罪の声のレビュー・感想・評価
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じっくりと、読み進める映画
原作未読ですが、小説を読んでいるような感覚でストーリーが噛み砕いて自分の中に溶け込んでいく。これは、点と点を次第につないで答えを導いていくものなのかと思いきや、後半に出てきたセリフでなるほど腑に落ちた。そのワードが「素因数分解」内容は、伏せますがその通りに謎多き未解決事件をそれぞれの目線で素数になるまで因数分解していく。まさにその感じに、「素晴らしい!」そして、哀しい運命に涙が・・・ また、新たな注目したい若い女優さん発見出来ました。
面白かった
小栗旬と星野源のかけ合いは軽妙で、重厚なストーリーに上手く挟まれて良かった。 お店をテーラーにしたのも良かった。ラストに活きる。暗い人生であったろう一人の男に一抹の安堵をかんじさせた。 オーダースーツはかっこよくなるのがわかった。 口の軽い板長のおかげだなあと最後に思う。
真実は小説よりも奇なり
昭和の大事件でしたが、身代金などは犯人グループが手に入れていたと思い込んでました。子供の声も覚えてますので、どこか他国で暮らしているのかと。 他の方もコメントしておられますが、子供の父親の違いで、その後はかけ離れた人生になってしまった。 小栗君の新聞記者と心を通わせ、他声の子供を星野源とで探してゆく。 子供の声の女の子の同級生で、高田聖子さんのシーンは泣けました。そりゃずーっと、先生も心配だわ〜( ; ; ) そして他の方も書いておられましたが、ソウイチロウの 子役の方が、星野源に似ていた〜(^^;) 脇役、老い役で、宇崎竜童さんや火野正平さんも味があって良かったです。
良かった❣️
期待以上でした。 記憶にある事件が元ネタだったので、 よく分かりました。 流石、小栗さん。ほんとは、星野さん見たくて行ったんだけど。。。。 こどもが犠牲になつては、絶対ダメ👎と ホント思いました。 今の社会に切り込む内容でした。
ミステリーと言いながらも重すぎず
2時間20分の上映時間でしたが、飽きずに観ることができました。 グリコ森永事件 社会派の題材に描いてますが、関西弁で話されているためか、重すぎず、会話のやり取りの中に温かみを感じたのは、私だけでしょうか!? 社会部記者の鬼塚さん、テーラーを営む俊也さん お二人とも素敵でした。
小栗旬×星野源でTBSドラマの最強タッグ作品
昭和の大事件をモチーフにした原作を豪華俳優とWikipediaで調べたら数々の代表作を出している土井監督と野木さんの脚本。予想通り面白い。スピード感がちょうどよく自然と引き込まれる。何故子供の声を使ったのか?使われた子供の未来は?計画した大人たちは?事件の緊迫感。関係者の心情。全て納得できた素晴らしい作品。
さすが野木亜紀子さん
原作あっての脚本とは分かってますが、 野木亜紀子さんの脚本じゃないとここまで ぐっと心に来なかったんじゃないかと思います。 キャストも野木さん脚本の物語の常連俳優陣で 安心して見られました。 私の中ではもはや野木亜紀子ブランドみたいに なってますね、逃げ恥からファンですが、 ハズレという物がない。すごい人。 や、勿論原作も素晴らしいんです。 でも映画、ドラマ、なんでもそうですけど 原作潰しの脚本や演出って多いと思います。 野木亜紀子さんにはそれがない。 故にまっすぐ、ゼロの気持ちで視聴できます。 今回の罪の声、子供の声を使う犯罪。 ラストに向かってハラハラと集まる真実に、 涙、というよりは怒りが湧きました。 若いっていいことばかりじゃない、 学ばない、学べない大人はずっと学べないし 学ばないんだな…。 何年経っても罪は消えません。時効でも。 背負って生きる30年より、償う30年にして欲しかった。
脚本と演技力の勝利
やはり役者の力はすごいね。設定の多少の無理があったとしても観客である自分を納得させてしまう。 新聞記者である阿久津と京都でテーラーを営む曽根の二つの視点から物語は進み、2人が接点を持ったところで事件の真相に近づいていく。 小栗旬演じる阿久津、星野源演じる曽根が凸凹コンビなってロードムービー的に人間関係をたどっていく流れはすごくいい。瀬戸内海の夕日をバックに阿久津が本音を吐露するところは特に印象に残った。 国民を人質にして株価操縦をする大胆不敵な犯罪を料亭で会合するようなザルザルの集団が実行したとするには、かなり無理がある。それでも、ひょっとしたらそうかもと思わせるところは、脚本と演技力の勝利かな。
子供が犠牲になる話はツラい
映画としてはよくできていると思う。 小栗旬や星野源の関西弁も自然だったし、、、 しかしながら、、、 こういう子供が犠牲になったり不幸に貶められる話は見ていてツラい。 しかも子供には何の非もないから余計にやり切れない。 たとえ星野源の頭が「ブースカか?」と突っ込みを入れたくなるくらい大きいことが気になって仕方がなくても笑えませんでした。 でも、、、 星野源って、被り物してるんとちゃうかってくらい頭大きいんやね。
世間を騒がせた未解決事件が想像を掻き立てる
1984年に実際に起きたグリコ森永事件がモチーフ。 話のなかで出てくるオランダのビールメーカーの社長の誘拐事件とは、 1983年にオランダで実際に発生したハイネケンの社長誘拐事件だ。 こちらはこちらで2015年にアンソニー・ホプキンスやサム・ワシントン 等を迎えて映画化されている。 こちらもなかなか面白いので観る価値ありだ。 グリコ森永事件では脅迫電話に子供の声が使用された。 その子達は今どうなっているのか?がひとつのテーマ。 事件を追いかける新聞記者と、大人になってから事件で使われた声が自分の声だった事を知った主人公が事件の事実に迫る。緊迫した迫真の内容に、映画を観た人の中にはこれが実際に起きた結末だと信じてしまった人もいるようだが、あくまで想像の物語だ。 声の主の3人の子供のその後の運命に泣ける。 小栗旬も星野源もよかったけど大人になった声の主のひとりを演じる 宇野祥平の覚悟がすごい。
それだけではない!内包されてる「罪と罰」「愛と赦し」というテーマにも刮目。
ホントに、とても胸に刺さりました。
そして、「罪と罰」というものについて、より一層、思い知らされたというか
ずしっと来ましたね。
ほんと・・「鬼滅の刃」もいいですけど
こういう深いテーマの映画は、ほんとに心の中に深く刻まれます。
鬼滅の刃は・・テーマ曲を聞いても、泣けないけど
こっちは、テーマ曲を聴くだけで思い出して泣けてしまう。
大人の残酷さや、身勝手さも含めて「罪と罰」そして、「赦し」までも内包されてる
人生や社会についても丁寧に描かれていく。
約3世代に渡っての壮大な愛のドラマであり、「罪と罰」も含まれてます。
うちの家族も身勝手な家族だったので、そこの部分の赦しというとこまで触れられると
魂まで震えました。
これを単に、「グリコ・森永事件」をモチーフにしただけの映画だと思ったら
まったくもって、そんなもんじゃなかった素晴らしい映画でした!!
野木さんの原作者の意図を最大限取り入れつつも、原作レイプにならず、そこを超える部分に
小栗さん、源ちゃんの二人の俳優といての度量から土居さんの監督としての手腕。
全てが、うまく融合して化学反応を起こしたような作品でした!!
今年の最優秀作品賞はコレで決まりの予感!
グリコ森永事件は、20歳の時に地元大阪で起きた事件なので、スーパーからお菓子が消えたあの時の騒ぎは、今でも覚えてる。 で、この作品〜35年前のグリコ森永事件を元に作られた作品なので、社名は違えどキツネ目の男はそのまま! 犯行に使われた子供の声の当事者と、再度ネタにするべく調べてる記者との交差していく・・・ 時効になり一般的には明かされてない内容などもかなり調べてる感じで、どんどん引き込まれていきます。 星野源さんと奥さん役の市川さん、松重さん含め脇を固める役者さんもGOODで、女子中学生役の原菜乃華ちゃんが切なすぎる。 そして、若手俳優会のドン→旬オグリ! 好きな役者さんですが、いつも気になったピアスの跡が、今回はない!!! 念願の日本アカデミー賞主演男優賞も射程圏だと思いますし・・・ 今年観た邦画では、一番見応えあったので、作品賞はコレで決まりの予感です。 あの事件を覚えてる方には、超オススメの142分です^^!
影の主役
原作を読んでからの鑑賞です。読んでおいて良かったです。 未読だと、私の場合は、登場人物が次々と現れるので混乱したまま終わっていたかと思います。 原作のあの3歩歩いて2歩下がるような徐々に真相に近づく感じを2時間20分で映画に収められるのか?と思っていましたが、流石脚本家の野木さん。テンポ良くそぎ落としてまとめられていたように思いました。 主演のお二人、特に小栗さんは淡々と演じられていて、物語がスーと入ってきたし、星野さんも、抑えた演技の中に葛藤が感じられて、見やすかったです。 総一郎を誰が演じるのか…分からないまま観ました。中盤に現れた総一郎を見てゾッとしました。数十年這いつくばって生きてきた人…それをあんなに見事に表現できるのか⁈ 影の主役だと感じました。 映画を観終わった時にいつもあそこは…とひとつは出てくるのですが、この映画は本当に満足しました。
想像力の欠如
原作を読んでいたので母親役が梶芽衣子だった時点で納得。ああ、この母親ならやりかねない、と。
私は声の子どもたちと同世代なので、同じ時代に息を潜めて生きなければいけなかったことに腹立たしい気持ちに。
大人のしょうもない思惑に振り回されて、夢も家族も人生も奪われて、唯一残っている形見の声が闇に落ちる全てのきっかけになる声だなんて悲しすぎる。
ある日お菓子が袋に入ってた…
朧げながらに覚えてる ある日母と近所のお店にいくと ポッキーの箱が袋に密封されていた… それがこの事件の私の記憶 実在のグリコ森永事件を基に描かれたとされる映画 幼かった自分の声が犯罪に使われていた男性とその事件を追う新聞記者のお話です 時効後の物語なので犯罪捜査物のようなスリリングな展開はないが時系列と事件に関わった者の内面が丁寧に描かれていてどこまで現実でどこからが創作なのかわからない展開が緊張感を生んでいたような気がします 少し関西弁が気になったもののグイグイ引き込まれました。途中トイレにたたなければこれが実際の事件の全貌だったのではないかと錯覚してしまうところでした笑 結末も想像の範囲外であり驚きと共に涙が滲みました 人間とは愚かで自分勝手な生き物なのだなぁ… これは原作も読んでみたい作品です オススメです そういえば幼い頃母がよくホットケーキを焼いてくれたりフルーツ蜜豆の缶詰を頻繁に食べさせてくれたことがありました。 この事件の影響だったのかもしれません 今度母に聞いてみようと思います
罪の意識
阿久津と曽根の頑張りによって徐々に事実が明らかになっていく過程がとても面白くて引き込まれる。
聡一郎に「曽根さんはどういう人生を歩んできたんですか。」と聞かれ曽根が言葉に詰まるシーンがあまりに印象的だった。
妻子と共に幸せに暮らしていますなんて言えるわけがない。こんな形で罪の意識を背負うことになるなんて。本当に辛い感情だったのだろう。星野源の演技が素晴らしく、感情移入してしまうものだった。
タイトルの意味
はじめは事件の真相に迫っていくミステリー要素が、ワクワクして面白かったです。核心に迫るにつれて「声」に関わる重い事実が…ラストの感動のゴリ押しシーンは分かってても感動。 小栗旬も飄々としてるようでアツい記者を好演。星野源も良かったよ。デスクの面々が地味に良かった。
本当の真実は…
昔の事件に被せたフィクションですが、仮説としてはありかなと。当時の記憶はモンタージュの絵は覚えてますね。 今の時代では、GPS、スマホ、防犯カメラなど履歴からすぐに足取りがわかっちゃうのでしょうね。 アナログの時代でマスコミが騒いでたのを覚えてます。映画として実際あったものをエンターテイメント繋げていく手法はありですね。 ラジカセ懐かしかった…
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