劇場公開日 2020年6月19日

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ペイン・アンド・グローリーのレビュー・感想・評価

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採点

全61件中、1~20件目を表示

4.0“人生を振り替えるお年頃”を肴にしたアルモドバルの万華鏡

村山章さん
2020年6月29日
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古くからの盟友A・バンデラスが演じる映画監督が、明らかにアルモドバルと同じ髪型をしていることからも、本作は自伝的作品と思われるだろう。実際、主人公のアパートは、アルモドバルが暮らしている住居で撮影されたという。

だとしたら、ある映画をきっかけに主人公と仲違いする人気俳優は、いったい誰がモデル? もしかして『アタメ』の頃のバンデラス? なんて深追いをしたくなるが、さすがはアルモドバル、簡単に謎が解けるような告白映画を撮ったりはしない。

いくつかの時代を振り返りながら人生の断片を俯瞰する構成がとりとめもないからこそ、余計にリアルに思えてしまうのも巧妙な引掛けに思えた。自分の人生をモチーフに、老境に差し掛かった感慨を描いてはいても、やはりこれは架空の世界であり、だからこそ純化されていて美しい。映画は現実に勝るのだ。

過去作でも使っていた手だが、メタな映画内映画で遊んでみせるあたりも、本当に映画作りを楽しんでいるのだなという気がする。

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村山章

4.0アルモドバルの最新作が観客を温かくもてなす理由

2020年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

心身共に消耗し切っている映画監督が、過去に体験した切実で痛々しい恋愛や、愛してやまない母親への思いを再確認することで、再び創作意欲を取り戻していく。数ある職業の中でも、苦痛を創作の武器に換え、そこから作品を生み出せるのは、美術家か小説家、または、映画監督ぐらいではないだろうか。初の自伝とも言われる本作のために、作者のペドロ・アルモドバルは盟友のアントニオ・バンデラスに自身の分身と思しき主人公を演じさせ、自宅から所有しているアート(ギジェルモ・ペレス・ビジャルタの抽象画等)やインテリア(月の満ち欠けが楽しめるエクリッセ・ランプ等)や食器(エルメスのティーカップ等)を持ち出し、セットの中に自分が生きてきた時間と空間を見事に再構築している。稀代のアートコレクターとして知られるアルモドバルらしい舞台設定の下、語られる物語は、だからこそ観客を温かくもてなすのだろう。

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清藤秀人

3.0正直内容はよく分からない。

ShioNさん
2022年6月28日
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ただただスペインらしい超高級家具が並べられてオシャレなお部屋だなぁ…お金持ちぃ!と思った。以上!

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ShioN

4.5アルモドバルの赤

2022年5月9日
PCから投稿

初めて見たのは「キカ」
真っ赤なポスターが印象的で、オシャレな映画として観た。
内容は忘れてしまった。
スペイン=ガウディというカタルーニャモダニズム。
地中海のイメージそのままに、カラフルで陽気なモザイクデザイン。

アルモドバルのデザインは、ガウディのデザインにプラスして鮮烈な赤色が
とても印象的だ。(ガウディはどちらかと言えば青のイメージ)
本作でもそれは象徴的で、母親ペネロペの衣装や
サルバトーレの赤スーツと自宅。
そこに反対色の緑をアクセントにし、デザインに緊張感をもらたらしている。
さすがスペイン。さすがアルモドバル。といった本作。

映画は落ちぶれ監督の再起がテーマ。
そういったテーマの作品は、こちらにも「痛さ」が伝わってきて
重苦しい印象になりがちだが、本作はそれが軽めだ。
巨匠の「81/2」などと比べると、本作を物足りないと感じる人も多いであろう。
しかし、それこそが本作の魅力。
母親目線で見れば、貧乏な洞窟暮らし。
しかし、子ども(サルバトーレ)目線で見れば、
楽しい洞窟生活。美しくやさしい母。男の肉体美。
その後の自身のアイデンティティを育んだ綺麗な思い出。
陽気でオシャレで美しく描くのは当然だ。
そしてそれが最後のオチに続く。

本作では、「水」も印象的だ。
冒頭のプールのバンデラス。川での洗濯。
赤のスタイリッシュスーツで顔を洗う。
白い漆喰の洞窟、カラフルなモザイクタイル
陽光に照らされ水浴びするキラキラ肉体美。
重苦しいテーマを軽やかにするイメージとして
水の使い方が非常に効果的だった。

アントニオバンデラス。
屈強なロン毛マリアッチが、
背中痛くて歩くのもおぼつかない。
でも、目の力だけは健在でした。
母に「監督の目で見ないで」って
言われちゃうけどね。

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にゃろめ

3.5自伝?

marさん
2022年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

自分が老境にさしかかったとき、どんなことに生きがいを見出すだろう。
そんなことを考えながら見てしまった。

こちらの作品はきっと作中でも披露されるような、自伝的な内容なんだと思う。
鮮やかなカラーリングの画面と人生の終盤。
静かなストーリーだけど生きる勇気を描いている作品だったと思う。

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mar

3.0スパニッシュ!

2022年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

少年期の感性がその後も濃縮されて
恋愛衝動に
詩を読み生きる
映画を撮って生きる
身体の痛さを噛みしめる

幼少期の顔とアントニオ・バンデラス
そっくりだったのでナイスキャスティング

ヘロインもコカインも見たことないし、違いもわからないけど
吸引するところをまじましと見せてもらった

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mamagamasako

4.0芸術家魂

tunaさん
2022年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興味深いストーリーでした。
とても良かったです。

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tuna

5.0「監督の目で私を見ないで」。 老いた母親が息子バンデラスに言う。

きりんさん
2021年12月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アントニオ・バンデランテスも、フリオ・イグレシアスも、彼らはサッカー畑から転身したアーティスト。
格好良すぎて嫉妬のため息です。

劇作家が、その台本を演じる役者と火花を散らし、自身の家族とも創作過程でぶつかる・・実に興味深いストーリーでした。

役者に対しては自作を思い通りに表現させるために衝突するし、
家族の日々の生活は、作品の創作のためのネタにさせれてしまうわけで。
このあたりの描写が、とても舞台裏の事情を明かしてくれていて興味深いものでした。

物語はドキュメンタリーであり、インタビューでもあり、優れた舞台会話劇として珠玉の輝きを放っています。

それにしても何と言う、役者たちの素晴らしい表情!
子役にも若者にも一本取られましたが、やっぱり大人たちの演技には勝てません。

白、黒、赤、緑、
光と色彩がスペインです。

“スペイン版ニューシネマ・パラダイス”との評、
なるほど、伏線も落ちも、観る者に無理なく寄り添って、オーソドックスに最後には心に温かいものが流れる。

単純なお話です。しかしそれをここまで高めて観衆の魂を揺さぶるとか、アルモドバルは大家なんですね。

・・・・・・・・・・・・

「ペイン・アンド・グローリー」
それは「痛みと恵み」。
人生を振り返りそこに感ずる痛みは、必ず愛の思いから発する。
痛みは、愛に裏打ちされている。そして愛は痛みを伴う。
いつもこの二つは不可分で、一体で、僕たちが生きていることの生体反応なのだと思います。

母親にとっては、子はいつまでも子。
好きだった人も、いつまでも好きだった人。
この人間関係のまま、塊のまま、一人残らず全員が一緒に老いていく。

痛い後悔をしないように、僕も語るべき相手と、語るべき時に、しっかりと言葉を交わしておきたいと念じました。

(ヘロインをあそこまで魅力的に登場させるとか、気持ちが動いてしまいます、大変危険ではありました 笑)。

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きりん

4.5哀愁漂い心地よい

kenさん
2021年11月15日
iPhoneアプリから投稿

ペドロ・アルモドバル監督作品。この監督の作品は好き嫌いあれど映画好きなら見て欲しい作品。自伝とは知らなかった。

バンテラス、ペネロペ他皆、出演者皆いい味だしており、もう見てるだけで心地よい時間。

スペイン映画の情緒溢れる壁の色、家の家具の色、色んな場面に目がいく。間違いなく秀作。

この監督の映画何本か見てるけどもう一度見直したい。
次作作れるの不明な年齢だけどみたいな。

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ken

3.5痛みを知っているからこそ描ける世界もある

Ririenさん
2021年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Ririen

3.0美しい過去。

Aprilさん
2021年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

年取ったおじさんが自分の小さい頃の記憶を回想するってお話。
思い出になっている程、いい過去があるというのは羨ましい。

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April

4.0復元

2021年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

老監督(アントニオ・バンデラス)の初期の作品がリバイバル公開される。
幼馴染だった主演の男優とは喧嘩別れしており、子供時代を母(ペネロペ・クルス)を中心に思い出す。
本当の過去を思い出すのは苦痛を伴うので。

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いやよセブン

3.5色づかいが素晴らしかった。

tomさん
2021年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

難しい

色づかいが印象的な映像でした。
自宅アパート、アルベルトの家、服装、洞窟の家など
鮮やかな色づかいがスペインらしくって良かった。
過去と現在を切り替えてストーリーを紡いでいたので
飽きさせることなく、しっかりと最後まで魅せてくれました。
カンヌ受賞やアカデミーノミネートされたアントニオ・バンデラスの演技は
さすがと思わせる落ち着いた中にも情熱あるものでした。

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tom

3.0してやられた。

なおさん
2021年8月21日
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鑑賞方法:DVD/BD
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なお

5.0ペドロ姐さんのセットに住みたい…❤️可愛すぎでしょう。 バンデラス...

2021年7月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

ペドロ姐さんのセットに住みたい…❤️可愛すぎでしょう。
バンデラスの憑依っぷりも凄いけど、ペネ姉さんのおばちゃん化が素晴らしかった。おばちゃん、若者から見たら大変ヤラシイ。
隅から隅まで良かったー。

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まるぼに

4.5人生は変えられる、どんな時でも。

2020年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

有名な作品らしくかなりの人がレビューを書いているので、何を書こうかと考えた。そして、一番好きなシーンを書く。それは、サルバドールが少年の時、本が読めて字が書けるので、近所の若者から手紙を書いて欲しいと頼まれるシーン。これが、ベストシーンじゃないが、母親の力強い、生きていくための処世術が好きだ。家族が引っ越してきた洞窟の壁を塗ってもらう代わりに、スペイン語や算数を教えるシーンもサルバドールの完全主義ぽいところ
や、文字を絵に結びつけて描かせる手法など、すでに将来芸術家としての、才能を見せている。それに、最高のシーンは母親が買い物に出ているときペンキ職人がサルバドールの肖像画を描いて、その後、ペンキで汚れた体を洗うため全裸になってサルバドールにタオルを持ってこさせ、そこで、サルバドールが倒れてしまうシーン。すでに、性的芽生がここで出てくるシーン。これが舞台映画の『First Disire』になる。このシーンが美しい。

あとは、自分もスランプに陥ったとき、そこで立ち直る気かっけとなったのは『人』なんだなと。グローバルな世界の長所は人と繋がれるということで、何かのきっかけで、その人を思い出した時は、つなげる努力をしてみようと思った。特に、私は、立ち直ったサルバドールよりはるか高齢なので、その努力をしてみるのも独居老人の世界に篭らないでいいかなあと思った。

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Socialjustice

4.0若い時に観てもきっと自分は意味がわからなかっただろうな。というのと...

victorさん
2020年10月31日
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若い時に観てもきっと自分は意味がわからなかっただろうな。というのと、アルモドバルが言ってること少しはわかる年齢になった(なっちゃった)のかもしれない。としみじみ

歳をとるから大人になるわけでもない
体のリアルな痛みでやっと自分が歳とったんだねと実感したり。
昔はこーだった
あの時あんなこと言ったけどよかったのかな
とかもにょもにょ思ったり

生きていくのは前を向いていくことだぞよ。というポジティブ水前寺シンキングに疲れた時に是非また観たい

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victor

3.5ビジュアルは最高!ストーリーは、?

2020年9月21日
iPhoneアプリから投稿

アルモドバル作品が大好きで、ほぼ全部見てます。
でも今回は正直、ストーリーにピンと来ませんでした。
あまり共感する部分がなかったからかな?

しかし、相変わらずインテリアは素敵だし、出てくる俳優さんも美男美女が多いし、ビジュアル的にアーティスティックなのはいつもと同じですごく楽しめました。
あのセンスは見事だなと、ホント毎回感嘆します。
あと、スペイン語の響きが好きで心地良かったし、まあ見て良かったです。

あと、最後のエンドロールに「オールアバウトマイマザー」のセシリア・ロスの名前を見つけ、どの役だったのかな?と思ったら、最初に出て来る女優さんの役だったんですね。
全然わからなかった…

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サトミンコ

4.0ほんとうは◯◯◯◯◯◯◯映画

2020年9月20日
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しろくま

2.5難しすぎ

りあのさん
2020年8月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

過去と現在を行ったり来たり、回想するのは良いとして、何をどう楽しめば良いのかわからなかった。
薬物の事はよくわからないけど、コカインとヘロインであんなにムキになるほど怒るの事か?とか、喉が痛いなら早く精密検査すればよいのに、とか、役者がゲイだったのか監督もゲイだったのか、何がなんだか???
サルバドール監督が若い時の回想で絵描きの青年が水浴びするシーンが有るが、チ○コ丸出しでモザイクも無かったが、映倫通過したんだなぁ、って不思議だった。

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りあの
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