Winnyのレビュー・感想・評価
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金子氏の存在証明
【”革新的ソフトに罪はない。”行き過ぎた公権力の姿を軸に、刑事訴訟された天才プログラマー及び弁護団の姿を描いた作品。粗い箇所もあるが、公権力の闇や、力の乱用に釘を刺す意味では、意欲作だと思う。】
ー 今作は、2002年に革新的ソフトを開発、公開した事から”著作権法違反幇助”の罪で刑事訴訟された故、金子勇さんの姿を描いている。ー
◆感想
・序盤は利用者同士が簡単に無料で遣り取りできる”Winny"を開発、公開した金子(東出昌大)の、簡単に警察が誘導した書類にサインする姿にヤキモキしながら、観賞。
ー あんな、警察が用意した文章を自分でそのままなぞって書いたら、思う壺だろう。金子の天才プログラマーながら、社会的な経験値の低さが描かれる。-
・弁護士の壇(三浦貴大)は、”悪用を前提にしたモノではない”と、裁判で抗弁するが、ナカナカ主張が通らない。何しろ裁判長自身が、デジタル素人なので原告と被告の弁論が理解出来ていないのである。
ー そもそも、原告が検察というのもイロイロと勘繰りたくなってしまう。-
■今作が巧いと思ったのは、"Winny"事件だけを描かずに、愛媛県警で長年行われて来た裏金作りを併せて描いている点であろう。
老刑事(吉岡秀隆)が、その事実を記者会見で告発する姿。
<今作は作品の作りとしては、可なり粗い。
だが、今作は公権力の闇や、その力の乱用に釘を刺すという意味では、余り映画の素材にはなりにくいデジタルソフト開発を軸にした意欲作だと思う。>
戦うしかない裁判
評価に迷います。悪くはないが良くもなく。
ノンフィクションを作品にするって大変ですよねえ。主人公のイメージってリアルな本人がいるわけで。エンドロールの最後に本人のインタビュー映像が映し出され、なるほどと俳優の役作りを知ることが出来ます。
主人公が小学生の頃に電気店の店先でPC8001のプログラミングを行うシーンがあり、それはちょうど私が大学のころで、アルバイトでお金貯めて168000円で買ったなあって懐かしかったです。
全体的に大きな抑揚は無く淡々と時間が過ぎていくような感じですが退屈するほどではなかったです。
ただし、リアルストーリーなのでもう少し時間の経過とかがわかりやすい工夫があればと思いましたし、最初に小学生のころから入って、ソフトウエアのオタクに成長する過程とかがあれば入り込むきっかけになれたんじゃないのかなって思いました。
最高裁で勝訴するのが時間の関係か物語に不要なのか省かれているのはちょっと違和感がありました。
まあまあそれなりに楽しめたのかなあ?って、どうなのかなあ?自分自身よくわからない映画でした。
サトシ・ナカモトはWINNYから学んで日本を捨てた?
二つのエピソードが絡みあいながらも別々に進む。多分、警察検察の体質と無理解からあの騒動が起こったというストーリーなんだろう。悲劇である。
壇弁護士が金子氏に事業化?をもちかけるが金子氏にはそんな発想が無い。檀氏も強く押さない。GAFAMが日本から出ない理由が良く分かる。
エジソンズ・ゲーム(2020)でもそうだったけど、才能の周りに投資家が集まり盛り立ててゆく。出る杭は打たれる日本では難しいんだろうけど、なんとかなりませんかね。TRONなんかも色々言われるがもうちょっと企業と政府が力入れてたら違う世界線が有ったんではなかろうか。
PCの始まりから見てきたものとしては感慨深いエピソード満載。ドラマとしては淡々としてるけど飽きずに観られた。
金子氏のご冥福を祈る。
日本は法治国家?
昼夜を問わず現場で働いている若い人たちへ
『兎は薄氷に駆ける』という小説、『エルピス』というドラマ、『オフィサー・アンド・スパイ』という映画。
いずれも2022年に連載、放映、公開された冤罪に関連した作品。
古今東西、
立場が意見をつくる。
弁護人、検察官、
組織、個人、
警察官、開発者、
ユーザー、、、。
立場が違えば白にも黒にも、
何色にも転回してしまう?
のか?
2023年公開、
Winny、何があったのか?
何度もセリフで出てくる、
開発者が萎縮しない為に、
若き開発者の為に、、
表現とは、、、
Winnyとは、、、
ウイルスには何かしらの意図があったのか、
松山東署の件、、、等々。
作品や新しい何かを、
企画、開発、製作、
連載、放映、配信、公開など、
表現しようとしてる人たちへのエールにもなっている。
裁判所の場面を始めとした、
キャストの芝居のぶつかり合いもスリリングでおもしろい。
裁判所でのプログラムのシーン、涙。
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