鵞鳥湖の夜のレビュー・感想・評価
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映像は凄いが意外にあっさり
最初からスタイリッシュな映像美をゆっくりじっくり見せて来る。
かと思えば突然、俊敏な動きで相手を殺傷する緊張感のあるアクションシーンに変わる!
その柔軟使い分けがこの作品最大の魅力だが、いかんせん内容が薄く、もったいないとしか言いようが無い。
お兄さん、私を好きにしていいのよ。満足させてあげる。
映像に作り手の美学を感じるこの映画。
発展した中国都市部からは遅れた、ローカルのリゾート地。そんな鵞鳥湖は、周辺自治体の管理責任もあいまいで、雑多な人間が入り乱れているようなヤバめな無法地帯。なんか、馳星周、大沢在昌の世界。躍起になってる警察権力も、逮捕時に射殺した容疑者(誰とは言わないが)の死体と一緒に記念写真を撮るくらいだから、どこか腐っているんだろう。
なんかね、残された妻子に金を残してやろうとする気持ちだけは本当のような気がするけれど、それがいろいろ裏切られていく様もまた、ノアール映画としての快感と思えればいいんだろうなあ。
かの水浴嬢は、元が美形なのに、短く刈り上げた髪には色艶などみじんもないが、それには理由があるのだろう。身を守る術なのか、単に衛生面なのか。クールに澄ましていながら、実は怖がりなのは、やはり虚栄を張っているのか。あの容姿のおかげで、いろいろと想像が逞しくなっていく。
吉田栄作似のチョウ。そうなるとは予想外。そして、謎めいたラスト。全編を通して、緊張感と浮遊感が混ぜこぜの感覚。どこかに、これは夢であって欲しい、と願いたくなる気持ちのままで。
なんだ、この映画
なんだ、この映画。俺にはハマらず。
「目を離せない」感がなくて、ずいぶんウトウトしてしまった。序盤の "赤" はじめ、印象的なことは多いのにね。
こういう映画もわかるように、自分は、もっと成長しよう。
阿部寛が逃げ回る映画に見えてしょうがなかった。
2021/8/9 追記
この手の映画が好きでよくわかる知人が、観た。感想。
「やっぱり、この監督上手いね。いいね、この映画」
俺「どんなとこがいいの?」
「どうにもならない感がいいよね。どうにもならないんだけど足掻いて足掻いて、結局どうにもならないってとこ」
俺「そうなんだ」
「"白昼の殺人" の方が最後の花火など、さすがと思わせるところ多いけど、これも面白いね」
…俺は、はっきり決着つくことを望みすぎるのかもしれないな。
ガチョーン
西島秀俊、、、いや違う
あれだ、あの〜、、あの目もとは、、
と、
本編を追いながらの、顔面パネルクイズが忙しい。
あ!!!
吉田栄作やん!
と言いながらも、100パーの合点ではない気がしている。
あの特徴的な目。
どこかで見覚えあるはずなのに。
最後のラーメン、美味そうだったなぁ🤤
なんて陳腐なレビュー🦆
ねっとりしてるが後は引かない引かせない
アジア南方系のジトッとした空気感を孕んだままに、決して息切れする程必死ではなく淡々とゆったり回転する渦の中。ホントはそんな場所居心地悪くて仕方がない筈なのになんだか心地よい…。だからと言って、心休まる暇もなく劇終まで連れていかれるので、中々の疲労感と共に劇場を後にする羽目になりかねないので、ご用心ご用心。神保町にあった蘭州牛肉麺てまだあるのかなぁ。ものすごく食べたくなった。
追記:ファムファタールと高橋一生がダブって仕方がなかったのは自分だけ?
クールでスタイリッシュ、淫靡なカオス
ほぼ闇。
そこにネオンピンクの燐光が差す。
なかば廃墟。
しかし生活臭と汗にまみれる人の群れ。
ほとんど猥雑。
一瞬、スタイリッシュな画力で見得を切る。
すべてが匂うようになまめかしい。
すべてがエロくてキマッテいる。
これぞフィルムノワール(カラード)の極み。
鵞鳥湖のほとりは、開発から取り残された飛び地。
窃盗団とバイク、暴力と圧政、貧困と堕落、酔狂と猥褻のカオス。
夥しい死の片隅に、情愛の欠片。
路上ではチェイス。
廃墟はラビリンス。
湖はエロス。
窓を通した外の雨。
ビニール傘の内側に血しぶき。
テント越しに男女が動く影法師。
鵞鳥湖の小舟の上、「水浴嬢」との淫らな遊びの最中に聞こえるのは、波と櫂のぶつかるくぐもった音。
静寂のなんとも官能的な感応。
汚さの、汚辱一歩手前の色っぽさ。
朽ちたものの、崩落一歩手前の外連味。
錆びたものの、腐蝕一歩手前の渋さ。
あらためて思い知らせてくれる。
ストーリーよりも何よりも優先するそれら光と陰、色彩と音響こそが、映画の醍醐味なのだってことを。
『薄氷の殺人』で鮮烈な印象を残したディアオ・イーナンがまたやってくれた。
映像美を楽しむ映画
ちょっと前に予告編を見て何となく面白そうだなと思い、今回見ることにしました。
原題は「南方車站的聚会」ですので、日本語の題名とだいぶ違いますね。
昼のシーンはほとんど無く、大部分が夜のシーンです。
暗くてジメジメとして埃っぽい中国の典型的な小汚い下町の風景が続きますので、いかにも中国だな、って感じです。
主役の胡歌は阿部寛と吉田栄作を2で割ったような感じの男ですかね。
この映画はギャングたちの抗争を描いているみたいなんですが、警察と窃盗団の区別が付きにくくて内容のほうが正直あまりよく分かりませんでしたし、ストーリー的にもひねりがなかったので評価は低めの2.0としました。
もっとどろどろしてほしかった。
前半の、あのホテルでのバイオレンスな感じはとても良かったが、アクションとしてはそこが頂点。特に悪さも感じず、色っぽさも感じず、淡々と終わった感じ。
何だかよさがよくわからない映画でした。
あのジンギスカンを一緒に踊りたい
靴にキラキラさせた輪をつけた観光客が踊るジンギスカン、水中で売春をする水浴婦、中古の家具屋、入り組んだ建物、歌う雑技団の少女… 前作同様、地方独自の光景を刺激的に描かれる。雨の音、車の音、風の音などの効果音が音楽的に響いて劇伴と絡んでいくのも良かった。映画的な官能性に満ちていて何度でも観たくなる。あとすごい腹が減る。
ラスプーチン
「薄氷の殺人」が良かったので、観に行きました。
映像は原色が多く、キレイでした。
ノワールとしては、あまりグロいシーンが無く、グロ苦手な自分は、安心して観られました。
ストーリーはわかりやすいけど、その分、パンチが足りない気がしました。
皆で踊るジンギスカンの「ラスプーチン」がツボでした。
家内には言えないが、水浴女は水の中で何をするのでしょう?
牛肉麺は美味しそうでした。
飽きずに見たけど面白くはない
不思議な映画。絵もたいして綺麗でもなく、ノワールっぽくない明るくて見やすい感じ。主人公2人も特に魅力が無く肩入れしたくもならない。男は阿部ちゃんをひ弱にした感じで、女は蓮舫の劣化版?ホントは綺麗なのかもしれないけどこの映画では美人には見えなかった。そんで何故私を好きにしていいのよ、なの?
説明や回想設定も雑。時間軸不明だし、警察とチンピラの見分けつかないし。ラスプーチンも外し感満載。あそこはチープなチャイナポップでいいのに。
ストーリーは最後に何かあるんでしょ??と思ってましたが何も無く終了。こりゃ公開規模も小さくて正解。残念。
魅力的なシーンが多いです
ストーリーは超がつくほど単純です。ひねりないです。けどこの作品はそれで良いと思います。
土臭い中国の片田舎のヤクザもんの人生の最後ですね。ヤクザ映画好きな人にはオススメかもです。
ところどころのシーンがとっても魅力的。鑑賞して数日経ちますが、思い出すシーンがけっこうありますもん。これは制作者の勝ちですね。
地下のケンカのシーンとか、縁日?のダンスのとことか。
ネオンの使い方が良いですね!ネオンに照らされる顔が、もうなんか気持ち悪くてかっこいい。こいつらどーしようもねー世界で生きてんだなーって、すごい感じる。
どーしよーもねーけど、キレイなところもあって、そこが居心地良くて、そこに生きてるんだよね、そこで生きてくしかないんだよね、っていうのが映像からすごい伝わる。
決して私なんかは絶対生活できないような場所だけど。
でもそういう世界を描いたり、観たりできることって、それが映像体験の目的の一つでもあるからいいですよね。
決してすげー面白いって作品じゃないけど、なんか思い出す。そんな作品でした。
水浴女って本当にいるんだろうか。初めて聞きました。水浴女の帽子が可愛かったです。
カッコいいっすよ、、、。
映像かっこいい、光と影と雨(水)演出、
様々な黒とグレーを巧みに使った映像は
好きです。
マジでかっこいい。
ただなー、映像かっこいいだけなんだよなー。
セリフ回しやカットがかっこいいだけなんだよなー。
サスペンス感が薄い。
ハラハラしない。
ストーリー単純。
おねーちゃんの気持ちの移ろいもわからん。
最後のバス内の持ち物で辛うじて、、、かな?
けど、後付け過ぎない?(笑)
過去の出来事はわかるが、心情まで描ききれて
ないと思うんだよなー。
しかたないんだが、
しかたないんだが、
バイクチェイス、あの車種だとしらける。
色々とマイナス面目立ってしまった
中途半端ノワール。
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