罪の声のレビュー・感想・評価
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(ノД`)大人達のたかぶり、、、。
予告でもわかるようにグリコ森永事件を題材した知らぬ間に事件に巻き込まれた子供達の話です。脅迫文の録音を知らぬ間にしてしまい大人になった青年がひょんな事から事件の全容を知ることとなる。3つの脅迫文と3人の子供たち、姉弟は不遇の人生、、、姉は死亡、弟は流浪の人生、主人公は大人になって初めてその事件を知り真相に近づいていく。
最初から主人公の叔父が犯人である事が完全に分かり、全然おもしろくないんじゃないの?と思っていましたが、そこからの事件の全容解明に完全引き込まれます。こうゆう映画ってよくよく考えると辻褄が合わないんじゃないのという事があるんですが、主人公の星野源と新聞記者の小栗旬がこの事件でつながるまでが自然で、この事件の全貌も納得いく流れです。緻密な脚本です。そして意外な人物が事件に絡んでいる事に気づき、、、、。
面白い、ホントに見入ってしまった。星野源ともう1人生き残っている子供が間一髪で出会う事ができ本当に良かったと思う。不遇の人生には涙、死んでしまった姉に涙。
原因は大人たちのたかぶり、、、、つまらない罪によって関係ない人間が生き地獄を味わう事は許せん事でありましょう。しかしながらこの大人たちのたかぶり、、、わからない訳でもない。違う見方をするのなら不遇の人生を送った姉弟達の自力はいかがだったのだろうか?運はどんなもんだったのだろうか?
現に自殺しようとしていた弟は主人公と出会って命を繋いだ。土壇場で神に救われたのだ。
私は個人の自力と運を信じたい。
サスペンス・ミステリー的要素は少なめ
小栗旬の記者役はハマってましたね。 星野源のテーラー店主役も似合っていました。 素晴らしいキャスティングと演技に大満足。 周りを固める役者さんも火野正平、橋本じゅん、正司照枝など良かったです。 ただ映画は無駄な場面も多く、サスペンス要素を含みつつもココ一番の盛り上がりという箇所もなく、どんでん返しがあるわけでもなくといった感じでした。 何を期待して観に行ったかによって感想が大幅に変わるかもしれません。 私はサスペンス・ミステリーを期待していたので、ハズレっぽい。 長すぎる時間を2時間以内にまとめることで、もっと良い映画になった気がします。 それにしても「割烹しの」の板長さん、すぐに喋っちゃいますね(笑) キャスティングに☆を追加しておきます。
声の重み
実際に起きた未解決事件を元にした小説を映画化。 なんて辛いストーリーなんでしょうか。 主人公2人の掛け合いがたまにほっこりさせてくれるけれど、2人が進んでいく事件の真相は進めば進むほど苦しくなるものでした。 この子達には決して罪はないのに。 ただ意味もなく読んだこの声はこんなに人生を左右するものになってしまうなんて。 そしてその声は色々な記憶を思い出させる大事なものにもなっていたり。
心変わり?
1984~5年に起きたグリコ森永事件をモチーフにした「ギン萬事件」という事件で、脅迫テープに声を使用された子供たちのその後の苦悩を描いた話。 亡き父親からテーラーを継いだ30代の男が探し物をしていると天袋にあった伯父の荷物から自分の幼い頃の声が入ったテープと事件に纏わることが記された手帳を発見し巻き起こっていくストーリー。 事件との関わりを知り、苦悩し、関係者を追って事件の詳細や真実を知ろうとする姿や、記者とのやりとり、そしてみえてくる真相は見応えがありとても面白かった。 しかしながら、主人公の苦悩はどこ行った? 何も救いの描写なかったのになんでそんなにすっきりしてるの? 他の2人と比べたらまし、程度の言いきかせしかなくないですか? その家族も大人しくしてたら…とか、ちょっと都合良いし。 終盤の説明パートもちょっとムリがあったり説得力に欠けたり、ミステリーとしてはイマイチだったかな。
うーん、丁寧に作られてはいるが共感できない。
事件の背景にある学生運動の挫折なんて、世代が違っているので共感できないです。 あるべき記者の姿に悩む小栗旬にも共感できないです。 アラ還以上の方又は両主演のファンの方なら共感できるのかな・・ 人間関係を新聞記者に次々暴露するおしゃべりさんが多いのは、ちょっとご都合主義ぽいですね。普通、初対面の人には簡単には喋りませんよ。まあ、それを言ってしまえば身も蓋もないのですが。 話の構成は整理されていて、登場人物が多い割に理解はしやすかった。 演出がTBSテレビの土井さんということで納得。 一方、グリコ・森永事件の企業名だけ変更して、その他の周知の事実をそのまま使っているのでどうしても違和感が残る。 ついでに言えば、海外逃亡中は時効進行が停止されます。ネタバレになるのであまり詳しく書けませんが、後日譚についてはちょっと描写が甘いような気がします。
(原作既読)力作。35年前に遡る話なので、証言者や事件関係者として実に懐かしい面々が出てくるのが嬉しい。映画として小説とは独立した面白さを持ち得た映画化の成功例だろう。
①原作は、「グリコ森永事件の真相はこうだったのではないか」という作者の推理を小説にしたものなので、面白くはあるが文学としての深みが有るわけではない。その映画化だからまたぞろ原作をなぞっただけの映画だろうとたかをくくっていたら、予想を上回る骨太の力作に仕上がっていた。②演出が最初から最後まで殆んどぶれずに一貫したリズムと骨太感で進むのに先ず感心した。土井裕康ってこんな達者な演出家だったっけ。勿論、ここまで刈り込んでも話の骨格は外さなかった脚色の巧みさや編集の上手さもあるだろうけれども。③小栗旬は、原作通りの好人物である阿久津を見事に具現化。原作ではあまり感じなかった記者としての成長も表現していて、良い役者になったなぁ、と感心した。星野源も実直なテーラーを好演。二人の関西弁も関西人である私にも違和感がなかった。④他の出演者もおしなべて好助演。原作の70年代の学生闘争とグリコ森永事件とを結びつけた発想も面白いけれども、その言わば中心人物とその協力者との晩年を、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で70年代にロックンローラー(昔のロックンロールは反体制の音楽だったんだけどね)として活躍した宇崎竜童と、「女囚さそり」で70年代初期に一世を風靡した梶芽衣子とに演じさせたのも粋なキャスティング。そしてなつかしや桜木健一が警察の柔道部の監督(?)として登場したときは「柔道一直線」をリアルタイムで観ていたオールドファンといては飛び上がる程驚いた。⑤上記の二人がそれぞれ京都とヨークとで真相を告白する場面を平行して描いたのは映画の作劇としては上手いと思った。ただある意味この映画のクライマックスとも言えるこれらのシーンが映画の他の部分と同じペースで演出されているので、皮肉なことにこの作品で最も最も喰い足りない。④映画は、所謂大人たちの欲望(金銭欲・権力欲・虚栄心・弱いもの虐め等)の犠牲になっただけでなく、反体制・反権力闘争に陶酔した若き日々(の自分)からぬけだせないでいる者たちの歪んだ主義・主張の犠牲にも子供たちがなったことを原作以上に丹念に描くことで、子供はいつの時代も大人の犠牲になるという構図を令和と昭和とを結ぶタイムレスな問題として全面にだすことで、この映画の現代性を強調する。この点が映画が原作との差別化に成功している由縁のひとつである。⑦小説を映画化した場合『こうなっちゃたのね↓』という残念さが多い中で、『こうい風にしたか!』と喜べる作品になっている。⑧なお、個人的なことながら、劇中で望みが読んでいた”スクリーン“の同じ刊を私、いまだに保管しています。そのことで、いっそう切ない気分になりました。それはそうと、グリコ森永事件が起こった年は新卒入社した年で会社と新しい環境になれることでいっぱいいっぱいで事件のことは細かく覚えておりませんのです。悪しからず。
キツネ目の男は誰・・・?
原作は新刊発売当時に既読。昭和最後の大事件、『グリコ・森永事件』をモチーフに、いつか実写化されるだろうと思っていたので、待望の映画化。自分達の世代には、大変印象深い怪事件で、連日報道される、警察をあざ笑うかのような成り行きに、釘付けになった。 「真実は小説より奇なり」の言葉通り、実際の事件をモチーフにし、それを脚色をしているため、ストーリー展開も、次への展開を期待させるサスペンスの要素だけでなく、人としての生き方や人間関係のヒューマンドラマとしても、大変興味深い内容となっている。 特に、何も知らずに、事件の声に使用された3人の子供達の成長過程のくだりは、穏やかで幸せな家庭を築いてきた曽根と、暴力団の監視の下で、底辺の暮らしをしてきた聡一郎の対比によって、哀愁を誘う構図となっている。 この事件の身代金要求に使用された子供の声。それが30年の時を経て、自分の声だと知ったテーラーを営む曽根。一方で、令和を迎える前に、この事件を掘り下げるために、取材を始める新聞記者の阿久津。それぞれが、事件の関係者を辿って、一歩ずつ真相に迫っていく。それは、70年代の過激派学生運動に遡っての過去を明らかにすることに繋がっていく。 俳優陣も、なかなか良かった。W主演の小栗旬と星野源は、安定した演技を見せてくれた。また、懐かしいところでは浅茅陽子、梶芽衣子、宇崎竜童等、昭和を代表する出演者も、この事件からの長い歴史を感じさせてくれる。 ストーリー展開は、本当にキメ細かく作られており、ジワジワと迫る真相への道筋やそれぞれの人生の歩は、観る人の共感や憂いをいざなう作品として、大変面白く仕上がっている。多くの人に観てほしい作品だ。
昭和世代は見るべき
昭和の未解決事件をモチーフにした二人の主人公の人間ドラマをフィクションとは思えない見ごたえのある推理劇に仕立てた作品でした。 小栗旬と星野源という主役二人は当然ですが、多くの名脇役達の演技が光ります。高田聖子、原菜乃華、宇野祥平は特に良かったです。 さらに昭和時代の大御所達も見応えがある姿が見れたのは楽しかった。梶芽衣子、宮下順子、浅茅陽子、日野正平、宇崎竜童は私世代には嬉しい限り。 重厚な原作を映画に合わせて校正した野木亜紀子さんの脚本も良かったです。昭和世代は必見の犯罪推理劇です。
作品の質は高い、でも共感はしにくいかな…
原作未読。 役者陣は良かった。 無駄に泣き喚かない、大声で怒鳴らない、不必要に走り回らない、抑えた演技。 目立たないキャラクターたちにもちゃんと存在感がある。 そしてさすがの脚本。 犯人グループを筆頭に、かなりの数の人名が登場するが、物語が整理されているのでまったく混乱しないで済んだ。 これだけでも特筆に値する。 とはいえ、前半は主人公の二人が過去の事件を追うことに終始するので、(前述したとおり、ちゃんと解る様にできているので今思えばそんな必要もなかったのだが)一時「疲れ」との戦いも乗り越えなくてはならない。 最後は家族のドラマに収束していくんだけど、我々観客が心を寄せるべきこの事件に巻き込まれた被害者たちの境遇やその経緯がかなり特殊なせいもあって、正直なところ感情移入の前に「気の毒だなぁ」が先行してしまい、かなり客観的に観ている自分がいた。 ささやかながら幸せを築いている主人公が、わざわざ自分の不穏極まりない過去をあえて探ろうと執着する辺りも私にはあまりピンと来なかった。 野暮を承知で言えば、これだけたくさんの見ず知らずの人々の証言が集まって真相に辿り着くという設定が、令和の現代としてはやはり無理筋と言えなくもない。今や、田舎のご老人でもこんなに口は軽くないよ。 色々気になって私はノれなかったが、映画としては良くできているのは間違いない。
「いまさら掘り返す意味あります?」
リアルでこのニュースを観ていた世代としても「なんでいま?」って言う感じは正直思ったけれど観劇後「こう言う切り取り方をしたんだ」と大満足。 さらに小栗旬がとてもいい。知らないうちにいい役者になったんだなぁ。挫折や理不尽な事を経験してきたであろう働き盛りの記者を上手く演じていて観る人を引き込んでいた。 そしてこの事件を知っている世代のハートを掴んだのは「刑事くん」じゃないでしょうか。そうです「刑事くん」の桜木健一が元刑事役で出演しているのです! 昭和ボーイズ&ガールズにオススメしたい映画です。
怨嗟の円環
この作品は日本現代史の一側面である。この円環は今なお途切れていないことに戦慄を覚えずにいられない。役者陣にとっても生傷であるかもしれないことを思えば、膨大なエネルギーが作品に込められているように思う。ヨークの町を最後の舞台に選んだのも歴史俯瞰につなげる意図があったのだろう。 ■書き直し■ 「怨嗟の円環」 この作品は日本現代史の一側面を捉えている。 現実に起こった事件をモチーフにしているが、事件構造は全くの架空である。 (『リアル』な表層に『バーチャル』な構造を埋め込み、『リアル』な現代史構造を表現して見せる)という『入れ子』構造が本作の鍵であり、成功している。 年嵩の役者陣にとっては尚疼く古傷であるかもしれないことを思えば、膨大なエネルギーが作中に込められているように思う。蛇足のようだが、これも『入れ子』と見れば、複次元的な『入れ子』が完成する。 その複雑な構造を持ってストレートなメッセージを直球で放り込むところに本作の魅力がある。原作は未見で恐縮だが、先ずは脚本の秀逸さを称賛したい。 作中、黒澤明『天国と地獄』への言及があるが… 深読みに誘われた。 作品の“ありよう“とて提示したのではあるまいか? まさに“複眼“的な本作の特徴を思い、手前勝手に納得してしまった。 怨嗟の円環は断ち切ることができるのか? 最後の舞台となるヨークの町は、シェイクスピア史劇に象徴されるように、「繰り返された戦火」を想起させる。人間俯瞰につなげる構造的意図があったのだろう。そこで語られるメッセージに重さを与えている。 小栗旬の、“人間臭い“ 中に “青さ“ を持った芝居が良い。 星野源やその他のキャスティングも的を射ている。 本作が発するメッセージは是非、劇場で確認して頂きたい。 コロナ災下、目先の経済や衛生管理が大切であることには論を待たない。 しかし、私たちの“ありよう“を俯瞰的に再確認することもまた、大切なことではないだろうか? 本作のような力強い作品が公開されることを嬉しく思う。
メチャクチャ胸を締め付けられた作品。
真実を知る事が正解なのか? 考えさせられた作品。 基本、新聞記者の小栗旬さんとテーラーの主人の星野源さんがメイン。 ある事件の真相を二人が別々に究明する中、途中からバディーとなり進む展開。 何人もの関係者に話を聞きながら真相が徐々に明らかになって行くんだけど、難航する事が無くスムーズ過ぎ(笑) だけどテンポが良いので許容範囲内。 話を聞く人々の人生ドラマが皆さん凄すぎた。 ひとつの事件で何人もの人の人生が狂っていく姿が印象的。 観賞中に気が付いたんだけど、過去に実際にあったキャラメル会社の事件がモチーフになっていて、その事件をググって復習してから観賞した方が良かったと反省。 仕立てスーツを3割引にしなければこの事件の真相は究明されなかったかもしれません( ´∀`)
初見的感覚感想。
原作本未読者の感想です。脚本担当の方の作品は兼ねてより拝見しており、巧みな物語の立て方に信頼を置いておりました。しかしながら前作は前作、今作は今作と、作品たちを混同してその人の描く脚本だからいい、と過大評価するのは視点ズレの色眼鏡かとおもいますのでそれら抜きのお話です。 初めから予告映像にもある、あの特徴的な子供の声を使い、開始10分ほどで物語が立ち、進展していき、進展し続け2時間20分の映画。よくある伏線を散らかすだけ散らかし、回収しない作品になることもなく、撮るべきところを撮り、伝えるべきところを伝える、大変筋の通った脚本に感じられました。 今作の出だし、巧みかつ、「最初からクライマックス」な、初見で見ても「どうなるんだろう?」と興味の湧き立つ立て方だったのではないかとおもいます。 私は後述のひとりですが、邦画特有の陰気なライティングに加え、クドイほどの尺使いなどが苦手な方にも今作はかなり見やすい作品かとおもいます。 ちょこちょこイギリスのシーンがあり、おしゃれな風景が出てきて、星野さん演じる曽根のテーラーもおしゃれです。映画全体のライティングも明るく、「冬の美しい背景」で描かれるので見やすいです。 2時間20分、知り合いに誘われ観覧しましたが、邦画としては評価できる作品だったとおもいます。 映画評価±0が★3つなら、今作は2段階評価を上げてもいい気がしました。
なかなか考えさせられるいい映画でした!
未解決事件といえば古くは『三億円事件』をかろうじて覚えていますが、時効寸前にそれを題材にしたドラマ『悪魔のようなあいつ』で記憶しているだけで、もう時効になってから40年以上になるかと思います。まだカッコよかった沢田研二さん、藤竜也さん、妹役の三木聖子さん(すぐいなくなっちゃいましたが)の『まちぶせ』はよかったですね!カバーでヒットした石川ひとみさん(プリンセス・プリンプリン)ですらずいぶん昔ですから。
逆にこの『グリコ森永事件』はまさに劇場型犯罪の初期のものとして鮮明に記憶しています。警察を翻弄させて喜んでいるかのような犯人(グループ?)に対して腹立たしく思いながら、店頭からお菓子類が消えてしまったことにも違和感を感じながら、またマスコミの過剰な報道合戦が印象深い事件でした。
この原作は未読ですが、素晴らしいストーリーですね!この映画を観た人は犯人像や内容が本当のものと勘違いしてしまいそうです。そんな素晴らしいストーリーと主役のおふたりをはじめ脇を固められた数々の役者さんたちの演技が素晴らしく、見事にマッチして2時間半の長尺を全く感じずにのめりこむことができました。
ある意味いいバディとなった阿久津(小栗旬さん)と曽根(星野源さん)が川沿いで話すシーン、なぜ社会部から出たのかは感慨深いものがあります。また「出た!京都人の褒め殺し!」はもしかしてアドリブ?って思うほどあまりにも自然で思わず笑っちゃいました。
また対照的な人生を歩まざるを得なかった生島聡一郎(宇野祥平さん)が曽根(星野さん)に「あなたはどんな人生を送られたのですか?」には曽根本人でなくても言葉に詰まってしまいそうで気持ちが重くなりました。
梶芽衣子さん、市川実日子さん、宇崎竜童さん、松重豊さん、古舘寛治さん、みなさん素晴らしかったです。久しぶりに見た桜木健一さんが『刑事くん』ではなく道場にいた(『柔道一直線』?)のは監督の遊び心でしょうか?!(ってわかる人少ないですよね?)
重いストーリー展開の中、聡一郎が生きる望みを取り戻したこと、母親に再会できたこと(よくある認知症で息子のことが分からなくなってしまっているパターンではなかったこと)少し気持ちが明るくなりましたが望ちゃんには生きていてほしかったですね。
エンディングで阿久津がテーラー曽根にスーツを注文しに来るところもなんだか救われた気持ちになりました。
いい映画です!映画のストーリーが本当のことと勘違いする方がいてもいいので色々な世代の人に観てほしいと思える作品でした。
声を使われた子供の視点という着想が秀逸
塩田武士のグリコ森永事件をモチーフにしたミステリの映画化です。30年以上前の複数の食品会社の脅迫事件を、脅迫に自分の声が使われた子供の視点から描いた作品です。30年以上前の未解決事件が記者が調べ始めると次々と新事実が発見されて犯人まで辿り着くあたりは都合良すぎるようにも思いますが、昭和の未解決事件を声を使われた子供の視点から描くという着想は秀逸で、面白かったです。
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