劇場公開日 2020年1月10日

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「打って変わる後半。世知辛い社会と人生の悲哀。」パラサイト 半地下の家族 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0打って変わる後半。世知辛い社会と人生の悲哀。

2020年4月19日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:裕福な一家へ寄生をしていく主人公一家を巡る騒動が、時にコミカルに時にシリアスに描かれ、生き抜いていくことの悲哀を感じさせるよう。後半で一転する雰囲気や展開も秀逸。
否:ラブシーンやグロシーンがあるので、一緒に観る人は選びそう。

 ひょんなことから、身元を隠し、お金持ち一家へ寄生することになった貧乏一家。前半は巧みなテクニックで、トントン拍子で寄生に成功していく彼らの様子が、時としてコミカルに描かれていきます。
 ところが、中盤から事態は一変。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくは実際にご覧になっていただきたいのですが、
「おっと、そうなりますか!!」
っていう感じで、とある衝撃の事実をきっかけに窮地へ陥ってしまった貧乏一家が、事態を打開するために奔走する姿が、打って変わって非常にシリアスに描かれていくのが印象的です。
 ただ難点をいえば、想像以上にラブシーンやグロシーンがあること。苦手な人には向かない内容ともいえそうです。
 ラストは切なさというか、哀愁さえ漂う雰囲気で、世知辛い世の中を生き抜いていくことの難しさを感じさせてくれます。社会現象となった作品ですので、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド