劇場公開日 2020年12月11日

「肩透かし」新解釈・三國志 Misacoさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0肩透かし

2020年12月21日
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鑑賞方法:映画館

元々三國志が好きですが、この映画でまともな三國志を見ようとは勿論思ってません。
既存の三國志世界をどれだけぶち壊してくれるのかな?どれだけ笑わせてくれるのかな?ということを期待して足を運び、結果は悲惨なものでした。
劉備がガラの悪いダメダメな人間なのも、貂蝉が本当は醜女だけど外見を装っていたのも全部蒼天航路でやってるし…
じゃあいっそ笑わせてくれればと思うのですがこれもひとつのネタを長く引っ張りすぎてだんだん白ける。
全員が、ちょっとフランクに同じ言葉二回繰り返す同じ笑いの取り方で無個性。
時代考証的美女だとか、周瑜がブチギレキャラだとか、演義をベースにそういう見方もできるよねって解釈がある一方で、見合い話を持ちかけてきた相手を殴るほど硬派な趙雲がモテて喜ぶキャラだったり、味付けの方向性と度合いがチグハグで座りが悪い。
あと関羽と張飛の存在が弱い。メインの三人にはやっぱり微笑ましくて一番面白くあってほしい。
キャスティングは個人的にかなりハマってたし演技力のある人が多かったので、いっそこのメンツで奇を衒わず普通に三國志してくれた方がまだ見られただろうなと思う。
全方向に思い切りの足りない作品でした。

Misaco