劇場公開日 2020年6月19日

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ペイン・アンド・グローリーのレビュー・感想・評価

全67件中、41~60件目を表示

3.5よかった

2020年6月29日
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吉泉知彦

4.5芸能界の眩しさと危うさを美しく描き切った傑作

2020年6月27日
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泣ける

知的

幸せ

華やかに見える映画監督や舞台俳優の暮らしは、破天荒で病的で繊細で脆くて儚い。ゆえに美しい。
私もかつて芸能界に憧れた。あのまま進んでいたら、と想像するとき、煌びやかな照明に照らされる自分と、闇の中で苦しむ自分の両方が見える。そして重たい感情がこみ上げる。私は、そこで生きていけるほど、強くなかった、と。
映画を撮り続けられず、持病に侵され燻るような毎日を送る映画監督と、いがみあった主演俳優の再会の美しき痛さ。
互いの才能に惹かれ合い仲間となる中年男性間の友情。新しい芝居をつくる熱量と、さらに偶然の出会い。
中年男性同士のキスと今生の別れの美しさと切なさに泣く。初めての感覚に目が冴える。
回想シーンもさっきまで見ていた風景さえも最後には虚実が揺らぐ。虚実すらもうどうでも良くなるほどに喜怒哀楽の全てをリアルに感じることができた作品でした。

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kimushizu

4.5アルモドバルの代表作に加えられるべき逸品

2020年6月27日
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現在のベスト・ディレクターの一人、ペドロ・アルモドバルの新作。2011年の『私が、生きる肌』でタッグを組んだアントニオ・バンデラスを主演に、老いた映画監督の心象を描いた。

脊椎の痛みから解放されず、仕事から離れ鬱な生活を送る。浅い眠りの中に現れる幼い頃の自分と若かった母(やはりこの役ははペネロペ・クルス!)、同性愛者であった彼が性に目覚めた鮮烈な瞬間。

バンデラスと同じ歳のせいもあるのだろうが、彼の鬱や痛みがやたら沁みる。かと言って決して落ちきることはなく、人生の最終章に向けての再生の兆しに救われた気持ちになった。

若い人にはお勧めできないが、アルモドバルの代表作に加えられるべき逸品。この作品でカンヌの主演男優賞を獲ったバンデラスにとっても宝物になったはず。

今年の外国映画のベストの一本だろう。

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エロくそチキン

3.0後半は面白いが

2020年6月27日
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監督の自伝的内容だと言われており、人生の後半になって映画監督として一定の評価も得て、人生を振り返っているようなストーリー。それだけに、前半が若干冗長なのも、自身の拘りで仕方ないのか。
これまでずっと手を出さなかったヘロインを試した主人公が、そのままズルズルと中毒になるのが、それほど身体の痛みが酷かったということなんだろうが、少し理解しがたい。
ただ、子どもの頃の両親のエピソードや字を教える配管工の話など美しいシーンも多く、この監督の作品に慣れているならお勧め。

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ミーノ

4.0終始、会話劇

2020年6月26日
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耳が英語に慣れているので、コロナによる自粛のせいもあって、
久々のスペイン語はなんだか宇宙語にも聞こえてしまう前半w、
こうして、年老いて自分を見つめ直して再び向き合っていく行程は、
誰しもいつか訪れ、そして必要なことなんだろうなと思った。

とにかくほとんどが会話劇。
キャストが動く場面がほとんどない。
なので、演者の演技力がこれほど試され、
そして映し出されるものも本当に久しぶりの気がする。

小出しにされるアイテムに驚かされるが、
なるほど、いろいろ考えさせられる。

またいつか、観てみたい作品。

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茉恭(まゆき)

4.5記憶が実体となり、それが生命力となっていく

2020年6月25日
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りゃんひさ

5.0聖なる力

2020年6月24日
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Raspberry

3.0洞窟の住居から・・

2020年6月24日
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知的

難しい

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ねもちゃん

3.0過去の名声?

2020年6月24日
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結局、何を訴えたかったのかが、サッパリわからなかった。恐らく自伝的作品なのだろうとは想像はできたが。
にしても、最近のペドロ・アルモドバル作品、相当質が低下してるね。

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オクやん

3.5昔の恋人 アンド 昔の絵

2020年6月23日
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知的

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光陽

3.5何が何なのか?

2020年6月23日
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Rewind That

4.0原点にして再生

2020年6月23日
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アルモドバルが20年前の「オール・アバウト・マイ・マザー」へ回帰していく。おずおずとカムアウトの声を大きくし、パンクロックのように叫んだ2010年代の狂乱が静まり、いまいちど<母>を描きなおすことを試みる。そして、それはラストカットの美しさと、静かに叫ぶ<作品>の再生の種明かしで、深く観客の心を震わせる。

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t2law3

4.0なんだかいろいろと救われる作品

2020年6月23日
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 三つ子の魂百までというが、躁鬱質、癲癇質、分裂質という3つの気質と強気、中気、弱気の3つの気性についてはその通りだと思う。この9マスのマトリックスの分類からは誰も逃れられない。加えて幼い頃の五感にかかわる思い出は、歳を経ても色褪せることがない。

 幼少期の思い出の中には、決して人に話せないことがある。心に刺さった棘のように不快で、時には炎症を起こして激痛を齎すこともある。そういう思い出を心の奥深くに潜めている人は少なからずいるだろう。
 それでも絵を見たり本を読んだりして、人は屢々癒やされる。映画もそのひとつだ。そして幾人かの人々は自分で絵を描き、小説を書き、あるいは映画を作る。そうして誰にも言えない自分の傷跡を覗き込んでは痛みの向こうにあるものを見ようとする。産み出された作品は、同じように心に棘を持つ人を癒やすことができるかもしれない。
 芸術はどこかで共同体のきまりに反したり、世の中のパラダイムに背くものだ。それはとりもなおさず心の傷が人に言えない理由に等しい。恥、禁忌、異端などを自覚したことによるうっすらとした息苦しさが、人をそこはかとなく苦しめる。そして芸術に向かわせる。夏目漱石が同じようなことを「草枕」に書いていたのを思い出した。

 本作品の主人公サルバドールもまた、心に刺さった棘に苦しむひとりである。おまけに坐骨神経痛などの様々な痛みに苦しんでいる。坐骨神経痛は長時間歩き続けられないし、踏ん張りが効かなくて足も上がらなくなる。若い頃空手で鳴らしていた人でも、坐骨神経痛になると回し蹴りはおろか前蹴りさえもままならない。身体がうまく動かないと気が弱くなる。だから逆に虚勢を張りたくなる。
 思い出と老化と身体の痛みと過去の栄光と将来の不安。様々に苦しむサルバドールだが、32年前の映画の再映をきっかけに動きはじめる。知人の助けと偶然の助けがある。心の傷は芸術への原動力だ。行動するには痛みが邪魔だが、意欲が失われた訳ではない。

 なんだかいろいろと救われる作品だった。人生も半ばを過ぎて来し方を振り返り行く末を案じる歳を経た方々には心に響く映画だと思う。

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耶馬英彦

4.5観に行って良かったと思えた映画。磁味溢れる演出、磁味溢れる脚本、磁味あふれる演技。

2020年6月22日
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もーさん

3.5喪っていくつらさ

2020年6月22日
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コージィ日本犬

3.5人生の棚卸し映画

2020年6月22日
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ペドロ・アルモドバル監督の新作「ペイン・アンド・グローリー」を観た。心身の不調に苦しむベテランの映画監督が、初めてのヘロインにラリってしまい人生を回顧する。それは仕事のこと。仕事仲間のこと。愛した男性のこと。そして何より、今は亡き母親のこと。いわば人生の棚卸し映画である。

それでも、全編を通じてお涙頂戴に陥らず、どことなくコミカルでさえあるのは、アルモドバルの手腕であろう。主演のアントニオ・バンデラスの演技が素晴らしい。枯れているが茶目っ気があり、男ながらに惚れ惚れしてしまう。赤や緑の原色の衣装も格好良い。足元にも及ばないが、こんな歳の取り方は理想的だ。

そして、特筆すべきは見事なラストシーンである。セリフや音楽は何も必要としない。映像だけで全てが語られる、まさに映画としての醍醐味。ここには監督の愛が満ち溢れているし、母親役のペネロペ・クルスは美しさが際立っている。

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しんぐちゃんぐ

3.0随分と懐古的になってきた

2020年6月22日
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欲望の法則で挑発されて以来、刺激的で奇想天外な発想に楽しませてもらったが、今回はずいぶんと懐古的で内面を向いた作品だった。

神々しくも職人の肉体に打ちのめされるシーンに、仮面の告白の股引を思い出した。
夏と汗が似合うなんて、腐女子的な想像をしながら。

しかし常連のペネロペの変わらない美しさには驚く。彼女だけは、少女役でも母親役でも美しくあり続ける。

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パプリカ

4.0先週金曜日の1本目 ペドロ・アルモドバル監督の 『ペイン・ア...

2020年6月21日
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先週金曜日の1本目
ペドロ・アルモドバル監督の
『ペイン・アンド・グローリー』
ペドロ・アルモンドバル監督の作品は
「オール・アバウト・マイ・マザー」
「私が、生きる肌」
しか観たことないんですけど、
珍しく日本版ポスターが素敵でどんな内容なのか公開を楽しみにしていた作品。

本作、ペドロ・アルモドバル監督の自伝的なお話しだそうで、劇的な展開があるわけではないんですが、作品に登場するインテリアや色彩の芸術的なところとストーリーに感じられるノスタルジックなところがじんわり心に染みてくる素敵な作品でした。

主人公の映画監督サルバドールを演じるのはアントニオ・バンデラス。
なんでしょう、生気を失った感がある役なのにその枯れた表情に物凄く惹きつけられる。昔のバンデラスは物凄く苦手だったんですけど、最近のバンデラスさん本当に素敵な表情で魅せてくれるなぁ。
本作品でカンヌの男優賞を獲ったのも納得。
そしてペネロペ・クルスの美しさ。
ペネロペの笑った顔と少し苦労がにじみ出る表情がバレンシアの白さに映える。
主人公のサルバドールの幼少期を演じた
アシエ・フローレスくんの表情も素晴らしかったなぁ。彼のキャリアを検索してもほぼ情報が無いんですが、ジェイコブ君、ノア・ジュプ君に続く逸材な気がする🤔

出来ればもう一度観たいなぁ。

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とみまる

2.0いやだ。そんなバンデラス見たくね。

2020年6月21日
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そう言えば去年だったか「ユーロシネマウィーク」みたいなヤツがあって、有休(半休)使いまくって見まくって、思った。スペイン人は映画撮るの止めてサッカーに集中した方が良いと。ヘイトだよー!

でね。今年、鉄板の感動作がスペイン作品だった事から「やれば出来るんじゃね」なーんて見直したのに。

いや、どうでも良いし。興味無いし。そんな男の人生述懐物語りとか。

と。身も蓋もない感想しか出てこなかった俺。刺さるものがなぁい。引っ掛かりもせず。2日続きの、バンデラスに痺れるだけの113分間。長かったです…

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bloodtrail

4.0生きる源泉は映画

2020年6月21日
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知的

幸せ

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ミカ