罪の声のレビュー・感想・評価
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原作を超えたと思う。
母親から頼まれたものを探している時に見つけたって原作と違い偶然に見つけたテープと手帳。
曽根俊也自身が独自に真実を求め歩くので物語の進行が早くて観やすかった。
何故そこまで辿り着けたのか?協力者が居た原作と違うのだから少し説明あっても良かったけどね。
阿久津が文化部から引っ張られる等の面白いシーンはそのまま阿久津と曽根俊也が絡むシーンには厚みを持たせて引き込みやすく魅せる。
学生運動シーンも結構みせて反社会的思考の芽生え⁈みたいのを隅に置かせておく。
キャスティングも含めて素晴らしい出来だと思いました。
ただ子役がちょっと厳しかったかな?
私は、メチャメチャ面白かった
キツネ目の男が目撃されている、製菓メーカーのあの未解決時間を、よくここまで真実であるかのようなフィクションに作り込んだ。
現実かと混乱するほどの緊迫感。
女の子から夢も命も奪い、男の子から青春を奪い、大人になった男からも、平穏を奪った、その罪の重さを問われて尚、逃げた男を演じた宇崎竜童の、何ともいえない渇ききった演技。
とても不快なのに、グングン引き込まれる、派手さはないけど見応え抜群の作品でした。
救われたのは、男の子がお母さんと再会できたこと。
しかしそこで聴かせる声が、女の子から全てを奪ったテープであることの皮肉さが、胸をえぐります。
罪の声が唯一の形見
すごくきちんとまとまってた。
小栗旬サイド
星野源サイド
ふたりがまじあって
全貌がみえ
一気に物語がすすむ。
物語もわかりやすく
辻褄もあい
しっくりくる。
ひとつの理想や野望が
少しづつ周りに影響をあたえ
最後には不幸にする
人に復讐、報復などをした結果は
必ず周りにも本人にも良いものを生まない。
やっと自由になれた声の主は
声を証拠に家族と再会し
声を亡き姉の形見として涙する
手堅く、社会派な映画
だれにでもオススメできる
良き作品でした
子供が犠牲の上に成り立つ映画
大人になってから叔父の手帳とカセットテープを見つけ、過去脅迫事件の片棒を担いでしまったと気付いた男性と、些細なきっかけでその事件を追いかける事になった男性記者2人の話。原作未読。
実際にあった「グリコ・森永事件」などの大阪・兵庫企業脅迫事件を元ステージにして、今では時効になりながらも事件のしがらみに踠いている人達を映し出していた。
まとめづらい事件なのだが、あらゆる方面の推測などを上手く取り入れ分かりやすくしているのは好印象。
マジ内容本気にしそうな人いるでしょうね。
また、娘を持つ男性として星野源を採用しているが、娘を可愛がる姿があまりにも無さ過ぎる。
彼のパパらしき姿を期待しただけに。
まあ、スラスラと話進み過ぎの行き詰まりがない真相追求映画。
良い脚本を無難に作った感はあります。
グリコ・森永事件
80年代中頃、すでに社会人だった私は、この不可思議な事件の記憶が鮮明に残っています。
この映画は史実に忠実なドキュメントというより、それを題材に原作者なりの発想で再構築し、小栗旬&星野源という名プレイヤーの起用によって一級のエンターテイメントへと昇華させた作品と感じました。
事件は結局、終息宣言により2000年に完全時効となりましたが、当時滋賀県警の本部長だった方が捜査ミスの責任から官舎で焼身自殺、という切なくやりきれない思いが残っています。合掌。(週刊紙には本庁や幹部連から厳しく責任を追及されたパワハラとか、失態責任を全て負わされた事への抗議自殺とかの憶測記事もありましたが真相は不明です)
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