リトル・ジョーのレビュー・感想・評価
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監督は日本推しなのか⁈
雰囲気はとても良かったのに、作中でしょっちゅう流れる太鼓や雅楽のような笛の音やらがめちゃくちゃうるさくて音量小さくしながら鑑賞(汗)
意思を持ってると思われる“リトル・ジョー”の不気味な演出や、少しずつ雰囲気が変わる登場人物たちの変わり様が作品の面白さを際立たせていたのに、監督がニホンダイスキー!なのか知らないけれど、とにかくセンスのない音響の合わせ方で全て台無し。
映像の中にもお寿司みたいなのを食べたり、招き猫が置いてあったりと日本を感じさせるものがあり、それが逆にチープさを出してしまっていたように思う。
結局、主人公も最後はリトル・ジョーの花粉にやられてしまったて事ですかね?
そうやって、人間を操って自分たちが繁殖できない代わりな人間達に栽培してもらうのが目的だったのだろうか…?
設定は面白いと思うのにもったいない作品だったなぁ。
東西問わずに独裁者に嗅がせれば?戦争なくなれり♥
化学的にはオキシトシンを増幅させるような香りを放つ植物は向精神薬の類になると思うが。つまり、麻薬だ。こんな安易な管理はありえない。
理解出来ない鑑賞者は『大麻』を思い浮かべれば良いと思う。
映画の主旨はそれだけ。だから、音楽を和風にするのは『王女メディア』パゾリーニ作をリスペクトしてるのかなぁ?
まぁ、空回りしてるけどね。
『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』見たくコメデイにすれば良かったかなあ!
こんな架空の毒物に一喜一憂するなら、放射性物質を考えるべきだね。
ウィルスが原因なら、マスクは駄目だってパンデミックの前に言っていた。化学者が『たかが植物の問題よ』なんて言う訳が無い。天然の毒物の殆どが植物由来である。そんなこたぁ牧野先生じゃなくても知っている。
まぁ『NATOに入れば幸せだよ』と言ってるのかなぁ?
ネタバレ
ネタバレ
最後にベトナム料理食べて紅い花って社会主義に対するアイロニーだネッ。あまりセンスのない、言い尽くされた古いギャグだネッ。
美しき征服者。なーんちゃって。
Little Joeって言うイタリア生まれのクルマ用の芳香剤があるんですよねぇ。日本でも売られてます。この映画の構想って、日本人じゃないん?って思ったのは、俺だけじゃないと思います。
寿司のデリバリー。音楽が雅楽だし和楽器。ベラとベロ。何よりも、このストリーのプロットって、星新一さんとか楳図かずおさんとかが、昔書いてそうな感じ。植物やロボットや人工知能が、自分を守るために異能を発揮してヒトを思い通りに動かす、って言う類の。
不気味で不穏な世界観を持つストリーは、「世にも奇妙な物語」の一話。もしくは「トワイライトゾーン」の一話分、のコンテンツ。ちょっとダレました。ダーク・ファンタジーにしても、スリラーとしても、ホラーとしても、何か中途半端なんですが。
花粉が幸せな気分にしてくれるけど、自分が自分で無くなってしまう。それはすなわち、生まれ変わりであり成長とも解釈できる訳で。人を成長させて、自分の身を守らせるのならWin-Winじゃないっすか?人を狂わせるなんて、とんでも無い。と。こうやって世界を征服して行くんですかねぇ、って所に、少しだけゾクっとした。
雅楽とホラーの組み合わせが、結構面白かったです。
これはアートの仮面を被ったギャグ映画
映像と音楽のちぐはぐさは、不協和音にさえなりきれていなくただただ不快な音だった。
意図的に一度だけ使用する音楽ならスパイスが効いて効果的だったのかもしれないが、終始流れる尺八と和太鼓には苛立ちしか感じなかった。結果、この映画はギャグなのかと感じた。音楽、途中食事のシーンの寿司、フォーを無意味に出してくるあたり、異文化に憧れる監督の自慰行為である。
ストーリーに関しても突っ込みどころ満載。
アリスよ、そんなマスクの付け方でよく最後まで感染しなかったな。マスク上部のワイヤーは鼻の上でしっかり形作り、頬の隙間はなくすのがマスクの正しい付け方であろうに。
あとジョーが彼女と施設に潜入した時のドアロック解除のパスワードが『リトルジョー』て、、、結果ギャグ映画。
新型ゾンビを作り出すお花
人を幸せにする香りを放出する花の研究をする過程で、周りの人々の様子がおかしくなる…という予告からのイメージを受けて、展開が気になって鑑賞。
レビューを見なかったので
グロめのホラーだったらどうしようかとびびっていたのだが、
ホラー要素はほとんどなく、淡々と最後まで進む。
たぶん私は家で見ていたら集中できないレベルで展開が緩やかである。
恐怖ポイントとしては、
見た目も行動も一見変わらないのに、リトル・ジョーによって着実に感情を支配している点である。(映像とか行動でそこが際立っていたらもっとよかった…)
人を食べるゾンビであれば、相手が感染していることにすぐに気がついて、別人になってしまったと割り切って戦える。
一方でリトル・ジョーに感染した者たちは、普通なのである。
感染していることが分からないし、勘違いだと思える程度であるため、
目の前にいるのは知っている人間なのか、感染したゾンビなのか分からない。
その人間の情の弱い部分をついて、感染を広げようとする仕組みは新型ゾンビのようである。
(ベラは見切りが早かったが…)
前半はずっとリトル・ジョーを悪のように思っていたけど、
中盤でアリスのカウンセラーがメッセージをレコーダーに録音するシーンで、
おやそっちの話?!とちょっと期待させる。
もしかして、向き合いたくない現実を未知のウイルスのせいにして逃げているんじゃ?!
愛犬の変化を受け入れらない、反抗期の息子を受け入れられない彼女たちが
悪の対象をつくることによって精神の安定を保とうとしている話か?!
リトル・ジョーはただのいい匂いのするお花なのでは!?
……と思ったのも束の間、最初の流れのままお話は進んでいく。
映画としては単調かもしれないが、
こういった感じでところどころ考察したくなるテーマが散りばめられていて、
じっくり味わいがいのある話だった。
あと気になったテーマは
・植物に責任はない。生み出したあなたに責任がある。
・感情なんてどうでもいいじゃないか。
・幸せな気分になれるならそれでいいじゃないか。 など。
結局のところ、
最後にワーカーホリックのアリスは仕事に集中できる環境を手に入れた。
たまにしか会わない父親が気がついた息子の変化に
一緒に住んでいても気がつかない母親だったのだから、
一緒に暮らしたいという感情は本心ではなかったのかもしれない。
結果的にリトル・ジョーはアリスの一家に幸せをもたらしたのではないだろうか。
あぁ眠かった 今時、ちょっとおかしな映画に遭遇
遺伝子組み換えの技術で新種の植物を開発中の離婚ホヤホヤのシングルマザーの研究員が主役のお話し。
人を幸せな気持ちにさせる花を開発します。花の香りによって、オキシトシンの分泌を強く促すことにより、幸せになるそうです。しあわせというより、オキシトシは優しい気持ちになるわけで、幸せに感じるかは、人それぞれだと思うんだけど。嗅覚から大脳辺縁系のニューロンの説明図もたびたび出てきました。
実はその花はまだ認可されていない【Rウイルス】を使った遺伝子操作法により作られた。オキシトシの分泌を促すかどうかの実験シーンはなかったが、得体の知れない作用をめぐる心理サスペンスがメイン。植物は繁殖力は抑えられている。そのため、個体を長く維持させるために、植物自身が人間が他のことに愛情を注がず、無頓着になり、その植物の生存にだけ有利になるよう人間をコントロールするようなウイルスを出す。嗅神経を介して脳細胞内に感染させて、人間をコントロールする。それによってあたかも、もの分かりの好いいい人になったり、すぐ親離れしたり、子離れしたりするように見えるし、幸せそうにみえる。主人公も旦那に子供の親権を渡して、黒人男性と新生活を始めるシーンでぷっつり終わる。
設定は花ですが、いかにも、悪女の深情けのようなおはなしでございました。どうりで、監督は女性で、全体にサイケデリックな色使い。研究員のお揃いのライムグリーンの白衣はとても綺麗で、おしゃれでした。主役の女優さんの白衣姿はすごくキュートでした。
花よりだんごの私は、吉祥寺の餃子屋でビールを飲んでスッキリして帰りました。
まあまあだった
淡々としていてけっこう退屈した。リトルジョーの危険さが非常にさりげなくて、みんなが花粉を吸えばいいのではないかとすら思う。お父さんの一人暮らしする荒野の一軒家をもっと見たい。
4,50年前のSF短編
レトロフューチャー的セットや衣装は魅力的。
ただ、本筋のストーリーが、昔あったような、藤子・F・不二雄が描いてそうなもの。「で?」といいたくなる。
(支配されて)幸せになって何が悪いの?何も変わらないよ。というジョーの台詞が監督の本音なんだろうなあ。
そのオチ面白かったのは、半世紀前。
まさかCOVID-19が…?
人を幸せにする香りを放つ新種の花の開発に成功したシングルマザーの主人公。その花は自分自身では増殖できないという遺伝子操作をされており、倫理的な問題を同僚に指摘されていた。その同僚が、この花の花粉を吸った愛犬が豹変したので、この花粉には脳内に影響を及ぼす毒性を持つと主張するが、主人公を含め、誰も相手にしなかった。だが、密かに自宅に一鉢持ち帰っていた主人公は、ただ一人の愛する息子が、数日前まで「お父さんは僕たちともともと人間が違い過ぎる」と言っていたのに、突然お父さんと暮らしたいと言い始め、様子が微妙におかしいと感じる。どうやら、以前の自分から変わったのに、変わっていないふりを装うことができてしまうようなのだ。その後、花粉を吸った相棒、ライバルの同僚、後輩、みんな微妙に変わってしまった気がする。自分が問題を指摘しても、もう既に誰も相手にしなくなっていた。また「変化したって、別に問題はないじゃないか」という同僚の言葉も事実だったが、この先、この花が繁殖のために人類を犯していくのではないかと考えるのだった。しかし主人公もまた、息子を夫の元へ送り届け、変化を受け入れたようだった。花が「こんにちは、ママ」と喋るところで映画は終わる。
結局どっちだったのかは描かれていないが、起こりそうな話である。
オーストリア映画だが、邦楽を用いた印象的な音楽や、料理が苦手な主人公の晩ご飯がテイクアウトの寿司などは、日本人にとって面白い点。
あまり魅力を感じなかった
植物の花粉が体内に入る事で脳に支障を与え異常行動にでる。
まぁこの辺は実際の薬物、ドラッグなんかでもある事だからまぁ現実味がある為、作品に入りやすく見やすい動機ではある。
ただその異常行動が全く魅力を感じない。依存性、異常行動をもたらす花粉を出すリトルジョーを感染者は守ろうと、そして広めようとするのだが、その辺りの描写に特に緊張感がない。
主人公のアリスは途中でリトルジョーの存在を疑い、周囲がどんどん感染者としていき孤立していく。
その辺りも音楽含め不気味な演出をしてくれるのだが、特に緊張感が生まれる事なくまたそういった描写もない為飽きてくる。
自分が正常でも周りの異常者の数が圧倒的に増える事で自分が異常に感じるような演出が若干生まれかけ興味をそそられたのだが、結局アリスは同僚に殴られた気絶したところで相手に強制的に感染させられる所で話は終わる。
このタイプの作品で緊張感がなく、スリルさも全くないのは個人的にはあまり合わない作品とはなった。
もっとアリスの不安や恐怖を煽られるのかなと思いきやそういったのが全くない。
ただ不気味さはあり、一応見られる作品ではあった。
それから太鼓やら笛やら日本の古典音楽のようなのが不気味さを演出する為に使われてたがあれは外国人にとってはそう感じるのかな。その音楽もなんか違和感を覚えた。
違和感
B級ホラーの様なタイミングで流れてくる尺八の音に違和感。
日本的なアイテムもチラチラと目に入るが、やっぱり違和感。
いっそのこと、花からのアプローチが分かりやすい方が良いとか、完全にB級映画のカテゴリーで観てしまった。
エンドロールでやっとそれらしい音楽が流れてホッとするも束の間、尺八が融合されて来て最後まで違和感。
お土産用のポリエステル素材の着物をガウン代わりに着る外国人に似た違和感しか残らない。
うーん・・・B級映画の”香り”・・・
ベラ、ベロ、と来たら、いつベムが出てくるかと待ってしまった・・・
あるプラント会社では、幸せフェロモンを出す新種の植物を売り出そうと開発しています。遺伝子操作やら何やらを駆使して作り出したのですが・・・
発想は良いとして、全然科学的じゃないんです。研究室で異物混入に気を使ってる割には、全く違う種類を一緒に栽培して、温度と湿度は?花粉が混ざるのは良いのか?犬まで飼ってるし。
花粉の有毒性(?)の懸念が拭えないからマスク着用なのに、勝手に持ち帰ってプレゼントしてしまうし。
植物が環境に適応するのではなく、自分で環境を作ってしまう、というからどんな凄いことになってしまうのかと思ったら、自分の意思で味方を作り、邪魔者を排除してしまう、という話でした。ホラーという程ではないです。
演出が変な日本趣味(のつもり?)で、アート感覚でアジアンなものを取り入れたようですが、無い方がすっきりして良かったのに。尺八と笙のボリュームがうるさいし、日本人が聞くと、効果音が場面に合ってないと感じてしまいます。
話の”種”に、という人はどうぞ。
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