パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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ソン・ガンホの存在感!
ソン・ガンホの存在感!😳 鳥肌が立つほどの圧倒的な演技力!😱 久し振りに韓国映画の熱量をたっぷりと堪能しました🤗 映画前半と後半の空気感、生活臭ぷんぷんの半地下住居と洗練された高級住宅、半地下と上流の人種、それぞれの対比をコミカルかつシニカルに描き切った問題作! 前半、半地下家族が一人ずつ上流家庭に寄生していくプロセスが何とも滑稽で小気味良い😊 それにしても、チョ・ヨジョンはなんて綺麗で可愛らしい女優さんなのでしょう😊
とにかくすごい
この映画すごいの。何がすごいの? って聞かれると何だろう? と思うんだけど、一言で説明できないのにすごいってのがすごいの。
主人公一家四人が金持ち一家に寄生して金もらってこうぜ! ってところまでは、ハラハラ感もそんなにないし、安心して観てて、そこが面白さに欠けるんだけど、「地下室に人が居た!」ってところから俄然面白いの。「どうなっちゃうんだろう?」って観ちゃうのね。
ハラハラ感だけで観終わっても楽しい映画なんだけど、テーマは格差社会だよね。この格差を表すのに「匂い」を使うのはうまいと思ったな。
その匂いの話をして、格差を印象づけたあとで、金持ち側がSEX始めるんだよね。最も動物的な行為を金持ち側が行なう。たまたま上流にいるか下流にいるかで、扱いまで違うけどさ、根源的なところで違いないだろってのを表してんのかな。
ラストも切ない。「良かったあ」と思ったのが甘い夢で、叶わないんだよね。
あと長女は生きてて欲しかったなあ。
半地下ブーム
2019年カンヌ映画祭パルムドール作品。
2018年は「万引き家族」。
2016年は「わたしはダニエルブレイク」。
2012年は「愛、アムール」。
近年のカンヌ映画祭の最高賞は、各国の社会問題、特に貧困や高齢者を対象にした作品の多い事。
更に昨年のアニメ映画収入第1位は「天気の子」。
貧困なフリーターや親の無い兄弟、貧乏記者といった市井の更に低所得者に焦点が当たっていて、主人公が転がり込んだ事務所は雨になると水浸しになる「半地下」。
これは貧困を問題として取り上げるにはあまりにも事例が多すぎて、既に巷では、これくらい貧乏なのが当たり前、なのではないか。
段々見る度にうんざりしてくる。お腹一杯。
ただこの作品では、金持ち描写の出来が良い。それは今迄にはあまり無かった。私の様な中途半端貧乏には、金持ち描写はどんな美味しいものの映像より涎が出る。
でも、あの丸見えの大開放リビングは、景色を見ている様で逆に見られている様な、芝居の舞台の様。
何かそれが、「金持ちってあんな丸見えなリビング作っちゃって頭おかしいんじゃないの?」と皮肉られている様にも感じる。
そのリビングで繰り広げられるドラマは、町山さんも仰っていたが「ドリフのコント」の様に、笑いもあればハラハラドキドキも沢山ある。要らないけどエロもある。
「パラサイト」はその豪華絢爛な金持ちと、話の展開の転がり方の多様さで、他の「貧困テーマ映画」とは違ったエンタメ作品に出来上がっている。
ポンジュノ作品だからある程度死人は出るだろうとの予測と、ラストのほんのりの救いは期待通り。
強いて言えば、ソンガンホがもっと活躍して欲しい。
オープニングもラストも半地下風景。
これは流石でした。
うまく書けないけどこれは傑作に一票
寄生するという事
半分地下に埋まっている家に住む貧困4人家族。
友人の紹介により裕福家庭へ英語家庭教師をする事になった息子。やがて嘘を繰り返し家族全員で裕福家庭に生活寄生をする様になり、、、。
現題はパラサイトと捻りも無く分かり易いタイトル。
ハッキリ言って前半は日本人には分かり易い内容にて話が進むのだが、何故か韓国映画らしくない。
「これが世界を席巻している映画?」
不満を抱えて中盤へ
しかし、ある事を気に急展開💦
意外な人物が物語を変え、前半とは違う方向へと導く。
「おい❗️おい‼️おいっ⁉️」と言ってしまった私。
中盤が面白さのピーク
これは予想出来なかった。(生活金銭面だけ寄生だと思ってたから)
後半は韓国特有のバイオレンスらしさもあり楽しませてくれた。
含みがある映像の観せ方も上手い(半地下:朝鮮戦争の名残、坂道上の豪邸&匂い:格差、インディアンごっこ:外部からの侵略)
残念な点は前半からあの服装、身なり等で少しは怪しむと思うんだけどなぁ💧
最後の父の姿変わらずも残念。
捻りもあり脚本的には良作ではある。
しかし、韓国の良作を観るといつも思う事がある。
別映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」もそうだったが、より感動させようともう一工夫の無茶振りがある。
(タクシー〜の際は仲間タクシーの援護協力。無茶振り発揮。)
私にはそれが蛇足。
今回も最後に息子が取った行動が蛇足。
(ただでさえ韓国は下克上が厳しいのに)
現実味も無いし、はっきり言って要らない。
(夢オチでも)
「万引家族」とは違う・・☆
色々なもののアンサンブル
例えば小さな小川やきれいな川、下水、汚水から雨水、飲料水などが段々合流して川になったような作品
ポンジュノさんの音楽、カメラアングルとか美術、セッティングなど自然に観てしまえて良いが、視点がとても良くて、場面を絶妙なオリジナルの視点からとっているからこちらは楽しめます。
引き出しの多さが良くわかります。
天才だよ!
そして、匂い
着目点が良い。下民の自分はとても共感できました。
ハプニングの起きかたとかうまいな~って観てしまいます。起きてる最中の見せ方とかもうまいな~って
心には残らないけど、面白いエンターテイメントを見せてもらいました。
この監督なら何をテーマにしても面白い作品が作れますね。
今回の作品は韓国人向け
映画を通して韓国の実情を感じる
日本も段々ああなると思う
明日は我が身
誰かに共感してしまうと思う。
みんなもWi-Fiの電波探してるでしょ?
親近感がこの作品の良さでもある
日本人としてこの作品を観たけど
もっと貧しい国の人がみる視点はまた違っていて、映画館内でも感情や反応があると思う
反応があまりない館内は異様にすら感じるし、
日本人は本当に感情表現が減って失くなりつつあるなと感じる
人間の武器は感情であると思う。
ふとジブリやスラムドックミリオネアを感じた
共感する気持ちは大事だと思う
ノスタルジーでもいいと思う
ソン・ガンホさん 韓国映画の演技ですね
韓国俳優の完成形です。
ありがとうポンさんの作品を観れて
個人的に母なる証明位良い作品をまた観たいです。(マスターピース)
羨と恨と焦~蜘蛛の糸
訳あって半地下で暮らす一家に、山水景石が届いてから、運命の歯車が回り始める。
訪れたチャンスに「ある」計画が浮上する。
その先に待つのは、天国か地獄か?!
計画が狂い始めた時、一家の主は呟く。
「無計画。計画通りに人生はいかない。計画があるから失敗がある。無計画が一番だ」
計画を失ったストーリーは、ガードレールのないハイウェイを疾走していく…
何故か韓国らしい作品だと感じた。
それは、沸き上がる激情?バイオレンス?血沸き肉踊る衝動?故か…
キーパーソンは、ヤング&シンプルな社長婦人と最年少の男児。
婦人が意に反してトラブルメーカーを家に呼び込み、男児がそれを無邪気に嗅ぎ分けていく。
二人の間で、時のダンスを繰り広げる幾多の大人たち。
世界最低の出生率を更新し続け、国の行方が五里霧中な隣国から届いた作品は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』さながらに、隣の芝生を羨む家の「恨み」と「焦燥」を内包し、物語のその先は観客に委ねられる…
映画でなくてDVDで充分かな
筋書きばかりが映画じゃないよ。
登場人物のシナリオが多すぎて、字幕読むのに時間取られて画面見る暇もないくらいだった。
映画って画面がすべてでしょう。シナリオは二の次でいいはず、しかし、韓国映画は得てして筋書きで映画表現しすぎな気がする。
そういうではこの映画には素敵な画面はなくて汚くて残忍な表現ばかりでガッカリした。アカデミー賞にノミネートされた理由が私にはわかりません。
タイトル「パラサイト」は、何を表すのか
パラサイトとは、何か。
主人公(家族の息子)は、友人から貰った石を「僕にひっついて離れないんだ」と言う。あの石が象徴するものこそが「パラサイト」であるという事なのだと解釈する。
では、あの石が表すのは主人公達家族か?地下にいた夫婦か?友人が言った「財産と合格」だったのか?
私は、あの石が表すもの、彼らに寄生していたものは「期待」だったのではないかと考えている。
地下のもの(元家政婦とその夫)が憎んだのは地下のもの(家族)であり、裕福な社長やその息子であるモールス信号の読める少年には期待をかける。
しかし実際は少年は「タスケテ」のモールスを読めたところで誰にも言わず、社長は「自分のことを知っているのか?」と言い鼻をつまみ拒絶しながら去っていくのだ。
その結果、人を気にかけることができる(「あの運転手は仕事を見つけたよな?」)父が、元家政婦の夫の心情を悟り、その無念さと怒りにそれまで抱えていた憎しみが足され、社長を刺す。
地下のものの辛さを汲み取ったのは、地下のものだったのだ。期待をかけていた裕福な家族ではなく。
地下の夫は「いつか気づく」と期待し、計画をし、モールスを打つ。いくら計画が入念でも、それは叶わない。
主人公は最後、「計画を立てました」とあの家を買い取りまた家族で住む夢を見る。
しかし、あの手紙の内容を父が知る術はなく、「立てた計画は成功しない」のだろう。その夢は「お金がないと叶わない」夢なのだ。
だからと言って、「期待しない=計画を立てないこと」にした父親が、最後の惨劇を生んだ。
裕福な家族は「無知故に想像できず、他者に期待する」、貧困家族は「お金がなく想像(期待)しかできない」。
「期待しすぎること」「期待しないこと」は、悲劇を生む。
勿論、貧困層と裕福層への格差を描いているのは間違いない。
しかし、私の感想では、この映画は「期待への執着の危うさ」「期待を持たないことへの危うさ」を描いている、が最も近いと感じた。
うーん、しかし…うーん。見終わってすぐ書いているため、まだ少し考えがまとまらない。
自分の中で、再度噛み砕きたい映画である。
もし監督のインタビューで判る意図と180度違ったら、恥ずかしいな。
PS.アカデミー賞四冠!おめでとうございます!!
私はこの映画を「面白かった」と言うのになぜか抵抗があり、なんと言おうか迷っていたのですが「噛み締める映画だった」と表現するのが正しいのかな、と思うようになりました。本当におめでとうございます!
韓国ならではのシチュエーションに同調できるか。
アカデミー作品賞受賞なるか!?
第92回アカデミー賞開催直前のタイミングでのコメントです。
本作はほぼ全編、韓国の群像、景観で構成されており、その点で一見非常にローカル色の強い作品です。一方、「家族」「貧困」「階層の二極化』といった本作のテーマは、是枝裕和監督の『万引き家族』、ケン・ローチ監督『家族を想う時』等と重なり合います。現代社会の抱える問題を取り込んでいるからこそ、これだけの評価を集めたのでしょう。
監督がパンフレットに寄稿されているように、具体的な内容に触れる記述はここではできないのですが、中盤以降の、緊迫感がいや増すと共に、前述のテーマがギリギリと観客の脳裏にねじ込まれてくるような展開が凄まじいです。
現時点はもちろん、時間を置いて何度も見返すべき作品でしょう。
アカデミー作品賞、本命の『1917』を追う展開で『パラサイト』が猛追、大穴として『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と報じられているけど、結果はどうか…?
染み付いたもの
見終わったあと、しばらく自分がどんなことを感じたのか考え込んでしまいました。
韓国の格差社会を題材にしているのもわかった上で、色々考えたんですが…。
実はもっとすごい感情的になる映画だと思い込んでいました。
家族が全員就職してしまうまでの計画が非常にコミカルで、思わず声を出して笑ってしまうシーンもあったぐらい。
本当は事細かなところに感想を持っているのですが、ネタバレしたくないので、書けないのです。
これは情報入れないで観た方が断然エンタメとして楽しめるから。
言いたいけど、言えない(笑)
後半部分からラストにかけて、「染み付いたもの」は裕福を夢見ていても、簡単には取れないんだなということを知って、絶望を感じました。
父親が最後に選んだ道に、希望なんてひとつも見当たらなかった。
本質的なところ、この家族は何とかしようという気力が失われてしまっているようにしか見えない。
それは染み付いてしまったものに慣れてしまっているから、そこが彼らのぬるま湯なんじゃないかな。
だからあんな結末なんじゃないかと。
ただちょっと裕福な世界を夢見ているのでしょう。
そりゃそうだ。
普通の生活をしたいはずだもの。
わたしはそういう風に感じ取りました。(個人的な感想です!)
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