「途中までは面白かった!が…」パラサイト 半地下の家族 ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
途中までは面白かった!が…
初めて予告編を見たとき、公開したら絶対にすぐ観ようと決めていたのに、なかなか行けずにいる間に、様々な賞を獲って、どんどん大きな作品になってしまいました。
さていよいよ観に行けたわけですが…途中までは物凄いパワーで引き込まれて、ここからどうなる!?と期待しましたが…誕生日の外出にかこつけてリビングで盗品の酒盛りを始めた愚かさあたりから雲行きが怪しくなりました。
いくら偽証した身分で雇われたとは言え、もう少し賢く働き続けることはできないものなのかなこの一家。
そんなんだから貧困層に甘んじてるんだよ。
結局は自業自得っていう要素は少なければ少ないほど、この後がどんな不幸な展開になっても同情と共感が続くのにな、と思えてしまいました。
地下に棲みついた元男(あんなのはもう男ではない)はもうほぼ廃人でした。
その夫に稼いだお金で買った食べ物を運ぶ妻の元家政婦。稼ぐのなら安アパートにでも連れて行け。
この完全地下と半地下の対比は面白くもあり、どちらにも目に余る愚かさと思慮の足りなさがあり、ハラハラとかではなく、私は割とイライラしてしまいました笑
パーティから先は見ていられない退屈さでした。
どんでん返し的なエピソードやシーンは、多用するとどこが一番の見所なのかブレるように思います。
面白かったんだけど、不完全燃焼。
この不完全さが世の中的にはあれだけの賞と称賛を受けるのだな。ちなみに映像は最高でした。
特に、水没した半地下の我が家で、汚水溢れ出る便座の蓋に座ってタバコを吸うシーンは最高!