デッド・ドント・ダイのレビュー・感想・評価
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#30 ゾンビは人間の欲を表してる?
映画なのに突然現実的なことを言ったり、全体的に不思議感漂う作品。
最近世界的にゾンビ映画が増えたのは、人間のよく深さを戒めるためなのか。
コロナ禍と差別デモが起きてる今だから、映画の見方が色々変わっちゃうのです。
coffee is too blackって言うセリフとかね。
対駄作寛容性試験
フワフワっと
2か月振りの映画館。
スカスカの映画館でフワフワ体験。
演者はビル様にアダム・ドライバー、トム・ウェイツ、イギー・ポップ、ティルダに…っと書ききれない凄いキャスト。
皆さん書いてますが、シュールにフワフワっと。
でも死してなおゾンビになっても物に固執する姿と語り部役で物質世界を捨て世捨て人になったトム・ウェイツ。なんだか言いたいことがあるようで。
それにしてもUFOは素直に驚き。
そう言えば、少年院の子供たちってどうしたのかな?
シュールゾンビ映画
The world is perfect, appreciate the details. 神は細部に宿る
コロナ渦自粛明けで映画館がオープンになったので早速観てきました。まだレイトショーはないので、仕事明けに晩御飯食べる暇もなく久々のポップコーンがディナー。でもいいんです。先ずは映画館が再開された事を喜びたい!
というわけで出演陣が豪華なゾンビ「デッド・ドント・ダイ」。劇中で配送業者の「WU-PS 」の兄ちゃんが言ってたようにディテールを楽しむ作品でしたね。「WU-PS 」自体が配送業者の「UPS」をもじってあったりしますし、セリフであったり、背景であったり、ちょっとした所にクスっと笑える小ネタが仕込んである感じでした。
ストレートに笑いを取りにきている訳ではないので知らない人が観たらちんぷんかんぷんでしょう。ゼルダの名前は勿論の事、ダイナーでは「華麗なるギャッツビー」の話が全く通じなかったり。言うなれば「なるほど」っと思う側になるか、「何言ってんだろう?」っと思う側になるかが本作を楽しめるかどうかの境目ではないでしょうか?(でも、「華麗なるギャッツビー」は今でもロバート・レッドフォードなんですねぇ。ディカプリオじゃないんだ😣)
最初のアダム・ドライバーのメタ発言からして、こういう映画ですよっていうのが所々で説明してあます。「あ、なんでもありなんだな」って心の準備が最初にできてたので、最後のUFO も突っ込まずに受け入れられました。うん、本当に何でもありだ。まぁ、根本的にゾンビ映画なので突っ込むのは野暮でしょう。そう言えば、ちゃんとお墓から出てくるゾンビは久しぶりかも。
まぁ、あまり一般的にオススメできないゾンビ映画の中でも、更に人にオススメしにくいマニアックな作品でした。需要は少なそうですが、個人的には好きなタイプでした。
なんてったってブシェミがいかにもブシェミしてたのが個人的にポイント高いです✨
箸にも棒にも掛からない。お金払って見たことを後悔している。
難しく考えない方がよき?
ファン向けかも
スターウォーズとロード・オブ・ザ・リング
シネコンでもジム・ジャームッシュが観られるという至福の時間。多分『ブロークン・フラワーズ』(2005)以来だと思う。やっぱりゾンビ映画を作ったとしても、緩さとオフビート感はジャームッシュ特有のもの。期待に応えてくれました。
21世紀のゾンビ作品は走るゾンビが一般的になってしまいましたが、元祖ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビものは走らないのです!走るゾンビが大流行してしまい、これでもかこれでもかと大御所が立ち上がって走らないゾンビ作品を撮る。それでも従来のままだと飽きがくるので色んな工夫をしているのです。
多分、その走らないロメロゾンビがジャームッシュの作風にピタリと合ったのでしょう。墓場から蘇る死者は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』そのものだし、車を襲う雰囲気も古典を踏襲しています。グロ映像も満載だけど、ゾンビを殺しても血を噴出さず、黒い煙のようなものが舞い散るだけという新しさもあった。
GS兼雑貨屋のボビーの店にはオタクが喜びそうな恐怖マスクやポスターがずらり。エンドロールで色々紹介されてますが、まず目につくのがやはり『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でした。“Thanks to”の項目にもジョージ・ロメロの名前が筆頭に来ていることから、かなりロメロへのリスペクトが感じられます。
ストーリー的には、局地の工事によって地球の地軸がずれたため世界各地で異変が起こっているという設定であり、月の周りには紫色の何かがうごめいていました。温暖化とか異変のニュースも「つまらない」と言って消してしまうとか、田舎の人たちが無関心なところも風刺されているし、トム・ウェイツ演ずる世捨て人ボブの言葉で「物質主義が・・・」がありましたし、金銭欲なんかも皮肉を込めたかったに違いありません。
アダム・ドライバー、ビル・マーレー、トム・ウェイツ、イギー・ポップなどジャームッシュ作品の常連が出てくるだけで楽しくなるし、今回はティルダ・スウィントンが日本刀を振り回して暴れる様子がとても良かった。彼女の正体が・・・というサプライズも。
【”イカレタ世界”で起こった、コメディ・ホラー"ジム"ワールド。ジム・ジャームッシュ監督が発信するメッセージの裏に隠された、遊び心満艦飾作品。"ジム"好き限定品かな?】
ー冒頭、カントリー歌手スタージル・シンプソンによる、のんびりとした曲調のカントリーソング”デッド・ドント・ダイ”が流れる。とても、これから、ゾンビが出て来る雰囲気ではない・・。-
■可笑しきシーン数々
・アメリカ田舎町の警察署長クリフ(ビル・マーレイ)と部下ロニー(アダム・ドライヴァー)がパトロールカーを走らせながら交わす会話。カーラジオから流れて来る曲”デッド・ドント・ダイ”に対し、ロニーの言った言葉。”スタージル・シンプソンの曲です。知ってますよ、ええ、テーマ曲ですから・・”(可笑しい・・。)
-このワンシーンで今作をコメディと判断する。ー
・最初のゾンビが・・”イギー・ポップじゃないか!違和感、全くなし!””ウワワ・・サラ・ドライバー!(だよね?)”
・世捨て人ボブ(トム・ウェイツ:ジム・ジャームッシュ監督作品には欠かせません・・)が、世の人々を双眼鏡で観る姿。と呟くセリフの数々。
・不思議な葬儀屋、ゼルダ・ウィンストン(ティルダ・スィントン:そのまんまじゃない!)の怪しい姿と鋭い日本刀捌き・・。嵌り過ぎている・・、ティルダ・スィントンさん、どこへ行くのだろう・・(ダブルミーニング)。
・そのゼルダがロニーの二人乗り用の車を借りる時の台詞。”スターウォーズね・・”そりゃ、キーに”スターウォーズアイテム”が付いていればねえ・・。怒られないのかな?アダム・ドライヴァー。で、ゼルダは・・。
・再びクリフとロニーの会話でのロニーの台詞。”ええ、ジムから貰った台本に書いてありますから‥”(もう、可笑しすぎる・・)
・お、ゾンビオタクの君は”ケイレブ君ではないか・・、こういう役、似合うなあ・・。”
・ええっ!”セレーナ・ゴメス”にそんなことをしちゃうんですかい?
<ジム・ジャームッシュ監督好きには今作は、タマリマセン・・。(ずっと、クスクス笑っていた・・。)
少しだけ世相を皮肉った、実に可笑しきコメディ・ゾンビ映画(勝手に命名。)である。>
面白かった
ないといえばない。
ゆ〜るゆるのゾンビ映画
ジャームッシュの撮ったゾンビ映画です
ゾンビものって、いつも思うんですが、流れが一緒ですよね。
1日常→2謎の死体出る→3なんだなんだ?→4ゾンビに遭遇→5そんなことない→6喰われてパニック→7闘うか逃げる って大体そんな感じかと。
それはしょうがないし、観ている方もわかってるし、私はそれでも好きだから別に文句はないんですが。
ただ、2〜6の部分って結構流して観てる自分がいるなあ、とふと今日映画観ながら思ったので。。。
ジャームッシュの映画で一番好きなのは、ダウンバイローです。
いつもなんですが、ストーリーがしっかり起承転結ある印象ないです。だからダウンバイロー好きなのかも。あれが一番ストーリーがわかりやすくないですか?
でもそんなストーリーがあるのかないのかわかんないけど、今回もジャームッシュの作るぬるっとした生っぽい世界がクセになりました。
私の他のレビューでも話してますが、私の好きな映画監督って、その人の作品だよねってわかる画作りやストーリー展開なんかが見える作り方をしてるのです。
この作品はゾンビ映画をジャームッシュが撮るとこうなるよなー、って空気がビンビン出てました。
けど、あのゾンビって一体なんなんだろう。それを終わってからずっと考えてるんですが、全然自分なりの回答出てこないです。
きっと何か哲学的な意味があるんだろうと思うのですが、わからない。ゾンビとはつまりなんぞや? トムウェイツが言っていた「ゾンビとは物質主義の行き着くところ」(うろ覚え)ってことなのかしら。
誰か教えてください。
スタイルを変えた⁈
ゾンビ+現代ドラマの要素で気軽に楽しめる。
全体的によく完結していて面白い映画だった。
最近多いゾンビと現代ドラマの要素で休日のエンターテイメントとしては十分楽しめた。
以下の2点が気になって少し違和感を感じた。
・墓地の死体は腐って無くなっているはずなのに(全てがゾンビとなって出てきたのは)おかしい。
・最終的に主人公3人がゾンビと戦いに向かうことは、小さな町の銃器弾薬が限られている状況では、非現実的な選択肢だと思った。弾薬を節約し、とにかく救助が来るまでどこかに避難することしかできないと思う。
葬儀屋を営むスコットランド女性のゼルダが日本の刀を振り回しブッダを拝むシーンが印象的だった。アメリカ人と言語的に正確にコミュニケーションするが、町では外国人として気味悪がられている。
映画中でcreepyという表現が登場した。00年代、日本人もアメリカではよくcreepyと呼ばれ気味悪がられていたことを思い出した。
意外なラスト(笑)。B級感満載のシュールゾンビムービー!!
【賛否両論チェック】
賛:良くも悪くもシュールさ全開のゾンビ映画なので、ツボにはまればメチャメチャ楽しめる。
否:ブラックな笑いやシュールな笑いが満載なので、人によっては全く面白いと感じない可能性も。グロシーンもメッチャあり。
・・・何と言いますか、良くも悪くもとってもシュールなゾンビ映画です。突如現れるゾンビの群れに立ち向かう主人公達を、基本的にはコミカルに描いているのですが、とにかく笑いのネタがシュールすぎるので、お気に召すかは観る人次第といったところです。「極地での工事の影響で自転軸がずれる」って、一体どういう状況でしょうか?(笑)
そんな中にあっても、ふと語られる詩的な表現が、妙な趣を感じさせるところもあります。
「ゾンビは物質主義の遺物だ。」
という独白が、意外と的を射ているようで深いなと感じました。
それにしてもラストの15分は、予想外すぎて思わず笑ってしまいます。個人的にはやはり、アダム・ドライバー演じるロニーのセリフがツボでした(笑)。
ただグロシーンもかなり多めなので、苦手な人には向きません。返す返すもB級感満載のとってもシュールな作品ですので、好き嫌いは大きく分かれるかとは思いますが、気になった方は是非。
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