ウルフズ・コールのレビュー・感想・評価
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ハッパのせいで意外な展開に・・・ラテンならではのオチまで一気に描写する王道の潜水艦サスペンス
フランス海軍の潜水艦チタン号の音響分析官シャンテレッドは”黄金の耳”と呼ばれるほどの聴覚の持ち主。シリア沖での任務中に聞き覚えのない音を感知したシャンテレッドはその音の識別に失敗しチタン号を危険に晒してしまうが艦長グランシャンの機転で救われる。狼の歌声のような奇妙な音に取り憑かれたシャンテレッドは音の正体を突き止めると司令官に申し出るがその音はドローンのものだったと分析結果が出ていると告げられる。納得がいかないシャンテレッドは音の記憶を頼りに独自の調査である結論に辿り着くが・・・。
息の詰まるような神経戦を展開する絶妙のツカミから始まる本作、上記のあらすじは序盤も序盤。その後だいたい誰でも想像するような展開をなぞり始めるのですが、そんな予定調和をバッサリ切り捨てるグランシャン艦長の一言で豪快な卓袱台返し。恐らくここで観客の皆さんは真っ白になった頭の中で次の展開を掴み切れずに戸惑ったと思います。そこから先の話には触れませんが、あくまで手に汗握る潜水艦モノの肝をキッチリ押さえながら意外なオチまで一気に駆け抜けるストーリーは見事。低予算作らしく普通なら映像で見せるところを端折っているわけですが、その取捨選択が絶妙なので全く気にならない。ノリとしては『クリムゾン・タイド』や『レッド・オクトーバーを追え!』辺りの王道ストーリーを『空母いぶき』的なトンチで描写したみたいなタイトな作品。フランス海軍モノというのもレアですが、よくよく考えたらどエゲツない余韻を残す静かなエンディング、普通ならブルガリア辺りに外注しそうな特殊効果もほぼ自国内で完結させた製作陣の意気込みに脱帽です。オマール・シー、マチュー・カソヴィッツといったベテランのサポートも光っていましたが、チラッとしか映らない端役に『レ・ミゼラブル』の主演だったダミアン・ボナールを起用してたりしてキャスティングも手抜きなし。封切り2日目で観客は4人というのがもったいなさ過ぎる力作でした。
「ハンターキラー」ほどではない
最初のシーンは、なかなかよかった。シリアに潜入していた仲間を救出する任務で、正体不明の敵から攻撃を受けて絶体絶命のピンチ。たよれるのは、ソナー分析官の「靴下」。敵に足音を聞かれたくないから、靴を履かないらしい。そんで、この「靴下」は、ソナーの音でスクリュープロペラの枚数までわかるらしい。ほんまかいな。最初の危機は、艦長自ら、ロケットランチャーぶっ放して、ヘリを迎撃して難を逃れるだんけど、潜水艦にロケットランチャーって常備してるの? 面白かったからいいんだけどね。
中盤以降は、ハリウッド的展開ではなく、ちょっと肩透かし入れながら、予想を裏切る展開。まあ、それでも、世界大戦の回避は、潜水艦の男たちにかかっているというお約束は映画的に当然。
去年の会心作「ハンターキラー」並を期待したんですけど、そこまではいたらず、ちょっと残念。まあ、それでも最後の最後まで、ハラハラすることはできたからまあまあかな。
天王星はウラヌス、ネプチューンは海王星
黄金の耳という異名を持つ音響解析官の乗る潜水艦チタン号が、謎のアクティブソナー音を発する何者かに遭遇し巻き起こる話。
主人公の能力を煽りまくりの序盤戦。
それだけ分析出来たらフーリエ変換不要じゃない?からの結局使わず、出会う口実ね。
しかも彼女の位置付けって…あぁその為ね。
一応繫がるけど10週も開いたらねぇ。
そこからの展開は熱いしスリリングだけだど、そっちは信頼せず、そっちはOK?とか、緊急時のプロトコルとかないのか?とか疑問が浮かぶし、どうでも良いけどなぜ狼の歌がタイトルに?
イマイチ山場の展開の裏付けがしっくり来なかったし、救いへの若干の未練はあったけど、潔さ良い終わり方はまあ好みかな。
何事も信頼が大事
「黄金の耳」と呼ばれるほどの優れた聴覚を持つ主人公が、その聴覚を頼りに潜水艦の任務に就くが、突然鳴り響いた聞いたこともない「狼の歌」に惑わされ…といった物語。
その能力をかわれ、乗組員たちからかなり頼りにされている様子の主人公。
しかし、一度の失敗により仲間や上官からの信頼を失い、今後の作戦に参加させてもらえないことに。
公開初日に映画を観に行ったのはかなり久しぶりだったけれど、本作はちょっと自分には合わなかったかも。。
そんなに複雑な映画ではないのだろうけど、ちょっと理解できず。
きっかけは勿論あのハッタリミサイルだろうけど、最終的になんで魚雷を撃ち合うまでの展開になったのかよくわからない。
艦長さんが頑固すぎるから?
緊迫したような場面でも、結局は仲間同士なわけだし、なんだかあまりアツくなれず…。
それに集中しろというならもうちょっと静かに…。。
個人的には黄金の耳の力で上官のパスワード破ろうとする場面がピーク。
非現実的ではあるけど、あのアイデアは面白かった。
こういう展開の映画もたまには…と思いつつも、シンプルに、嵌めようとしてきた相手と闘えば普通に面白かったのかな~と言った印象の作品だった。
で、結局ウルフズコール出した連中はどうなったの??
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