「格差表現の久保田智之」パラサイト 半地下の家族 ジャックス•バロウさんの映画レビュー(感想・評価)
格差表現の久保田智之
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富裕層と貧困層の格差を視覚的にも口語的にもよく表現されていた。特に窓の境目の線を区切って表現していた場面が初回から中盤にかけてあった。ギウが家庭教師として訪問した際に社長の妻と前の家政婦との間にも線があったので、この家政婦が貧困層であるといった伏線など多くあり何度でも楽しめる作品である。最後のシーンに関してはギウは豪邸を買うことはできないことを表していると考えた。父ギテクの「計画は立てない方がいい」という言葉を聞きながらもギウは「計画を立てました」と手紙に書き表しており、自身も買うことは不可能であることを悟っていたのではないかと推察できる。
石に関してはギウの境遇自身を表していていると感じた。水害の際に浮き上がったのは自身が経歴を詐称していたこと、パーティー会場で階段から落としてしまったのも帰るべき場所が貧困層であることの示唆である。
中盤から終盤にかけて面白さやてんぽがあ増すだけに、序盤が相対的に普通に感じてしまった。
見れば見るほど新しい発見がある作品。
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