思い、思われ、ふり、ふられのレビュー・感想・評価
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若人の恋愛模様に嫉妬してるわけではないが、理央の心変わりが少し優等...
若人の恋愛模様に嫉妬してるわけではないが、理央の心変わりが少し優等生的で鼻についた。まあそれを言ったらあの4人みんなにそう言えるのかもしれないが。作品として収まるところに収まっているしその過程も描かれているし一応納得はさせられる。
だが理央は「執着」だったと結論付けていた、あの台詞に少し引っかかったのかもしれない。
再婚相手同士の子供たちは法律上は結婚可能、とか、詳しい本当のことは知らないがそう聞いたことがある。理央は「秩序」の問題にしていたが、それだったら家族の秩序を乱すこととしてやめるべきだし、大人になるまで封印するという選択肢もあるだろう。だがそれでは違う物語になってしまうが。
以前観た作品の福本莉子を観て、浜辺美波みたいだなと思ってしまったが、二人が共演しているこの作品は興味深かった。
少女漫画全開で素敵だなと思った台詞は由奈の「うれしいと思った気持ち全部が、次の瞬間にはせつなくなる」というところ。登場人物それぞれの気持ちまで見透かせる視聴者の特権がたまらなかった。
アオハル
そもそも戸田菜穂演じる母はどんな人なのだろう?2回バツなら3回目なのに終盤雲行きが怪しく、夫にきつく主張している。終始髪振り乱して。そんな母に、新しい父に気遣う朱里。
冒頭の理央からのラインに気づき慌てて雨の中会いに行くのは朱里も理央が好きだから。偶然出くわした母と新しい父。理央と姉弟になるとわかるとスマホを壊し自分の思いも消し去る。中学生にこんな咄嗟の判断できるかな?
姉弟だからといって他人だから籍をどうにかすればいいのではと思ってしまう。(調べたら可能でした。)母は自分の婚姻を成し遂げ、知らないとは言え、子供2人の気持ちを殺させる。
だから、家族4人での話し合いの時の理央の言葉となるのだけど。
なので原作もアニメも見ずこの作品だけですが、設定に納得できないです。
高校生は心も身体も大人なのに世間での立場は、子供。その辛さがよく出ていたなと思いました。
メイン4人のとびきり可愛い女子2人にイケメン2人は観るのにはいい。清々しかった。特に由奈ちゃん役の福本莉子さん。初々しくて素直で朱里も言ってる真っ直ぐな気持ちを表情の変化や行動で上手く表していました。朱里ちゃん役浜辺美波さん、華奢だけど貫禄の演技。でも雰囲気は大人だな、と感じました。『僕のいた時間』で中学生役で出てた、あれぐらいがちょうどこの作品に合うかなと思いました。しっかりしてるから。北村匠海君、今回は浜辺美波さんに振舞わされず逆にとことん自己主張していて表情もこわいか無表情。夏祭りの時カッコいいなぁと。和役赤楚衛二君。兄の説明による嘘つく仕草。マスコットと告白の時。言葉には出さない和の朱里への気持ちをわからせてくれました。朱里の元カレの涼介って変なのが、「大事な時に言わず後で言う。」と言ってたけど、みんなそうだよ。ここぞと言う時にはなかなか言えない。和は友情を大事にしたのかな。学校での周りの人達は皆良かったので良かった。
感情のぶつかり合い
原作読まずに鑑賞
いろんな人の感情がぶつかって
嬉しくて悲しくて切なくて歯痒くて幸せで。
高校生も色々考えながら生きてて
自分もこんな深く考えながら
生きてたんかなって振り返ってた
最初は1番大人やった朱里
我慢して大人になろうとしてた和
けど、素直になった上で気持ち割り切った
理央と由奈が途中からすごく大人に見えて
周りの顔色伺って気持ち押し殺す朱里と和が
空回ってる子どもに見えた
自分が我慢したら周りも傷付けなくて
自分も傷付かないって考えは痛いほど分かって
由奈みたいに綺麗な心やったら、って
朱里の気持ちが自分のことのように思えた
素直になるって簡単なようでものすごい難しくて
素直な自分を受け止めてくれる人を見つけられたら
きっと変われるんやと思う
強く見せてる人は実は弱くて
弱く見える人は実は強くて
人間って複雑〜
でもそれぞれが色々乗り越えて
幸せ掴んだ所で髭男の115万キロのフィルム
染みた〜
4人とも良かった
あと、
映像が綺麗で、切り取り方も良かった
みんなの気持ちを素直に出せない所が
心の中の声の二重感で伝わった
音楽のタイミングも良かった
三木孝浩監督の映像好きなんかもと思った
咲坂先生作品ならではの甘さと酸っぱさが混じった珠玉の作品です ラス...
咲坂先生作品ならではの甘さと酸っぱさが混じった珠玉の作品です
ラストの髭男が泣かせに来る。。
アニメを見てから
アニメを見てから実写でしたが。作品の印象をシリアス寄りにしすぎた印象。それでちょっとラスト迎えて恋バナ完結しても重い印象しか受けなかった。
王子様うんぬんのくだりが、これって王子様に憧れ抱いてないって感じに感じられて。夢見るより、現実主義な部分が多い女の子の方の印象を受けた。甘えベタていうのかな?
あとは、あおはる、って出てきたけど、無駄に色々つなげたがるのかな?というのも。他の作品は他じゃんって思う。
家が舞子で最寄り駅が市営地下鉄名谷駅で学校が灘駅、地下鉄が通ってない場所から徒歩20分で、徒歩で行ける高台が舞子から結構離れてる長田ってどんな健脚やろうやねん、て感じですね。
監督の無駄なこだわりが印象悪くしたのかな?とも思う。
内容は良い意味で裏切られた!
この二人とこの二人がくっつくんだろうなって思ってたのと違う組み合わせでハッピーエンドを迎えて良い意味で裏切られて面白かった…!
福本莉子さんの演技力がまだまだこれからかなっていうところだったけど、今後お芝居が上手な女優さんになったらいいなと思いました。
普通のラブストーリーだとおもってたけど
4人それぞれの物語があって、状況があって立場があっで思いがあって、皆人それぞれなんだなぁって思った
赤楚くんと美波ちゃんのカップルすきーー
福本さんのキャラすきーーー!!
今度は私が安全地帯になる!!
好きだわぁぁ
他のジャパニーズラブストーリーとはまた、ジャンルが違うって感じた
四人誰か一人でも欠けたらこんな幸せな最後に辿り着かなかったって想像すると、4人会えた事すっごいキセキだって感じる!!
こういう系結構すきーー!!
*役者さんの名前は全部役のこと
メモ
・瞬きの間隔でも、伝わる情報がある、感情も変わってく
る
・歩き方走り方も結構大事、必至さや、淡々としてる時と
かで結構ちがう
・言葉の発音の仕方に注意!!
伝わって欲しいものも伝わんなくなっちゃう!!
作品に集中できない可能性が
・目線も凄く大事!
嘘付く時、信じて貰いたいときとか違う
良いなぁ
キャストの方々がすてきです。
北村匠海くんかっこいいですね。
浜辺さんも、他のお二人も。
漫画を途中まで見てから、こちらの作品を見ました。
シンプルに良かったです。
どう結ばれるのかなーってなりますよね。
ハッピーエンドです。
結局浜辺さんは海外に行くの辞めたのですかね?
漫画で描かれているのでしょうか。
改めて見返そうと思いました。
君の想いをききたい
『アオハライド』『ストロボ・エッジ』と並び、咲坂伊緒の“青春三部作”と呼ばれる同名少女漫画を実写映画化。
監督は『アオハライド』に続き、青春恋愛映画の名手、三木孝浩。
同じマンションに暮らす4人の高校生。
快活な朱里。
クールな理央。
内向的な由奈。
温和な和臣。
親同士の再婚で、突然姉弟となった朱里と理央。その以前から、お互い好意を抱いていて…。
朱里と親友の由奈。彼女は理央に仄かな恋心を…。
由奈の幼馴染みの和臣。理央と親友になり、朱里と距離を縮める。
朱里もそんな和臣に惹かれていくが…。
まあとにかく、最初は4人のキャラや関係を把握するのに一苦労。
親の再婚で突然姉弟になるとか、美少年美少女が織り成す恋愛模様とか、何か久々にド直球の少女コミック実写化恋愛映画を見た気がした。(と言うか、暫くそれ系の作品を見てなかっただけで、今回たまたま三木監督で、“キミスイ”の浜辺&北村に惹かれたので)
実を言うと自分は、咲坂作品がちと苦手。
高校生物語なのに、結構複雑。今回も、
“家族”となった事で、自分の気持ちに蓋をする朱里。
だが理央は朱里に対して恋心を抱いたまま。
自分に自信が持てない由奈。
ある“秘密”を目撃し、和臣もまた首を触って自分の気持ちを偽る。
こんなにも切ない。
こんなにも胸が苦しい。
こんなにも想いが伝えられない。
まるで、複雑な大人の関係ドラマを見ているかのよう。
しかし、現実味の無い恋愛ファンタジーみたいなおバカ作品より圧倒的遥かにイイ。
高校生は大人と子供の狭間。最も自分の気持ちに葛藤する年頃。
それを恋愛に据え、繊細に描いている。
いや、恋愛だけではなく、友情、将来の夢、家族、4人のキャラ心情なども丁寧に掘り下げ、誰かしら何かに共感。
朱里と和臣の将来の夢には、我々映画ファンなら思わず温かい笑みがこぼれてしまう。
注目若手のアンサンブル。
『君の膵臓をたべたい』の浜辺美波と北村匠海の再共演が一番の話題性かもしれないが、個人的には由奈=福本莉子が良かった。
絡まり、燻っていたような4人の関係。それを打破したのは由奈だったと思う。
朱里や理央と出会い、接し、自分に自信が持てないでいた彼女が勇気を持って、遂に理央に告白をする。
それからの由奈は心が変わったように感じた。“もう私なんかと思いたくない、私を頑張ってみたい”…この台詞が彼女の全てを代弁している。
勿論、浜辺美波は相変わらずキュート、北村匠海は“キミスイ”の時と違ってクールなイケメン、それから和臣役の赤楚衛二の好助演も光った。
三木ワールド、全開!
淡く、切なく、瑞々しく、爽やか。
夏祭りや学園祭など少女コミック実写化王道シーンを、誰もが思い出すように。
特筆すべきは、ある人物とある人物の雨の中の突然のキス・シーン。無音と美しい映像で、本作屈指のシーンと言えよう。
多ジャンルを手掛ける監督も居れば、同ジャンルを撮り続ける監督も居る。
本当に今、青春恋愛映画を撮らせて三木孝浩の右に出る者は居ない。
山田洋次が人情作品を撮り続けるように、この人にはこうなったらとことん極めて欲しい。
最初は如何にもな感じで、関係性も複雑で、
でも見ていく内に、それぞれ“思いやる”気持ちに溢れていて、
最後はそれぞれなかなかイイ感じのカップルになって、
まあ、これまで見た少女漫画実写化の最高作とまでは言わないが、
咲坂実写化作品では一番。爽やかで優しい気持ちになれた。
大人っぽい高校1年生
赤楚衛二くん見たさに鑑賞しました。
和くんは、理想の男子高生。
ルックスも性格も、和くんが同じ学年にいたら絶対好きになってしまっていたと思う。
あの屈託のない笑顔、物静かだけど情熱を内に秘めていて、純粋で優しくて。
自分の高1時代を振り返ると、あんなに親の事や友達の事を自分の事よりも優先して考えられていただろうか、と疑問に思う。
原作未読ですが、結局主役カップルは思っていた2人と違ったなぁ、と思ったラストでした。赤楚ファンには嬉しい限り。
ピュアって良いね!
三木孝浩監督らしい青春恋愛映画の快作✨
いやぁ、純粋って良いね!😊典型的な四角関係なのだが、4人とも純粋で良い子たちで、自分の気持ちも相手の気持ちも親友の気持ちも大事にする。
それにしても、アプリの呼び出しメッセージを咄嗟に取り消したり、通知で見ているのにスマホを壊してまで見ていない振りしたり、両想いの2人が関係を壊さないように健気に行動するのだが、そのテクが何とも現代的!30代の自分としては、時代は移り変わっても好きな人を想う気持ちは変わらないんだなと、恋愛の普遍性を感じられて感慨深い場面でした😊でも流石にスマホの破壊は、経済的な損失を考えるとちょっと自分にはできないかな💦笑
北村匠海さんと浜辺美波さんがこういう映画にハマるのはそれはもう予想通りなのだが、この映画は何と言っても福本莉子さんでしょう!正直初めて知った女優さんでしたが、可愛くて演技が上手くて可愛くて笑、最高でした😍内気な女の子が、高校生の約2年間で、失恋を経て芯が強く優しい女性に成長していく姿は本当に素敵で美しかった!これからの彼女の出演作に注目していきたいと思います。
こういう映画を撮らせたら、やはり三木監督の右に出る映画監督は当代にはいないよなぁ。
自分の子どもは絶対共学に行かせよう、と思った。笑
親の再婚ネタ
親の再婚の時
親にナイショで付き合うって
よくある展開を選択しなかったのは
何故なんでしょう?
まぁそんなことは置いといて
浜辺美波ちゃんが可愛い!
あと
由奈役の福本莉子ちゃんはノーマーク
だったんですが、よかったです。
この手の恋愛モノの一途なキャラは
応援したくなってトクしてますね。
主役の2人は心変わりした相手と
結ばれてハッピーエンドって
ちょっとモヤモヤしました。
好きになるきっかけみたいなエピソードが
描かれていれば良かった気がします。
うーん。
最後まで共感できる部分がなかった、というのが垂直な意見です。期待をしすぎていた部分もあるかと思いますが、もっとドロドロな恋愛映画だと思っていたら最後はハッピーエンド。しかも、無理やりハッピーにした感じ。浜辺美波さんが演じていた朱里が、私の事好きなんでしょ?と告白したシーンは、えっと思わず苦笑いしてしまいました。取り敢えず皆、どの部分で好きになったのかよく分からない。分からないから応援したいと思わないし、共感も生まれませんでした。ただただ映像をずっと見ていただけです。上映後は体がとても疲れていました。
雰囲気で
なんとか雰囲気で観られた作品。
主演4人の演技はいいし、皆さん綺麗なので、そこに多々救われているような感じ。
ただ内容は今一つ、共感できず、入り込めませんでした。
原作の良さが活かされてない、という意見もあるようですが、そもそも原作も、前の作品は良かったのに、この作品はヒロインに感情移入できない、というレビューも散見されるので、設定の問題かな、と。
青春ラブストーリーの良さは、くすぐったくなるほど、頭じゃなくて、気持ちで走れるというか、親の都合だとか、経済力だとか、仕事の都合がとか、家業が、とか関係なしに、気持ちだけで、突き進めるところ、だと思います。大人が観れば、そういう時代もあったな、と思える清々しさ。
古い漫画ですが、ドラマ化されたあすなろ白書も、そんな感じだった。その人に好かれても、それでも、例え報われなくても、やっぱり、あっちがいいんだ~、という、リアリティ。そういうのが、この作品には欠落している。
原作者の前の2作品、ストロボエッジ、アオハライドも、そんな感じで、そこが良かったのに、これはどうした?
姉弟になることになったから、自分の気持ちは抑え込む。親の気持ちを考えて。それで、無理やり、親も心配させず、自分も傷つかず、周囲の誰も傷つかない当たり障りのない相手を手近で見つけてその人が好きだと思いこむ。セルフマインドコントロールみたいな感じに思えて、本当のハッピーエンドとはどうしても思えませんでした。
理央も、朱里も自分を好きになってくれる人だから、そっち選んだ方が無難って感じで、そっち方向の気持ち盛り上げて、そう自分を思いこませて自作自演してるようにしか思えない。
(原作も、です)
誰も傷つかない、全員がハッピーエンドになるよう設定を考えて無理やり、そういう方向に持って行ったのかな。実は、本当に血の繋がった姉と弟だということが分かったとかなら、この展開も、わからなくもないですが、
血が繋がってないなら、なんで?と思うし、そんな理性的に頭で考えて誰も傷つかないような人を計算で選んで恋愛したの?という感じで、作品観に入り込めず。
世代的に周囲にカップルが増えて、乗り遅れまいと、とりあえず、手近に居た人と付き合ってみる、ということはあると思いますが(それはそれで、恋に恋する、みたいなリアリティあり)、これは、それにしては心情とか、いろいろ描かれ過ぎていて、そんな単純な軽い感じでもないですし。
原作読み直したけど、やっぱり無理でした。
薄っぺらい映画
原作が好きで、観てみたらがっかり。
どんだけ浜辺美波を推したいんだという感じの映画。
薄っぺらい内容を詰め込んだだけで感動も胸キュンも特にないまま終わりました。2時間もあったのに。
北村匠海がリオ役、浜辺美波がアカリ役と聞いて期待してただけあってがっかり感が大きいです。
(お二人が悪いわけではないです)
内容に関しては、2カップル分の恋愛を一つの映画にしたからか、何処に惹かれたのかという描写が少ないです。
特にリオは思わずキスをするほどアカリが好きだったはずなのにあっさり諦めて、、離れていったユナが惜しくなって告白したようにも見えました(笑)
原作を知っているからこそ何となくモヤモヤする…。
知らない方からしたらいい映画なんでしょうか?
あんまりにも偏りすぎかな…
原作が好きな方にはおすすめはできません。
(レビューの少し物言いがきついと思います。)
おもふらが好きな人への作品じゃなくて、浜辺美波さん好きへの作品て感じです。
正直言って、ガッカリしました。
それぞれの恋の行方とか言ってるけど、ほぼ朱里中心で回ってるじゃないか!って感じました。
由奈理央のシーンの少なさは最悪です。
理央が意識し始めるシーン(ほぼ無い。一言ぐらい)浴衣のシーン(朱里メインで由奈にほぼ触れられない)
告白のシーン(理央の謎の上から目線+大幅カット)
後半のイチャつきいっっっこも無い(少しくらいあってもいいだろ!!!)なんで!!???付き合ってない乾と朱里のイチャイチャシーンの方が多いの!?クリスマスシーン1対9よりも少ないです!最初パッて映るだけ。(は?)最後らへんは朱里と乾のこじらせ具合にイライラするだけ。(原作のような調和が取れてない。)本当に全くと言っていいほどない。
制作陣は原作読んでる??wってなっちゃうくらい…
どんだけ浜辺美波さん使いたいんだよ…なんか残念ですね。由奈出なさすぎてイライラしました。
アニメーショの方で期待しときます。
【”皆が幸せになる方法があればいい・・” 大切な人を想い、家族のバランスを保とうと無理に自分の素直な気持ちを封印して生きる、心優しき若者達の切なくも美しい恋と成長物語。】
■今作の魅力
1.登場人物のキャラが明確で、演じられた若手俳優さんたちの姿の魅力な事。
取り分け、浜辺美波さんの、満面の笑顔から、一転して”目をスッと細めて”真顔になる数々のシーンの微妙な表情の変化(怒り、哀しみ・・)には凄みさえ感じた。
「センセイ君主」のコミカルな演技や、「君の膵臓をたべたい」の演技も印象的だが、今作も凄かった・・。
2.彼らの心の呟きをモノローグで流す手法。映像では笑顔でも、モノローグでは、真逆の思いが語られる・・。効果的であったと思う。
■印象的なシーン
1.理央(北村匠海)が、朱里(浜辺美波)に恋しながら、まさかの親同士の再婚で、自らの恋心を抑える数々のシーン。そして、朱里も理央を想いながら、気づかないふりをして無理に明るく振舞う姿。
だが、理央は想いを抑えられずに朱里の親友、由奈(福本莉子)の必死の告白を優しく断り、雨の降る中、朱里に口づけをするシーン。
ー近年の邦画の中でも、あの雨中のシーンは忘れ難い程に、美しいと思う。-
そして、そのシーンを”ある人”は見ていた・・。
2.理央と朱里の親(戸田菜穂)が再婚をレストランで告げるシーン。ニコニコ笑って、朱里は理央を迎えるが、机の上には割れたスマートフォンが置かれている・・。
ーこのシーンの前の、理央と朱里のそれぞれの行動が、実に切ない。
特に朱里が取った”みんなが幸せになる方法”には・・。-
3.和臣(赤楚衛二)が朱里への想いを”あるシーンを目撃したために”必死にこらえ、夏祭りでの朱里からの告白を断るシーン。
ー和臣君、良い男だなあ・・。親友、理央の事を考えての行動だろうが、中々出来る事ではない。それまでは、全力で朱里の事を想っていたものなあ。熱中症にかかった彼女を人目も憚らず、お姫様抱っこで医務室に運び、飲料を刺し出すシーン・・。(理央も飲料を持って廊下に佇んでいるし・・。君たち、どれだけ良いやつなのだ!。)
だからこそ、あの夏祭りのシーンが染みるのである。ー
4.朱里が、和臣から“振られた”際の、少し俯いてからの笑顔。
そして、学園祭に来た元カレから言われたキツイ一言。”お前って、一番大切な時を過ぎてから・・。自分が傷つかないようにしている空っぽな、人間なんだよ・・。”
呆然とした表情で座る朱里の姿。
5.由奈が”教科書を届けに来ました・・”と言いながら、部屋に籠る朱里を前を向き、大きな声で励ますシーン。”今度は私が朱里の安全基地だよ・・”
-それまで、内気で俯きがちだった由奈の姿が眩しいし、部屋の中で涙を流しながらその声を聴いた、朱里から由奈へのラインのシンプルな言葉も良い。-
6.朱里が、吹っ切れたように和臣への想いを前面に出していく数々のシーン。そして、和臣も朱里への想いを正直に口にするシーン。そして、父親に初めて勇気を出して、自分の夢を語る・・。
ー学園祭で和臣がニコニコ笑う朱里の写真を撮るシーンや、理央と由奈の写真も良い。-
<4人の高校生が、周囲との調和を大切にする優しさを持つが故に、お互いに擦れ違い、傷付き合いながらも、自分の気持ちを正直にそして素直に口に出す事の尊さを学び、夫々の想いを叶え、堂々と自分の夢を口にすることが出来るまでに成長していく姿を描き出した作品。
浜辺美波さんの女優としての凄さを再認識した作品でもある。>
■蛇足1
・子供を持つ者として、今まできちんと子供たちと向かい合って来た積りだが、果たして子供たちはどう思っていたのだろうかと、自己の子育てを顧みてしまった作品。
けれど、私は無断で、映画のDVDを捨てたりはしないぞ!
特に、「アバウト・タイム」や「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を捨てるとは・・。許しがたき所業である。
まさか「ボーン・アイデンティティ」のポスターまで捨てたのか?一切出てこない和臣の父。
■蛇足2
・とても見たかった作品だったのであるが、自意識過剰なため、女子高生に囲まれるのはなあ・・。と思い、そろそろ良いだろう・・とレイトショーにて鑑賞。・・だが、甘かった。多くのお若き&妙齢の方々のど真ん中で鑑賞・・。
けれども、鑑賞後、”素晴らしき作品の鑑賞に年齢、性別は関係なし!” と勝手に結論を出し、大満足で劇場を後にした。
若い四人がしっかりと主役
四人それぞれがしっかりと主役、とても魅力的なんです。
なので、誰が誰を好きになっても納得できる状態。
ドキドキハラハラしながら恋の成り行きを鑑賞していました。
結果、私は一番良いと思う形に収まってくれました。
何故良いと思ったのか。
それは、この形の方がそれぞれがより成長出来たと思えるから。
まずは、由奈。この映画で一番分かり易く成長を見せました。
引っ込み思案な由奈が理央を好きになった事で、思いを言葉に出来る子になった。
山本家へ乗り込み朱里への思いの丈ををぶつける由奈の姿、感動させられちゃいました。
対する理央の方は、由奈から周りの人の気持ちを考える事を学びます。
この二人の場合は、お互いの良い所を吸収し成長する事が出来ましたね。
さて、朱里と和臣の方はどうでしょう。
周りの為に自分を押し殺し居場所を確保してきた、似た境遇の二人。
二人はそれぞれ自分を少し変える事で、新たな一歩を踏み出せました。
さて、人は自分を変えようとする場合に、変わる前の自分を否定しがちじゃないですか。
ただ、そういった場合でも変わる前の自分の苦しみまで、否定しなくてもいいと思うんですよ。
だってその苦しみは、頑張っていた自分の副産物だと思うから。
朱里と和臣の場合、相手のここの部分をしっかり理解できると思うんですね。
だからこそ、踏み出せた一歩の大きな意味も理解し合えるじゃないかと。
この二人、相手を自分の鏡として成長出来る様な気がするんです。
こうやって考えていくと、収まるべき所にちゃんと収まったと思えませんか?
この作品、素敵な青春恋愛映画だと思います。
欲を言えば、和臣が屋上で撮った朱里の写真が、見たこと無いくらいに美しい浜辺さんだったら最高だったかな。
この話に1ミリの興味も持てなかったけど、、
私は『アオハライド』も『ストロボ・エッジ』も両方好きじゃないし、この手のものは苦手分野なんで、そういう人が見た感想っていうことでこの続きを読んで欲しい。あくまで個人の感想だから。
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はっきりした感想を言うと、この話に1ミリの興味も湧いてこなかった。その後繰り広げられる色んなことにも別段心は動かなかった(強いて言うなら和臣の部屋に8mileのポスターが貼ってあるところは心動いた)
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でも、『アオハライド』『ストロボ・エッジ』とかの少女マンガをを読んできた私たちの背中を押してくれる映画なのかなと思った。
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由奈と理央カップルは少女漫画のセオリー通りに進んでく。地味な子が可愛くなってイケメンと結ばれる、少女漫画的なキュンキュンの場面もこっちは多い。
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反面、朱里と和臣カップルはやけに現実的。プライドと諦めのせいで恋と夢に一直線になれない。そんな2人が由奈と理央から背中を押される。私にはこれが、少女漫画の主人公たちに現実の私たちが背中を押されてる図に見えた。
.
まぁ?そんなこと言っても?由奈と理央がくっついてからダラッダラ、ダラッダラやりやがっていつ終わんのって思ってた(笑).
.
あとは朱里の役もうちょっと「良い子」じゃなさそうな子が良かったな。浜辺美波十分良い子そうだもん。
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