最初の晩餐のレビュー・感想・評価
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良い作品ですが地味
家族を描いた良作品だとは思いますが 映画館でお金を払って見るには地味かな。 淡々とした日常芝居が好きな方にはオススメします。 伊丹十三監督の お葬式 のような思わず笑ってしまうシーンがあればまた違ってたかも。
最近よく見るステップ家族を描いていて、家族とは何か?ということを考...
最近よく見るステップ家族を描いていて、家族とは何か?ということを考えさせる非常に良い作品だった。違和感がひとつもない、脚本、演出、そして俳優陣、すべて良きだった。
お葬式での過去の思い出話から繰り広げられる家族ドラマ
この映画を上映している映画館は約60館と少なめなので、この映画を観る人は映画好きな方が多いと思われる。本作品はお葬式での過去の思い出話から繰り広げられる家族ドラマである。構成は「台風家族」と少し被るがコメディ要素は一切無い。全体的に起伏が乏しくかなり淡々と進行するので眠くなる方もおそらくいるだろう。
この映画を見て最後まで良く分からなかったのが、
・山小屋での日登志とシュンの会話はどのような会話だったのか
・シュンが家を出て行った理由
・日登志が好きであった食べ物がおはぎであったこと
この3点が良く分からなかったので評価としては低めになっている
そうやね
「たとえ、あの時、あの瞬間に戻っても、同じ選択をしたと思う」 好きになるとは、そういうことだ。 しがらみや、もしかしたら、もっと高い壁があるかもしれない。 でも、人は好きになるのだ。 だから、家族になるのだ。 取り敢えず、食わないか? そうやね。 そう答えたい。 好き嫌いを隠していても、大好物を知らなくても、もしかしたら、別の大切な誰かが、おはぎを持ってくるような、シンクロニシティのようなエピソードだってあるかもしれない。 人に言いたくないことは、そっとしてあげて、そして、横にいてあげるだけだって、十分、家族じゃないか。 そうやね。 そう答えたい。 この晩餐は、家族が再び踏み出す、最初の晩餐なのだ。 そうやね。
心に残る、目頭が熱くなる、とても良い家族映画
悪くない…というより良い作品…いや、かなり期待以上な映画!最初は引き込まれるだろうかっていう少しの不安があったけど、観ていく内に味わい深くなっていき、不器用なところはあれど良い内容だなぁ…!とジワジワきました。上映後、思い出したりパンフレットを読んだりしていると、またジワジワきます。 父親の死と、葬儀で母親が「父の遺言で」と出していく想い出のご飯の品々がきっかけで、家族の過去のエピソードが思い返されていき、そして当時下の子供2人が知り得なかった親達の事情や家族ってなんだろう…など色々な事や想いが浮き彫りになっていくストーリー。 現在と過去を行き来するような内容で有りがちなのが、現在・過去、どちらかのキャストや雰囲気の方がより惹き込まれるような感じになっていて、そちら側の方に偏った集中がいってしまうこと。この映画はそれが無かった。母親役は斉藤由貴、父親役は永瀬正敏。そのベテラン勢は特に文句無く良かった。現在の子供役は、兄・窪塚洋介、姉・戸田恵梨香、弟・染谷将太のそうそうたるキャスト。どの人達も味があって演技力もあってちゃんと兄弟だった。凄い良かった。中盤よりもっと後に出てきた窪塚洋介の存在感は半端なかった。流石です…。で、問題は子供時代の彼らで、子役だとどうしても演技とかが是枝監督とか西川美和とかの巨匠作品じゃない限り「子役の演技!」て感じな結果になりがちで、どうしても観てる側的に現在側の方ばかり見入っちゃうのだけど、この映画は子供時代がとても光ってた…!!兄・楽駆(らいく)、妹・森七菜、弟・外川燎/牧純矢。森七菜くらいしか知らなかったけど、初々しさも含めてとても皆んな良かった!親達が再婚し、兄は母親の連れ子で妹弟は父親の連れ子という家族構成に置かれて、大人も子供も(特に子供達)人間関係への戸惑いやご飯の問題がちょこちょこ勃発していく過去のシーンは不器用なところもありながら丁寧に描かれていて良かった。現在の兄弟達のキャストにちゃんと繋がるような子供達の見た目、そしてそれぞれの性格がちゃんとあり、この性格の大人と子供が一緒に暮らしていく中で起こる衝突やそれでも徐々にお互いに家族という愛情が芽生えていくシーンやエピソードの数々は、号泣まではいかなくても何度も目頭が熱くなってしまった…。兄と弟、兄と妹、それぞれの関係性がステップアップしてくところは本当に…めちゃくちゃ良かった。子供の中にある、可愛らしさと大人になろうとする部分がとても良い感じに出て来てて…。親の離婚や再婚相手やその子供とのストーリーのドラマ・映画は沢山あるけど、その中でもこの作品はかなり成功パターンだなぁーと感心してしまった。世の中には色んな人間がいるけど、この家族に関しては、父も母も兄・姉・弟も、みんなそれぞれ根っこの部分は良い人達だし、そんな人達が家族になれたことが奇跡でもあったんだなと思った。 ◆ 心に残る家族を描いた映画は今まで幾つかあった。「ぼくたちの家族」「湯を沸かすほどの熱い愛」「万引き家族」「母と暮せば」「家族はつらいよ」「おとうと」「母べえ」「重力ピエロ」「オー!ファーザー!」「永い言い訳」などなど…。「最初の晩餐」も心に残る家族の映画に私の中ではカテゴリーされた。 ◆ まとまった感想が書けなかったけど、今後も思い出す度に目頭が熱くなることは間違いない映画。キャスティング本当良かったなー。楽駆くんが好み過ぎた笑。演技はまだ初々しさがあったけど雰囲気とかがめちゃくちゃ良かった。弟役の2人は無茶苦茶可愛いくて何回も叫びそうになった笑。森七菜はもはや貫禄があるね…清原伽耶とかと並ぶかもね…。清原伽耶も森七菜も日本アカデミーの来年か再来年あたりの新人賞有力候補だと(みんな思ってると)思う。
【家族とは何だろう、というとても大切なことをじっくりと考えさせられる懐深い作品】
家族とは一般的には婚姻した男女、子供が出来た場合は子供も含めた集団とでもいうのだろうが、現代では家族の定義は、是枝監督が数々の映画でテーマにしているようにどんどん多様化していると思う。 この作品は、”家族”の繋がりを料理をキーとして描いている。そして、描かれている場面はほぼ永瀬正敏演じる東日登志の通夜であるが、その東の家族構成の設定がリアリティ感があり、絶妙に上手い。 再婚夫婦(永瀬正敏&斉藤由貴:アキコ)の相手方の子供達(東美也子・麟太郎の姉弟:戸田恵梨香&染谷将太/アキコの一人息子シュン:楽駆)とのギクシャクした関係が実に上手く効果的なアイテムを使って描かれる。(分かり易いところでは、味噌汁の味とか・・) ・再婚夫婦の夫々の初婚の相手はどうなっているのか? ・何故、シュンは日登志と登山に行った後、突然家を出たのか? ・日登志の通夜で振舞われる懐かしい食事の数々の意味 疑問符が様々出てくるが、麟太郎のモノローグが作品を支えてくれる。 そして通夜に成長したシュン(窪塚洋介)が現れ、その疑問が徐々に解き明かされていく。 麟太郎の恋人が登場する、ラストのシーンも良い。 実に上手い脚本であるし、永瀬さん 戸田さん 染谷さんの演技もそれに呼応して良い。 <なにより、窪塚洋介のラスボス感の強さと格好の良さに痺れ、斎藤由貴の抑制した演技に魅入った作品でもある> ■蛇足 窪塚洋介がすき焼きを作っているシーンを観ると、「ジエクストリームスキヤキ」を反射的に思い出してしまう・・。
家族の絆は料理で深まる( ^ω^ )
観る人によって、考え方、感じ方が違う映画だと感じました。 ハッピーエンドとは、なかなか行かないけれど、家族の絆は確実に強くなったと感じる映画。 沢山の人にこの映画を観てもらって、どう思ったか、感想を聞きたいところ! ╰(*´︶`*)╯♡ 今回は監督が登場してのトークイベントでした。 常磐監督は今作が初監督、初作品という事ですが、脚本を読んだ染谷将太さんが一発で出演を決めたというからビックリ! それだけストーリーに秘めた力があったんだと思います。 永瀬正敏さんも、窪塚洋介さんも、脚本を読んですぐに出演を決めたとのこと。 無名の監督の作品が、これほどまでに俳優陣に愛される作品ってなかなかないと思います。 監督にそれだけ実力を感じたことは確か。 家族の形をこれほどまでにリアルに表現出来る人はなかなかいないと思います。 更に運の良いことに、今連ドラで話題の戸田恵梨香さん、絶賛ブレイク中の森七菜ちゃんまで出演しているから凄い! 映画の神様は、常盤監督にどこまで幸運をもたらすのでしょうか…( ^ω^ ) この映画の見所はとにかく料理! 出てくる料理が全部とても美味しそう。 中でも、スライスチーズの上の目玉焼きは、とても魅力的でした(〃ω〃) 今まで考えたことがなかったけど、是非やってみたいですね(*^o^*) 一体何品の料理が出てきたのか、分からなくなるぐらい色々あったけど、どれも美味しそうなものばかり(о´∀`о) 一つ一つの料理全てに、家族との思い出がありました。 そして、料理を通じて家族のつながりを知るというのは、当たり前の事なのにこれまで考えたことのなかった意外な事実。 家族ならではの繋がりって、実は一番料理が強いんだってことを教えられました。 よく考えると、家族のシーンが描かれる作品には、食事のシーンが必然的に入っています。 食事を通じて家族の団欒は始まるんだってことを、改めて感じました。 最後に監督からサインを頂いたり、お話できたりしてとても満足な試写会でした。 ありがとうございました (*´∇`*)
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