本人が全米に散らばったのは戦争の花嫁の歴史だが、今は? 他は白人(後で調べたら、ドイツ系が多い)が多かった。

中高だが、高校の授業だが、米国社会の中でかなり取り残されているっていう感じがした。2018年ごろの映画だし、伝統伝統、伝統が大事という伝統から抜け出しにくい共同体組織の学校群にいると思う。モンロビアでは小、中、高校と一つずつしかない学校だから、教育改革は州から変えていかないと変わらないのかも。モンロビア高校の何のクラスか知らないが、バスケットやフットボール(?)の1920年ごろからの歴史や誇りについて一方的に話している先生がいるが、そんな歴史を話してどうなるのか?聞いてる生徒もいたが、あくびをしている生徒もいた。こういうのはバスケット部のミーティングで話すので十分だ。この後、すぐ『Be Inspiring 』なんていうポスターが貼ってあるところを見せた。これじゃ、生徒はInspiringされないよと言いたくなるクラス。先生は学校の伝統や誇りを強調したいだろうが、高校生の世界は進歩しているんだよ!不思議なことに携帯も、スマホも使っていなかったね。見落としかな??2007年にiPhoneは出ていて、2018年のドキュメンタリーなんだよね。共同体の中では使わないのが徹底されているのかもね?知らないけど?

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