「ハラハラドキドキ 面白い!」パラサイト 半地下の家族 ゆうゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
ハラハラドキドキ 面白い!
半地下で生活しているザ・貧乏な4人家族の長男が、高給住宅街(日本でいう白金かな?)に住むザ・お金持ちな4人家族に家庭教師として雇われて潜り込む。そこから蟻の一穴、芋づる式に貧乏一家4人とも運転手や家政婦として雇われて潜り込んでしまう。つまり寄生するのですね。
序盤の寄生するまでの過程がずる賢くて手際よく、スパイ映画のような痛快さがあり、
また、中盤の金持ち一家留守中のドタバタ劇はコミカルで、ハラハラドキドキして楽しく、終盤は人の狂気とスリルで「怖えぇ」と思ってるうちに一気に盛り上がります。
始めから最後まですごく面白い映画でした。
この映画の考察は他の方や他のサイトに譲るとして(というか僕にはできないし考察サイトなどがかなり深く面白いので是非検索してみて下さい。)僕の好きなシーンをいくつか紹介します。
映画の始めの方で消毒の人が半地下に近づいてきて、ギジョン(娘)が窓を閉めてと言うのですが父親はタダで家の消毒と便所コオロギの駆除が一片にできるといって窓を開けたまま煙たい中、無心でピザ屋の箱作りの内職をします。この一家のスタイルというか生き様が詰まっているシーンで好きです。貧乏臭い合理主義を貫いてたくましく生活していることがわかり、この後のごく自然に自分を偽り人を騙すふてぶてしさに説得力が出てますよね。
もう一つは水浸しになった半地下のトイレの上でタバコを吸うギジョン(娘)のシーン。単純にカッコいいシーンだから好きです。黒い汚水が逆流して吹き上がるトイレの蓋の上にあぐらをかいて、これまでの緊張からくる疲労、この状況への諦めから放心して一息つきたくて思考停止気味にタバコを吹かす、まじでカッコいいですよね。僕的にはこの映画で一番好きなシーンです。
最後にギジョン役のパク・ソダムが理知的でクールでカワイイ!、パク・ダヘ役のチョン・ジソが妹的で甘えん坊でカワイイ!僕もダヘから「ウパ〜」って呼ばれたい。