9人の翻訳家 囚われたベストセラー

劇場公開日:2020年1月24日

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

解説・あらすじ

世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめとするダン・ブラウンの小説「ロバート・ラングドン」シリーズの出版秘話をもとにしたミステリー映画。シリーズ4作目「インフェルノ」出版時、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳を行ったという前代未聞のエピソードを題材に描く。フランスの人里離れた村にある洋館。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売に向けて、9人の翻訳家が集められた。翻訳家たちは外部との接触を一切禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく。しかしある夜、出版社社長のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。社長役に「神々と男たち」のランベール・ウィルソン、翻訳家役に「007 慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコ、「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のアレックス・ロウザー。「タイピスト!」のレジス・ロワンサルが監督・脚本を手がけた。

2019年製作/105分/G/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Les traducteurs
配給:ギャガ
劇場公開日:2020年1月24日

スタッフ・キャスト

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(C)(2019) TRESOR FILMS - FRANCE 2 CINWMA - MARS FILMS - WILD BUNCH - LES PRODUCTIONS DU TRESOR - ARETMIS

映画レビュー

3.5 高評価のワケアリ

2025年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

似たような映画はたくさん見てきた。
なのになぜこの映画だけが特別に評価され、愛されるのか考えてみた。

構造的には、この映画は明らかにミステリー映画の分類に入るであろう。つまり、殺人などの犯罪行為ののちに、探偵が現れ、犯人が見つかるというものだ。

だが、その定義に当てはまらない要素がいくつかある。

まずは、犯罪行為そのものがないこと。
厳密には、殺人行為があるし、機密事項の漏洩がある。特定の立場の人にとっては、莫大な損失を被る犯罪行為であるし、撮り方によっては、犯罪を軸に話を進めていくことが出来るはずだ。

しかし、そうはなっていない。

あたかも、何か壮大なプロジェクトが進行しているかのような日常を描き、そのために集められたチームが立ち上がり、一見して順調に進んでいるかのように映る。

ところが、すぐに問題が発生し、その「犯人探し」が始まる。事態を収拾するための身代金が要求され、強硬な態度で突っぱねる。すると事態はさらなる悪化をたどる。

つまり、表向きはそのプロジェクトの進行と、謎の妨害者の、地味な攻防戦を描いたストーリーになっている。

一見してメンバーの中の誰が裏切り者なのかを突き止めていくミステリーなのだと思った。しかし、それもあっさりと覆される。

きっとこの人が探偵役なのだろうと思ったプロジェクトのリーダーが実は犯罪者だった。なぜか囚われの身であり、今まで何らかの悪事の主犯格だと思っていた若者がそれを追及する側だったという主客転倒が起きる。

鮮やかに。
これが最初のツイストだとするなら、この映画では3回も4回もツイストが仕掛けられている。きっとこの鮮やかなツイストこそが、この映画の高評価の秘密なのではないだろうか。

普通はそんなツイストを仕掛ければ仕掛けるほど、映画としては破綻していく。

その時は「あっ!」と、驚かされても、あとになって「いや、やっぱりなんかおかしくないか?」と思い直すことが多いのだ。

この映画にもちょっと苦しい言い訳がいくつか出てくる。
「いや、そのカードを切るんだったら、あそこの展開まるまる要らなかったじゃん」というような言い訳だ。

ネタバレなので書けないが、地味なスト―リーに少しでも派手で、観客をハラハラさせる冒険の要素が欲しかったのだろう。その違和感がぬぐえないまま、映画が終わってしまった。

よく出来た映画だとは思う。でも、世間的な高評価ほど、いい映画とは思えなかった。

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うそつきかもめ

2.5 大きく振りかぶって、からのスローボール、みたいな作品。

2025年12月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

2019(日本は2020)年公開、ベルギー・フランス映画。
105分。

【監督】:レジス・ロワンサル
【脚本】:レジス・ロワンサル、ダニエル・プレスリー、ロマン・コンパ

主な配役
【エリック・アングストローム】:ランベール・ウィルソン
【カテリーナ・アニシノバ】:オルガ・キュリレンコ
【アレックス・グッドマン】:アレックス・ロウザー

◆既視感

既視感の正体はよくわからないが、
ヨーロッパ映画にありがちな(偏見です、ごめんなさい!)パターンと感じてしまった。

「あぁ、これね」という印象。

一度、流れに入るとどんでん返しも何もなく、
ラストまで一気にいく。

◆俳優陣は良いです

『ガンズ&バレッツ CODE:White』で無双していたオルガ・キュリレンコが、また違った一面を見せてくれた。
アレックス・ロウザーも良かったが、本作以外では見かけていない。

◆邦題について

原題は『Les traducteurs』。

翻訳者を表すフランス語らしい。
なぜ、このままではダメなのか?
せめて、翻訳者たち、とか?

考えてみるが、答えは出ない。

◆まとめ

5年ぶり2度目の鑑賞。

大きく振りかぶってー、スローボール。
みたいな作品だった。
☆2.0

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共感した! 13件)
Haihai

0.5 うーん、そこまでは、

2025年12月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

話はわかりはするけど、なんかなー、刑務所のシーンやらまた別の部屋のシーンやら、シェルターでのシーンやら、それが演出なのかなんなのか、もうちょいシンプルにわかりやすく流れをしてくれたらまだ入り込めて楽しめたのに、と。

無用に難しくしてるかんじで、途中から「誰が悪かろうと、誰がオスカルだろうと、もういいや」って見る気が冷めたのはあるかなあ、個人的には。

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共感した! 2件)
みけい

3.0 インフェルノではない本を読んでおけ

2025年11月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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共感した! 1件)
つとみ