劇場公開日 2020年12月11日

「シャレにならない現実世界を一瞬忘れられる楽しい映画。案外面白いよ。お勧めです!」新解釈・三國志 けいちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シャレにならない現実世界を一瞬忘れられる楽しい映画。案外面白いよ。お勧めです!

2020年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 各方面で非常に酷評されているので、一人で観に行くとこは躊躇していたのですが、小学6年の三男と家内が観に行きたいというので、心の準備をして(面白くなくても平気なように)、日曜午後に家族3人で観に行きました。しかし、これが案外と面白く、かなり楽しめました!息子と家内は終始ゲラゲラ笑っていましたし(若干の下ネタがある箇所は、父親としては複雑でしたが)、西田敏行さんの解説のおかげで、まったく三国志を知らない家内も息子の楽しめました。
 一方、僕は数十年来の横山光輝先生の大フアンなので、三国志は横山光輝先生の漫画を通してそのストリーは大体理解しているつもりですが(横山光輝の解釈での理解ですが)、本作は案外とポイントは押さえていて、ストーリー展開も桃園の誓いから黄巾党の鎮圧、董卓&呂布との闘いから、孔明との出会い、三国志前半の最大の見せ場の赤壁の戦いで終わることも含め、案外と押さえるべき点は押さえていると感じました。僕と同世代の福田雄一監督も横山光輝先生の三国志を読んでいるかもしれません(それに加え池上遼一先生&武論尊先生の覇ーLOADーも?)。
 大泉洋さん、佐藤二朗さん、ムロツヨシさんの3人は本当に面白い、あと渡辺直美さんが出色のおかしさです。そのほか、出演陣はとても豪華ですし、衣装、セットもかなり豪華で良いです。キングダムにも負けていません(たぶん)。勇者ヨシヒコのようにチープならどうしようと心配していましたが、杞憂でした。
 福山雅治さんのエンディング曲(革命)も非常にカッコよいです!彼のラジオで「映画を観ない(観せてもらえないで)でこの曲を書いて正解であった」とある人に言われた、と語っていましたが。
 現実世界がシャレにならない状況で、日々、僕は神経をすり減らしながら仕事をしています。朝のニュース番組ではコメンテーターがこの世の終わりのようなことを延々述べており、どうしても、鬱々とした気持ちになります。しかし、そんなことを一瞬でも忘れて、楽しいひと時を家族で過ごせたのは本当に有難いです。福田監督ありがとう!!次回作も期待しています。

けいちゃん