どん底作家の人生に幸あれ!のレビュー・感想・評価
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面白い。だが、残念な作品。
主観的には高い幸福感で暮らすための秘訣!?
私は場違いよね 物語から消して
期待ほどには
現実なのか物語の中なのか?場面がコロコロ変わるからついていけてない...
萌えるけど物足りない
いつでも、どんな時もクサらず、悲観せず生き抜いた主人公に乾杯!
文庫本で4冊から6冊にも訳されている本作。2時間にまとめるのは、かなりの荒技。なので、展開が早すぎて、ダイジェストの趣きだった。とはいえ、それだけの長編を2時間にまとめたのだから、すごいっちゃあすごい。それも登場人物も多いので、整理するのも大変だったと思われる。そして、主人公のまわりに現れる変わった人々。しかも、多様な人種で描かれていた。本当にめまぐるしい展開について行くので精一杯だった。タイトルがひどい。中身と乖離している。世界十大小説にも選ばれていて、何度も映画化されているので、今までの作品と差別化したかったのは理解できるが、センスが感じられない。単に「デビッド・コパフィールド」でよかったのではないか。ともあれ、主人公ががんばっている姿には感動を覚えた。
英国の品良しコメディ!
チャールズ・ディケイズと政治風刺作家の世界観を融合!!
『オリバー・ツイスト』『大いなる遺産』など何度も何度も映画やドラマ、アニメ化がされ続けていて、日本でも毎年ホリエモンが『クリスマス・キャロル』の舞台公演をしているし、今後も『クリスマス・キャロル』の新作ミュージカルをウィル・フェレル主演で映画化される企画があるなど、世界中で愛されているイギリスの大文豪チャヘルズ・ディケンズの半自伝的作品『デイヴィッド・コパフィールド』自体も何度も映像化されている。
1999年にはハリー・ポッターで話題となる前のダニエル・ラドクリフが出演していたBBCのミニドラマシリーズも製作され、日本でもハリー・ポッターのヒットに便乗して、DVDがリリースされた。
ちなみに一時期日本公演でも話題となっていて、今ではすっかりラスベガスのエンターテイナーとなった、デヴィッド・カッパーフィールドの名前の由来はこれからきているのだ。作品自体も発音的にはカッパーフィールドの方が正しいらしい。
そんな『デイヴィッド・コパフィールド』の再映画化となるのだが、思い切って主人公にデブ・パテルを起用。デヴ・パテルは『ホテル・ムンバイ』『スラムドッグ$ミリオネア』などで知られる俳優でインドの俳優に思われがちではあるのだが、両親がインド系移民であるだけで、デヴ・パテル自身は生まれも育ちもイギリスの正真正銘のイギリス人なのだ。
しかし、見た目がインド系であるため、どうしても役として回ってくるのはインド人という役が多い中で、今回はちゃんとイギリス人として扱われていて、どんな身分やどんな人種の差別もしてこなくて、平等に描いてきたチャールズ・ディケンズの精神が反映されているようだ。
波乱万丈を絵に描いたような、怒涛の転落からの逆転劇で、裕福な家庭も貧しい家庭もどちらも経験したからこその、幅広い人間観察力というのは培われてきたのだと思わされる。
ディケンズの作品は、極端にお金持ちを悪としないで、あくまで平等に描いていているわけだが、それはひとつ転べば同じ立場になってしまうからであって、その背景として、当時イギリス経済不安なども反映されているわけで、ディケンズ自身が生きてきた時代が正に不安定な世界だったということが感じられる。
『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』など多くの作品で、貧困は描き続けているわけであるが、そんな中でも心まで貧しくならずに、どうにか人生を輝かせようと奮闘するちょっとクセのある、クセのありすぎる登場人物たちのアンサンブルはコミカルでおもしろいのもディケンズ作品の特徴でもある。
監督のアーマンド・イアヌッチは政治風刺が得意であるのだが、同時に皮肉交じりの会話劇を描くのも得意な監督なのだ。『スターリンの葬送狂騒曲』を観た時に「風刺漫画のような映画だな」と思った記憶があって、今回はそんなテイストとディケンズのテイストが見事に融合していて、ティルダ・スウィントンやヒュー・ローリーがオーバーリアクション演技で誇張されてはいるものの、キャラクターの本質は外さないのが流石だし、セリフ自体もやはりおもしろい。
評判になっているベン・ウィショーの絶妙な気持ち悪さは確かに必見である。
『不思議の国のアリス』とか好きな人にオススメ
ディケンズ
【"Mr.David Copperfield"のジェットコースター人生を描いた作品。序盤は粗いが、キチンと観ていれば、後半に"幸"が訪れる作品でもある。】
-序盤から、デビッドの物語は多数の登場人物の"人物像"を描きながら、凄いスピードで進む。だが、ここをキチンと観ておくと(結構、大変です。)後半、この物語の面白さは増す。-
<Caution 以下、少しネタバレあります。>
・デビッド(デヴ・パテル)の祝福される生誕から、母の再婚者とその姉からの虐待に始まり、裕福だが、変わり者の伯母(ティルダスイントン)の家に逃げ込むが、陰気なユライア(ベン・ウィショー)に、伯母が嵌められ・・・。
- 脳内フル回転で観賞する。-
・だが、デビッドは自分が経験した様々な事、様々な人々の姿を克明にメモっていた。・・
<人間の愚かさ、狡猾さ、温かさを幼い頃から、嫌と言う程経験したデビッドは、その経験を文学に昇華させたのである。見事也、七転び八起き人生。苦難を乗り越え、"幸"を掴もう!>
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