罪の声のレビュー・感想・評価
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予めプログラムで把握してたほうが入りやすいかも
グリコ・森永事件、全ての時効が成立完了して久しい昭和の完全犯罪の推理小説。殺人も強盗も結果、現金奪取もなかったファンタジーと子供ながらに犯人をどこか応援していた。しかしオモテに反して明るみにされないウラの人間ドラマにフォーカスした点というのが面白い。ただキャストと人間関係が追い辛いので予めプログラムで把握してたほうが入りやすいかも
罪とは
原作読了して翌日に映画を鑑賞
映画ではストーリーを適宜省略し順番も入れ替えて、より分かりやすい構成となっています。
反対に阿久津と曽根が仲を深めていくシーンや生島家族の救いようのないシーンや達雄の告白のシーンは丁寧に描かれており、感情移入しやすい作りとなっています。
ただ個人的には、原作と異なり最初のテープと手帳の発見が、母親の意図したものではなく偶然的なものであり、母親も余命半年程度ということで、母親も達夫側の悪役のように感じました。
「奮い立った」という理解できない大人の考え方で、傷つけられたという子供たちを描きたかったのでしょう。
あとは最後に阿久津がいった「深淵の淵の声をすくいあげる(届ける?)」という言葉が印象に残ってます。
罪の声で聡一郎達が望を思い出す演出も良かったです。
登場人物が今後前を向いて進んでいければいいなと思う作品でした。
35年経った今、この映画がある意味
初日舞台挨拶中継の回に鑑賞してきました。
原作読んでます。本はよく読みますが普段あまり読まないジャンルでかなり苦戦しました。
私は望ちゃん世代なのですが何となくしか覚えていなくて…どこまでが事実でどこからがフィクションなのか気になって調べながら読みました。読後、寄り添えないスッキリしない気持ちから中々抜け出せなかった。
映画鑑賞後も似たような気持ちで、35年経った今この作品がある意味を確認したくてもう一度観ようと思っています。
未解決に終わった事件の犯人を追う事から、その事件に声が使われた三人の子供、その人生に主観が変わっていくのを感じました。
望ちゃんが可哀想すぎて辛い。そして弟の聡一郎君はずっと生きてきた。暗闇の中で。彼を演じた宇野祥平さんにやられました。原作ではここまでの壮絶さを丁寧に描いているんだけど、映画ではそこがなく…でもその様が映し出された瞬間、削られたはずの物語が見えた気がしました。
俊也に、「曽根さんはどんな人生でしたか?」と聞くシーン。「保険証ないので」の言葉…凄く残りました。
俊也が見付けたテープと手帳…その真相を尋ねる終盤のシーンも良かった。あれが、ずっと捨てられずにあったのは、原作の言葉を借りればその罪の判断を俊也に委ねたかったのか…一番寄り添えない部分だけど、自分が傷付くのを恐れながらもそっと問い正すあの台詞はとてつもなく切なかった。星野源さん素晴らしかったです。
阿久津が新聞記者として成長していく様も見所だと思うんだけど、小栗旬さんは出過ぎず、うるさくもならず、しっかりした存在感で原作より魅力的でした。
どの場面だったか阿久津を見ていたら知らないうちに涙が出ていて…そこも確認しよう。
二人のバディ感は暗くなりがちな物語の中の光の一つかなと。終わり方凄く好きです。
塩田武士さんの細やかで計算されたストーリー、野木亜紀子さんの脚本の面白さと仕掛け、見落としがありそうなのでしっかり拾おうと思います。
ギンガのオマケ…テープと一緒に入っていたロケットみたいなの…そんな皮肉も。
一度だけでは満足出来ない凄い映画だと思いました。
予告がっかりではなく安心
予想以上に重厚な作品でした。
タイトルなし(ネタバレ)
事件を追いかける本人と記者が出会うまでがとにかくたるい。事件の概要がわかるまでに1時間以上…
記者の方は単に語り部であり、最後まで大したドラマがないんだこら、そこは都合よく説明させてさっさと確信へ向かってくれ。(よく小栗旬が受けたな、といった役)
苦痛の1時間を過ぎて、のぞみちゃんの謎あたりから面白くなる。これは原作の力。
しかしその後も脚本も演出もダラダラしてケレン味もなく、お涙頂戴シーンはやたら冗長で、エンタメにも振り切れず、現代へのメッセージもなく、この映画の伝えたかったことは結局なんなの?
おもしろかった!
脚本が素晴らしい!
原作も読了済。グリコ森永事件を題材に事件の真相に迫る物語。
基本ラインは原作の通りなのだが、あの分量をよく140分ほどの脚本にまとめてくれた。緻密に事件を追いかけていた原作と、人間ドラマに比重を置いた映画という印象。しかもその面白さは損なわれていない。素晴らしい脚本だと思う。
今さら昔の事件をほじくりだして、何の意味がある?という問いかけに対して真摯に向き合っていた阿久津記者が印象的だ。被害者の悲しみをかき回すような報道が少しでも減ってほしいと願う。
そして脅迫に声を使われた子どもたちのその後の人生の違いだ。幸せに過ごしていた曽根が罪の意識を感じてしまうのもわかる。もちろん阿久津が言った通りなんだが、生島姉弟のその後があまりにも壮絶すぎる。最後は少し希望のある終わり方でよかった(原作読んでるくせに)。
星野源だけじゃなくて、松重さんや市川さん、古舘さんといった野木亜紀子組的な人がたくさん出ていたのも印象的だった。いい人選!
原作を忠実に再現している。
真相が明らかになるにつれて
橋本じゅんさんが最高の癒しキーパーソン
小栗旬×星野源のダッグに脚本が野木亜紀子さんの化学反応は素晴らしく、鑑賞後は語り尽くしたいと思わせる社会派エンタメ作品でした。
未解決事件を追う文化部の記者視点と、自分が恐ろしい事件の加害者かもしれないという視点での、両者が磁石のように必然的に出会ったシーンが特に印象的でした。
確かにミステリー要素ながらもヒューマンストーリーに重点を置いた、心揺さぶられる物語で、前半から後半までのパズルのピースを埋めながら真実に近付いていく展開は高揚しました。
ただ、過去と未来を行ったり来たり、将又日本全国及びイギリスまでの場面転換は、頭の中で整理しながら観ていたので、鑑賞後は気力が消耗しました。
また、最初から犯人が分かってしまうような残念な話軸で多少勿体ない気もしました。
良き良き(*´꒳`*)
よかった
もし自分の声が犯罪に使われていたら、面白いと感じると思うのだけど、深刻に受け止めすぎではないだろうか。弟が悲惨な人生を送っていて気の毒だった。小栗旬が宇崎竜童を詰めるのだけど、無関係なお前に責める資格があるのかと腹が立つ。それは自分が犯人サイドで見ているせいだ。
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キャストが豪華なだけ……じゃない映画
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