パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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「ゴギブリ」
「ゴギブリ」
この作品の重要なキーワードのひとつであると思う。
思えば、冒頭からたくさんのシーンでその伏線が散りばめられていた。特にゴギブリというキーワードが重要だと感じたのは、パク夫妻がベッドで身を重ねるシーンだ。大雨の夜の日、何を考えることもなく夫婦の愛を育む2人。その目の前にある机の下には、3人の人間が息を潜めているというのに。2人が眠りについたことを確認すると、這いつくばって豪邸を脱出。その姿はまるで人間の目を盗み家の中を動き回るゴギブリのようだ。更に、豪邸の地下に住むホームレスの存在。パク一家は、越してきて一度も彼の存在に気付くことはなかった。ひっそりと生きる彼の姿もまた、ゴキブリと重ねて見ることができるのだ。
よくわからなかった
・想像していたのは現代の格差の中、貧困層の男が金持ちの家に恨みつらみから様々な犯罪を犯していってしまう精神の破綻などなどがある物凄い暗い話なのかなと思ったらエンタメ色の強い話で驚いた。
・貧困層のあるあるがもっとあったら興味深かった気がした。見てられないほど落ち込みそうだけど。金持ちの家族が頭悪すぎて、嘘でしょと思った。勝手に宴会した後に何も気づかないのも何となく無理が。。。
・貧困層の家族が金持ちの家庭教師をし始めることから始まってあの手この手で元々の家政婦、運転手を追い出して、家族全員がその仕事をもらうっていうのがトントン拍子すぎて違和感があった。
・後半で雇い主の社長がニオイが気になると言い始めたけど、それを理由に採用しないっていうのもあったんじゃないかなぁと思った。あと、家族みんな何気にスペックが高くて驚いた。そもそも、どうしてああいう生活をしていたのだろう…韓国では常識なのかもしれない。だとすると切ない。
・ピザ屋の女性が社長?のバイトがいなくなって人手不足なのにどうして主人公?の青年を雇わないのかがわからなかった。不真面目なのかと思ったら、真面目に家庭教師をしていたし。あとから家族ぐるみで金持ちの家で勝手に飯食ったりしてたけども。
・玄関からすぐの電灯があんだけ変に光ってたらおかしいってわからないわけないだろと思った。加えて、なぜあんなとこにスイッチがあるんだろうと思った。
・最初に家庭教師の仕事を紹介した友人が石を持ってきたのが、あちらではよくあることなんだろうか…。
・すでに働いていた家政婦の夫がシェルターに夫を隠していたというのがこの映画の肝だと思うのだけど、そこでかなり冷めてしまった。開けるのも大変すぎて、あれじゃあシェルターとしてだめだろうって思った。
・ラストで妹が殺された後、お墓?がガラスケースの中で共同墓地なのが韓国では当たり前なのかなと思った。
・全般的に都合よく展開していったのが違和感凄かった印象がずっと続いた。
・後半の土砂降りで半地下の家より上が浸水してたわりに家がまだ満水じゃなかったのが驚いた。その翌日に誕生日会に行って何も言われなかったのが違和感があった。あれだけニオイとか言っててあれだったら半端ないと思うのだけど。せめて体を洗うシーンとかがあれば納得できた気もする。
・全般的にわかりやすくてテンポも要素も良かったけど、ちょっと物足りなかった。
声を高らかに言おう、我らが金正恩同志、そして共和国萬歳!
なんせ北朝鮮もとい北韓のパロは完璧だ。
半地下には半地下の資本主義があり、地下には地下の資本主義がある。その存在価値は、便所コオロギかもしれないし、ゴキブリかもしれない。
富めるがゆえに無垢で無知でお人好しな、地上の楽園かのように見えるブルジョワを完膚なきまでに叩きのめしたのは、極めて「無計画」な状態で、本来相剋した関係にある地下と半地下の資本主義が結びついた、偶然の産物にすぎないのだ。
まっ、とにかく前半のセリフ全般がトンチが効いていて面白い。
しかしもっと面白いのは、やっぱこの家買うたるわ!という、結局金でもの言わす資本主義が大好きだ!という最後の結論に至ったところ。うーん、野蛮です。やはり私は、真の地上の楽園、共和国が好きです。おかげでラストシーンは、ソン・ガンホがJSAで「キムジョンイルドンジ,マンセッ!」と叫んでいたのを思い出しました。
えっ?なに?カーセックス?おお、なんておぞましい!米帝がもたらした頽廃的風俗!
北朝鮮ネタのキレがずるい
地下室が明らかになってから話の様子がガラッと変わって面白かったです。
貧富の差が描かれてましたが、パラサイトする側の方が幸せに見える辺りに、『貧しくとも』的な思想が自分にあると感じたり、夫婦間には何か思うところがありそうだけど、決して不仲ではないパラサイトされる側の家族が不仲に見えてしまったりと自分の中に何か刷り込みがあるなぁと気づくことが出来る作品でした。
犬はかわいく、北朝鮮ネタはさすが本場という感じでキレッキレでとてもよかったです。
チョンジソ キュート、チョヨジョン ビューティフル忘れちゃいけない。
これは夢だったらと、彼らは思っているのかも
公開されてからようやく観る事ができました、動画サイトでレビュー、ネタバリ、あるなしなどたくさんUpされているのですが、両方観て、登場人物や内容を把握して観ました。
内容が分かっていても関係ない、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。
貧しい人間が生きるために自分達より上の階層の人間を騙し、寄生する、現実にはそんな簡単にうまくいくわけがない、でもこれは映画だからと思えば安心して観られる、筈なのに。
スクリーンから目が離せず、笑いさえ浮かべる自分がいました。
前半は痛快なまでに全てがうまくいくのですが、世の中そんなに甘くない、何故、家庭教師の青年は教え子と将来結婚するなどと思えるのか。
では自分は嫁の家で皿洗いをしているのねと言う母親、父親も、妹も。
一時の甘い生活が夢の様にあっけなく崩れてしまう瞬間、自分たちよりも下の階級の人間がいたという現実を目の当たりにして彼らは何を思ったのか。
匂い、臭い、それを感じ取った相手の嫌悪の顔を見て怒りを抱いた瞬間、全てが崩れてしまいます。
家族はばらばらになり、全てがあっけなく元通りの生活に戻る母と息子。
そして父親は、あの家の地下に。
金を稼いで買い取りますという、そのときまで元気でいて下さい。
現実にはそんなこと無理だ、息子と父が抱き合う、あのシーンは夢、それも手の届かない。
では、もしかしたら、あの一家が存在したことも夢だと思いたい、でも息子と母は生きている、そして半地下で暮らす。
最後まで、それは現実だというのが、なんだか切ない。
想像以上の良さ!
この展開を想像できただろうか
ストーリー展開に驚かされた
はじめは貧困家族が裕福な家族の中に入り込み
職を得て暮らしを得ていく様はまさにコメディだが
元メイドが訪ねてくるところから物語が
180度急展開する
見ているものは
真っ逆さまに落とされて
この状況を誰が予想できただろうか
観終わって心にかなり傷を負った作品だ
経済格差
期待しすぎてしまった
アカデミー賞の候補と聞き、
見る前までは凄い期待していたのですが…
貧富の差の描写などのシーンは特に現実みを感じられなかったです。あと、こんなに騙される奥さんいます?
コメディ要素が散りばめられはいたので
飽きずに最後まで面白くは観れたのですが
もう少しリアル感が欲しかったかなと。
最後の展開には驚きましたが、
終わり方がやんわりしてて少し残念に思いました。
パルムドールとこちらの評価の高さから、好みの作品ではないとわかりつ...
韓国社会の問題、背景を知らなすぎるが故に
何も前情報を入れずに映画館へ。
前半の半地下で暮らす、4人の家族が次々と上流階級の家に寄生していく様は、コミカルさも混じり、テンポも良く面白く、中盤のある人物の登場により物語が急展開をみせることにより生まれたギャップはとてもスリリングで観ている側としても飽きずに2時間観続けることができた。
韓国社会の上流と下流の格差社会を地下という空間を駆使して、間接的に表現しているところは絶妙。
しかし残念ながら私自身が韓国の社会問題が頭にないが故に深くは入ってこなかった。
総体的には細かな技巧がふんだんに使われている映画で、社会的な問題にも落とし込んでいることから世界的な評価を受けるのも納得できる作品。
ハッピーエンドでは全くないので個人的には1人で観に行くき、じっくり考察するのをお勧めしたい作品。
日韓が冷えきっている今
どう解釈がしたらいいのか分からない
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